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2007年01月04日

Google支配が続く:2007年予測(1)

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 あけましておめでとうございます。

 このブログは個人的な備忘録のつもりだったのですが,最近は何人かの知り合いも閲覧してくれるようになりました。さらに今年から,右サイドに広告が掲載されているように,ブログネットワーク「アジャイルメディア・ネットワーク」にも加わることになります。今までのように好き勝手なことを書き留めるパーソナルメモから,他人が読むことを前提にしたパブリックメディアに変身していかなくてはならないのかもしれません。と言うことで,この場を借りまして,「今年もよろしくお願いします」と新年の挨拶をさせてもらいます。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 さて何から手を付けるべきか。老人ボケに正月ボケが加わり,エンジンがかからない。年末年始はネットを遮断したオフライン状態で,テレビとか新聞とかの旧来メディアにどっぷり浸かっていた。「ALWAYS 三丁目の夕日」世代の者にとって,受動メディアは気楽で,なにか癒される。だが今日から,久しぶりにオンラインの世界に戻ることにした。ニュースが山積みになっており,追い立てられるようでどうも落ち着かない。正直なところ気が重い。ほぼ1週間ぶりに米国のブログを眺めていると,あちこちで「2007年予測」の見出しが飛び交っている。パブリックメディアらしく振る舞っていくには,やはりトレンドっぽい話から始めるべきか。

IBMからMS,それから今はGoogle時代に

 ということで,どこでも語っているGoogleの話から。多くのブロガーが認めているように,今やインターネットサービスはGoogleの天下である。昨年は,そのGoogle支配をより明確にした年でもあった。さて,今年は?

 Rich Skrentaに言わせると,これまでコンピューターの世界を支配してきた企業は次の3社となる。

IBM 1950-1980(メインフレーム時代)
Microsoft 1984-1998 (パソコン時代)
Google 2001-? (インターネット時代)

 現在の帝王Googleは,検索サービスとインターネット広告市場で主導権をほぼ掌握している。Googleのサービスは,地球をカバーするwebスケールの巨大コンピューティングプラットフォームで支えられており,帝王の座は揺るぎそうもない。米国の検索サービス市場におけるGoogleのシェアは未だに拡大しており,昨年後半には70%を超えたという。それに応じて,検索連動型広告市場でも独走態勢に入っているのだ。

 このままでは,巨人Microsoftにしても単独でGoogleの勢いに待ったをかけるのは厳しそう。そこで,予想屋さんが言い出しているのが,MicrosoftによるAOLの買収,さもなければYahooによるAOLの買収である。さらには,MicrosoftによるYahooの買収という無責任な放言まで飛び出している。こうした超大型買収でも実現しないと,Googleと対抗できないと言うことか。

ポストGoogleの検索エンジンが現れるか

 Googleの武器は検索エンジンである。Googleの検索エンジンの牙城を少しでも切り崩そうと,YahooやMicrosoftが新機能の開発に必死に取り組んでいる。だがこれまでは,シェアで差を縮めるどころか,拡げられているのが現状だ。

 総合検索サービスで真正面からGoogleに立ち向かっても相手にされない。となると,Googleが対応できていないバーティカル分野の検索とか,あるいは新しい機能を装備した検索サービスとかで,攻めないとダメであろう。昨年半ば当たりから登場してきた新興の検索サービス会社は,そうしたニッチ市場を狙ったベンチャーである。こうした動向は,New York Times(Published: January 1, 2007)やRead/WriteWebが詳しいので,そちらをどうぞ。

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 新興の検索サービスで,個人的に注目しているのは次の4つである。
・ChaCha:チャットによる専門家(約1万人が登録)のサポートが得られる検索サービス

・Snap:検索結果のリンク先ページのプレビュー表示が売り物の検索サービス。最近,国内でも採用しているサイトをよく見かける。それに,検索連動広告の課金モデルでCPT(cost per transaction)を採用したことも大きな特徴。

・hakia:自然言語処理の検索サービス。今までも繰り返し挑戦されてきた “natural language” search engineが,はたして実用レベルで成功することができるかどうか。

・Clusty:検索結果を自動分類する検索サービス。日本語版サイトも立ち上がっている。

 いずれも特徴のある検索エンジンで,飛躍して欲しいサービスである。だが,Googleの対抗馬に育つには役不足かもしれない。検索サービス市場の隅の一角を占める程度か。

 Skrentaの解釈では,IBMの天下は30年近く続いた。Microsoftの天下はその約半分の14年も続いたことになる。Googleの天下はさらにその半分とすると7〜8年間となる。2008〜2009年までGoogleが主導権を握ることになる。変化が加速化している時代に,7〜8年間も主導的立場に居座ることは凄いことである。ということは,少なくともGoogleにとって2007年は安泰か。


信頼してくれているユーザーを軽視したときが危機
 
 Googleの最大の武器は,ユーザーからの信頼とも言える。魅力あるサービスを次から次へと提供してくれているからだ。それも無料で。ユーザーのためを優先してくれる公正な会社であると,多くのユーザーは信じ込んでいる。悪いことをしない会社と信じているからこそ,ユーザー情報を利用した広告ビジネスに対して,ユーザーが寛容なわけだ。

 私もいつのまにか,Google SearchだけではなくてGmail,Google Calendar,Google Docsなどのサービスを,Googleのパーソナライズドページをベースにして,日常的に使っている。多くのサービスが,ケータイからでも利用でき始めているので,知らないうちにGoogle依存の度合いが増す一方である。世界中の数十万台のサーバーで,それも3重化の構成で,サービスを提供してくれているのだから・・・。何となく安心と思い込んでいた。応答性,信頼性,使い勝手のいずれにおいても,おおむね満足していたし。

 だが,最近,Googleに対する風向きが変わってきた。Google批判の記事が,マスメディアだけではなくてブログの中でも目立って増えている。強くなったGoogleに対する批判が増えるのは当然かもしれない。Googleに対するユーザーの期待感も膨らむ一方なので,ちょっとしたミスでも集中砲火を浴びる。

 Google信奉者の間でも,手厳しい意見が多くなってきた。影響力が出てきたTechCrunchも,批判記事を連発している。ユーザーのためではなくて,自社のためを優先した行動が露見してきたとの批判だ。例えば,公正さを売り物にするGoogle Searchの検索結果で,Google製品が検索結果の上位に表示されるという件である。クリック詐欺問題を始め,Googleの秘密主義に対する苦情も絶えない。

 また,Googleシステムの安全神話も崩れ始めている。この1ヶ月間でも,GmailやOrcutなどがシステムダウンした。Gmailのユーザーメールが大量に消失したトラブルも起こっている。私も,年末にGmailがダウンしたときは,仕事が中断して大慌てしたものだ。自分のパソコンがダウンするよりも,Googleシステムがダウンする確率のほうが遙かに低いはず。でも絶対安全と言うシステムもあり得ない。そんなことが分かっていても,Googleシステムがダウンすると大騒ぎになるのだ。

 かつてMicrosoftが憎まれ役を演じてきたように,これからはGoogleがその役を受けなければならないのだろう。これまでのように,自社(株主や社員)のためではなくて,ユーザーのためのサービスを提供している会社であるとの印象を与え続けていける限りにおいては,Google帝国も安泰かもしれないが・・・。そのためには,昨年のように驚異的な増収増益を継続しなければならない。大変だが,Googleなら今年もやってのけのかも。


◇参考
・Winner-Take-All: Google and the Third Age of Computing(Skrentablog)
・The Race to Beat Google (Read/WriteWeb)
・In Silicon Valley, the Race Is On to Trump Google (NYTimes.com)
・Google、泣きっ面続く…(TechCrunch Japanese)
・Tip: Trust is hard to gain, easy to lose.(Blake Ross on Firefox)


タグ:google

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posted by 田中善一郎 at 11:37 | Comment(0) | TrackBack(5) | 市場
2006年12月16日

ブログやSkypeの利用者は意外と少ない,でも伸び率は驚異的

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 Mediamark Research Inc.(MRI)は米消費者(大人)のインターネット行動調査を実施しており,このほど2006Fall surveyを発表した。各種インターネットサービスについて,何割の大人が過去30日間で利用したかを調べている。また2006年10月の利用者数が,1年前や4年前に比べどれくらい変化したかもはじいた。その結果の一覧表は以下の通りである。 

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 インターネット業界で利用される調査会社のデータに比べると,控えめな結果となっている。

 例えば,過去30日間でオンラインビデオを視聴した大人の割合は11.4%,またブログ訪問が6.7%,オンライン電話が2.6%となっている。出回っているインターネット調査会社のデータに比べると,意外と低い数値である。これが現実に近いデータなのかもしれない。ただ,この1年間の変化を見ると,オンラインビデオ視聴が+123.7%,ブログ訪問が+163.9%,オンライン電話が197.7%と,驚異的に伸びている。


◇参考
・Blogs, Video and Phone Calls Lead Internet Growth(プレスリリース)
・Online: Reading Blogs, Video Grow Most; Email, News, Shopping Most Popular(MarketingVOX)

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posted by 田中善一郎 at 10:24 | Comment(0) | TrackBack(1) | 市場
2006年11月04日

Web2.0マーケティングの担い手,Tシャツ族からネクタイ族へ

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 先日,Web2.0マーケティングをテーマにしたカンファレンス“NET Marketing Forum 2006”に出席してみた。
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 Web2.0関連の催しとなると,毎週,どこかで開かれている。でも今回のNET Marketing Forumはちょっと趣が違っていた。まず特徴的だったのは,来場者の多くがネクタイ族であったことだ。年齢で見ても,20代の若者だけではなくて,30代〜40代の中堅ビジネスパーソンが目に付いた。

 一方,これまで小生が出席したネット関連カンファレンスに限れば,20代から30代前半の若いTシャツ族が目立ち,マニアックな専門的な議論が中心であった。こうしたカンファレンスに参加する若者の多くは,SEOやロングテール,検索広告などに熟知しているのだろう。だが,大手企業の中堅マーケターや企画担当者にとっては,敷居が高かったたかもしれない。

 Tシャツ族が頑張っただけでは,Web2.0も大きなビジネスにならないのでは。SNSやブログ,動画共有サイトで集客するだけでは,ビジネスに直結しないからだ。やはり,大手企業の中堅マーケター,つまりネクタイ族が本気に動かないとWeb2.0マーケッティングビジネスは大きく開花しない。

 その大手企業の中堅ビジネスパーソンが,今回のカンファレンスに集まっており,彼らの真剣な姿が印象的であった。うたた寝しているのは小生ぐらいで,両隣の人は必死にノートを取っていた。彼らは,梅田氏の「ウエブ進化論」に洗脳?された上司から,ROIの高いクチコミマーケッティングや検索広告を実施するよう指示されたのかもしれない。

 このカンファレンスの内容は,「NET Marketing Forum 2006講演録」(約250ページ,DVD付き,定価3800円)として,12月15日に発行されるとのこと。また,このようなカンファレンスを,来年は春と秋に開催する予定である。

◇参考
・NET Marketing (nikkei BPnet)


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posted by 田中善一郎 at 01:34 | Comment(1) | TrackBack(0) | 市場
2006年10月28日

Webサイト訪問者数の世界ランキング,トップ15は全て米サイト

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 米comScore Networksが,Webサイトの訪問者数の世界ランキングを発表した。トップ15全てが米国企業系サイトである。

 世界のインターネットそのものが米国のネットをバックボーンにしているし,インターネットの管理も事実上米国が取り仕切っているし,情報を格付けする検索エンジンもGoogleやYahooの米企業が牛耳っているし,そして世界中のインターネットユーザーがこぞって米国企業系サイトに訪問する。

 やっぱり,インターネットは一極集中を加速化させると言うことか。 

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Excludes traffic from public computers such as Internet cafes and access from mobile phones or PDAs.

◇参考
・Media Alert: comScore Releases Worldwide Ranking of Top Web Properties(プレスリリース)
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posted by 田中善一郎 at 09:23 | Comment(0) | TrackBack(1) | 市場
2006年10月17日

Googleの独り勝ちか,ではYahooはどうする

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 GoogleがYouTubeを買収。ますます勢いづくGoogle。このままでは一気に独走態勢に突入するかもしれない。そのGoogleの独り勝ちに抵抗できるネット企業となるとYahooだが。でも,SNSのFacebook買収でもたついているようでは,Yahoo単独でGoogleに対抗するのは難しそう。そうならば,Yahooの身売りがあるのかも・・・。

 こうした,好き勝手な議論が,ブロガーの間で飛び出している。まず,言い出したのは Fred Wilson というブロガーである。彼のブログ“A VC”の中で“Who Should Buy Yahoo!”という刺激的な見出しのエントリーを発していた。その出だしの文章で,彼の7月20日付けエントリー“Buying YHOO”に対して,次のよなコメントが寄せられていることを紹介している。
The desk is hearing that Goldman is holding a conference call on the internet and may be talking about Comcast or AT&T buying Yahoo. Take a look at its volume.
 信憑性が高いとは思えないが,それに対する彼や彼の友人の意見が出ている。

 彼自身は,Yahooが売却されるということは直ぐには起こりそうもないし,Comcast や AT&TのようなキャリアがYahooを買収する可能性は低いと見ている。彼の友人(いずれも,かなり有名なブロガー)たちからは,Yahooの身売り先として,Comcast や AT&Tの他に,News Corp,それにExxon や Philip Morrisの名前まで飛び出している。あくまで予想ゲームの話だが。Fred Wilson の結論は,MicrosoftがYahooを買収するか,両社が合併するのではと占っている。今の勢いのGoogleに対抗するには,Microsoft/Yahoo連合軍しかいないと言いたいようだ。

  今や一極集中の時代。パソコン事業がMicrosoftの手の平で展開したように,ネット事業全体がGoogleの手の平で展開することになるのか。それともGoogleの独り勝ちに待ったをかけるために,超大型M&Aが生まれるのか。こうした議論は,これからもブロガーの格好のネタになりそう。

  ところで“A VC”についてだが,それなりに影響力を発揮しているブログである。またカリスマブロガーでもあるJohn Battelleが率いるブログネットワーク“FM(Federated Media) Publishing”にも加入している。FM Publishingは,強力なインフルエンサー集団になってきている。今回の“A VC”のエントリーに対しても,John Battelleが彼のブログで“Is Yahoo Up For Grabs? Fred Speculates”と,“A VC”への応援歌を歌っている。

メモ:A VCについて(FM Publishingの参加ブログの紹介文より)
A VC records the thoughts of Fred Wilson, the NYC-based managing partner of two venture capital firms, Flatiron Partners and Union Square Ventures. Technorati counts 1,286 sites linking to Fred's influential insights on marketing, technology, the Internet, and investment strategy (with a bit on his kids and his favorite music mixed in!).


◇参考
・Who Should Buy Yahoo!(A VC)
・Is YAHOO in play? If so, who could and SHOULD buy them.(Howard Lindzon)
・Is Yahoo Up For Grabs? Fred Speculates(John Battelle's Searchblog)
・[WSJ] Yahoo!、Facebook買収交渉で行き詰まり(ITmedia News)
・豪華ブログ集団のFM Publishing,いよいよ船出へ(メディア・パブ)
タグ:google

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posted by 田中善一郎 at 12:10 | Comment(0) | TrackBack(1) | 市場
2006年10月13日

Widgetブーム到来か

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 Widgetがブームになってきた。その動きを盛り上げる集会“Widgets Live!”が,11月6日にサンフランシスコで開かれる。仕掛け人は,Om MalikとNiall Kennedyである。

 Widgetは一種のミニWebサービスで,ちょとしたアクセサリー的な小物のアプリケーションである。このため,ネット上のGadgetとも呼ばれたりしている。すでに時計や検索窓,辞書,ゲーム、ニュースなどのWidgetが数多く公開されており,個人のホームページやブログ,パーソナライズドページに貼り付けてよく利用されている。SNSやモバイル画面でも,見かけ始めている。

 今回の会議では,Widgetをビジネスの観点で議論したいようだ。


◇参考
・Welcome at Widgets Live!
・Google Gadgetが一般公開,ブログやWebページでまん延しそう(メディア・パブ)
・ケータイ用Gadgetサービス,世界市場に向けてNokiaが公表(メディア・パブ)
タグ:Widget

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posted by 田中善一郎 at 11:21 | Comment(0) | TrackBack(1) | 市場
2006年09月22日

学生向けSNSの米Facebookを,Yahooが買収しそう

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 学生向けのSNSであるFacebookをどこが買収するのか。Yahoo, Microsoft、 Viacomなど多くのメディア企業と交渉に入っていたようだが,どうも米Yahooに固まりそうだ。21日付けWSJ.comの“Facebook Flirts With a Big-Money Deal”という見出し記事によると,
Social-networking site Facebook is in serious talks to sell itself to Yahoo for an amount that could approach $1 billion after having held separate discussions with Microsoft and Viacom
ということだ。

 有料の記事なので詳しく引用するのは差し控えるが,売却額は10億ドルとのこと。

 さて次は,Facebookとともに有力買収候補にあげられているYouTubeの番か。どこに身売りするかが注目される。こちらも買収額は10億ドルと言われているが,最近は15億ドルとの声も出始めている。

 一方で, Time WarnerのCEOであるDick Parsonsは,FT.comのインタビューの中で,メディアはFacebookやYouTubeを買いかぶりすぎと批判している。両社とも10億ドルの価値がないと。ただ本音は,Time WarnerはYouTubeやFacebookを買収する気がないと公言したいだけなのかも。

追記:
上記のWSJ.comの記事が,Today's Free Featureとなり無料で読めるようになっている。また, SeekingAlphaの記事(“Why the Facebook/Yahoo Deal Won't Happen So Soon”)によると,YahooとFacebookの交渉は進んでいるものの,買収が直ぐには実現しそうもないとのことだ。



◇参考
・Yahoo 'to buy Facebook for $1bn(BBC)
・CORRECTED - Time Warner says YouTube, Facebook overvalued - FT(Reuters)
・Facebook's on the Block(Businessweek.com)
・YOUTUBE'S GOT A FAT IDEA OF ITSELF(New York Post Online Edition: Business)
・Facebook、Yahooに身売りか?--売却金額は10億ドルにも(CNETJapan)
・CORRECTED - Time Warner says YouTube, Facebook overvalued - FT(Reuters)
タグ:Facebook

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posted by 田中善一郎 at 12:41 | Comment(0) | TrackBack(0) | 市場
2006年09月21日

米新興企業の掘り出しの新製品は?,DEMOカンファレンスの出展製品が決定

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 DEMOカンファレンスば,新興企業が新製品をベンチャーキャピアリストやメディアに売り込む場として,よく知られている。Demofall06が,9月25-27日にSan Diegoで開かれる。

 Tivo,Palm,VMware,Salesforce.com,E-Tradeなども,このDEMOカンファレンスをきっかけに飛び立った企業である。今回のDemofall06でも,1500件以上の新製品が応募,そのうち70製品が選ばれた。各製品をアピールするために,同カンファレンスで6分間のプレゼンテーション時間が与えられる。

 その選ばれた新製品リストが,ブログRead/WriteWebで紹介されている。知らない製品ばかりだが,Web2.0風製品が揃っている。

Mobile search,
Social marketing
Auto navigation
Video editing and sharing
Online media re-mixing and sharing
Social networking
Vertical search engine for electronics

などの分野の製品がズラリと並んでいる。思わぬ掘り出し物が見つかるかも。参加申し込みは,こちらから。ただし,参加費は2995ドルと安くはない。

 参加できなくても,出展製品(サービス)のホームページを見るだけでも,感触はつかめそう。

 Social marketingのBuzzlogicやCascada Mobile ,Elumaとか,Social networkingのopenBC(日本語ページあり)や Wallop,それにOnline media re-mixing &sharing のiBloksやSimple Star(日本語サイトあり)あたりを調べておきたいのだが。どっかのサイトで紹介してくれるのを待っておこう。


◇参考
・DEMOfall 2006 Presenting Companies Announced(ReadWriteWeb)
・DEMOカンファレンスの舞台裏--プレゼン準備に手間取る企業も(CNET Japan)
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posted by 田中善一郎 at 10:31 | Comment(0) | TrackBack(1) | 市場
2006年09月19日

大手VCの専門家が指摘する有望分野とは

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 ベンチャーキャピタル大手Accel PartnersのJudy Gibbons(Accel's Venture Development team)が, “Read/WriteWeb”のブロガーRichard MacManusのインタビューを受けて,これからの有望分野を語っている。

 Accelは,NetVibes(Personalized home page),Kayak.com(travel search engine), Amobee(Ad-serving network for mobile devices )などの新興ネット企業を中心に,数多くのベンチャー企業に投資しているVCである。インタビューに答えるJudy Gibbons は,Microsoft, HP , Appleなどで25年間コンピューター業界で実務を積んだ専門家である。

 まず,次世代インターネットの技術トレンドとして次のように述べている。特に目新しさがないが,並べて見ると頭を整理できる。

・narrowband --> broadband --> pervasiveness
・transactional --> socialisation and entertainment
・single applications --> mashups
・generic search --> vertical search
・pc only --> pc + mobile
・emerging revenue models --> proven models
・heavy start up costs --> low start up costs
・overcapitalisation --> bootstrapping, high capital efficiency
・Valley dominated --> innovation happening more broadly
・tentative advertising models --> established ROI models

 次に,上のトレンドに沿った有望分野を挙げてくれている。彼女がロンドンオフィスで勤めているためか,例として英国の新興企業が多く紹介されていた。

・Vertical search - e.g. Kayak & Trulia (US)
・Social Networking - e.g. WeeWorld (the more time you spend online the more important your virtual identity will become) & Facebook (US)
・IP TV - e.g. Brightcove (US)
・Advertising across new platforms - e.g. Amobee for mobile, Refresh Mobile for Gaming
・Mobile content/apps - e.g. Refresh Mobile
・Next generation ecommerce - e.g. Autoquake – auctions/make offline channel more efficient, Spreadshirt – user generate content
・Connection pervasiveness e.g. The Cloud public wi-fi

 これ以外で,Personalized home pageサービス分野も,これからの有望株と見ている。Accelが出資しているNetVibesは,利用者が500万人を超えたそうで,確かに勢いが付いてきた。

 上の有望分野の企業例として挙がっている英国企業は,今まで知らなかっただけに興味深い。例えば,Social Networking分野のWeeworldは,今春に,Accel Partners と Benchmark Capitalから,1550万ドルの出資を受けて,国際市場に乗り出すことになった。オンライン上のユーザー識別(UI)のために"WeeMees"と称するデジタルキャラクタを提供するサービスである。今年の5月時点で900万人のユーザーが"WeeMees"を用いて,ネット上でコミュニケーションしているという。電子メール,ブログ,インスタントメッセージなどで利用する。MSN Messengerにも組み込める。またモバイル端末でも利用可能だ。毎月,WeeMeesユーザーが50万人加わっているという。これは有料サービスで,WeeMeeを作り出すには,ユーザーは2ドル払わなければならない。

 Weeworldのサイトにアクセスしてみた。以下はトップページである(クリックで拡大可能)。明らかに,10代中心の若者向けである。

weeworld.JPG


◇参考
・VCs on Web Technology: Judy Gibbons from Accel (Read/WriteWeb)
・Netvibes Five Million Users & Counting(GigaOM)
・English digital identity firm receives second round of funding from Accel and Benchmark. (プレスリリース)
・English digital identity firm receives second round of funding from Accel and Benchmark(RED HERRING)
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posted by 田中善一郎 at 07:31 | Comment(0) | TrackBack(0) | 市場
2006年09月17日

米VCが出資しているWeb2.0企業とは,便利な一覧表が

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 Web2.0ブームで,ややバブルっぽくなってきたネット業界。なかでもソーシャルWeb系企業が注目の的だ。大手メディアなどから買収対象となりそうな新興企業もチラホラ。ベンチャーキャピタルからの出資ラッシュも続いている。

 そこで,主要ベンチャーキャピタル(VC)がどのようなソーシャルWeb企業に出資しているかを一覧できる表を,ブログ“Read/WriteWeb”がまとめてくれている。労作である。

 ソーシャルWeb企業を,分かりやすくするために,表では以下の4つのカテゴリーに分けている。
1. Audio,Photo,Video
2. Blogging,RSS,Webtops,Wiki
3. Search,Classified
4. Social Networking,Bookmarking

 17社のVCが出資している企業が,カテゴリー別に一覧できる。例としてAccel Partnersの場合を,下に示しておく。各出資先企業については,出資額とAlexaのトラフィックランキングが示されている。ともかく,どのような企業が有望と見られているかを俯瞰でき,便利である。

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◇参考
・The Web VC Chart (Read/WriteWeb)
・YouTube、Facebook、CNET・・・「買収対象候補」になった米ネット企業(CNET Japan)


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posted by 田中善一郎 at 13:54 | Comment(0) | TrackBack(3) | 市場
2006年09月15日

YouTubeやGowker,買収候補リストに

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 YouTubeやGowkerが買収候補リストにという,聞き捨てならない話が出ているではないか。

 Dow JonesのMarketWatchのブログコーナーに掲載されていたFrank BarnakoのMedia Blogが伝えている話だ。13日のthe Online Publishers Association での講演で,投資銀行家(Tolman Geffs, managing director of Jordan, Edmiston Group)がDot-com buyout candidatesを発表したようだ。

 彼が披露したネット企業の買収候補リストには,YouTube, Bankrate.com (RATE), eHarmony, Gawker などが出ている。あくまで候補であるが・・・。

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(Frank Barnako) 

◇参考
・Dot-com buyout candidates(Frank Barnako)
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posted by 田中善一郎 at 08:12 | Comment(0) | TrackBack(2) | 市場
2006年06月22日

世界のメディア/エンタメ市場,2010年は1兆8300億ドル規模に:PwCの調査

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 PricewaterhouseCoopers (PwC) が,“Global Entertainment and Media Outlook: 2006-2010”を発行した。世界のメディアおよびエンタテイメント産業の市場展望年鑑である。以下の分野について,世界および地域別に,2010年までの市場を展望している。世界のメディア/エンタメ市場を展望するには,格好の資料かもしれない。プレビュー編が無料で公開されており,これだけでも大きなトレンドは把握できる。

* カバー分野
Filmed Entertainment
TV Networks: Broadcast and Cable
TV Distribution
Recorded Music
Radio and Out-of-Home Advertising
Internet Advertising and Access Spending
Video Games
Business Information
Magazine Publishing
Newspaper Publishing
Book Publishing
Theme Parks and Amusement Parks
Casino and other Regulated Gaming (expanded)
Sports

 メディアおよびエンタテイメントの世界市場規模は,2005年が1兆3300億ドルで,2010年には1兆8300億ドルに達すると予測している。年平均成長率(CAGR)にすると6.6%である。2010年までのCAGRが最も高い分野はインターネット広告市場で,11.4 %と見ている。

 分野別に,目立った点をかいつまんで紹介する。
◇映画
・米国の映画館売上:2005年の90億ドルから2010年の111億ドル。CAGRは4.3%.

◇テレビ放送
・日本の市場:2005年が198億ドルで,2010年までのCAGRは3.9%。

◇テレビコンテンツの配信
・米国のVOD市場:2010年を39億ドルと予測,CAGRは22.0%と高成長。

◇音楽
・音楽配信市場:2005年の6億5300万ドルから2010には49億ドルに。CAGRは49.5%。音楽市場において音楽配信の占める割合が,5%(2005年)から33%(2010年)へと急増する。

◇ビデオゲーム
・米国のワイヤレスゲーム市場:2005年の6億4600万ドルから2010年の23億ドルに。CAGRは28.6%。
・アジア・パシフィック地域のオンラインゲーム市場:2005年の16億ドルから2010年の44億ドルへ。CAGRは23.0%。

◇ビジネスインフォメーション
・米国市場:2005年の433億ドルから2010年の561億ドルに。CAGRは5.3%。

◇雑誌
・米雑誌広告市場:2010年に292億ドルで,CAGRは4.5%(内訳:B2C雑誌は160億ドルでCAGRは4.5%,B2B雑誌は132億ドルでCAGRは4.4%)



◇参考
・“Global Entertainment and Media Outlook: 2006-2010”のIndustry Preview (PricewaterhouseCoopers)


続きを読む(関心のある分野のデータを引用)
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2006年06月09日

米学生,ビールよりiPodがお好き

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 米学生の日常生活における人気ナンバーワンはiPodである。Student MonitorのSpring 2006 Lifestyle & Media Studyの調査によると,米学生の人気ランキングは次のようになった(USATODAY.comの記事より)。

1.iPods
2.Drinking beer
3.Facebook.com
4.Drinking other alcohol
5.Text messaging

 ビールを飲むよりも,iPodで聴く方が良いのとのこと。3位のFacebook.comは学生しか入会できないソーシャル・ネットワーキング・サービスで,学生の間では爆発的な人気サイトとなっている(関連エントリー)。

 今や多くの米大学では,iPodを教育ツールや研究ツールとして使い始めているという。


◇参考
・iPods knock over beer mugs (USATODAY.com)
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2006年05月30日

世界で10億人がインターネットを利用している

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 Miniwatts Marketing Groupの発表によると,世界のインターネット人口が10億人を突破したようだ。

 同グループのInternet Usage World Stats - Internet and Population Statisticsでは,大陸別,国別のインターネット人口および普及率が一覧表で示されている。

 世界全体を眺めると,インターネット普及の格差は大きい。大陸別では,最も普及している北米が68.6%に対し,アフリカはわずか2.6%である。アジアの国別では,日本,韓国,シンガポール,台湾のように70%近くも普及している国がある一方で,普及率が1%にも達しない国も少なくない。インターネットにも南北問題が。

 普及率が低くても,人口大国の中国やインドのインターネット利用者数は世界の上位に入っている。中国は,1億人を突破し世界2位に。インドも5000万人を超え,数年後には日本を追い抜くかもしれない。
 

*World Internet Usage Statistics and Population Stats
インターネット人口.JPG

*Asia Internet Usage Stats and Population Statistics
インターネット人口アジア.JPG


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posted by 田中善一郎 at 21:17 | Comment(0) | TrackBack(0) | 市場
2006年01月04日

2006年のインターネット技術/ビジネスはこうなる:米ブログ記事から

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  今年(2006年)のインターネット技術やビジネスはどうなるのか。米国のブログがどのように占っているかを眺めてみた。


  まずWeb2.0について,Dion Hinchclffeのブログから。
1) Web 2.0 Will Not Peak in 2006 But the Term Will
2) 37signals Will Cross The 1,000,000 User Mark
3) Microsoft Faceplants Twice with Live Software, But Third Time Is the Charm
4) Grassroots Use of Web 2.0 Ideas Will Be A Big Story
5) Everything Will Get An RSS Feed
6) The Quest to Monetize Web 2.0 Will Continue (to Struggle)
7) Web 2.0 Will Enter the Public Consciousness
8) Outages of Major Web 2.0 Software Sites Will Cause a Crisis of Faith
9) Provider Switching Will Grow Important, Especially With Blogs
10) Bubble 2.0 Won't Happen

前から気にしていたのが,37Signals。いろんな所で昨年のベストソフトとして高く評価されているが,今年もさらに大飛躍するという。ASP版グループウェアである。すごそうだが,使ったことがないので良さが実感できていない。また,RSSについては,期待をこめて着実に浸透していくと予測。騒々しいWeb2.0の事業性はどうか。ソーシャルブックマークとか写真共有などのサービスやオフィス系ソフトもタダが当たり前になってきているだけに,今年もWeb2.0の収益モデルの模索が続くと見ている。バブル2.0に終わらなければよいが・・。


  ブログ専門出版社WeblogsのCEOであるJason Calacanisは,彼のブログで次のように予測している。
1. Someone will do the Wikipedia version of Weblogs, Inc. and and it will fail because it never reaches critical mass.
2. 30 of the 50 blog networks will fizzle out and/or die.
3. Metblogs and Gothamist will both raise venture or seed capital.
4. DIGG will be bought by CNET.
5. CNET will be bought by Yahoo or Fox Interactive/Newscorp.
6. Newscorp (and maybe some other folks) might spin out their Interactive assets and take them public
7. New York Times will cut the newsroom staff by 10-20% and face another Jayson Blair/Judith Miller-style scandal.
8. Google's stock will take it's first significant hit (> 15% drop) at some point during the year,
9. Google Adsense for Podcasts and/or Video will debut in Q2/Q3 of 2006--Yahoo and Microsoft will follow shortly after that.
10. Half of the indie blog search engines will shut down, go out of business, or just stagnate as the major portals take over this space.
11. Half of the indie RSS readers will shut down, go out of business, or just stagnate as the major portals take over this space.
12. No podcasting company will have any significant success in 2006, but a number of podcasters will be offered great jobs at Sirius and XM Radio.
13. The housing bubble will deflate/burst and consumer confidence and spending will be moderately shaken.
・・・・・・
16. Gawker will hit 20 blogs and get bought by Newscorp
・・・
・
 DiggがCNETによって買収され,そのCNETがYahooかNews.Corpに買収されると・・。あくまでこれは噂のレベルであろうが,今年もメディア企業の買収ニュースが頻繁に飛び込んでくるのは間違いなさそう。


  Kevin Burtonも彼のブログの中で,次の予測を。
1. Microformats vs Structured Blogging skirmish.
2. Way too much money funding too many also-ran startups.
3. Both AOL and Amazon will want to get into the blog search space.
4. Internet Explorer 7.0 (if it ever ships) will help make RSS explode.
5. Yahoo will purchase at least 4 more Web 2.0 companies in Q1 - Q2.
6. TailRank will take off

  読むに値するブログ記事をフィルタリングするサイトが,注目の的になっている。その中でmemeorandumが今や人気沸騰のサイトに。 TailRank もブログフィルタリング・サイトで,良いと思われるブログ記事をほぼリアルタイムに次々と教えてくれるサイトだ。


  Pat McCarthyもブログの中で10の予測を。
1. RSS will become two-way with the help of Simple Sharing Extensions from Microsoft
2. Social news site Digg will expand into other content areas and media types and then will be acquired
3. Web 2.0 will be looked down upon as a buzzword, and it’s usage will drop off dramatically
4. Face-recognition photo application Riya will be acquired by a major player.
5. Some ecommerce shopping applications using the more recent advancements in social web technologies will be developed and will succeed.
6. Google Analytics will again drop the hammer on the web analytics industry.
7. A forward thinking company will build technology to support transparency, efficiency, and relationships in the online advertising business.
8. Microsoft will launch a contextual advertising network that will either be huge, or fail miserably
9. Two to three new startups will be so cool and successful they will make the heroes of 2005 like Flickr and del.icio.us seem small and insignificant
10. The venture capital investments and acquisition bubble will heat up even more, then deflate in the 2nd half of 2006 after a number of companies fail..

 Flickrや del.icio.us のようなクールでワクワクするベンチャー企業が,2006年に新たに2〜3社は出現するそうな。

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posted by 田中善一郎 at 11:10 | Comment(0) | TrackBack(0) | 市場
2005年12月22日

中国のブロガー人口は1600万人,日本の3倍以上に

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  中国のブログ人気がすごい。ブロガー人口が1600万人にも膨れあがっている。日本のブログ登録者数(9月末現在)が473万人なので,中国のブロガー人口は日本の3倍以上の規模となる。

  中国の検索エンジンBaiduの発表によると,中国のブログサイト数は3682万で,ブロガー数は1600万人とのことだ。一人のブロガーが平均して2.3個のブログを持っていることになる。

  中国のインターネットユーザー数は1億人を突破し,今や世界第2位のインターネット大国に。特に30歳以下の若年層のインターネット人口では,米国を抜き世界トップに躍り出ている。その若者達の間で人気が爆発しているのがブログなのだ。中国本土のブログサービスプロバイダーも多く,658プロバイダーが競っている。その中でトップ10は, MSN Spaces, Cnblogs, Tianya Blog, BlogCn, Mblogger, BlogBus, Ycul Blog, NetEase Blog, CSDN Blog, Hexun Blog , DonewsBlogとなっている。

中国で若年層を対象に事業展開する企業にとって,インターネットマーケッティングは欠かせない。


◇参考
・MSN Spaces rated the leading blog service provider in China(People's Daily Online)
・中国インターネットの詳細レポート,Morgan Stanleyが無料公開
・ブログ及びSNSの登録者数(平成17年9月末現在)(総務省)
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posted by 田中善一郎 at 07:31 | Comment(1) | TrackBack(1) | 市場
2005年11月16日

世界のトップWebは米Yahoo,トップ10に中国勢が4サイトも

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 AlexaのWebアクセスランキングによると,世界のトップ20は次のようになる。

1. Yahoo!
2. Microsoft Network (MSN)
3. Google
4. Yahoo! Japan
5. Baidu.com
6. sina.com
7. EBay
8. Passport.net
9. sohu.com
10. 163.com
11. Microsoft Corporation
12. Amazon.com
13. qq.com
14. Myspace.com
15. naver.com
16. 3721.com
17. Google Japan
18. Google UK
19. AOL
20. Go

 Yahoo,Microsoft,Googleのビッグ3が,アクセス数でもトップ3で競っている。10位以内に中国の4サイトが顔を出しており,インターネットでも中国勢の躍進が目立つ。個人的に気になるサイトのランクは次の通り。Mixiが62位で頑張っている。

29. Alibaba.com
30. Blogger.com
31. 楽天市場
32. Craigslist.org
34. Livedoor
38. Wikipedia
47. MSN Japan
62. Mixi

 アクセスランキングとも少しは関係あるのだが,Read/WriteWebと称するブログで“Who are the Big Internet Companies in 2005?”の話が。インターネット業界を主導する企業が,次のように固まってきている。
Tier 1: Google, Yahoo, Microsoft
Tier 2: eBay, Amazon, Apple
Tier 3: AOL, IAC/Ask, NewsCorp/MySpace
誰もが考えつく格付けである。注目は,AOLの行き先。つまりTier1のどこかの企業の傘下に入る。YahooがAOL争奪戦から降りたので,GoogleかMicrosoftのどちらかに嫁いで,半年以内にもTier1入りすることに。


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posted by 田中善一郎 at 09:17 | Comment(0) | TrackBack(2) | 市場
2005年09月26日

中国インターネットの詳細レポート,Morgan Stanleyが無料公開

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  中国のインターネット産業をまとめたレポートを,Morgan Stanleyが公開している。各種統計データも盛り込んだ118ページものレポートで,無料でダウンロードできる。中国のインターネット市場を調べる際に役立ちそう。

  拾い読みしただけだが,興味深いデータが次々と目に入る。たとえば,ケータイ電話人口が3億6300万人を超え世界一であることは知られているが,インターネット人口も30歳以下では米国を抜き既に世界トップに立っている。現在,中国のインターネット人口は1億人を超えているが,その71%は30歳以下のユーザーが占めている。若者中心が際だっている。

 世界中のWebサイトのトラフィックランキングでも,上位25サイト中の8サイトが中国サイトである。ランキングは,Alexaのデータによる。ともかく中国の若者がドッとこれらサイトをアクセスしているのだろう。ちなみに日本のサイトでトップ25に入っているのは2サイトだけである。

 そのほか,オンラインゲーム市場やオンラインショッピング市場などについても,かなり詳細に分析してくれている。こういう資料が無料で入手できるのだから,ありがたい。
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posted by 田中善一郎 at 08:00 | Comment(0) | TrackBack(1) | 市場
2005年09月24日

米国のブロードバンドの普及,踊り場に

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 Pew Internet Project のレポート(2005年5月調査)によると,米国のブロードバンド世帯普及率は53%に達した。2004年12月が50%であったので,3%しか上昇していない。Pewは踊り場に入ったと見ている。2003年11月の35%から2004年5月の42%へ普及率が伸びたのに比べると,急ブレーキが掛かった。

 現在もインターネットを使っていない少数派の人は,これからもインターネットを使わないだろう。それと同じように,ダイアルアップでは遅すぎるとブロードバンドにシフトしたいとした人は,ほとんどがブロードバンドユーザーになっている。未だにダイアルアップでインターネットにアクセスする人たちが,今後ブロードバンドの乗り移る割合はかなり低くなるとの分析だ。ひょとしたら,世帯普及率が減る可能性もあるという。

 所得格差が拡大している米国においては,ブロードバンドの普及は50%前後が限界なのだろうか。ネットビジネスを展開する上でも,これ以上,普及させる必要がないと見ているのだろうか。


◇参考
・Short summaries of our research reports and other project news.(PEW/INTERNET)
・Report: Broadband Growth Burning Out(Ecommerce Times)



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posted by 田中善一郎 at 08:32 | Comment(0) | TrackBack(1) | 市場
2005年07月25日

中国のインターネットユーザー,1億人を突破

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 中国のインターネット人口が1億人の大台に乗った。

 人民日報によると,中国のインターネットユーザー数が1億300万人に達した。米国に次ぐ世界第2のインターネット大国となる。少し前までのような倍々ゲームの勢いはないものの,それでも今年の上期だけで新たに900万人がインターネットユーザーに加わった。インターネットユーザーは,中国の総人口のまだ7.9%程度で,これからも2桁成長を続けそう。北京オリンピックが開かれる頃には,世界最大のインターネット大国になりそうだ。

◇参考
・China's Internet users reach 103 million(ChinaDaily)

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posted by 田中善一郎 at 08:35 | 東京 ☔ | Comment(0) | TrackBack(0) | 市場
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