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2016年01月15日

「モバイルファースト」から「モバイルオンリー」へ

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 「モバイルファースト」は当たり前になってきた。そしてサービスによっては、さらに「モバイルオンリー」に絞る流れも出始めている。

 数年前まで、ほとんどの主要なインターネットサービスはPCサイト向けが中心であった。ところが爆発的なスマホの普及を受けて、モバイル向けから優先して開発し、その後でPCサイト向けを手掛ける、いわゆる「モバイルファースト」が主流になってきた。このモバイルファーストの成功事例としてはフェイスブックが挙げられる。図1に示すように、3年ほど前にはモバイルオンリー・ユーザーがPCオンリー・ユーザーの1/4しかいなかったのが、最近では逆に、モバイルオンリーの月間アクティブユーザー数が7億2700万人以上とPCオンリー(1億6000万人)の4〜5倍近くと膨れ上がっている。その結果モバイル広告売上も急成長を続け、昨年の第2四半期には広告売上全体の76%も占めるようになったのだ。

MobileFirstFacebook.png
図1 フェイスブックの月間アクティブユーザー数(2015年第2四半期決算発表)は15億5000万人で、そのうち46.9%に相当する7億2700万人はモバイルオンリー・ユーザーである。デスクトップ(PC)を併用している人も加えたモバイルユーザー数は13億8500人となり、全体の約90%も占める。

 日本の主要ネットサービスでもモバイルシフトが加速化している。ニールセンの調査でも明らかにしているように、PCからアクセスするユーザーが減り、逆にスマホからのユーザーが急増している。日本のトップ10サービスを見てもほとんどが、この1年間近くでPCユーザーを平均して10%も減らしているのに対し、スマホからは平均して20%も急増させているのである。大半の主要サービスにおいては、すでにスマホユーザーがPCユーザーの倍近くになってきており、すごい勢いでモバイル主流に代わってきている。この流れはまだ続きそうだから、「モバイルファースト」は当然として、サービスによってはPCオンリー・ユーザー(スマホアクセスをしないユーザー)を切り捨てて、モバイル・ユーザーだけに絞った「モバイルオンリー」が出てきてもおかしくない。図1のフェイスブックの場合でも、PCオンリー・ユーザーは全体の約1割に落ち込み、さらに減り続けているのだ。すでにこれまでも、メッセンジャーや配車アプリなどのように、最初からスマホ向けだけを前提にしたサービスはたくさん生まれてきている。しかしこれからは、PC向けが前提と思われたインターネットサービスでも、PCユーザーをパスしてモバイルに特化する動きが活発化しそうである。

 ここで、「モバイルオンリー」サービスの事例を見ていこう。今年にもサービス開始を予定している英アトム銀行(Atom Bank)は、まさにモバイルオンリー銀行である。銀行版Uberとして注目され、スペインの大手銀行BBVAからも出資を受けている。銀行と顧客間の取引チャネルとしては、これまで支店やATM、Webサイト(オンラインバンキング)などが中心であった。でも最近はFinTechの追い風も受けて、スマホを介したモバイルバンキングの取引件数が急上昇している(図2参照)。英銀行協会もモバイルバンキングによる取引件数が、その他のすべてのチャネルによる取引件数総計を2020年までに上回ると予測している。

MobileOnlyBank.png
図2 モバイルユーザーだけを対象にする銀行が登場してくる。モバイル(事実上スマホ)チャネルの銀行取引件数が年々急増しており、数年以内に他のチャネルすべての取引件数総和を上回ると見られている。そこで、スマホチャネルしか備えないモバイルオンリー銀行が年内にも立ち上がる

 それならばと、支店やATM、Webサイトでの銀行取引を提供しないで、モバイルアプリからしか取引させない銀行を立ち上げようとしているのだ。ログインはスマホを介した生体認証で行い、まずは顔認識と音声認識で始め、指紋認識も加えていきたいという。こうしたモバイルオンリー銀行を、フランスの大手通信業者Orange(フランステレコム)も立ち上げると、このほど明らかにした。Orange Bankの開業は2017年に予定している。

 菓子メーカーDoritos(ドリトス)は、「モバイルオンリー」のキャンペーンに注力し始めている。ミレニアム世代に代表される若年層に絞った効果的なキャンペーンを実施するためである。昨年夏に実施した例では、著名なソーシャルメディア・インフルエンサーと組んで3Dビデオを制作し、同社の特定スナックを購入した者だけにビデオを視聴させる。購入者の特定をQRコードで実施するのでは当たり前すぎる。そこで図3のように、実際に購入しスナック(コーンチップ)をスキャンさせることにより、購入者であることを特定していた。このように、多機能化しているスマホの特性を活かした面白い仕掛けを用意して、若いユーザー層に話題を拡散させて、実際に購入してもらおうとしているのだ。

MobileOnlyDoritosPromo2015.png
図3 菓子メーカーDoritos(ドリトス)のスマホユーザー向けサービス。QRコードではなくて実際のコーンチップをスキャンできる仕掛けを提供している。商品購入者には、3D用メガネが無料配布される



差別化社会が生み出すモバイルオンリー・ユーザー、米国では社会問題に

 このようにPC向けを切り捨て「モバイルオンリー」に絞りこむことによって、より優れたサービスやキャンペーンを効率よく展開していこうとする流れは、加速化するであろう。またここ数年、続々と生まれている新しいネットサービスとなると、最初からPCを相手にしないでスマホアプリが中心である。このため、多くの若者にとっては、PCなんか無くてもかまわないのかもしれない。モバイルオンリー・ユーザーは時代の先端を走るクールは人たちと思っていたのだが・・・・。

 ところが米国では、モバイルオンリー・ユーザーは差別化社会が生み出した落とし子と見なされ、社会問題になりつつあるのだ。昨年末(2015年12月)にPew Research Centerが公表した調査結果は、かなり衝撃的なものであった。家庭でのブロードバンド利用率は一本調子で増え続け、2013年に70%のピークに立ったのだが、その後減りはじめ2015年には67%に落ちた。家庭でのブロードバンド利用者とは、家庭のパソコン(PC)でインターネットを利用している人たちである。このような人たちはほとんどが、PCとモバイルの併用者である。ブロードバンド利用を止めるということは、PCインターネット利用も終えることになる。結果としてモバイルオンリー・ユーザーになってしまうことだ。

 問題は、ブロードバンド利用を止めた人へのアンケート結果である。必ずしもモバイルでインターネットサービスの用が足せるようになったから、ブロードバンドを止めたわけではないことである。ブロードバンドを止めた理由として、40%もの回答者はブロードバンド通信料やパソコン(PC)が高価であるためと答えている。図4に示すように、低所得者や低学歴者の恵まれない人ほど、この2年間で急激にモバイルオンリー・ユーザーになってしまい、家庭でのパソコンインターネット利用ができなくなっているのだ。

MobileOnlyPew2015.png
図4 モバイルオンリー・ユーザーは必ずしも先端ユーザーではない。米国では、低所得者を中心にモバイルオンリー・ユーザーが増えてきている。

 実は米国人の約2/3(69%)は、家庭からPCによるブロードバンドアクセスができないと、就職活動やヘルス情報収集、その他の重要な情報アクセスで大変不利であると答えている(2010年の56%から大きく増えている)。確かに、90年代以降インターネットに蓄えられてきた膨大な知的資産や政府などの公的サービスの大半は、パソコンから効率よく利用できるようになっている。リーマンショック以降に貧富の格差が拡大し、パソコンとの併用を望みながらも、経済的な理由でモバイルオンリー・ユーザーにならざるえない低所得者層が増えているということだ。そうした人は大画面による効果的なオンライン学習も受けられないし、各種情報収集でも不利になっている。この情報格差が貧富の格差のさらなる拡大を引き起こすと、Pewは警鐘を鳴らしている。


◇参考
・Facebook is officially a mobile-first company(BusinessInsider)
・Doritos Moves From ‘Mobile-First” to “Mobile-Only”(Clickz)
・Atom Is First UK Mobile-Only Bank To Receive License(Forbes)
・Orange to launch mobile-only bank in 2017(Banking Technology)
・Southeast Asians Emerge on Digital”( Facebook IQ)
・WHY ‘MOBILE FIRST’ MAY ALREADY BE OUTDATED(Intercom)
・Home Broadband 2015 (PewResearchCenter)
・TOPS OF 2015: DIGITAL IN JAPAN 〜ニールセン2015年 日本のインターネットサービス利用者数ランキングを発表〜(ニールセン)

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posted by 田中善一郎 at 16:06 | Comment(0) | TrackBack(0) | ケータイ モバイル
2014年07月06日

日本だけがなぜモバイルインターネット人口で天井感が

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 インターネット・ビジネスの高成長はまだまだ続く。スマホなどのモバイル端末の台頭が、その勢いを加速化させている。市場がグローバル化していることも特徴で、先進国だけではなく新興国でもほぼ同じように展開している。モバイル先進国の日本は当然のように、これからも際立った成長を続けていくはず・・・。

 ところが、eMarketerの最新の予測によると、日本のモバイルインタネット人口の伸びに鈍化の兆しが見え始めるようだ。特に気になったのは意外と天井が低くなりそうなことである。

 最初の表1は、アジア太平洋地域の主要国における、モバイル・インターネットの普及率である。大雑把に言えば、スマホでインターネットを利用している人の割合である。2018年までを予測しているが、スマホ先進国の日本や韓国、オーストラリアでは来年あたりから普及率の伸びが鈍り始める。普及率の上限が韓国が70%台半ば、オーストラリアが70%台前半なのに対し、日本が約10%も低い60%台前半で天井感が出ている。

表1.モバイルインターネットの普及率。
Mobile Internet User Penetration APEC.png


 一方、新興国の中国やインド、インドネシアでは、GDPが比較的低いこともあって、普及率が先進国に比べて高くないが、まだ成長途上国である。中国は約14億人、インドは約12億人、インドネシアは約2億4000万人の人口を抱える、世界1位、2位、4位の巨大国である。すでに各国ともモバイルネット人口で日本を凌駕している。世界トップのモバイルネット人口を誇る中国が巨大市場を形成しているのは言うまでもないが、若年層が急増しているインドやインドネシアでは、以下の表2に示すように、今後ともモバイルネット人口が10%〜20%前後で増え続けると予想されており、同じく巨大市場に育っていこう。

表2.モバイルインターネット人口の成長率
Mobile Internet User Growth APEC.png


 躍進する巨大新興国とモバイルネット人口で比較しても意味がないかもしれないが、ただ日本のモバイル・インターネット・ユーザーの普及率が60%台で頭打ちになりそうなのは、やはり気になる点だ。PC(デスクトップ)からアクセスするユーザーも含めたインターネットの普及率で見ると、日本は韓国やオーストラリアとほぼ同じ80%近くとなっている。このあたりが上限で、もうこれ以上普及率は目立ってアップすることはないだろう。またモバイル端末(ガラケーも含む)の普及率でもほぼ同じ上限値に達しているはず。なのに、モバイルインターネットの普及率だけは韓国やオーストラリアに比べ10%以上低いままに推移しそうなのだ。


表3.インターネットの普及率
Internet User Penetration APEC.png

表4.インターネット人口の成長率
Internet User Growth APEC.png


 韓国やオーストラリアのモバイルユーザーのスマホシフトが、この3年近くの間で一気に進んでいるのが表1、表2で読み取れる。一方、日本のスマホシフトが両国に比べ緩やかで、スマホ普及率が意外と高くならないのは、やはり少子高齢化と保守化傾向が進んでいるためか。

 内閣府が今年4月に発表した消費者動向を報道するニュース記事では、スマホの世帯普及率が5割超え、スマホブーム真っ只中と素直に伝えていた。でもグローバルな動向から見ればやや勢いが足りないし、パーソナルデバイスであるスマホに対し世帯普及率で評価する意味が今一つ理解できなかった。「日本はスマホ超後進国」と揶揄する声も聞かれるが、スマホシフトが大きくなくても、PC(デスクトップ)からインターネットにアクセスする人が多ければ、特に問題がないという見方もある。

 だが、これからのインターネット産業の観点では、やはりスマホ(モバイルインターネット)普及率が高いほうが望ましい。数年前までモバイル後進国とみなされていた米国でも、インターネットサービスの中心が、モバイル向けに一気に変わろうとしている。eMarketerが表5で示す、米国市場におけるデジタル広告費(予測も含む)の推移を見ても明らかだ。デスクトップとモバイルのチャンネル別の広告費が示されている。

表5.米国のデジタル広告費の推移(デスクトップ向けとモバイル向け)
USAdSpendingbyChannel.png

 デジタル広告費はデスクトップ向けが主役で、つい最近まで単価の低いモバイルデバイス向けはほんの脇役に過ぎなかった。ところがこの3年近くの間に、スマホの急激な普及に合わせて、モバイル向けデジタル広告市場が急上昇し始めた。今ではデスクトップ広告費の半分近くまで迫っている。さらに2016年にはモバイル広告費がデスクトップ広告費を追い抜き、2018年には3倍近くまで差を拡大する。ECなどのサービスでは、それ以上にモバイル向けのシェアが大きくなりそう。そのころは、消費者向けインターネットサービスは事実上ほとんどがモバイル向けとなっているはず。ところがその時、日本ではモバイル・インターネットの普及率が60%台前半だと、かなりの割合の人が新しいインターネットサービスを享受できないことになりかねない。


◇参考
・Mobile Web Use in APAC: The Good and the Bad(eMarketer)
・A Tale of Two Asia-Pacifics(eMarketer)
・Total US Ad Spending to See Largest Increase Since 2004(eMarketer)
・平成26年3月実施調査結果:消費動向調査(内閣府)



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posted by 田中善一郎 at 16:58 | Comment(1) | TrackBack(0) | ケータイ モバイル
2014年04月02日

モバイルユーザー、相変わらず接触時間の半分をゲームかフェイスブックに熱中

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 米国のモバイルユーザーのモバイルアプリ利用率が、今年に入って86%とさらに高くなった。そのモバイル利用時間の約半分が、ゲームかフェースブックに費やされている。これは米調査会社Flurryが、今年1月から3月に実施した測定結果である。

 米国の平均的なモバイルユーザーは、毎日2時間42分もモバイルデバイスを利用している。1年前(2013年3月)の2時間38分に比べ4分ほど増えている。その利用時間のうち86%がアプリを利用している。1年前の80%からさらにアップしている。逆にモバイルウェブ(ブラウザアプリ)の利用比率が14%に減っている。

MobileFlurry20140402a.png


 モバイルデバイス(iOS端末+Android端末)で利用されているアプリケーションの内訳は、利用時間のシェアで比べると、次のようになる。ゲームが32%、フェイスブックが17%となっている。米国のモバイルユーザーは、利用時間(2時間42分)の半分をゲームかフェイスブックに没頭していることになる。この傾向は1年前とほとんど変わらない。フェイスブックを含んだソーシャル/メッセージ・アプリケーションのシェアは28%と、昨年の24%から4%アップした。またエンターテインメント・アプリケーションはYouTubeを含むと8%となり、昨年の4%から大幅に増えた。逆に仕事にも関連するプロダクティビティ・アプリケーションとなると、利用時間シェアは昨年の4%から今年は2%に落ち込んだ。やっぱりモバイルデバイスは、ますます楽しむためのメディアとなってきている。


MobileFlurry20140402b.png


 モバイル広告市場では、広告費のシェアでグーグルが49%、フェースブックが18%と、2強で約6割も占めている。利用時間のシェアでは、グーグルは18%に過ぎないのだけど、検索広告の強さをモバイル市場でも発揮していることになる。

MobileFlurry20140402c.png


◇参考
・Apps Solidify Leadership Six Years into the Mobile Revolution(Flurry Blog)


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posted by 田中善一郎 at 11:49 | Comment(0) | TrackBack(0) | ケータイ モバイル
2014年03月22日

モバイル端末からしか接触しないネットユーザーが急増

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 デスクトップ(PC)からモバイルへ。この流れは止まりそうもない。この流れで注目したいのは、若者や新興国ユーザーを中心に、モバイルデバイス(端末)しか利用しないユーザーが急激に増え始めていることだ。


 米国のような先進国では、PCにモバイルデバイスを加えたマルチデバイスによるネット利用が定着しているように思えた。でも若年層ユーザーを中心に、スマホやタブレットのモバイルデバイスからしかネットサービスを利用しない人が増えてきている。


 次の表は、米国の主要サイトに訪れた月間ユーザー総数と、そのうちモバイルデバイスからしか訪れていないユーザー数も示している。これは、今年1月のcomScoreによる測定結果である。総訪問ユーザーのうちモバイルオンリー・ユーザー数の割合が右端に掲げられている。

 

MobileOnlycomScore1.png

 音楽ストリーミングサービスのPandoraではユーザーの73%がモバイルデバイスからしか利用していないのは当然かもしれないが、人気急上昇のソーシャル系メディアサイトのBuzzFeedのように、半数以上のユーザーがモバイルしか利用していないサイトが現れてきたのは驚きである。Facebookはモバイルオンリー・ユーザー数の割合が24%と少ないように見えるが、モバイルユーザーの割合となると80%に近い。中高年層やビジネスパーソンはPCも利用する人が多いため、モバイルオンリー・ユーザー数の割合はまだ低くなっている。


 でも今後は、PCを知らない世代(PCを日常で使わない世代)が台頭し、モバイルオンリーが主流になっていきそう。この1年間だけでも、米国の主要サイトにおいて、以下のようにモバイルオンリー・ユーザー数が明らかに増え続けている。

 MobileOnlyUVTrendscomScore1.png


 米国のAmazonサイトでも、若年層や中年層でモバイルオンリー・ユーザーが目立って多くなっている。
MobileOnlyAmazoncomScore.png

 同じcomScoreの今年1月の調査結果によると、米国ユーザーの総インターネット接触時間の46.6%はモバイルアプリからの消費で、45.1%のデスクトップからの消費を越えている。残りの8.3%はモバイルブラウザーからの消費である。この1年間の推移を見ても、モバイルデバイスからのインターネット接触時間の割合が増え続けており、ネットサービスの主役が完全にモバイル向けに変わってしまっている。

MobileOnlyTimeSpent.png

◇参考
・Top Digital Properties’ Mobile-Only Audiences Are Growing Quickly(Marketing Charts)
・The Duplication Complex: Failing to Acknowledge the Importance of ‘Mobile-Only’ Audiences(comScore)
・In the US, Time Spent With Mobile Apps Now Exceeds Desktop Web Access(Marketing Charts)


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posted by 田中善一郎 at 12:43 | Comment(0) | TrackBack(0) | ケータイ モバイル
2013年06月04日

米国のモバイルゲーム市場、2017年にはモバイルユーザーの7割以上がゲーマーに

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 米国のモバイルゲーム市場は、これからも高成長を続けそうだ。

 eMarketerの調査によると、モバイルゲーム売上高が今年には17億8000ドルに達する予定だが、2017年には37億7100億ドルに膨れ上がる見込みである。以下は、米国のモバイルゲーム市場の売上高の予測である。ダウンロード売上(有料ゲームの販売)とインゲーム売上(ゲーム内のアイテム販売)、それに広告売上の三つに分けて、予測している。

USMobileGameMarket.png

 モバイルゲーム売上の内訳をシェアで比べると、ゲーム内のアイテム(バーチャルグッズ)販売が急成長しており、シェアを拡大していくようだ。

USMobileGameRevenue.png

 モバイルゲーマー数は今年に1億2590万人となり、モバイルユーザーの51.1%と過半数を超える。米国の全人口の約4割に相当する。2017年にはモバイルユーザーの73.5%もが、スマホなどのモバイル端末でゲームを楽しむという。

USMobileGameGamer.png

◇参考
・Half of US Mobile Users to Play Games in 2013(eMarketer)
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posted by 田中善一郎 at 22:40 | Comment(0) | TrackBack(0) | ケータイ モバイル
2013年04月20日

広告売上もアプリ売上も、iOSがアンドロイドを圧倒

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 スマートフォンもタブレットも、出荷ベースではアンドロイド端末が勢いを増しているのだが、そのモバイル端末を利用した商売となると、米国市場を中心にiOS端末が相変わらず市場を圧している。

 モバイル広告調査のMoPubのレポートによると、2013年第1四半期(1月-3月)のモバイル広告費の約3/4をiOS端末(iPhone+iPad+iPod)が占めたという。最初のグラフに、端末種類ごとのシェアの推移を示している。iPhoneが約半分を占め、第1四半期においてもシェアを拡大している。一方、Android(アンドロイド)が約1/4となっているが、そのほとんどがスマートフォンである。アンドロイド搭載タブレットで掲載されている広告費の割合は、シェアが1%にも満たない。一方iOSタブレット(iPad)の広告シェアは約20%と、タブレット広告市場ではiOSタブレットが圧勝している。

MobileAdShare2013Q1.jpg

 広告効果のCTR(クリック率)でも、iOS端末がアンドロイド端末よりも良い結果を示している。今年3月の平均CTRは、iPhoneが1.7%に対しアンドロイドが1.1%、iPadが2.5%に対しアンドロイドタブレットが1.0%と、明らかにiOSモバイル端末のCTRが高い。

MobileAdCTR2013Q1.jpg

 CPM(表示掲載1000回あたりの広告料金)も当然ながら、iOSが上回っている。さらに3月時点で比較しても、1月に比べiOS端末が広告料金を値上できているのに対し、アンドロイド端末は広告料金が頭打ちとなっている。

MobileAdCPM2013Q1.jpg

 毎日のモバイル広告費の推移を示したのが、次のグラフである。年末商戦のあとは平常に戻っているが、スーパーボウルのようなイベントのある時に合わせて、広告費が急増するのがモバイル広告の特徴である。でも、3月以降、イベントの有無にかかわらず、爆発的に増えているのに注目したい。AdPubも第2四半期のモバイル広告の売上が大きく跳ね上がると予測している。

MobileAdSpend2013Q1.jpg


 モバイルアプリ市場でも、まだまだiOSが優位に立っている。ただ、出荷台数ではアンドロイドがリードし始めており、それに応じてApp Store(iOSアプリの売り場)とGoogle Play(アンドロイドアプリの売り場)におけるアプリのダウンロード数は肉迫してきた。App Annieの調査によると、2013年第1四半期にはGoogle Playのダウンロード数はApp Storeの約90%まで追い詰めてきている。

AppDownload2013Q1.jpg


 だがアプリの売上は、App StoreがGoogle Playの約2.6倍となっており、iOSがやはり強い。ただし、Google Playのアプリ売上の成長率は凄まじい。2013年第一四半期には前四半期(2012年第4四半期)に比べ90%増と急成長しており、来年にもグローバル市場でもApp Storeに追いつきそうだ。

AppRevenue2013Q1.jpg



◇参考
・Q1 Ends with Mobile Ad Demand Momentum that Surpasses Q4 and Sets Up Significant Growth in Q2
(mopub)
・App Annie Index: Market Report Q1 2013 – iOS App Store revenue 2.6x that of Google Play(App Annie Blog)
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posted by 田中善一郎 at 14:35 | Comment(0) | TrackBack(0) | ケータイ モバイル
2013年02月14日

世界の携帯電話販売台数、ピークを超えたのか

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 世界の携帯電話の販売台数が、昨年(2012年)にピークを超えたようだ。ガートナーの発表によると、2012年に世界で販売された携帯電話台数は17億5000万台となり、2011年に比べ1.7%減と初めてのマイナス成長を記録した。

MobileSalesWorldGartner2012a.jpg

 開発途上国を中心にもの凄い勢いで販売台数を増やしてきたが、ここにきて開発途上国でも普及率が高まり、年間販売台数のピークを迎えたようだ。

 ただし、高成長の真っただ中にあるスマートフォンの販売台数は、2012年第4四半期(10−12月)に2億770万台に到達し、前年同期比で38.3%増となった。

MobileSalesWorldGartner2012b.jpg

 OS別のスマートフォン販売台数では、アンドロイドが1億4470万台、iOSが4350万台となり、アンドロイド搭載スマートフォンの伸びが際立った。2012年第4四半期のシェアを比較すると、アンドロイドが69.7%と2011年同期の51.3%から、大きくシェアを増やした。一方のiOSのシェアは20.9%と、2011年の23.6%に比べ縮小した。

 またメーカー別で見ると、サムソンとアップルの2社によるスマートフォンの販売シェアは、2012年第4四半期に52%となり、第3四半期の46.4%からさらに拡大している。両社による寡占化が進んでいる。なかでもサムソンの躍進が特出している。2012年第4四半期のスマートフォン販売台数は、6450万台と前年同期比で85.3%増となった。一方アップルは4350万台で、同22.6%増と成長にやや陰りが。


◇参考
・Gartner Says Worldwide Mobile Phone Sales Declined 1.7 Percent in 2012(プレスリリース)
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posted by 田中善一郎 at 09:59 | Comment(0) | TrackBack(0) | ケータイ モバイル
2013年01月11日

タブレットが牽引する米国のモバイルコマース

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 モバイルコマースが米国でも絶好調だ。スマートフォンやタブレットのモバイルデバイスを介したオンラインショッピングの売上高がもの凄い勢いで伸びている。

 eMarketerの調査によると、小売りのモバイルコマースの売上高が2012年には前年比81%増の約250億ドルに達したと見ている。今年(2013年)は前年比55.7%増の384億ドルに達すると予測している。eコマース総売上高の中でモバイルコマースの占める割合も、2012年が11%で、2013年が15%と増え続けている。2016年までの予測を加えたグラフを、同社は次のように公開している。

McommerceEmarketer2013a.jpg
(注:旅行やイベントチケットの売上は含まれていない)

 注目すべきはモバイルデバイス別の売上高である。次の表は、eコマース総売上高の中で、スマートフォンやタブレットを介した売上高の割合を、デバイス別に示している。2012年には、タブレットによる売上ががスマートフォンを追い抜いている。さらにその差は広がっていくと予測している。つまりこれからのモバイルコマースを牽引するのは、タブレットであると予測している。

McommerceUS2013b.jpg

◇参考
・Record Retail Sales on Smartphones, Tablets Take Greater Ecommerce Share(eMarketer)
タグ:モバイル

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posted by 田中善一郎 at 08:45 | Comment(0) | TrackBack(0) | ケータイ モバイル
2012年12月01日

主戦場になるモバイル市場、Pandora、Twitter、Yelp、ESPNなどが先行

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 タブレットやスマートフォンのモバイル商品は年末商戦の目玉となっている。オンラインサービスもモバイル向けが急成長している。それに応じてオンライントラヒックの統計も、PC/Webサイトだけでは不十分である。モバイル端末のトラフィック統計が欠かせなくなってきた。

 インターネットサイトのオーディエンス・ランキングなどを調査しているcomScoreは、これまで毎月公表するランキング調査で、PC/デスクトップのユーザーだけを対象にしていた。そこでモバイル時代に呼応して9月から、デスクトップに加えてモバイル端末からのトラフィックも調査に加えることにした。現在は米国内ユーザーを対象にテスト中ということであるが、今後、米国外でもモバイルを調査対象に加えていくことになろう。9月のランキングは次のようになった。

comScoreMediaMetrixMobile301209New.jpg

 まず、ランキングトップのGoogleサイトを見てみよう。Googleサイトには月あたり、米国内のデスクトップ/Webから1億9000万人がアクセスしており、またiOSやアンドロイド搭載などのモバイル端末から1億900万人が訪問している。総計のユニークユーザー数(Total Digital Population:デスクトップユーザーとモバイルユーザーの重複分は除く)は2億1500万人である。この総計ユーザー数からデスクトップユーザー数を差し引いた2500万人は、Googleサイトにモバイル端末からしかアクセスしていないユーザー数となる。

 従来の「Media Metrix Rank」では、デスクトップからのユニークビジター数でランク付けをしていた。トップ4は、Google、Microsoft、Yahoo、Facebookの順となっていた。ところが新しい「Media Metrix Multi Platform」では モバイルからのユーザーも加えたTotal Digital Populationでランク付けしている。その結果、ランキングで変動が起きた。モバイルユーザーの割合が相対的に低いMicrosoftが2位から4位に落ち、その代わりYahooとFacebookがそれぞれランクを一つ上げた。 

 日韓に比べモバイル後進国と見られていた米国でも、スマートフォンやタブレット端末の普及に伴い、モバイル端末からのトラフィックが急増してきた。Google、Yahoo、Facebookのビッグ3がいずれも1億人前後の月間モバイルユーザーを抱え、総ユニークユーザーの約半数がモバイルからもアクセスしていることになっている。他にも次の4サイトのように、モバイル端末からのアクセス比重が増しているサイト(サービス)が目立ってきた。Pandoraはパーソナライズが特徴のインターネットラジオサービスで、Yelpはレストランなどの口コミサイトである。
Pandora.com:81%、62%
Twitter.com:54%、35%
ESPN   :49%、28%
Yelp.com :48%、30%
(百分率の左はモバイルユーザーの割合<上表の黄色>で、右はモバイル端末からしかアクセスしないユーザーの割合<上表の茶色>)。

 AmazonやWal-Martのようなショッピングサイトもマルチデバイス(マルチプラットフォーム)対応に力を入れており、Amazonサイトには6200万人、Wal-Martサイトには1900万人の米国内モバイルユーザーが1ヶ月間に訪れている。

◇参考
・comScore Announces Beta Release of Media Metrixレジスタードマーク Multi-Platform, Providing a Unified View of Web, Smartphone and Tablet Audiences(comScore)
・comScore Rolls Out Cross-Platform Audience Measurement Combined mobile and desktop metrics provide big boosts for Pandora, ESPN By Charlie Warzel
・ComScore To Include Mobile Traffic in New Measurement(WSJ.com)
・The Biggest Players In Mobile These Days Are Pandora, Twitter, Yelp, and ESPN(Forbes)
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2012年09月30日

米国のモバイルコマース売上高が倍増、2012年は約210億ドルに

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 日本や韓国に比べ少し前までモバイル後進国と見られていた米国は、スマートフォンやタブレット、それにアプリストアの台頭もあって、今やモバイル産業のトップランナーに。その中で、モバイルコマース市場も爆発的に急成長している。

  Internet Retailerの予測によると、2012年の米モバイルコマースの売上高は前年比98.6%増の208.5億ドルに達するという。米国のEコマースの全売上に占めるモバイルコマースの売上高の割合は、2011年の5.4%から2012年には9.2%にアップすることになる。またJavelin Strategy & Researchのレポートでも、モバイルでの2012年の決算総額が207億ドルになるという。

MobileCommerce2012.jpg

 Internet Retailerはまた、米国のモバイルコマースの上位400店(“Mobile 400,”)と上位10店(The top 10 Mobile 400 merchants)のそれぞれの売上高総計も、上グラフのように予測している。

トップ10店は次の通り(eBayは対象外)。
#1:Amazon.com;
#2:Apple Inc.;
#3:Marriott International Inc.;
#4:Orbitz LLC;
#5:QVC;
#6:Wal-Mart Stores Inc.;
#7:Hilton Worldwide;
#8:easyJet;
#9:InterContinental Hotels & Resorts;
#10:Expedia;

 トップのAmazon.comのモバイルコマースの売上高は40億ドル、2位のAppleは11.7億ドルと、Internet Retailerは予測。

◇参考
・US Mobile Commerce Sales to Double This Year(Marketing Charts)
・Mobile Shopping Reached $20B and Will Grow with Tablet Shopping(Javelin Strategy & Research)
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posted by 田中善一郎 at 13:24 | Comment(0) | TrackBack(0) | ケータイ モバイル
2012年09月27日

アプリ数とダウンロード数でGoogle PlayがApple Storeに肉薄、でも有料アプリの売上ではApple Storeがまだ優位

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 Google Playストアにおけるアンドロイド端末向けアプリのダウンロード数が250億を超えた。また同ストアで扱っているアプリ数は67万5000に達した。

SmartphoneApp201209Google.jpg
(ソース:Google Official Blog)

 Google Playストアのダウンロードもアプリ数も、宿敵のアップルストア(Apple Store)に肉薄している。Appleのダウンロード数は、CEOのTim Cook氏が6月のApple's Worldwide Developer Conferenceで300億件に届いたことを言及しているが、年内には両者は並ぶことになろう。

 扱っているアプリ数は、Google Playストアがアップルストアにほぼ追い付いたようだ。 

Smartphone201209d.jpg
(ソース:InsideMobileApps)

 だが、有料アプリの売上高では、まだまだアップルストアが優位にあるようだ。OPA(Online Publishers Association)が公表した米国のスマートフォンユーザーを対象にした調査結果でも、以下のようにiPhoneのコンテンツユーザーの70%が有料アプリを購入しているのに対し、アンドロイドのコンテンツユーザーは34%しか有料アプリを利用していない(66%は無料アプリしか使っていない)。

smartphone201209c.jpg
(ソース:OPA)、注:調査は2012年3月末に実施)

 ただ、スマートフォンの販売は米国でもまだ急成長期にあり、なかでもアンドロイドとiOSのシェアは拡大しており、それに応じて有料アプリ市場のシェア争いが激化している。

Smartphone201209a.jpg
(ソース:OPA)


Smartphone201209b.jpg
(ソース:OPA)

◇参考
・Google Play hits 25 billion downloads(Google Official Blog)
・A Portrait of Today's Smartphone User(OPA)
・Tracking growth: the iTunes app store vs Google Play(InsideMobleApps)
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posted by 田中善一郎 at 12:32 | Comment(2) | TrackBack(0) | ケータイ モバイル
2012年06月30日

iPhone向けApp Storeの売上高、日本市場が断トツの成長率

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 iPhone向けAppStoreの売上高で、Distimoの調査によると、日本は560%もの高い年間成長率を示した。

 トップセールス200にランクされている有料iPhoneアプリを対象にした総売上高が、2011年5月から2012年5月までの間にどれくらい増えたかを示したのが以下の表である。東アジアと成長著しい新興国が、高い成長率を誇示した。Distimoの調査では、日本がずば抜けて高い560%となっている。

AppStoreRevenueGrowingCountories.jpg



◇参考
・Emerging App Markets: Russia, Brazil, Mexico and Turkey(Distimo)
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posted by 田中善一郎 at 01:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | ケータイ モバイル
2012年05月31日

著名アナリストMary Meakerのスライド「Interenet Trends」2012年版が公開

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  Mary Meeke氏のスライド「2012 Internet Trends」が
D10 Conferenceで公開されたので、その中から興味深いものを紹介する。

 Mary Meeke氏はMorgan Stanleyのアナリストとして有名であったが、現在、KPCB(Kleiner Perkins Caufield & Byers)のパートナーとして活躍している。彼女が提供するプレゼンはいつも定番資料として、引用されることが多い。今回の「2012 Internet Trends」はモバイル市場に照準を定めたスライドである。

 最初は、各国別の3Gモバイルの加入者数から(2011年第4四半期)。モバイル先行国の日本と韓国では、3Gモバイルは人口の9割前後にも普及しているが、世界的には米国も含めて今が3Gモバイルの爆発的な成長期である。

KPCB1Mobile3GSub.jpg

 世界の先進国を中心に、3Gインフラの拡大に合せて、スマートフォンやタブレットなどのモバイル端末も急激に増えている。次は、世界のスマートフォン加入者数と携帯電話加入者数である。スマートフォンの加入者数は9億5300万となっているが、現時点では10億の大台に乗っているはず。また携帯電話加入者数は61億となっているが、1人で複数加入している場合も多いので、実際の利用者数は61億人に届いていないだろう。

KPCB2SmartphoneSub.jpg

 スマートフォンやタブレットの普及に伴い、世界的にもモバイルインターネットのトラフィックが急増し始めている。全インターネットトラフィックの内モバイルインターネットが占める割合は、2009年12月に1%しかなかったのが、2012年5月には10%に達した。でもモバイルインターネットのトラフィックが急増していくのはこれからが本番である。

KPCB333MobileTraffic.jpg


 欧米のインターネットビジネスはこれまで、パソコンインターネットが中心であった。信じられないほど、モバイルインターネット市場はマイナーであったのだ。それが、3Gをベースにしたスマートフォンの普及に加え、タブレットやeリーダーも米国では一斉に売れ始め、昨年あたりからモバイルインタネット市場が本格離陸してきている。

KPCB3USTableteReader.jpg

 これに加え、モバイルアプリの開発や流通プラットフォームの整備などで、米国企業が主導権を握るようになってきた。そして世界的にも、本格的にモバイルアプリやモバイル広告の売上が伸び始めた。

KPCB4MobileMonetize.jpg


 ただし、モバイルインターネットには幾つかの課題がある。これまでのPCインターネットに比べ、収益性がまだ低い。たとえば広告指標のeCPM(effective Cost Per Mill)、つまり広告表示回数1000回あたりの収益額が、モバイルインターネットでは以下のようにPC(デスクトップ)インターネットに比べかなり低い。

KPCB5ePCM.jpg

 1人当たりユーザーの消費額であるARPUも、モバイルユーザーはPCユーザーに比べ少ない。

KPCB6ARPU.jpg

 Googleもモバイルビジネスがまだ軌道に乗りきれていない。

KPCB61Google.jpg

 上場したFacebookもモバイルビジネスをこれからの牽引役にしていくとのことだが、同じく軌道に乗せるのはこれからということで、株価の低迷の背景ともなっている。そして、アップル技術者を引き抜いてまでして、自前のスマートフォンの製造を計画していると、NYTやCNNに報道されている。

KPCB7Facebook.jpg

 モバイルビジネス先進国であった日本は、モバイル分野でのECやゲーム、広告などの収益モデルを確立してきた。日本のモバイル関連企業が、これまで培ってきた収益モデルを武器に、今まさに世界進出する絶好のタイミングでもある。


◇参考
・2012 Internet Trends(KPCB)
・Mary Meeker Explains the Mobile Monetization Challenge(AllThingsD)
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posted by 田中善一郎 at 11:43 | Comment(0) | TrackBack(0) | ケータイ モバイル
2012年05月10日

Webトラフィック、モバイルがPCを追い抜く国が続々と出現へ

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 ケータイに加えてスマートフォンの爆発的な普及に伴い、世界のモバイルWebトラフィックが急増している。スマートフォンなどモバイル端末からのインターネットアクセスの割合が増え続けているのだ。

 全Webトラフィックのうちモバイル端末からの割合がどれくらい占めるのだろうか。その調査結果をPingdomが発表したので、以下に紹介する。まず世界の州別に示したモバイルのWebトラフィックの割合である。

MobileInternet2012a.jpg

 2012年5月時点(現在)ではアジアがトップで、全Webトラフィックのうち約18%がモバイルトラフィックである。2位は約15%のアフリカである。逆に先進国の欧米では、モバイルトラフィックの割合が低い。以下の表は、この2年間における、モバイルトラフィックの割合の変化である。アジアは2年間でモバイルトラフィックの割合が3倍近くも増えている。逆にPC(パソコン)からのトラフィックの割合が減っていることになる。

MobileInternet2011b.jpg

 先進国もスマートフォンやタブレットの普及に伴いインターネット利用のモバイルシフトが始まっているのに、どうして開発途上国が先行しているのだろうか。これは別に意外なことではない。欧米の先進国ではPCインターネットが幅広く定着していたのに対し、開発途上国ではPCインターネットが欧米のように普及する前に安価なケータイが現れたからである。つまりPCインターネット時代が大きく開花しないで、事実上バイパスする形で、モバイルインターネット時代を迎えようとしているのである。

 開発途上国で新しいサービスが、先進国より先行して浸透する例が増えてきている。例えば、移動体の電話サービスもそうであった。固定電話の施設経費が嵩むため開発途上国で電話があまり普及しなかったのだが、移動体通信施設が比較的安価に短期間で整備できるようになると、一気に携帯電話サービスが開発途上国で普及した。今では、ケータイなどのモバイル端末の普及率で、欧米の先進国を追い抜いた開発途上国は少なくない。

 こういう背景もあって、Webアクセスでモバイルトラフィックの割合が高い国は、以下のように開発途上国が占めている。
48.87% – India
47.09% – Zambia
44.95% – Sudan
42.36% – Uzbekistan
40.65% – Nigeria
37.95% – Zimbabwe
35.46% – Laos
34.66% – Brunei
31.79% – Ethiopia
29.2% – Kenya

 ちなみに、米国は8.61%で英国は10.71%である。(モバイルアプリのトラフィックを加えているかどうかは不明)。

 トップのインドにおけるモバイルトラフィックの割合の推移は、次のようになる(StatCounterより)。近く、モバイルトラフィックがPC(図ではデスクトップ)トラフィックを追い抜くことになろう。

IndiaMobileDesktopInternet2012.jpg

お詫び:昨日、書いている途中で急用ができ中断するとき、操作ミスで誤って投稿していたようです。、

◇参考
・Mobile share of web traffic in Asia has tripled since 2010(Pingdom Blog)
・Mobile Internet to exceed PC access in India by the end of this year(The Next Web)
・Visualizing mobile phone penetration per country 1991-2010 (animation)(Pingdom Blog)
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posted by 田中善一郎 at 10:45 | Comment(0) | TrackBack(0) | ケータイ モバイル
2012年04月28日

モバイルアプリの消費時間、ソーシャルネットワーク分野が急増

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 モバイルアプリの一日当たり消費時間が、今年第1四半期で77分と1年前の68分から大幅に増えてきている。これはFlurryの調査結果である。カテゴリー別の消費時間で見ると、ゲームとソーシャルネットワーキングが共に24分でトップに並んでいる。この1年間でソーシャルネットワーキングの消費時間が昨年の15分から今年は24分と、急伸しているのが目に付く。

DailySPAppsConsumtionMinutes.jpg
(2011年Q1の調査では世界の約300億アプリケーションセッションをトラッキング。
 2012年Q1の調査では世界の約1100億アプリケーションセッションをトラッキング。)

 この調査におけるソーシャルネットワーキングのカテゴリーには、フェイスブックなどのSNSサービスのほかにInstagram、Viddyのような人気急上昇のアプリケーションも含んでいる。ゲームにはRovioのAngry Birds や Zyngaのソーシャルゲームなどが含まれている。

 今回のモバイルアプリの調査ではスマートフォンだけが対象で、ゲームアプリが多く提供されているタブレットは外されている。

◇参考
・Social Networking Ends Games 40 Month Mobile Reign(Flurry Blog)
・Mobile App Usage Further Dominates Web, Spurred by Facebook(Flurry Blog)
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posted by 田中善一郎 at 14:51 | Comment(0) | TrackBack(0) | ケータイ モバイル
2011年12月18日

世界のモバイルインターネット、助走期から本格離陸期へ

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 旬のメディアと言えばモバイルインターネット。スマートフォンやタブレットの新しいモバイルデバイスが出現し、ブームの真っただ中にある。十分に盛り上がっているモバイルインターネットであるが、世界的にはまだ助走期の段階のようだ。本格的に離陸するのはこれからとのことだ。

 これから数年に渡って確実に飛躍する市場であり、その中でも注目されているのが、いわゆるモバイル・クラウド・コンピューティング分野である。既にコンシューマー向けや企業向けのクラウド対応モバイルアプリが目立ってきているが、今後爆発的に成長していくという。英Visiongainの調査によると、2016年のモバイル・クラウド・サービスの売上高が450億ドルに達すると予測している。2011年から2016年まで55.18%もの高いCAGR(年平均成長率)で伸び続けると見ている。

 一つ前の記事で取り上げたOfcom(Office of Communications:英国情報通信庁)のレポート「International Communications Market Report 2011」でも、インターネットメディアの中からモバイルインターネットだけを抜き出して動向をまとめていたので、紹介しておこう。

 モバイルインターネット広告費の国別の推移(2006〜2010)は次のようになる。まだ広告メディアとしては萌芽期であるものの着実に成長し始めている。その中で、3Gで先行した日本のモバイル広告費がずば抜けて高い。グラフの目盛が日本と米国だけは一桁大きい値になっているが、そこでも日本は米国の2倍以上のモバイル広告費を達成している。日本ではモバイル広告費はインタネット広告費の約15%も占めているが、グローバルではモバイルインターネット広告が全インタネット広告費に占める割合はまだ2%前後と極めて少ない。世界的にみれば大半の国で、モバイルインターネット市場はまだ小規模なのだ。

Ofcom201112h.jpg

 日本のモバイル広告費が飛び抜けているのは、以下のように3Gケータイで先行していたからだ。

Ofcom201112j.jpg

 でも、スマートフォンやタブレットの急速な普及とモバイルアプリの拡充により、以下のシスコの予想のように、先進国のモバイルデータ・トラフィックがもの凄い勢いで急増していくのは間違いない。

OfcomMobileDataTraffic2011.jpg


 そのためモバイル通信インフラも、より高速の3Gやさらに4G(LTEなど)へと急ピッチで整備が進みつつある。

Ofcom3G4G.jpg


 ともかく、これから個人や企業のコンピューティング環境がクラウド/モバイル化し、大きく様変わりしていくのだろう。まだ助走期の段階なのに、すでにPC によるオンライン利用時間が日米英仏で減る兆候が見られる。スマートフォン利用に侵食されてきているのだろう。

Ofcom201112i.jpg



◇参考
・International Communications Market Report 2011(Ofcom)
・米ネット広告は完全復活だが成長率は今がピーク、モバイル広告の割合は意外と低い(メディア・パブ)
・MOBILE CLOUD COMPUTING INDUSTRY OUTLOOK REPORT: 2011-2016(visiongain)

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posted by 田中善一郎 at 23:55 | Comment(0) | TrackBack(0) | ケータイ モバイル
2011年11月25日

モバイル通信が爆発的に普及するアフリカ大陸

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 アフリカでもモバイル通信が凄い勢いで普及している。モバイル加入者数が2011年9月に6億2000万人に達した。アフリカ大陸の人口が約10億人だから、6割以上の人がモバイル通信に加入していることになる。かつて有線の電話時代には、電話を一度も掛けたことのない人が過半数を占めると言われるほど、電話後進国であったアフリカだが、2015年ころには大半の人が携帯電話を享受できることになろうとしているのだ。

 このようなアフリカのモバイル通信の現況をまとめたレポート「African Mobile Observatory」(58ページ、無料)を、モバイル・オペレーターの業界組織である GSM Association(GSMA)がcomScore と組んで、このほど発行した。その中の、一部を紹介する。

 最初は、国別のモバイル加入者数である。アフリカには51か国が存在するが、ここでは上位25ヵ国(A25)のそれぞれの加入者数を掲げている。現在、アフリカ全体では加入者数が6億2000万人を超えたが、2012年末には7億3500万人に達すると予測している。

AfricaMobileSub2011.jpg

 モバイル加入者数の推移を、世界の州別に示したのが以下のグラフである。2007年から2011年までのCAGR(年平均成長率)が22%と世界でトップの勢いを示し、このほど加入者数で南米を追い抜き、アジアに次いで2番目に多い州になった(欧州は西欧と東欧に分けている)。2011年から2015年までのCAGRも、10%と世界トップの成長率を続けると見られている。

AfricaGlobalMobileConnections.jpg


 現在は電話利用(低料金のプリペイド)とSMSサービスの利用がほとんどで、データ通信の利用は非常に少ない。だが、以下のグラフのように、モバイルブロードバンドが一気に立ち上がろうとしており、アフリカでもデータ通信の利用が本格化しそうだ。

AfricaMobile3GBroadband.jpg

◇参考
・Africa Mobile Market Now Second Only to Asia(ReadWriteMobile)
・African Mobile Observatory(GSMA)
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posted by 田中善一郎 at 07:18 | Comment(0) | TrackBack(0) | ケータイ モバイル
2011年10月26日

タブレットユーザーはニュースがお好き

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 タブレットユーザーは、文字のニュースコンテンツを読むのが好きなようだ。Pew(Pew Research Center)の調査によると、現在のタブレット保有者は、一般の人よりもニュースコンテンツに接する時間が長く、タブレットを購入後にはさらに以前に比べニュースをより多く読む傾向が見られるという。新聞社や雑誌社にとって朗報かも。

 iPadが登場して18ヶ月が経ち、タブレット市場も順調に立ち上がってきている。Gartnerの予測によると、世界のタブレットの出荷台数は急成長を続け、2015年には年間3億台を突破する。

TabletForecast.jpg


 タブレットの先進国の米国では、今回のPewの調査によると、成人の11%がタブレットを保有している。まだ少数派であるが、今後、急激にユーザーが増えていくのは間違いなさそう。現在、保有者の77%が毎日、タブレットを利用している。また保有者の53%がタブレットで毎日ニュースコンテンツに接しているという。つまり、米成人の約5.5%がタブレットでニュースを毎日閲読していることになる。

TabletPew201110a.jpg


 米国成人のタブレットユーザーは平均して毎日1時間35分間もタブレットに向かっているという。夜にソファーやベッドでゆっくりと利用している人が多そうだが、それにしても1時間35分間は長いな。ニュースを入手することに加えて、タブレットユーザーは以下のようなアプリケーションを利用している。

TabletPew201110b.jpg


 またタブレットユーザーは一般の人に比べ、ニュースを日常的にフォローしている人が多く、ニュースを観るよりも閲読したり聴取することが好きな人が多い。

TabletPew201110c.jpg


 さらに興味深いのは、タブレットを保有して以来、以前にましてニュースを楽しむようになり、ニュースに接する時間が長くなったという。

TabletPew201110d.jpg

 またタブレットのニュースユーザーの多くは、本もプリント版よりも電子版で読みたいようだ。

TabletPew201110e.jpg


◇参考
・THE TABLET REVOLUTION:HOW PEOPLE USE TABLETS AND WHAT IT MEANS FOR THE FUTURE OF NEWS(Journalism.org)
・The Tablet Revolution–A PEJ Infographic(Journalism.org)
・iPad to dominate tablet sales until 2015 as growth explodes, says Gartner(Guardian)
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posted by 田中善一郎 at 12:29 | Comment(0) | TrackBack(0) | ケータイ モバイル
2011年10月05日

アップルのニューススタンド、有力タイトルも加わり10月12日に開設

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 Appleのニューススタンド(Newsstand)が10月12日に正式に開設することになった。12日にリリースされるiOS5にNewsstand機能が組み込まれることになる。


AppleNwesstand20111004.jpg
 
 Newsstandは、iPhoneやiPad向けの雑誌アプリや新聞アプリを収めるフォルダであり、そこから雑誌アプリや新聞アプリを購入するApp Storeにすぐにアクセスできる。

 このNewsstandサービスを利用し、App Storeでアプリ販売に乗り出す雑誌や新聞の主要タイトルとして、
The New York Times,
GQ,
Wired,
The New Yorker,
Popular Science,
National Geographic ,
Esquire
が名乗り出ている。

 Newsstand利用で契約したグローバルなパブリッシャーとしては、 
Hearst Corporation,
Conde Nast,
Disney Worldwide,
Europe’s Sanoma Media,
the New York Times Corp
など。 

 App Storeで販売した雑誌アプリや新聞アプリの売上の30%を手数料として徴収するという、Appleがパブリッシャーに要求している販売ルールは今のところ変わっていないようだ。

 今回のNewsstandで気になる機能としては、雑誌アプリや新聞アプリを定期購読した場合、新号が出るたびにバックグラウンドでダウンロードできるようになることがある。もちろんユーザーはiPhoneやiPadをインターネット接続状態にしておく必要がある。でもバッテリーが切れたらダメだが。また無料の雑誌アプリや新聞アプリもNewsstandサービスを享受できるようだ。バックグランドでのダウンロードサービスも受けられるはず。

 タブレット向けの電子雑誌や電子新聞の市場では、アマゾンのキンドル・ファイア+キンドルストアが対抗馬として浮上しようとしている。だが当面のビジネスとしてはiPad向けを外せないので、アップルのiPad+App Store(Newsstand)に頼っていくか、そうでなければ英FTのようにApp Storeから飛び出たり、フランスの新聞社・雑誌社連合のように独自のデジタルキオスクの設立を画策しなければならない。 


◇参考
・Apple announces NewsStand partners: New York Times, Wired, National Geographic and more(TNW)
・Apple introduces Newsstand today at iPhone event, available Oct. 12 with iOS 5(Poynter.)
・New Version of iOS Includes Notification Center, iMessage, Newsstand, Twitter Integration Among 200 New Features(プレスリリース)
・FT launches advertiser-funded app for luxury title(MediaWeek)
・French papers team up to break Apple stranglehold(Reuters)
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posted by 田中善一郎 at 11:33 | Comment(0) | TrackBack(0) | ケータイ モバイル
2011年09月17日

メディア接触時間、モバイルがプリントを追い抜く

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 モバイルメディアがプリントメディアを抜き去ったようだ。eMarketerの調査によると昨年(2010年)、米成人のメディア接触時間で、モバイルがプリントに追いついた。

 下図は、米国の成人が1日当たりメディアと接する総時間の推移と、主要なメディアの接触時間のシェアを示している。テレビを視聴しながらインターネットを利用した場合、その時間をTV接触時間にもインターネット接触時間にも加算している。

TimeSpentMedia20082010a.JPG

 ここで、新聞と雑誌はプリントメディアだけを対象にしているようだ。新聞と雑誌、それにモバイルの接触時間のシェア推移は次のようになる。

・Newspapers(新聞)
4.0%(2008年)→3.4%(09年)→3.0%(10年)

・Magazines(雑誌)
6.0%(2008年)→5.1%(09年)→4.5%(10年)

・Mobile(モバイル)
5.0%(2008年)→6.0%(09年)→7.5%(10年)


 新聞と雑誌を加えたプリントメディアの接触時間シェアは、2008年で10%となっておりモバイルの2倍もあった。それが2010年には7.5%に減り、モバイルと同じシェアになった。1日当たりの接触時間で見ると、2010年にはプリントメディア(新聞+雑誌)もモバイルメディアも50分ということになる。新聞や雑誌のコンテンツは今後もインターネットやモバイルにシフトしていくはずで、プリントメディアの接触時間シェアはさらに減っていくことになろう。

 また、こうしたメディアの分類が今後、あまり意味をなさなくなるのでは。モバイルやインターネット、それにTVのメディア間の壁が崩れてきているからだ。インターネットTVが立ち上がってきているし、また日本ではモバイルメディアは事実上のインターネットメディアになってきている。 


◇参考
・Quick Stat: Time Spent on Mobile Equals That of Print(eMarketer)
・@ pcAds: Mobile Ad Spend Is Exploding But It’s Not The Silver Bullet(paidContent.org)
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