スマートフォン専用ページを表示

メディア・パブ

オンラインメディアをウオッチ
TOP / ケータイ モバイル
<< 1  2 3  4  5  6 >>
2011年09月08日

アンドロイド搭載スマートフォンメーカー、グーグル保有特許を武器にアップルに再反撃を

Tweet このエントリーをはてなブックマークに追加
 アップル(iOS)とグーグル(Android陣営)との戦いが激しさを増している。

 スマートフォン(SF)のブランド別出荷台数で今年、アップルがトップに躍り出るようだ。Digitimesの調査によると、2011年の世界のスマートフォン出荷台数は、前年比60%増の4億6200万台に達する。2010年までトップを走っていたノキアが失速し前年比25.8%減の7440万台に下落するのに対し、アップルが前年比81.9%増の8640万台に上昇すると予測している。今年アップルが世界一のスマートフォンメーカーにのし上がるのは、ほぼ間違いない。

 だがアップルは安泰としておれない。サムソンと台湾HTCが、アップル以上の成長率で出荷台数を急増させているからだ。サムソンは同191.3%増の6700万台を、HTCは同106.2%増の4970万台を出荷すると予測されている。両社はアンドロイド陣営の有力メーカーで、グーグルのアンドロイド搭載のスマートフォンを売っている。

SmartphoneDigitimes201109.jpg
(ソース:Digitaimes)

 iOS搭載スマートフォンブランドはアップルだけなのに対し、アンドロイド陣営にはサムソンやHTCを先頭に多くのスマートフォンメーカーが参入している。このためブランド別でトップのアップルのiOSスマートフォン(SF)も、OS別SFの集荷台数で比較すると後発のアンドロイドSFに追い抜かれてきている。

 comScoreの調査でも、米国におけるOS別スマートフォンの加入者数シェアで、グーグル(アンドロイド)が上昇し続け、アップル(iOS)との差を拡大させている。

SmartphoneSubUSMarketComScore201107.jpg
(ソース:comScore)

 iOSモバイルデバイス(iPhone,iPad)でスマートフォンやタブレット市場で先行してきたアップルは、App Store (iTunes)をプラットフォームとしてモバイル向けアプリの流通でも圧倒的な優位性を誇示してきた。アップルは、音楽だけではなくて、新聞、雑誌、書籍、テレビ、映画など全てのメディアコンテンツの流通をコントロールしていこうとしている。その野心を達成するには、優位にある期間を先延びさせたい。

 そこでアップルが、アンドロイドSFメーカーの2強であるサムソンとHTCを特許などの知的財産権侵害で提訴し、アンドロイドSFの進撃を鈍らる行動に出た。できれば、市場から締め出したいのだろう。実際タブレットについては、ドイツの裁判所がサムソンのタブレットがiPadのデザインと酷似しているとして、オランダを除くEUでの「Galaxy Tab 10.1」の販売を一時差し止める判決を下した。

 米国でもアップルから知的財産権侵害で責め立てられているサムソンとHTCは、それぞれアップルに対して反訴している。HTCは昨日も、再びアップルを特許侵害していると米ITCなどに提訴したばかりだ。侵害された特許はグーグルから譲り受けたものも含まれている。グーグルから譲り受けた特許は、モトローラの4件、Palmの2件、Openwave Systemの3件で、いずれもグーグルがこの1年間で獲得してきた特許である。グーグルがモトローラ・モビリティーを買収するという最近の発表も、暴挙ではなくて当然の成り行きか。


◇参考
・HTC Sues Apple Using Patents Obtained From Google Last Week(Bloomberg)
・グーグル対アップル、モバイル特許戦争を制する者が主導権を握る?(メディア
・Digitimes Research: Apple to lead in 2011 smartphone shipments(Digitimes)
・comScore Reports July 2011 U.S. Mobile Subscriber Market Share(comScore)



この記事をブックマーク: このエントリーを含むはてなブックマーク この記事を検索: Google 検索
posted by 田中善一郎 at 16:10 | Comment(0) | TrackBack(0) | ケータイ モバイル
2011年08月25日

iPadアプリの売れ筋に新しい動き、電子雑誌や電子新聞のメディア系アプリが台頭

Tweet このエントリーをはてなブックマークに追加
 iPad向けアプリのダウンロード数ランキングで、電子雑誌や電子新聞のメディア系アプリが台頭してきた。
 
 App StoreにおけるiPadアプリのダウンロード数ランキングをMinOnlineが調べたところ、年初にほとんど見かけなかったニュース系アプリや雑誌系アプリが数多く登場してきた。全カテゴリーのCrossing Apps(有料アプリと無料アプリ)を対象にしたダウンロード数ランキングで、8月19日には以下のような多くのメディア系アプリが現れた。今年1月に調べた時は、上位に出ていたメディア系アプリは34位(#34)の「People」アプリくらいであった。

(Grossing) in All Categories for iPad(米国時間:2011年8月19日)
#3 Zinio
#12 New York Post
#13 The Daily
#19 Comixology
#24 People
#26 Marvel Comics
#42 The New Yorker
#65 NYTimes for iPad
#72 O the Oprah Magazine
#73 DC Comics
#85 GQ
#86 National Geographic
#97 Vanity Fair
#105 Popular Science
#115 Wired
#118 Popular Mechanics

 昨春に登場したiPadに向けて、大手出版社から有力雑誌の電子版としてiPadアプリが徐々に売り出され、技術好きのアーリーアダプターを中心に利用され始めていたが、昨年後半までは伸び悩んでいた。iPadの利用者がまだ限られていたことや、Appleの定期購読ルールが定まっていなかったこともあって、今年の1月ころには電子雑誌に対し時期尚早との悲観的な見方が広がっていた。

 でも、iPadユーザー層が拡大し、App Storeの定期購読ルールが固まるのに従い、雑誌社や新聞社も電子雑誌/電子新聞の発行に本腰を入れ始めた。そして最近では、多くの電子雑誌や電子新聞関連のアプリが盛んにダウンロードされてきたのだ。長期低迷化する紙媒体を抱え経営難に喘ぐ雑誌社や新聞社にとって、タブレットやスマートフォン向けのデジタルコンテンツ販売をこれからの大きな収益源として育てていきたい。それだけに、電子コンテンツア系アプリが多くダウンロードされ出したのは朗報である。でも現段階では、デジタルコンテンツの売上は従来のプリントメディアに比べると、まだ微々たるものだ。有料アプリのダウンロード件数がまだまだ少ない。

 以下は、最新(今日掲載)のApp Storeにおけるアプリのランキングである(AppShopperより)。トップ20にはメディア系アプリが三つ、ランクされていた。

(Grossing) in All Categories for iPad(日本時間:2011年8月25日)
iPadAppRanking20110825.jpg

 またトップ50には、次の3アプリが姿を現していた。電子雑誌アプリは発行日に大きなピークを示すため、日によって順位がかなり変動する。

#24 Comics(Free)
#38 The New Yorker Magazine(Free)
#50 NYTimes for iPad(Free)

  ダウンロードされているメディア系アプリはFree(無料)となっているものが多い。リーダー(ビューアー)アプリは一般に無料で、雑誌や新聞の有料コンテンツアプリは別途、購入することになる。ランキングに出ていたタイム社の「People」の電子雑誌アプリを実際にダウンロードしたのだが、以下のように目次などの案内を閲覧できるだけで、当然のことだが各号の電子雑誌(有料)アプリは新たに購入する必要がある。でも、無料のリーダーアプリだけのダウンロードで済ましているユーザーが多そうである。

PeopleAppStore.jpg

 またタイム社やコンデナスト社のような大手出版社は、紙雑誌の定期購読者に電子雑誌アプリを無料でダウンロードできるようにしている。このため、、紙雑誌の定期購読者によるダウンロード件数がかなり多いという。メディア系アプリのダウンロード数が増えていっても、それに応じて有料アプリの売上が伸びているわけではない。 


◇参考
・Who Is Making Money ‘Now’ in the App Store Subscription Era?(MinOnline)
・This Magazine App Is Beating Angry Birds In Sales On The iPad(Business
Insider)
・Magazine Newsstand Sales Fall, But Digital May Be Lifting Overall Circ(paidContent)
・The Top 25 U.S. Consumer Magazines from June 2011 FAS-FAX(ABC)
・Condé Nast Digital Mags Drew Nearly 250K Downloads Since May(paidContent)
・Reader’s Digest Subscriptions Come To The iPad(paidContent)
・Time Inc. To Add Tablet Editions For All Mags; Strikes B&N Deal(paidContent)
・For New Yorker on iPad, Words Are the Thing(NYTimes.com)
・Britain's Slow Motion(WWD)
この記事をブックマーク: このエントリーを含むはてなブックマーク この記事を検索: Google 検索
posted by 田中善一郎 at 23:30 | Comment(0) | TrackBack(0) | ケータイ モバイル
2011年06月23日

アマゾンのタブレットPC、8月〜9月出荷のうわさ

Tweet このエントリーをはてなブックマークに追加
 AmazonがiPad2対抗のタブレットPCを、8月〜9月にも出荷するという噂が飛び交っている。噂の発端はDigiTimesの記事で、先月末に台湾の部品メーカーから聞いた話として伝えている。

 TI開発のプロセッサーに、台湾Wintek製のタッチパネル、ILI Technologyが提供するLCDドライバーICを採用し、台湾のQuanta ComputerがタブレットPCを製造するという。Amazonはホリデーシーズン(年末大商戦)前に月間70万〜80万台の攻撃的なペースでタブレットPCを売り込んでいき、年内までに総計400万台を出荷したいようだ。

 カラーLCD タッチパネルとなるはずで、Amazonは映画やTVの高画質ストリーミングコンテンツ・サービスを提供していきたいようだ。 


◇参考
・Amazon’s Tablet to Compete With Apple’s iPad 2?(Touch Reviews)
・Amazon to launch tablet PCs in August-September, say Taiwan component makers(DigiTimes)
この記事をブックマーク: このエントリーを含むはてなブックマーク この記事を検索: Google 検索
posted by 田中善一郎 at 11:22 | Comment(0) | TrackBack(0) | ケータイ モバイル
2011年06月21日

米モバイルユーザーのアプリ利用時間、1年前の2倍の81分/日に

Tweet このエントリーをはてなブックマークに追加
 モバイルユーザーのアプリ利用時間が着実に増えてきている。Flurryの調査によると、米国のモバイルユーザーは現在(2011年6月)、平均すると一日当たり81分もモバイルアプリを使っている。これは1年前(2010年6月)の43分/日に比べ2倍も増えている。

MobileAppsvsWeb2011.jpg

 またFlurryは、アプリ利用時間がWeb利用時間を追い抜いたと主張している。デスクトップやモバイルでのWeb利用時間が2011年6月に74分となっており、アプリ利用時間の81分より短くなっているのである。

 カテゴリー別モバイルアプリの消費時間の分布を見ると、47%のゲームと、32%のソーシャルネットワーキングで大半を占め、9%のニュースと7%のエンターテインメントが続く。ゲームやSNSはセッション当たりの時間が長い傾向にあるサービスなので、モバイルアプリは長時間消費されることになっているのだろう。 

MobileappsTime2011.jpg


◇参考
・Mobile Apps Put the Web in Their Rear-view Mirror(FLURRY)
・At 81 Minutes per Day, Mobile App Use Tops Web Browsing(ReadWrite MOBILE)
この記事をブックマーク: このエントリーを含むはてなブックマーク この記事を検索: Google 検索
posted by 田中善一郎 at 20:45 | Comment(0) | TrackBack(0) | ケータイ モバイル
2011年04月11日

タブレットユーザー、84%がゲームを楽しみ51%が音楽/動画に興じている

Tweet このエントリーをはてなブックマークに追加
 iPadのようなタブレットを所有しているユーザーの84%は、そのタブレットでゲームを楽しんでいる。

 Google傘下のAdMobが、米国内のタブレット所有者1400人を対象に、タブレットの利用調査を実施した。その結果、ゲームを楽しんでいるユーザーが84%と圧倒的に多かった。一方音楽や動画を楽しむユーザーの割合は51%であった。61%のユーザーはニュースを読むために、46%は書籍を読むためにタブレットを使っていた。

TabletApp.jpg

 また、タブレットを最も多く利用する場所は、以下のように82%のユーザーが家庭と答えた。仕事場で利用するユーザーの割合は7%であった。やはり、タブレットはマルチメディアプレーヤーとして主に家庭でくつろぐため端末といえそう。

TabletAppHome.jpg

 一日当たりの利用時間は次の通り。38%のユーザーは毎日、2時間以上タブレットを利用していた。
TabletAppTime.jpg



◇参考
・Google survey finds games trump all other uses for tablets(Guardian)
・Tablet Survey(admob)
この記事をブックマーク: このエントリーを含むはてなブックマーク この記事を検索: Google 検索
posted by 田中善一郎 at 00:39 | Comment(0) | TrackBack(0) | ケータイ モバイル
2011年04月03日

新モバイル決済システムが助走開始、NFC搭載スマートフォンが起爆に

Tweet このエントリーをはてなブックマークに追加
 モバイル決算システムを巡る動きが慌ただしい。お財布ケータイも近い将来世界的に広がりそうである。

 特に注目されているのがNFC(Near Field Communication:近距離無線通信)搭載スマートフォンの出現で、モバイル決算市場の飛躍台になろうとしている。Amazon、Google、Apple、Microsoftなどの主要ネット企業もこぞって、NFCモバイル決済サービスに注目、激しい主導権争いが始まっている。

 たとえばGoogleは、ニューヨークとサンフランシスコで4ヶ月以内にも、モバイル決済システムのテストを始める予定である。特製のキャッシュレジスターを数多く配し、ユーザーはNFC搭載スマートフォンで商品やサービスの支払いができる。おそらくギフトカードやクーポンなどの機能も取り込むはず。また、同社は MasterCard Inc. やCitigroup Inc. と組んで、クレジットカードユーザーがNFC搭載アンドロイド・スマートフォン(サムソンと共同開発したNexus S Androidなど)による支払いができるようにする。クレジットカードリーダーやキャッシュレジスターの製作はVeriFone Systemsが担当する。Googleは昨年末にNFC決済システムのスタートアップZetawireを買収しており、今年中にも本サービスを始めたい模様。



 Google以外の各社のNFC決済システムに対する取り組みを、Mashableの記事で紹介する。

 AppleはCupertino キャンパスでNFC決済システムの試験を何カ月も行っている(こちらの記事)と噂されているが、iPhone5にNFCを搭載していくかどうかは明らかにされていない。

 AT&T, Verizon & T-Mobileの主要キャリア3社は昨年11月に、NFC対応のモバイルコマースネットワークIsisを共同開発することになった。Amazonは独自のモバイル決済システムを開発しているが、今のところNFC対応製品は持っていない。Microsoftはモバイル決済に本格参入するために、OSにNFC機能を組み込む。さらにNFCを支持しているNokiaとモバイル事業で組むことになったので、NFC決済サービスの実施に加速がかかりそう。

 モバイル決済のユーザー数は、In-Statの調査によると、2011年の1億1600万人から2015年には3億7500万人以上に膨れ上がるという。また Edgar, Dunn & Co.によると、市場規模は2016年までに6180億ドルに達すると予測している。

 このように、サービス提供者側は盛り上がっているものの、こうした決済サービスが本格的に普及するまでにはかなり長い助走期間を要するのが常である。2012年のロンドンオリンピックで最初の大規模なデモが展開され、そして本格離陸は2013年以降になるのでは。


* 非営利団体the NFC Forumのスポンサー会員:
Broadcom Corporation, INSIDE Secure, MasterCard Worldwide, Microsoft Corp., NEC, Nokia, NTT DOCOMO, Inc., NXP Semiconductors, Renesas Electronics Corporation, Samsung, Sony Corporation, STMicroelectronics, and Visa Inc.


◇参考
・Apple, Google & the War To Replace Your Wallet(Mashable)
・Google Sets Role in Mobile Payment(WSJ.com)
・Mobile Payments Enter A Disruptive Phase(Forrester Blogs)
・Amazon Said to Explore Mobile-Payment Service for Handsets(Bloomberg)
・Near Field Communication Forum Announces 32 New Members(BusinessWire)
・Mobile Payment Users to Surpass 375 Million by 2015, Says In-Stat(ePayment News)

この記事をブックマーク: このエントリーを含むはてなブックマーク この記事を検索: Google 検索
posted by 田中善一郎 at 17:37 | Comment(0) | TrackBack(0) | ケータイ モバイル
2011年03月10日

アプリ開発者にとって収益性の高いプラットフォームは?、iOSかAndroidか

Tweet このエントリーをはてなブックマークに追加
   Apple App StoreとGoogle Android Market。どちらのプラットフォーム(端末+アプリストア)のほうがより多くの収益を得られるのか。スマートフォン(タブレットなども含む)向けアプリのデベロッパーにとって、気になるところだ。

  Apple App StoreとGoogle Android Marketとを比較すれば、以下のIHSの調査データを見るまでもなく、先行しているApple App Storeが圧倒的に活発であった。売上高シェアも、App Storeがこれまで80%以上も占めている。

IHSAppStorevsAndroidMarket.jpg

  でも最近になって、AndroidスマートフォンがiPhoneを凌ぐ勢いで販売され出したのに伴い、Android端末向けアプリも手がける有力デベロッパーが増えてきている。風向きが変わる兆しも出てきている。そうしたデベロッパーの一つであるSpacetime Studiosが明らかにしたケーススタディの結果は興味深い。同社の人気ゲーム「Pocket Legends」をiOS向けだけではなくてAndroid向けも開発し、App StoreとAndroid Marketのどちらからでもダウンロードできるようにした。

PocketLegend.jpg

 Spacetime StudiosがApp Store(iOS)とAndroid Marketとの両方でサービスを始めところ、あらゆる面でAndroid Marketに軍パイが上がったということだ。ダウンロード数は、Androidが一日当たり平均9000回に対してiOSが3000回から4000回の範囲であった。結果として、売上にも大きな差が生まれた。アプリ内課金で、AndroidユーザーがiOSユーザーよりも30%〜50%多い売上げに貢献した。以下のグラフは、サービス開始後30日間と60日間で、両アプリストアでの売上高の推移を示していいる。
 
App Store(iTunes Preview)とAndroid Marketにおける、日次での売上高の推移
AppStorevsMarketRevenues.jpg

 Spacetimeが言うには、双方の売上高アップのために、同じように広告を出稿してきたという。でも、広告のクリック回数は、AndroidユーザーのほうがiOSユーザーよりも3倍も多かったと、Spacetimeが同社の計測結果を発表している。

 この一例だけで、風向きが変わりつつあると言い張るのは危険である。Androidユーザーのほうが、新規のスマートフォンユーザー、つまり新規のアプリユーザーが多くて、今のところアプリ探しに熱心なせいかもしれない。また、登録アプリ数が多いApp Storeでは、競争も激しく、埋没しやすいのかもしれない。

 この事例では、アプリが無料でアプリ内課金(In-app Purchases)で売上を計上している。公式にアプリ内課金をサポートし始めているiOS(iPhone, iPod Touch, iPad)よりも、これからというAndroidのほうが、多くの売上げを達成したということは、やはり無視できない。今回の事例でも、Androidのアプリ内課金はサードパーティのサービスを利用しているはず。

 今回のような事例は、特例なのか、それとも一般的な傾向なのか。今後の動きに注目。

◇参考
・Android now more profitable than iOS for well-known game developer(Computerworld)
・Apple Maintains Dominance of Mobile Application Store Market in 2010(IHS、Pressroom)
この記事をブックマーク: このエントリーを含むはてなブックマーク この記事を検索: Google 検索
posted by 田中善一郎 at 10:16 | Comment(0) | TrackBack(0) | ケータイ モバイル
2011年02月28日

comScoreのモバイル市場レポート、米国と欧州主要国を比較

Tweet このエントリーをはてなブックマークに追加
 2010年のモバイル産業を俯瞰したレポート「The 2010 Mobile Year in Review」が、comScoreから公開された。32ページのpdfファイルのレポートで、無料で入手できる。米国市場とEU5(英、独、仏、伊、スペイン)市場を対比したグラフが特徴的である。一部のグラフでは、日本市場とも比較している。ここでは、レポートから9点のグラフを選んで、転載させてもらった。詳細はレポートで。

 最初は、スマートフォン加入者数。EU5が米国を上回る。欧州では意外にも、イタリアが英、独、仏よりスマートフォン加入者数が多い。

MobilecomScore01.jpg


 次はwebブラウジング機能を有するモバイルハンドセットの割合。モバイルインターネットは欧州のほうが先を走っている。というか、日韓や欧州に比べ、米国が遅れていた。

MobilecomScore02.jpg


 米モバイル端末のOEMベースでのシェア。韓国メーカーが半分近く占めている。

MobilecomScore03.jpg

 ケータイ端末のスマートフォン比率を国別で比較すると次のようになる。スマートフォンの割合は、スペインやイタリアが高くて、意外にも米国は低い。

MobilecomScore04.jpg


 米国市場におけるスマートフォンのOSシェア。やはりGoogle(Android)が毎月シェアを拡大している。

MobilecomScore05.jpg

 欧州市場におけるスマートフォンのOSシェア。Symbianのシェアがジワジワ縮小しているが、NokiaとMSの提携により縮小が加速化しそう。

MobilecomScore06.jpg


 各モバイルアクティビティーを行っているモバイルユーザーの割合。ゲームで遊んでいる割合が、欧米に比べて日本が低いとは?

MobilecomScore07.jpg


代表的なソーシャルメディアサービス(ブランド)のユーザー数と年間成長率

MobilecomScore08.jpg

主要サービスの1日当たりのユーザー数と年間成長率

MobilecomScore09.jpg


◇参考
・The 2010 Mobile Year in Review(comScore)

この記事をブックマーク: このエントリーを含むはてなブックマーク この記事を検索: Google 検索
posted by 田中善一郎 at 11:59 | Comment(0) | TrackBack(0) | ケータイ モバイル
2011年02月18日

米有力スポーツ誌「SI」の電子雑誌、なぜ端末がiPad/iPhoneでなくてAndroidか

Tweet このエントリーをはてなブックマークに追加
  米アップルが一昨日に発表したApp Storeにおける定期購読(サブスクリプション)サービスに対して、新聞社や雑誌社のパブリッシャー側は不気味なほど沈黙を押し通している。

  待望の定期購読サービスが開始されたのに採用を明らかにした雑誌/新聞はPopular Science、Elle、Nylonくらい。一足先にNews CorpのiPad専用新聞「The Daily」が同サービスをAppleの強力なサポートの下で適用したが、その後を他パブリッシャーが雪崩を打って追従してくれるとのAppleの期待は空振りしたのかもしれない。まぁ、今のところ様子見の段階か。

  もともとパブリッシャー側のAppleに対する警戒心は大きい。Appleが音楽産業の流通プラットフォームを事実上支配してきたように、次は新聞、雑誌、そしてビデオ(映像)産業の流通も支配していこうとしているからだ。今回の定期購読サービスで本格的に動き出したとも言える。この定期購読サービスについて、Appleは大手パブリッシャーに前もって説明し、採用を促していた。ところが逆にAppleへの警戒心をさらに膨らませたパブリッシャーが少なくなかったようだ。

  例えば欧州の新聞社協会(ENPA: the European Newspaper Publishers' Association)は、Appleの発表に先立って反旗を翻した。iPad向け電子新聞の定期購読プランが、Appleのコントロール下で行われようとしていることに反発したのだが、一番問題にしたのは新聞(社)と読者との間の直接の関係が断たれることを警戒したのだ。ENPAにはEU23ヵ国の5200タイトルの新聞が加入している。

 米国の有力な雑誌社も、既にiPadアプリの電子雑誌を一部売りしていても、今のところ定期購読サービスを加えようとしていない。それどころか、Appleの定期購読サービスが発表される直前にわざわざ、Time社やConde Nast社などの大手出版社は Androidタブレット向けの電子雑誌に力を入れていくとアピールした。またこうした流れを後押しするかのように昨日は、Googleがコンテンツ流通サービス「One Pass」を発表。定期購読サービスも提供していく予定で、Appleに比べかなり優位な条件をパブリッシャーに提供していくという。


 このようにApple独走に待ったをかける動きが活発になっている。そのなかで注目したいのが、米最大の出版社であるTime社の動きだ。Appleを無視するかのように先週末、独自の定期購読サービスを始めたので、それを追ってみよう。まず同社は、人気スポーツ誌「Sports Illustrated」を手始めに、電子雑誌を含めた定期購読プランを明らかにした。このプランでは、紙の雑誌やWebサイト、それにスマートフォンやタブレット対応の電子雑誌をセットにし、その年間購読料を設定した。

Sports IllustratedSub.jpg


  今回の発表で驚かされたのは、対応するスマートフォンやタブレット端末として、iPhoneとiPadを外したことだ。現時点で電子雑誌の対象となるのはAndroid製品が中心となる。またいずれ、紙の雑誌だけの定期購読を無くしたいようである。これから読者に定期購読してもらうコンテンツは、PCやモバイル端末それに紙(プリント)のどのメディアからも閲読できるようにする。つまり定期購読してもらうのは紙の雑誌ではなくて、Sports Illustrated(SI)のブランドということである。紙の雑誌は閲読チャンネルの一つ(one of them)に過ぎない。

  今回の定期購読プランでは次の二つを用意した。
・Print/Digital Bundle:下の写真で示したように、Print(紙の雑誌)に加えてWebコンテンツ、そしてAndroid対応のタブレット( 現在はサムソンのGalaxy Tabだけ)やスマートフォン向けの電子雑誌アプリのどれからも閲覧できる。対応タブレットとしては、今夏発売のHPのTouchPad(webOS搭載)も加わる予定。購読料は年間48ドル、月間4.99ドルである。
・Digital Only:Webコンテンツと電子雑誌アプリ。購読料は月間3.99ドル。 
 Print Onlyが存在しないことに注目したい。


 ここで気になるのが、今回の定期購読プランでなぜApple(iPhoneやiPad)を外したかである。結論から言えば、Appleの定期購読ルールではパブリッシャーにとって制約が多すぎて、Timeが望む定期購読サービスがなかなか実現しそうもないからだ。

 ここで、米国のパブリッシャーがどうして定期購読に固執するのかを、「Sports Illustrated(SI)」の例で見ておこう。2010年上期のデータであるが、SIの有料購読部数は321万部であるが、そののほとんどが定期購読である。ニューススタンドなどで販売する一部売り(Single Copy Sales)部数は全体の2.5%に過ぎない。

*2010年上期の有料購読数
SIReaders.jpg
ソース:MPA(The Association of Magazine Media)

 定期購読者が多い理由は明白である。ともかく安いからだ。ニュースタンドの一部売りの単価が4.99ドルである。ところが年間購読すると、年間約39ドルで済む。週刊誌なので年間56部の価格となり、一部当たり0.7ドルである。なんと7分の1の価格である。自宅までの配送料も含めてだ。

AmazonSI.jpg

 多くの安定した購読者を抱えることによって高い広告料を設定でき、以下のように年間5.7億ドルを超える膨大な広告売上を稼いでいたのだ。それを支えていたのが定期購読者データベースで、広告営業の強力な資産になっているである。

*2010年/2009年の広告売上
SIAd2010.jpg
ソース:MPA(The Association of Magazine Media)

  でも、この紙の雑誌の定期購読モデルも曲がり角に差し掛かってきた。プリントからデジタルへの流れが加速化していることに加え、配送料が値上げしているのも痛い。紙の雑誌の広告売上も、2010年はリバウンドしたものの、長期的には下降線を辿っていくだろう。

 そして昨年4月にiPadが現れた。ビジネスモデルの見直しを迫られている米国の雑誌社や新聞社にとって、AppleのiPadは救いの神に映ったようだ。昨年4月に登場したiPadを熱烈歓迎し、米国の大手雑誌社や新聞社が相次いでiPadアプリの形で電子雑誌や電子新聞を送りだした。でも、肝心の定期購読がApp Storeでは実現できない。SIはとりあえず電子雑誌の一部売りを始めるほかなかった。以下のように、一部売り価格は4.99ドルとした。ニュースタンドで売る紙の雑誌と同じ価格である。これでは、定期購読の安さに慣れている米国の読者から、高すぎるとの苦情が多く出るのは当然で、電子雑誌を購入するユーザーは増えそうもなかった。

SIiTune.jpg

 そこで、SIもiPad版電子雑誌の定期購読サービスを待ち焦がれていたのだ。そしてAppleが示したのが、ひとつ前の記事で紹介したApp Storeにおける定期購読(サブスクリプション)ルールであった。とてもじゃないが、無条件に採用できるものではなかった。SI誌の約300万人の定期購読者がいずれ電子雑誌の定期購読者に移っていくのであろうが、販売売上の30%がAppleによって徴収されいくことになり、さらにSIの貴重な資産である購読者データがAppleの手に渡っていく可能性が高い。定期購読者が、Time社の顧客ではなくて、Apple社の顧客になってしまうかもしれない。

 一方Androidタブレット(Google Android Market)向けの定期購読では、パブリッシャーの自由度が高く、また今のところ販売売上のほとんどがパブリッシャーの収入となる。Appleからもっと譲歩を引き出すためにも当分は、iPadを外して、AndroidタブレットやwebOSタブレット向けの電子雑誌(アプリ)を対象に、独自の定期購読サービスを実施することになる。


◇参考
・Why Publishers Don’t Like Apple’s New Subscription Plan(Forbes)
・Publishers greet Apple's iPad plan with icy silence(CNNMoney.com)
・Sports Illustrated to Stop Selling Print-Only Subscriptions(AdAge)
・Will Sports Illustrated’s Subscription Plan Rescue Digital Magazine Sales?(Mashable)
・Newspaper publishers warn Apple over iTunes sales(BBC)
・European publishers upset over Apple's iTunes subscription fees, restrictions(Apple Insider)
・Apple Launches Subscriptions on the App Store(プレスリリース)
・News Corp's 'The Daily' launches on iPad with Apple's in-app subscriptions(Apple Insider)
・Condé Nast to Launch Magazine Editions for Google’s Android(The Wrap)
・iNewsstand, iAd and What Steve Wants(Digital Magazine Publishing)
・A simple way for publishers to manage access to digital content ( The Official Google Blog)
・Why Elle, Nylon and Pop Sci Said Yes to Apple's iPad Subscription Terms(AdAge)
この記事をブックマーク: このエントリーを含むはてなブックマーク この記事を検索: Google 検索
posted by 田中善一郎 at 00:29 | Comment(0) | TrackBack(0) | ケータイ モバイル
2011年02月01日

アンドロイドがスマートフォン出荷台数でトップへ、だがiPhoneが圧倒的収益性を堅持

Tweet このエントリーをはてなブックマークに追加
 世界のスマートフォンの出荷台数が、1四半期で1億台を突破した。

 調査会社Canalysによると、2010年第4四半期のスマートフォン出荷台数が1億120万台となった。09年同時期に比べて88.6%も増加した。OS別に見ると、アンドロイドベースのスマートフォンが3300万台出荷され、初めてトップに立った。LG、Samsung、Acer、HTCなどのアンドロイド・スマートフォンが順調に出荷を急増させ、他ベンダーからもアンドロイド製品が雪崩を打って登場している。出荷ベースではこれから、アンドロイドの独走は避けられそうもない。一方で、AppleのiPhoneは前年同期比85.9%増の1460万台を出荷したが、アンドロイドの勢いに押されて、シェアは09年の16.3%から10年は16.0%と減らした。

SmartphoneShipment201101.jpg

 ところが、収益性で見ると、iPhoneの強さが突出している。確かにフィーチャーフォンなども含めた全モバイルフォーンの世界市場シェアでは、ベンダー別の売上台数でAppleは4.2%とわずかである。(以下、Asymcoの調査結果より)

MobileShare1.jpg

 ところが、大手8メーカーを対象にした、売上高と利益のそれぞれのベンダー別シェアとなると、様相が変わる。新参のAppleが一気に大きなシェアを占めてきており、存在感を誇示しているのだ。利益のシェアでは51%も占める。驚くべき収益性を実現している。

MobileShare2.jpg


MobileShare3.jpg

 米国ではVerizon向けのiPhoneが2月10日から登場することもあって、高収益性を堅持していきそう。



◇参考
・Google’s Android becomes the world’s leading smart phone platform(Canalys)
・Fourth quarter mobile phone industry overview(Asymco)
・Apple's 4% mobile market share rakes in over half the industry's profit(AppleInsider)

この記事をブックマーク: このエントリーを含むはてなブックマーク この記事を検索: Google 検索
posted by 田中善一郎 at 12:27 | Comment(0) | TrackBack(0) | ケータイ モバイル
2011年01月20日

急成長続くモバイルアプリ市場、2015年までに年間250億ドル規模に

Tweet このエントリーをはてなブックマークに追加
 これからのオンライン端末の主流が、スマートフォンやタブレット端末になる。誰もが口をそろえて言っていることだが、昨日の米Appleの2010年10〜12月期決算でも、その流れを強く印象付けた。

 Appleはその四半期(10〜12月期)に、iPhoneを前年同期比86%増の1624万台も販売し、またiPadを733万台も売った。このようなモバイル端末の普及はこれからが本番だけに、それらの端末向けのモバイルアプリ市場も大きく開花するのは間違いないだろう。

 すでにAppleのApp Storeにおけるアプリのダウンロード数が、明日にも累計100億件を突破する。(カウントダウン表示はこちら)AppsCountDown20110120.jpg
iPhoneやiPadなど向けのアプリが100億回もダウンロードされてきているのだが、これからはアンドロイドなどのスマートフォンやタブロイド端末向けのアプリも、凄い勢いで増えてくるはず。 

 そこで、これからのモバイルアプリ市場を占う予測が、昨年あたりから次々と出始めている。最近ではMarketsandMarketsが2015年までの世界のモバイルアプリ市場を占った。2009年から2014年まで年平均成長率29.6%の高度成長を続け、2015年には年間250億ドル規模に膨らむとの予測だ。その売上げの20.5%をAppleのApp Storeが占めると見ている。

 他の代表的な予測も掲げておく。
・Gartner(2010年1月発表):2010年に70億ドル,2013年までに295億ドル
・GetJar(2010年3月発表):2012年までに175億ドル。2012年のダウンロード数は500億件。
・Research2Guidance(2010年3月発表):2013年までに156.5億ドル。
・IDC(2010年12月発表):2014年までに350億ドル。2014年のダウンロード数は769億件。

◇参考
・Mobile App Market: $25 Billion by 2015(ReadWrite Mobile)
・MarketsandMarkets: World Mobile Applications Market Worth US$25 Billion by 2015(PR Newswire)
・Apple Reports First Quarter Results(Apple)
この記事をブックマーク: このエントリーを含むはてなブックマーク この記事を検索: Google 検索
posted by 田中善一郎 at 08:49 | Comment(0) | TrackBack(0) | ケータイ モバイル
2010年12月19日

iPhone/Androidアプリのプライバシー漏洩の実態:衝撃のWSJ調査レポート

Tweet このエントリーをはてなブックマークに追加
  スマートフォン・アプリを利用すると、あなたのどのような個人情報が集められ、それらが誰に渡るのか。それらを具体的に明らかにした衝撃の調査レポートを、WSJ(Wall Street Journal)が公表した。

  iPhoneやAndroid(アンドロイド)プラットフォーム向けの代表的なモバイルアプリを取り上げ、それぞれのアプリでどのような個人情報が、誰に見られるのかを調べあげた。事例を見てみよう。以下はPandoraのiPhone向け音楽アプリの例である。

WSJ201012smartphoneappsPanddora.jpg
(ソース:WSJ.com)

 個人データのタイプとして、次の6種類に分けている。
・User、password
・Contacts
・Age,gender
・Location
・Phone ID
・Phone Number

 そして個人データを見る側として、次の二つに。
・アプリオーナー
・サードパーティー
つまり、アプリオーナーまでか、あるいは広告主などのサードパーティーまで個人情報が渡るかである。

 PandoraのiPhoneアプリの場合、次の3タイプの個人情報が集められサードパーティーに渡る。
・Age, Gender
・Location: City、DMA (Code for metropolitan area)、ZIP Code
・Phone ID

 詳細はこちらのページに。Pandora側の意見も掲載されている。


 今回の調査法については、“The Journal's Cellphone Testing Methodology”で述べているように、iPhone向けおよびAndroidの人気アプリをそれぞれ50本選び、調査を実施した。技術コンサルタントとしてElectric Alchemyを使った。

 Foursquare、Groupon、Facebook、Google Maps、NYTimes、TweetDeck、The Weather Channel、Yelp、YouTube、Angry Birdsなど、そうそうたる有力アプリが、まな板に乗せられたのだ。個別に結果を見ることができるし、一覧表も用意されている。一覧表の一部を以下に掲げる。

*代表的なiPhoneアプリの調査結果の抜粋(一覧表はこちらで)
WSJAPPiPhone201012.jpg
(ソース:WSJ.com)

**代表的なAndroidアプリの調査結果の抜粋(一覧表はこちらで)
WSJAppAndroid201012.jpg
(ソース:WSJ.com)


 ここで興味深いのは、おなじアプリでも、iPhone向けとAndroid向けでは、利用される個人情報のタイプが違うことだ。上の例では、Androidアプリのほうが利用される個人情報の範囲が狭い。問題は、こうした実態を知った上で、あるいは知らされて了承した形で、ユーザーがアプリを利用しているかである。この調査結果を受けて、一部アプリ提供者は暗号化対策などを施し始めているようだが。


 WSJビデオでも今回の調査を解説しており、そのビデオはブログにも貼り付けられるようになっていたので、以下に。



このビデオの説明文はこちらで。強烈なタイトルである。
How Smartphone Apps Spy On You 12/17/2010 10:00:00 PM
WSJ's Julia Angwin explains to Simon Constable how smartphone apps collect and broadcast data about your habits. Many don't have privacy policies and there isn't much you can do about it.


◇参考
・Your Apps Are Watching You(WSJ.com)
・What They Know - Mobile(WSJ.com)
・EA Research Drives WSJ's "What They Know" Smartphone Investigation(ELECTRIC ALCHEMY)
・Platforms, Privacy and Pandora’s Box(Inside Facebook)
この記事をブックマーク: このエントリーを含むはてなブックマーク この記事を検索: Google 検索
posted by 田中善一郎 at 13:06 | Comment(0) | TrackBack(0) | ケータイ モバイル
2010年10月22日

iPadユーザーの32%、アプリをダウンロードしたことがない

Tweet このエントリーをはてなブックマークに追加
 Nielsenの調査結果は意外であった。iPad所有者の3人に1人が、アプリをダウンロードしたことがないと答えているからだ。

 Nielsenのグラフの見出しでは、以下のように“A majority of iPad owners have already paid for content”となっており、大半のiPadユーザーが有料のアプリを利用していることを強調している。でも63%のユーザーが有料のアプリをダウンロードしていることよりも、32%のユーザーが全くアプリをダウンロードしていないことのほうに驚いてしまうのだが・・・。

iPadOwner201010.jpg

 ダウンロードしている有料アプリでは、トップがゲーム(62%)で、次いで書籍(54%)、音楽(50%)となっている。ニュースは45%、雑誌は41%である。

 調査は、tablet computer, eReader, netbook, media/games player, or smartphoneを所有している5000人以上を対象に最近実施したという。これらのモバイルガジェットの普及率は次のようになっている。

ConnectedDdevice2010Q2.jpg 

 Tablet Computerユーザー(事実上iPadユーザー)の半分近くは、いわゆるテクノロジー好きな“Early adopter”と認識しているという。それだけに、iPadユーザーでアプリをダウンロードしていない人が32%と多いのは不思議である。

訂正:
Nielsenから、32%は9%の誤りであったと訂正がありました。Nilsenの発表をうのみにして紹介したことを、お詫びいたします。訂正については24日の記事に。


◇参考
・Connected Devices: Does the iPad Change Everything?(nielsenwire)
この記事をブックマーク: このエントリーを含むはてなブックマーク この記事を検索: Google 検索
posted by 田中善一郎 at 22:39 | Comment(0) | TrackBack(0) | ケータイ モバイル
2010年10月06日

米国のスマートフォンのOSシェア、ニールセン調査でもアンドロイドがトップに浮上

Tweet このエントリーをはてなブックマークに追加
 米国で最近購入されたスマートフォンにおいて、搭載OSのシェア争いでAndroid(アンドロイド)OSが32%のトップに躍り出た。RIM Blackberry OSとiPhone OSはともにシェアが約25%で続いているが、Androidが引き離しにかかることになりそう。

 これはNilsenの調査結果で、過去半年に購入されたスマートフォンのOSシェアの推移を以下のグラフで示している。

AndroidOS2010Aug1.jpg

 現在ユーザーによって使われている全スマートフォンを対象にしたOSシェアは次のようになる。まだBlackberry OSが31%でトップに居座っており、Android OSは急激にシェアを拡大しているものの8月時点で19%となっている。

AndroidOS2010Aug2.jpg


◇参考
・Android Most Popular Operating System in U.S. Among Recent Smartphone Buyers(nielsenwire)
・Nielsen: Android Surges to No. 1 in Recent Sale(GigaOM)
・The NPD Group: Motorola, HTC drive Android to Smartphone OS lead in the U.S.(NPD)


この記事をブックマーク: このエントリーを含むはてなブックマーク この記事を検索: Google 検索
posted by 田中善一郎 at 00:56 | Comment(0) | TrackBack(0) | ケータイ モバイル
2010年08月15日

ニューヨーク近代美術館、オンラインサービスをフル活用したサービス展開を

Tweet このエントリーをはてなブックマークに追加
 ニューヨーク近代美術館(MoMA:The Museum of Modern Art)のオンライン活用の顧客サービスがすばらしい。モバイルアプリやFacebook、Twitterをフル活用している。

 中でも8月12日から同美術館が提供を始めたiPhone/iPodアプリは、とてもクールだと評判が高い。App Storeから無料でダウンロードできる。

MoMAiPhoneApp.jpg

 この新しいアプリケーションにより、ユーザーは3万2000作品の情報にアクセスできる。展示や映画上映、イベントのカレンダー情報も得られる。いろんな音声案内ツアー、例えば、子供向けや10代向け、視覚障害者向けなどが用意されている。またiPhone 4Gのユーザーは美術作品を高精細度で閲覧できるという。さらに美術館内では無料でWi-Fiを利用できる(Wi-Fi環境については、こちら(FAQS For MoMA's mobile)を)。

MoMAiPhone.jpg


 FacebookやTwitterを利用したユーザーサービスにも力を入れている。Facebookのファンサイト(MuseumofModernArt)には、すでに48万5790人が加わっており、コミュニティー内のやり取りは活発である。

 またTwitterアカウント(@MuseumModernArt)には25万8788人がフォローしており、フォロワーからの質問やコメントなどに応えるために、2人の担当者を置いている。
   




◇参考
・MoMA Launches Free iPhone App on App Store(プレスリリース)
・Cool! A New iPhone App from the Museum of Modern Art (MOMA) in NYC + Other Museum Apps(resource shelf)

この記事をブックマーク: このエントリーを含むはてなブックマーク この記事を検索: Google 検索
posted by 田中善一郎 at 23:56 | Comment(0) | TrackBack(0) | ケータイ モバイル
2010年06月28日

開発者が好きなモバイルOSプラットフォーム、現在はApple iOSだが将来はAndroidが有望

Tweet このエントリーをはてなブックマークに追加
 モバイル開発者が取り組みたいモバイルOSプラットフォームは? 

 Appcelerator(モバイルアプリの開発環境提供会社)がモバイル開発者を対象に実施した調査によると、AppleのiOSが一番人気で、GoogleのAndroidが2番人気となった。調査実施時期は2010年6月15-17日。

 主要モバイルOSプラットフォームには、Apple (iOS), Google (Android), Palm/HP (webOS), Microsoft (Phone 7), Nokia (Symbian/Meego) and RIM (BlackBerry)などがあるが、モバイル開発者がどのプラットフォームで開発したいかをアンケートした結果が、次のグラフである。


Appcelerator2.jpg

 iPhoneとiPadのApple’s iOSが、モバイル開発の世界では最も人気の高いプラットフォームである。iOS(iPad)は6月に早くも、84%の開発者が取り組むのに強い関心を抱いている。

 次は、プラットフォームをiPhone/iPad(iOS) 、Android、BlackBerry、Oters(Palm、webOS、 Microsoft Phone 7、 Nokia)の4つに分けて、4者択一の質問にモバイル開発者が答えた結果である。

Appcelerator3.jpg

 現在の市場性から見て、短期的には圧倒的にiPhone/iPad(iOS)の人気が抜きんでいる。でも市場でのオープン性やOSとしての機能の点では、Androidのほうが人気が高く、54%の開発者が長期的にはAndroidに軍配を上げている。

◇参考
・Mobile Developer Survey, June 2010(Appcelerator)
・Survey Says: Developers Increasingly Prefer Android, but Still Favor iOS(iPad Weekly)
・Appcelerator Q2 Mobile Developer Survey



この記事をブックマーク: このエントリーを含むはてなブックマーク この記事を検索: Google 検索
posted by 田中善一郎 at 07:52 | Comment(0) | TrackBack(0) | ケータイ モバイル
2010年05月24日

iPadアプリの登録数が7000本突破、毎日平均150本のアプリが新規登録

Tweet このエントリーをはてなブックマークに追加
 iPadアプリの登録本数が7000本を超えた。7週間未満での7000本達成なので、毎週1000本の速いペースで増え続けている。毎日平均すると150本のアプリが生まれており、6月中頃には1万本を突破しそうだ。

 その有料アプリおよび無料アプリのトップ100アプリを、PadGadgetが発表していたので、その中のトップ10アプリを以下に掲げる。登録本数で比べれば有料アプリのほうが多い。

●有料iPadアプリのトップ10,ソース:Apps Tracker - Top 100 for iPad - Paid Apps
iPadAppPaid201005.jpg


●無料iPadアプリのトップ10,ソース:Apps Tracker - Top 100 for iPad - Free Apps
iPadAppFree201005.jpg

 人気アプリの分野としては、Productivity分野とGame分野が多い。iWork suite のアプリ (Pages, Keynote and Numbers)がいずれも有料アプリのトップ10に入っているのが注目される。またゲームの Hotel Mogul HD、 Pinball HD、PAC-MANも有料アプリのトップ10に食い込んでいる。

 無料アプリの中では、Financial TimesのiPad版が早くも3位に上がっているのが目に付いた。ただしFTアプリは7月まで無料だが、8月から有料に切り替わる。



◇参考
・App Store Passes the 7,000 iPad Apps Mark(PadGadget)
この記事をブックマーク: このエントリーを含むはてなブックマーク この記事を検索: Google 検索
posted by 田中善一郎 at 07:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | ケータイ モバイル
2010年05月21日

eリーダーやタブレットによる電子書籍/雑誌/新聞の閲読、3年後には過半数の消費者に浸透

Tweet このエントリーをはてなブックマークに追加
 Kindleに代表されるeリーダーやiPadに代表されるタブレットが、新世代モバイル端末として急浮上してきた。まだアーリーアドプターとかギークと呼ばれる一部のマニアック層が飛びついている段階かもしれないが、3年以内には過半数の消費者が手にし、日常的に電子書籍や電子新聞を読んでいるかもしれない。

 The Boston Consulting Group (BCG)の調査によると、米国の消費者の57%が、3年以内にeリーダーかタブレットを購入したいと答えている。来年までに購入を計画していると答えた割合は29%であった。かなり速いペースで普及するのかも。

 今回の調査は、オーストラリア、オーストリア、中国、フィンランド、フランス、ドイツ、インド、イタリア、日本、ノルウェー、韓国、スペイン、英国、米国の14か国、1万2717人の消費者を対象に、2010年3月に実施した。

 その調査結果の一部を以下に。eリーダー/タブレットの購入希望者の多くが、購入した装置で電子書籍や電子雑誌、電子新聞を読みたいと答えている。


●eリーダー/タブレットを3年以内に購入するつもりのユーザーを対象に、電子書籍/電子雑誌/電子新聞を読みたいと答えた割合(%)は? 黄色は14か国のユーザー、緑は米国ユーザーのみ
DigitalBookBCG.jpg

 
 また多目的用途のタブレットを購入したユーザーは、上の電子出版物を閲読するほかに、利用したいアプリケーションとしてWebブラウザ、メール、ビデオなどをあげていた。

●3年以内に多目的用途タブレットを購入するつもりのユーザーが使いたい用途。黄色は14か国のユーザー、緑は米国ユーザーのみ
TabletAppBCG.jpg




◇参考
・E-Readers and Tablets Are Poised to Become Popular Mass-Market Devices, According to New Study by The Boston Consulting Group(BCG)
・E-readers, Tablets to Become Mass-Market Devices(MarketingProfs)
この記事をブックマーク: このエントリーを含むはてなブックマーク この記事を検索: Google 検索
posted by 田中善一郎 at 01:31 | Comment(0) | TrackBack(0) | ケータイ モバイル
2010年04月14日

グローバルなモバイルインターネット、まだ助走期でこれから爆発的な飛躍期へ

Tweet このエントリーをはてなブックマークに追加
 インターネットの利用が、デスクトップからモバイルへ。この流れは疑う余地のないところ。そこで、これからどのような形で展開していくかを、定量的に把握しておきたいものだ。

 それに応えるレポートがMorgan Stanleyから出た。同社のアナリストMary Meekerさんがまとめた87ページの資料「Internet Trends」が公表されている (その資料は、GigaOMの記事にエンベッドされている)。その資料から幾つかのページを抜き出し、トレンドを眺めておこう。

 インターネットの普及率で見れば、米国や西欧、それに日本や韓国ではかなり浸透しており、成熟段階に入っている。だが、世界的にみると、BRICsを始め、インターネット人口が急増中の発展途上国は多い。以下の図のように昨年でも、中国は前年比29%、インドは同23%もインターネット人口が増えた。

MorganStanleyUsageGrowth201004.jpg

 興味深いことは、インターネットサービスや利用環境について見れば、ネット先進国とネット発展途上国との間の時差がさほど大きくないことだ。YahooやGoogleをはじめ、YouTubeやFacebookなどのサービス(あるいは真似たサービス)が、地球規模で普及している。それらサービスの利用も似てきており、ポータルサイトよりもソーシャル系サイトで費やする時間が増えている。

MorganStanleyOnlineTimeSpent0201004.jpg

 以下のような、クラウドコンピューティングをベースにしたサービスも、国境を越えて利用され始めている。

MorganStanleyCloudComputing201004.jpg


 また、インターネットの利用環境がデスクトップからモバイルへの流れも、地球規模で同時進行している。そして、このレポートで目玉となっている以下のグラフのように、5年以内にモバイル・インターネット・ユーザーがデスクトップ・インターネット・ユーザーを追い抜くと予測している。

MorganStanleyDesktopMobile201004.jpg

 モバイルインターネットが離陸するには、3Gケータイの整備が前提である。日本がモバイルインターネットで先行できたのも、3Gのモバイルネットワークがいち早く整っていたからである。このレポートでは、3Gの普及が20%を超えると、モバイルインターネットの利用が加速化されるとしている。そのため米国や西欧では、デスクトップからモバイルへのシフトがすごい速度で進みそう。昨年、3Gに突入した中国では、今年末から来年にかけて、急速なモバイルインターネット・シフトが始まるのかも。

MorganStanley3G201004.jpg

 次は、メインフレーム時代からモバイルインターネット時代に至るコンピューティングの歴史を示している。今年はまさに、世界的に見たモバイルインターネット時代の元年といったところか。

MorganStanleyComputingCycle201004.jpg

 地球規模でモバイルインターネットへのシフトが、これから急激に進むことになる。当然のことだが、トラフィックが以下のように爆発的に増える。特にビデオトラフィックが大幅に伸びる。

MorganStanleyMobaileTraffic201004.jpg

 このモバイルインターネットのトラフィックを支えるモバイルキャリアの動きも見逃せない。ちなみにモバイルキャリアの加入者数ランキングのトップ4は、

1.China Mobile(加入者数:4億9300万)
2.Vodafone(加入者数:3億300万)
3.Telefonica Movile/O2(加入者数:2億600万)
4.China Telecom(加入者数:1億9400万)
である。
NTT docomo(加入者数:5500万)は世界20位である。


◇参考
・Mary Meeker: Mobile Internet Will Soon Overtake Fixed Internet(GigaOM)
・New Study Shows the Mobile Web Will Rule by 2015 [STATS](Mashable)
この記事をブックマーク: このエントリーを含むはてなブックマーク この記事を検索: Google 検索
posted by 田中善一郎 at 14:28 | Comment(0) | TrackBack(0) | ケータイ モバイル
2010年04月06日

iPad購入者448人の聞き取り調査、38%が電子書籍リーダーとしても使いたい

Tweet このエントリーをはてなブックマークに追加
 発売初日(4月3日)に30万台を売り、順調に滑り出したiPad。そのiPadを購入した448人を対象に、Piper Jaffrayが調査を実施した。その結果を表で示す。


*iPad購入者448人を対象とした調査結果。調査実施日は5日早朝。
iPadSurvey.jpg
(*訂正:1.と7.のiPodはiPadに訂正)


 購入者の74%がMacユーザーで、66%がiPhoneを所有している。やっぱりiPad購入者にはMacファンが多い。またジョブズ自身がiPadをデスクトップとスマートフォンの間を埋める装置と位置付けているように、MacやiPod 、iPhoneを所有していたユーザーの多くは、iPadを購入してもMacやiPhoneを併用するようだ。

 ただし、iPad購入者の13%を占めるKindleユーザーは、iPad購入後は半数以上の人がKindleからiPadに切り替えていくという。iPad購入者の38%は、iPadを電子書籍リーダーとしても利用したいと答えている。iPadの発売初日だけで、iBookstoreから25万部以上の電子書籍がダウンロードされた。iPadとKindleの電子書籍市場での主導権争いが、いよいよ始まる。



◇参考
・Piper Jaffray survey of iPad buyers: 74% owned Macs; 66% had iPhones(Fortune、Brainstorm Tech)
・Apple Sells Over 300,000 iPads First Day(PR Newswire)
この記事をブックマーク: このエントリーを含むはてなブックマーク この記事を検索: Google 検索
posted by 田中善一郎 at 01:54 | Comment(0) | TrackBack(0) | ケータイ モバイル
<< 1  2  3  4  5  6 >>
Powered by Seesaa
Seesaaブログ
新着記事
(10/17)激しく責め立てられる「…
(09/19)動画配信のソーシャル系…
(09/11)SNS上のニュースは不正…
(07/28)勢いが続く「LINE」「In…
(06/30)TVニュースだけではなく…
(06/15)ニュースユーザーのFB離…
(06/01)高年層のSNS利用が増え…
(05/21)金融新聞「FT」までがFB…
(05/06)米ニュースメディアが相…
(04/16)モバイル広告市場を牽引…
(04/10)FBのアルゴリズム変更後…
(03/14)紙の「雑誌ブランド」は…
(02/07)「メディア」も「プラッ…
(01/30)国民の信頼が最も低い米…
(01/21)メディアに好かれる「グ…
(12/21)若いミレニアル世代ほど…
(12/08)世界の全広告費の25%を…
(11/28)デジタル売上8億ドルの…
(09/28)「グーグル」と「FB」が…
(09/07)FBに頼る海外のニュース…
カテゴリ
RSS配信 ブログ(202)
マーケティング 広告(339)
新聞 ニュース(702)
出版 雑誌(319)
TV  ビデオ ラジオ(277)
ポータル サーチエンジン(179)
メディア(94)
ケータイ モバイル(115)
市場(144)
その他(47)
日記(1)
Web2.0 SNS CGM(312)
ネットワーク(30)
ビッグデータ AI(4)
過去ログ
記事検索
 
プロフィール
名前:田中善一郎
E-mail:ztanaka@excite.co.jp
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。