急成長を続ける米国の検索連動型広告も,いつもバラ色というわけではない。今年に入って,クリック単価に減速感が出始め,2月のクリック単価は1月に比べ2%も減ってしまった。
Fathom Onlineのレポートからも明らかなように,カテゴリー別キーワードによって単価変動に違いが見られる。特に落ち込みが大きかった分野は,コンシューマ向けサービスで2月単価は前月比−19%となった。小売りも−12%と下げた。年末のホリデーシーズンから年初にへこむのは季節要因としてやむを得ないかもしれない。一方で住宅ローン関係やブロードバンドのように,今年に入ってもクリック単価を上げ続けている分野もある。
だが,2月の単価が全体で前月比マイナス2%であったことは,これまでの勢いに少し陰りが出てきたのは確かである。単なる季節要因だけなら良いのだが・・・。というのは,クリック詐欺の影響が出ているのではと言う心配だ。もし,広告主がクリック詐欺に嫌気を差しだしていたら大変である。
◇プレスリリース
・FEBRUARY SEARCH KEYWORD PRICES SLIP TWO PERCENT
http://www.fathomonline.com/newspress_030205.php
◇カテゴリー別キーワード単価の一覧表(Fathom Online調査)
http://www.fathomonline.com/030205-kpi-lg.gif
◇参考
・Other Shoe on Keyword Prices, Clickfraud
http://battellemedia.com/archives/001296.php
2005年03月04日
2005年03月02日
Yahoo!(Overture),AdSense対抗サービスを準備中か
Yahoo!(Overture)が,Contextual Ads (文脈連動型広告,コンテンツ連動型広告)を準備していることは間違いなさそうだ。WAXY.ORGと称するブログによるスクープのようだ。テストしているシステムは,明らかにGoogleのAdSenseに対抗するサービスである。ブログや中小パブリッシャー・サイトが主要な広告媒体となるだろう。
◇ソース
・Yahoo's Contextual Ads in the Wild
http://www.waxy.org/archive/2005/02/28/yahoos_c.shtml#070302
◇ソース
・Yahoo's Contextual Ads in the Wild
http://www.waxy.org/archive/2005/02/28/yahoos_c.shtml#070302
サイトの集客増には,SEOに加えて“SMO”対策も
T. L. Pakii Pierce氏が立ち上げているブログ“How To Blog For Fun&Profit!”の中で,“SMO”という聞き慣れない略語が踊りでていたので,読んでみた。
メディアサイトであろうと企業サイトであろうと,客寄せにブログの役割が高まっているのは異論のないところ。そのブログ・トラフィックを増やすには,SEOだけではなくて,SMO対策も必要だという主張である。
格好いい 言葉が満載していて最初はなるほどと感心するのだが,でも,皆が考えていたことをカッコイイ言葉で説明しているだけかな。
キーワードだけ抜き出すと,次のようになる。
ブログやRSSはOpen Source Media である。
Blogs and RSS are heralded as "open source media" where no one controls the medium.
またブログは,consumer generated mediaでもあり,next-generation marketing toolsでもある。
ブログのトラフィックを増やすには,SEO(Search Engine Optimization)と
SMO(Social Marketing Optimization)が必要だ。SEOとSMOを対比させる特徴は次の通り。
SEO vs. SMO
Keywords vs. Community
Content vs. Conversation
Content Consumers vs. Content Creators
SEOの狙いは,
SEO = How well you pull traffic from high ranking content
SMOの狙いは,
SMO = How well you pull traffic from high ranking reputation
である。
両対策をきっちり施していれば,
SEO + SMO = Blog Traffic Explosion
となる。
ネットマーケッティング会社が顧客に説明するプレゼンに使えるかも。
◇参考
・Create Blog Success - Blog Traffic Secrets Revealed
http://blogforfunandprofit.blogware.com/blog/_archives/2005/2/17/329201.html
メディアサイトであろうと企業サイトであろうと,客寄せにブログの役割が高まっているのは異論のないところ。そのブログ・トラフィックを増やすには,SEOだけではなくて,SMO対策も必要だという主張である。
格好いい 言葉が満載していて最初はなるほどと感心するのだが,でも,皆が考えていたことをカッコイイ言葉で説明しているだけかな。
キーワードだけ抜き出すと,次のようになる。
ブログやRSSはOpen Source Media である。
Blogs and RSS are heralded as "open source media" where no one controls the medium.
またブログは,consumer generated mediaでもあり,next-generation marketing toolsでもある。
ブログのトラフィックを増やすには,SEO(Search Engine Optimization)と
SMO(Social Marketing Optimization)が必要だ。SEOとSMOを対比させる特徴は次の通り。
SEO vs. SMO
Keywords vs. Community
Content vs. Conversation
Content Consumers vs. Content Creators
SEOの狙いは,
SEO = How well you pull traffic from high ranking content
SMOの狙いは,
SMO = How well you pull traffic from high ranking reputation
である。
両対策をきっちり施していれば,
SEO + SMO = Blog Traffic Explosion
となる。
ネットマーケッティング会社が顧客に説明するプレゼンに使えるかも。
◇参考
・Create Blog Success - Blog Traffic Secrets Revealed
http://blogforfunandprofit.blogware.com/blog/_archives/2005/2/17/329201.html
2005年02月28日
MSNの口コミ・キャンペーン,ブロガーがブーイング
米MSNがエンターテイメント企業と組んで,サーチエンジン・ユーザーを対象に"viral campaign"を始めている。そのキャンペーン・サイトのMSN Foundを見て,これはやばそうだと感じていたが・・・。案の定,ブロガーからブーイングの嵐が。
MSN Foundでは6種類のブログを立ち上げ,それぞれ専任のブロガーを張りつけていた(そのように見せかけた?)。それを見たブロガーから,“viral marketing”のための“やらせ”ブログと非難を浴びたのだ。ブログはもともと個人の自由な意見を発露する場であって,こうした行為はブログの精神を踏みにじるものだ,と一部ブロガーが憤る。あるブロガーは,“fake Nikes, fake blogs ”というタイトルのエントリーで,「ナイキの偽造品は専門家でないと識別できない。ブログも同じで,一般の人は偽物(やらせブログ)を本物と見てしまう」と非難する。
実は,国内でも,ブロガーがスポンサーのために演じるブログ・ビジネスは始まりつつある。一方で,ブロガーの“自由きままな行動”に嫌気を指したのか,ブログ出版の広告から降りる企業も出てきた。ブログ出版社のGawker Mediaが1月末に立ち上げたブログ"Gridskipper"(別エントリーで紹介)では,Cheapticketsがシングルスポンサーとなり,注目されていた。ところがほぼ1週間後に,Cheapticketsの広告が急に消えていたのだ。スポンサーが期待する穏やかなコンテンツではなかったようである。
◇参考
・MSN Search Finds Viral Campaign
http://publications.mediapost.com/index.cfm?fuseaction=Articles.san&s=27542&Nid=12308&p=117792
・No RSS? No downloads? No interaction? Fake content? You're fired!
http://radio.weblogs.com/0001011/2005/02/19.html#a9456
・fake Nikes, fake blogs
http://thelegalalien.blogspot.com/2005/02/fake-nikes-fake-blogs.html
・CheapTickets.com pulls sponsorship of Gawker blog
http://www.blogherald.com/2005/02/28/
cheapticketscom-pulls-sponsorship-of-gawker-blog/
MSN Foundでは6種類のブログを立ち上げ,それぞれ専任のブロガーを張りつけていた(そのように見せかけた?)。それを見たブロガーから,“viral marketing”のための“やらせ”ブログと非難を浴びたのだ。ブログはもともと個人の自由な意見を発露する場であって,こうした行為はブログの精神を踏みにじるものだ,と一部ブロガーが憤る。あるブロガーは,“fake Nikes, fake blogs ”というタイトルのエントリーで,「ナイキの偽造品は専門家でないと識別できない。ブログも同じで,一般の人は偽物(やらせブログ)を本物と見てしまう」と非難する。
実は,国内でも,ブロガーがスポンサーのために演じるブログ・ビジネスは始まりつつある。一方で,ブロガーの“自由きままな行動”に嫌気を指したのか,ブログ出版の広告から降りる企業も出てきた。ブログ出版社のGawker Mediaが1月末に立ち上げたブログ"Gridskipper"(別エントリーで紹介)では,Cheapticketsがシングルスポンサーとなり,注目されていた。ところがほぼ1週間後に,Cheapticketsの広告が急に消えていたのだ。スポンサーが期待する穏やかなコンテンツではなかったようである。
◇参考
・MSN Search Finds Viral Campaign
http://publications.mediapost.com/index.cfm?fuseaction=Articles.san&s=27542&Nid=12308&p=117792
・No RSS? No downloads? No interaction? Fake content? You're fired!
http://radio.weblogs.com/0001011/2005/02/19.html#a9456
・fake Nikes, fake blogs
http://thelegalalien.blogspot.com/2005/02/fake-nikes-fake-blogs.html
・CheapTickets.com pulls sponsorship of Gawker blog
http://www.blogherald.com/2005/02/28/
cheapticketscom-pulls-sponsorship-of-gawker-blog/
2005年02月27日
USAToday,ハイテク製品・旅行・金融関連の広告をRSSフィード
Steve Rubel氏のブログ(Micro Persuasion)で,USAToday.comがクラシファイド広告をRSS形式で配布していると,教えてくれている。早速,飛んでみた。RSSフィードのカテゴリー分けがすばらしい。読者が喜びそうな分け方である。広告関連のRSSフィード一覧を下記に掲載した。広告も新製品情報収集のための大事なソースである。以下のように分類していると,たとえばデジカメの購入を予定している人は,デジカメ広告のRSSフィードに飛びつくかも。
◇USAToday.comの広告関連RSSフィード一覧(http://asp.usatoday.com/marketing/rss/index.aspx?POE=VA)
・Tech Advertiser feeds(5)
Consumer Electronics
Digital Cameras
Hardware
Wireless
Tech Offers
・Travel Advertiser feeds (6)
Caribbean & Mexico
Europe
Florida
Hawaii
Las Vegas
New York
・Money Advertiser feeds(12)
Credit Cards
Insurance
Money Investing Tools
Money Offers
Mortgages
Personal Finance
Privacy & Security
Retirement
Savings & CD
Small Business
Stocks & Mutual Funds
Tech Investing Tools
編集関連のRSSフィード一覧は上記urlまで。
◇USAToday.comの広告関連RSSフィード一覧(http://asp.usatoday.com/marketing/rss/index.aspx?POE=VA)
・Tech Advertiser feeds(5)
Consumer Electronics
Digital Cameras
Hardware
Wireless
Tech Offers
・Travel Advertiser feeds (6)
Caribbean & Mexico
Europe
Florida
Hawaii
Las Vegas
New York
・Money Advertiser feeds(12)
Credit Cards
Insurance
Money Investing Tools
Money Offers
Mortgages
Personal Finance
Privacy & Security
Retirement
Savings & CD
Small Business
Stocks & Mutual Funds
Tech Investing Tools
編集関連のRSSフィード一覧は上記urlまで。
2005年02月23日
報道機関向け発表資料も RSSフィードで
Microsoftもいつのまにか,プレスリリースをRSSフィードで配信している。大企業のリリースも,いよいよRSSフィードで配信する時代になってきたのかも。
これまで,企業の報道機関向け資料は,電子メールとかファクシミリで送る場合が多かった。だがメールだと記者の眼に触れるのが遅れたり,SPAMの山に隠れて見落とされる場合もあった。RSSフィードの方が,早く確実に読んでもらえる可能性が高い。
もともとプレスリリースは,その名の通り報道機関向けである。リリースを早く入手できるのはマスメディアの特権でもあった。一般人は,マスメディアを通して,企業の発表内容を知らされていたのだ。だが,今は違う。プレスリリースはホームページ上で見ることができる。実際にはこれまで,特に日本の大企業の場合,発表資料を報道機関に早く送り,ホームページには時間差を置いて掲載することとが多かった。だが,投資家への公平な情報公開も叫ばれて,時間差も置きづらくなってきたのだ。
すでに,企業の新商品の発表などにおいては,インフルエンサーであるブロガーに知らせた方が,早く広く消費者に伝わる。それにユーザーの視点から評価した面白く役立つブログも出回る。分野によっては,マスメディアよりも,ブログの方が影響力が大きい。そのためにも,RSSフィードによる配信は欠かせなくなるだろう。ニュースを追うインフルエンサー・ブロガーは,大半がRSSリーダーを使っているし・・。
◇参考
・Microsoft Press Releases Via RSS
http://nevon.typepad.com/nevon/2005/02/microsoft_press.html
◇米Microsoftのプレスリリース
Microsoft(http://www.microsoft.com/presspass/rss/)
・Microsoft PressPass - Press Releases
・Microsoft PressPass - Top Stories
◇米Intelのプレスリリース
Intel(http://www.intel.com/intel/rss.htm)
・Intel Products
・Intel Press Room
・Software at Intel
・Intel® Reseller Center
◇インテル(日本):チャネルメンバー向け最新情報
(http://www.intel.com/cd/channel/reseller/ijkk/jpn/199824.htm)
これまで,企業の報道機関向け資料は,電子メールとかファクシミリで送る場合が多かった。だがメールだと記者の眼に触れるのが遅れたり,SPAMの山に隠れて見落とされる場合もあった。RSSフィードの方が,早く確実に読んでもらえる可能性が高い。
もともとプレスリリースは,その名の通り報道機関向けである。リリースを早く入手できるのはマスメディアの特権でもあった。一般人は,マスメディアを通して,企業の発表内容を知らされていたのだ。だが,今は違う。プレスリリースはホームページ上で見ることができる。実際にはこれまで,特に日本の大企業の場合,発表資料を報道機関に早く送り,ホームページには時間差を置いて掲載することとが多かった。だが,投資家への公平な情報公開も叫ばれて,時間差も置きづらくなってきたのだ。
すでに,企業の新商品の発表などにおいては,インフルエンサーであるブロガーに知らせた方が,早く広く消費者に伝わる。それにユーザーの視点から評価した面白く役立つブログも出回る。分野によっては,マスメディアよりも,ブログの方が影響力が大きい。そのためにも,RSSフィードによる配信は欠かせなくなるだろう。ニュースを追うインフルエンサー・ブロガーは,大半がRSSリーダーを使っているし・・。
◇参考
・Microsoft Press Releases Via RSS
http://nevon.typepad.com/nevon/2005/02/microsoft_press.html
◇米Microsoftのプレスリリース
Microsoft(http://www.microsoft.com/presspass/rss/)
・Microsoft PressPass - Press Releases
・Microsoft PressPass - Top Stories
◇米Intelのプレスリリース
Intel(http://www.intel.com/intel/rss.htm)
・Intel Products
・Intel Press Room
・Software at Intel
・Intel® Reseller Center
◇インテル(日本):チャネルメンバー向け最新情報
(http://www.intel.com/cd/channel/reseller/ijkk/jpn/199824.htm)
2005年02月12日
検索連動型広告,人気キーワードのクリック単価が高騰
米BusinessWeek Onlineによると,検索連動型広告における人気キーワードのクリック単価が高騰している。この一年間で,258%も高騰したという調査も出ている。
大手広告主であるeBayなども,検索連動型広告は強力で必須としながらも,広告コストの急増に頭を痛めている。そのため利用の仕方を再検討するという。 具体的にはキーワードの選択を見直すことだ。
◇ソース
・Keywords For Ad Buyers: Pay Up
http://www.businessweek.com/magazine/
content/05_08/b3921042_mz011.htm
大手広告主であるeBayなども,検索連動型広告は強力で必須としながらも,広告コストの急増に頭を痛めている。そのため利用の仕方を再検討するという。 具体的にはキーワードの選択を見直すことだ。
◇ソース
・Keywords For Ad Buyers: Pay Up
http://www.businessweek.com/magazine/
content/05_08/b3921042_mz011.htm
2005年02月03日
NBAのバスケット選手の頭に,Goodyearの広告が載った!
身体を利用する広告を,本気に考え出したのだろうか。
adrantsによると,バスケット選手の頭にGoodyearの広告が載った。デトロイト・ピストンズのチーム・リーダーであるR.Hamiltonが,タイヤーのヘアースタイルでプレーした。 Hamiltonのマネジャーも Goodyear側も,同選手に広告料が払われたかどうかについては,何もコメントしていない。
自分の額や胸(海外ボツ!Newsが紹介)を広告スペースとして,個人がeBAYのオークションにかける話はネット上では盛り上がった。だが今回のように大企業が本当に仕掛けたとなると,身体広告は新しい広告枠としてブームになるかも。
ソース:
Goodyear Advertises on Basketball Player's Head
http://www.adrants.com/2005/02/goodyear-advertises-on-basketball.php
adrantsによると,バスケット選手の頭にGoodyearの広告が載った。デトロイト・ピストンズのチーム・リーダーであるR.Hamiltonが,タイヤーのヘアースタイルでプレーした。 Hamiltonのマネジャーも Goodyear側も,同選手に広告料が払われたかどうかについては,何もコメントしていない。
自分の額や胸(海外ボツ!Newsが紹介)を広告スペースとして,個人がeBAYのオークションにかける話はネット上では盛り上がった。だが今回のように大企業が本当に仕掛けたとなると,身体広告は新しい広告枠としてブームになるかも。
ソース:
Goodyear Advertises on Basketball Player's Head
http://www.adrants.com/2005/02/goodyear-advertises-on-basketball.php
2005年02月01日
paid listing広告の競争激化,新メニューでリーチ拡大狙う
今年もインターネット広告の台風の目はpaid listingである。Webページ,メルマガ,さらにはブログへと,paid listing広告の掲載枠が拡大している。広告主は有効な広告スペースを探し求めているし,一方パブリッシャー(媒体社)は広告売上をもっと増やしていきたい。そうしたニーズに応えるために激しく競うのがGoogle と Overture(Yahoo)。さらにこの有望市場に参入する広告会社が相次いでいる。その中で最も注目されているのがKanoodleで,新サービスを開発し追い上げに必死だ。
例えば,Knoodleは ページのコンテンツにマッチした広告だけではなくて,ユーザーの行動履歴に合わせた広告,ローカル情報にマッチした広告など,いろんなタイプのスポンサードリンクを用意し,広告主や媒体社に売り込み始めた。ここに来て,Googleも対抗策を打ち出し始めた。まずAdWordsやAdSenseのサービス内容の改善である。噂になっていたAdWordsのAPIも先週末にベータ版を公表した。広告主がAPIを使うことにより,効率的な広告キャンペーンを実現できるようになる,というのが売り文句である。
参考:
AdWords API beta
http://www.google.com/apis/adwords/
Sponsored Links Extend Their Reach
http://www.eweek.com/print_article2/0,2533,a=143389,00.asp
例えば,Knoodleは ページのコンテンツにマッチした広告だけではなくて,ユーザーの行動履歴に合わせた広告,ローカル情報にマッチした広告など,いろんなタイプのスポンサードリンクを用意し,広告主や媒体社に売り込み始めた。ここに来て,Googleも対抗策を打ち出し始めた。まずAdWordsやAdSenseのサービス内容の改善である。噂になっていたAdWordsのAPIも先週末にベータ版を公表した。広告主がAPIを使うことにより,効率的な広告キャンペーンを実現できるようになる,というのが売り文句である。
参考:
AdWords API beta
http://www.google.com/apis/adwords/
Sponsored Links Extend Their Reach
http://www.eweek.com/print_article2/0,2533,a=143389,00.asp
2005年01月27日
マーケッターへ警鐘,メディアプランに“サーチ”を組み込むべし
マーケット担当者は毎年,今年のマーケッティング予算をどのメディアにどれくらい投入するかに,頭を悩ませる。だがメディアを巡る世界が激変しているのに,これまでのマーケッター,特に伝統ある大企業の担当者が目を向けるのは,相変わらず既存のオフラインメディアである。旧来型の企業(広告主)や広告会社,メディア(媒体)社の各担当者は,馴染みあるオフラインメディアを中心に展開したがる。一般にオンラインメディアを敬遠する傾向が強い。
一方,消費者の行動パターンが,この2〜3年,急激に変わってきた。オンラインメディアの影響がますます大きくなってきている。マーケッターもオンラインメディアを無視できないのは理解していても,実際のメディアプランにどう組み込むかで躊躇している。特に,オンラインメディアのマーケッティングで,一気に主役に躍り出てきた“サーチ”の扱いについては,十分な対応がとられていないのが現状である。
そこでメディアプランに“サーチ”をどう組み込むべきかについて,昨年12月に米シカゴで開かれたSearch Engine Strategies conferenceで議論された。その概要を紹介しているのが次の記事である。
Integrating Search with Other Marketing
http://searchenginewatch.com/searchday/article.php/3463521
こうした会議は,講演者や参加者がネット関連事業者が多く,議論の内容もオンライン側にバイアスがかかっているのが通常である。ただし,方向性は的はずれではなくて,傾聴する価値がある。
DoubleClick社の調査によると,商品を調べるのに,サーチを手がかりにインターネットで調べる時間の割合が41% ,TVが 9%, プリントメディアの広告が 10% となっている。B2C企業が調べた結果でも,Webが他のメディア比べ,最も利益をもたらしたという。 2004 OPA study は,18〜54歳の大人が最初に選ぶメディアはインターネットと報告している。 検索連動型広告とDMとの比較でも,潜在顧客を呼び込む経費が,旧来のDMで10ドルもかかったのがサーチでは29セントで済んだ・・・,といった報告が出ている。DMが一発勝負に対し,検索連動型が継続的なプロモーションに使え,ここでは effective safety netと言っているのが面白い。
もちろん,オンラインメディアだけでマーケット活動を展開しろとは言っていない。オフラインメディアとのメディアミックスの重要性はますます増大する。既に知られていることだが,ネットで先行キャンペーンをして,ピーク時にオフラインメディアでプッシュする,とした時差展開についても語られている。
一方,消費者の行動パターンが,この2〜3年,急激に変わってきた。オンラインメディアの影響がますます大きくなってきている。マーケッターもオンラインメディアを無視できないのは理解していても,実際のメディアプランにどう組み込むかで躊躇している。特に,オンラインメディアのマーケッティングで,一気に主役に躍り出てきた“サーチ”の扱いについては,十分な対応がとられていないのが現状である。
そこでメディアプランに“サーチ”をどう組み込むべきかについて,昨年12月に米シカゴで開かれたSearch Engine Strategies conferenceで議論された。その概要を紹介しているのが次の記事である。
Integrating Search with Other Marketing
http://searchenginewatch.com/searchday/article.php/3463521
こうした会議は,講演者や参加者がネット関連事業者が多く,議論の内容もオンライン側にバイアスがかかっているのが通常である。ただし,方向性は的はずれではなくて,傾聴する価値がある。
DoubleClick社の調査によると,商品を調べるのに,サーチを手がかりにインターネットで調べる時間の割合が41% ,TVが 9%, プリントメディアの広告が 10% となっている。B2C企業が調べた結果でも,Webが他のメディア比べ,最も利益をもたらしたという。 2004 OPA study は,18〜54歳の大人が最初に選ぶメディアはインターネットと報告している。 検索連動型広告とDMとの比較でも,潜在顧客を呼び込む経費が,旧来のDMで10ドルもかかったのがサーチでは29セントで済んだ・・・,といった報告が出ている。DMが一発勝負に対し,検索連動型が継続的なプロモーションに使え,ここでは effective safety netと言っているのが面白い。
もちろん,オンラインメディアだけでマーケット活動を展開しろとは言っていない。オフラインメディアとのメディアミックスの重要性はますます増大する。既に知られていることだが,ネットで先行キャンペーンをして,ピーク時にオフラインメディアでプッシュする,とした時差展開についても語られている。
2005年01月25日
スーパーボウルのTV広告,市場調査にブロガーの生の声を収集
米国人にとって最大のエンターテイメント・イベントであるスーパーボウルが近づいている。今年は2月6日。試合とともに注目されるのが,中継番組に流れるTV広告(コマーシャル)である。9000万人の視聴者が熱中する番組における,30秒間のスポット広告料が240万ドル(2億5000万円)。毎年イノベーティブな広告が登場することでも話題を提供してくれる。
米調査会社のIntelliseekは,広告主からの依頼を受けてコマーシャルの反応調査を行うが,その調査でブログを利用することにした。まず,50〜100人のブロガーをパネラーにして,試合中に流れるコマーシャルについてのコメントを提供してもらう。また何百万ものブログをはじめ掲示板やフォーラムの議論も収集し,データマイニング・ソフトウェアで分析する。多くの米国民にとって共通の話題になるスーパーボウル広告は,インターネット上でも議論の的になる。消費者はネット上で,広告(あるいは登場商品/サービス)について好き嫌いの意見を共有したがる。どのような形でインターネット上に伝搬していくのか,ある意味ではTV広告の効果を左右しかねない。今やネット上の口コミツールと言えばブログだけに,ブロガーを利用した調査は欠かせなくなるだろう。また,タイムシフトで視聴するTiVoユーザーのコマーシャル飛ばしの影響も調べることにするようだ。
今年の広告主では,GoDaddy.comやCareerBuilder.comのネット系企業も再登場するほか, Visa, Hondaなどの主要企業も名を連ねている。 ただしIntelliseekは,今回の調査の依頼企業名は明らかにしていない。昨年は,中継中にジャネット・ジャクソンの右胸が露出するハプニングが発生し,インターネット上での議論はジャネット・ジャクソン事件に集中してしまった。今年もこのような事件があると,今回の調査は台無しになってしまうが・・・。
Bloggers' newest power: rating Super Bowl ads
http://www.mercurynews.com/mld/mercurynews/business/technology/10698370.htm
米調査会社のIntelliseekは,広告主からの依頼を受けてコマーシャルの反応調査を行うが,その調査でブログを利用することにした。まず,50〜100人のブロガーをパネラーにして,試合中に流れるコマーシャルについてのコメントを提供してもらう。また何百万ものブログをはじめ掲示板やフォーラムの議論も収集し,データマイニング・ソフトウェアで分析する。多くの米国民にとって共通の話題になるスーパーボウル広告は,インターネット上でも議論の的になる。消費者はネット上で,広告(あるいは登場商品/サービス)について好き嫌いの意見を共有したがる。どのような形でインターネット上に伝搬していくのか,ある意味ではTV広告の効果を左右しかねない。今やネット上の口コミツールと言えばブログだけに,ブロガーを利用した調査は欠かせなくなるだろう。また,タイムシフトで視聴するTiVoユーザーのコマーシャル飛ばしの影響も調べることにするようだ。
今年の広告主では,GoDaddy.comやCareerBuilder.comのネット系企業も再登場するほか, Visa, Hondaなどの主要企業も名を連ねている。 ただしIntelliseekは,今回の調査の依頼企業名は明らかにしていない。昨年は,中継中にジャネット・ジャクソンの右胸が露出するハプニングが発生し,インターネット上での議論はジャネット・ジャクソン事件に集中してしまった。今年もこのような事件があると,今回の調査は台無しになってしまうが・・・。
Bloggers' newest power: rating Super Bowl ads
http://www.mercurynews.com/mld/mercurynews/business/technology/10698370.htm
2005年01月23日
2005年の米広告市場,伸び率鈍るが,ネット広告へのシフトは加速化
2005年の米国広告市場は前年比4.8%〜6.4%増と各調査会社は予測しているが,2004年に比べ伸び率はやや減速気味となりそうだ。
MESSAGE: Selected news article
http://www.webmetro.com/sendtofriend.asp?id=1133
ただし今年のインターネット広告に関しては,2004年を凌ぐ伸び率に達っすると強気の予測が多い。前年比19%〜30%増と見込まれており,他メディアからネットへの広告シフトが進む。
Wall Street: Ad Share Shift 'Faster Than We Realized,' Print, TV Budgets Move To Cable, Online(http://www.mediapost.com/dtls_dsp_news.cfm?newsId=288152)によると,プリントや地上波放送からケーブルやインターネットへのシフトが加速化する年になるという。Merrill Lynchは2005年のインターネット広告費は全広告市場の4.2%(前年は3.7%)とアップすると予測。インターネット広告の存在感が一段と増す。自動車業界はすでに広告予算の7%をインターネットに注ぎ込んでいるという。
MESSAGE: Selected news article
http://www.webmetro.com/sendtofriend.asp?id=1133
Merrill Lynch ; 6.7% in 2004, 4.8% in 2005
Universal McCann ; 7.4% in 2004, 6.4% in 2005
ZenithOptimedia ; 6.0% in 2004, 4.2% in 2005.
ただし今年のインターネット広告に関しては,2004年を凌ぐ伸び率に達っすると強気の予測が多い。前年比19%〜30%増と見込まれており,他メディアからネットへの広告シフトが進む。
Wall Street: Ad Share Shift 'Faster Than We Realized,' Print, TV Budgets Move To Cable, Online(http://www.mediapost.com/dtls_dsp_news.cfm?newsId=288152)によると,プリントや地上波放送からケーブルやインターネットへのシフトが加速化する年になるという。Merrill Lynchは2005年のインターネット広告費は全広告市場の4.2%(前年は3.7%)とアップすると予測。インターネット広告の存在感が一段と増す。自動車業界はすでに広告予算の7%をインターネットに注ぎ込んでいるという。
2005年01月22日
自動車の自爆テロ広告がネット上に流れる
Ad Innovator(http://adinnovator.typepad.com/ad_innovator/2005/01/vwcmvw.html)が,「VWのテロリストCM:VWは制作者を訴える」のニュースを以下のように伝えている。
AdAgeによるとVolkswagenは,Poloの広告キャンペーンのためのショートフィルムをインターネット上で流していたが,そのなかでも"Small but tough" のメッセージで売り込んでいたのだ。
今回の広告はそのパロディー版であろう。Polo車内が自爆テロで爆発しても車体は爆破しないで残っており,小型車だが頑丈であることを広告しているように見せかけたフィルムである。Volkswagenは,この広告について全く関与していないことを明言するとともに,その広告のクリエータに対し法的措置をとることを検討している。
VOLKSWAGEN THREATENS LEGAL ACTION FOR HOAX AD
http://www.adage.com/news.cms?newsId=42364(要無料会員登録)
Autoblog Commentary: VW viral ad
http://www.autoblog.com/entry/1234000163028256/
Volkswagen distances itself from suicide bomber viral ad
http://www.revolutionmagazine.com/News/index.cfm?fuseaction=ViewNewsArticle&ID=232744
・・・・VWの小型車ポロのCMらしいものがオンラインで公開されている。ストーリーはテロリストらしい中東の男がVWポロに乗り、人がたくさん集まったカフェの前に停まって爆弾を爆発させるが、ポロの中だけが爆発し、「 Polo. Small but tough 」・・・というメッセージがでる。・・・
AdAgeによるとVolkswagenは,Poloの広告キャンペーンのためのショートフィルムをインターネット上で流していたが,そのなかでも"Small but tough" のメッセージで売り込んでいたのだ。
今回の広告はそのパロディー版であろう。Polo車内が自爆テロで爆発しても車体は爆破しないで残っており,小型車だが頑丈であることを広告しているように見せかけたフィルムである。Volkswagenは,この広告について全く関与していないことを明言するとともに,その広告のクリエータに対し法的措置をとることを検討している。
VOLKSWAGEN THREATENS LEGAL ACTION FOR HOAX AD
http://www.adage.com/news.cms?newsId=42364(要無料会員登録)
Autoblog Commentary: VW viral ad
http://www.autoblog.com/entry/1234000163028256/
Volkswagen distances itself from suicide bomber viral ad
http://www.revolutionmagazine.com/News/index.cfm?fuseaction=ViewNewsArticle&ID=232744
2005年01月21日
ウォールマートがPRサイトのキャンペーン,オーバーチュアの検索連動を利用
米ウォールマートが,オーバーチュアのpaid search(検索連動型広告)を利用してインターネット上で大々的にPR活動を始めた。
ウォールマートは世界最大の流通業者であるが,強過ぎるための反発か,同社に対する批判はネット上で渦巻いている。低賃金や生産者搾取,それに強引な市場原理主義者であるとして,ウォールマートを批判したり抗議するWebサイトがあふれているのだ。
そこで,同社はこのほどPRサイトとしてWalmartfacts.com(http://www.walmartfacts.com/Default.aspx)を立ち上げた。このサイトは,“anti-anti-Wal-Mart site”とも言われ,同社のイメージ改善を目的とする。サイトに行けば,ショップの宣伝ではなくて, 奨学金とか津波寄付金などにスポットを照らし,同社がいかに社会に貢献しているかを訴えている。
このPRサイトに多くの人を誘導するために,オーバーチュアのpaid search(検索連動型広告)を利用したのだ。YAHOO! Search(http://search.yahoo.com/)で“walmart”を入力すると,検索結果の上部に,Walmartfacts.comへ誘導するテキスト広告が現れる。通常,“walmart”を検索入力した人はショップに行きたいはず。だが,ショップサイトではなくてPRサイトに誘い込むのである。検索結果の1ページ目にはウォールマート批判サイトが登場しているにもかかわらずだ。
さらに,"walmart sexism," "walmart labor," "walmart lawsuit" "walmart trade"といった言葉を入力して検索すれば,検索結果ページにはウォールマート批判サイトのオンパレードになるのは明らかだ。驚くことに,このような検索結果のページにも,Walmartfacts.comのテキスト広告を載せたのだ。このキャンペーンで,ネット上に蔓延しているウォールマート攻撃をかわすことがことができるのかどうか・・。
参考
Wal-Mart's Paid Search PR Spin
http://www.mediapost.com/dtls_dsp_News.cfm?newsID=287371&Search=walmart&FuseAction=Article&Pn=1
ウォールマートは世界最大の流通業者であるが,強過ぎるための反発か,同社に対する批判はネット上で渦巻いている。低賃金や生産者搾取,それに強引な市場原理主義者であるとして,ウォールマートを批判したり抗議するWebサイトがあふれているのだ。
そこで,同社はこのほどPRサイトとしてWalmartfacts.com(http://www.walmartfacts.com/Default.aspx)を立ち上げた。このサイトは,“anti-anti-Wal-Mart site”とも言われ,同社のイメージ改善を目的とする。サイトに行けば,ショップの宣伝ではなくて, 奨学金とか津波寄付金などにスポットを照らし,同社がいかに社会に貢献しているかを訴えている。
このPRサイトに多くの人を誘導するために,オーバーチュアのpaid search(検索連動型広告)を利用したのだ。YAHOO! Search(http://search.yahoo.com/)で“walmart”を入力すると,検索結果の上部に,Walmartfacts.comへ誘導するテキスト広告が現れる。通常,“walmart”を検索入力した人はショップに行きたいはず。だが,ショップサイトではなくてPRサイトに誘い込むのである。検索結果の1ページ目にはウォールマート批判サイトが登場しているにもかかわらずだ。
さらに,"walmart sexism," "walmart labor," "walmart lawsuit" "walmart trade"といった言葉を入力して検索すれば,検索結果ページにはウォールマート批判サイトのオンパレードになるのは明らかだ。驚くことに,このような検索結果のページにも,Walmartfacts.comのテキスト広告を載せたのだ。このキャンペーンで,ネット上に蔓延しているウォールマート攻撃をかわすことがことができるのかどうか・・。
参考
Wal-Mart's Paid Search PR Spin
http://www.mediapost.com/dtls_dsp_News.cfm?newsID=287371&Search=walmart&FuseAction=Article&Pn=1
2005年01月20日
米インターネット広告,リッチメディアと検索連動が牽引
米国のインターネット広告予測が,調査会社から相次いで発表されている。eMarketerも他社と同様,強気に2005年の米広告市場を打ち出した。
2005年のインターネット広告費は113億ドル(2004年:94億ドル)と予測。牽引するのはリッチメディア広告と検索連動型(paid search)広告である。2005年のリッチメディア広告は10.2億ドル(2004年:7.96億ドル),検索連動型広告は46.9億ドル(2004年:39.3億ドル)と見ている。
Report: Rich Media's The New Paid Search
http://www.mediapost.com/dtls_dsp_news.cfm?newsID=287410
先ほど野村総合研究所が発表した「2009年までの国内IT主要市場の規模とトレンドを展望(2)」(http://www.nri.co.jp/news/2005/050114.html)によると,日本のインターネット広告市場を,2004年が1730億円,2005年が2180億円,2009年が3170億円と予測している。日本のインターネット広告市場規模は,5年後になっても,現在の米国に追いつかない。それどころか,5年後すら,現在の米国市場の3分の1に辿りつくかどうかである。
確かに,ネットビジネスにおける日米ギャップの大きさは実感するが,NRIの2009年予測はちょっと控えめ過ぎでは。
2005年のインターネット広告費は113億ドル(2004年:94億ドル)と予測。牽引するのはリッチメディア広告と検索連動型(paid search)広告である。2005年のリッチメディア広告は10.2億ドル(2004年:7.96億ドル),検索連動型広告は46.9億ドル(2004年:39.3億ドル)と見ている。
Report: Rich Media's The New Paid Search
http://www.mediapost.com/dtls_dsp_news.cfm?newsID=287410
先ほど野村総合研究所が発表した「2009年までの国内IT主要市場の規模とトレンドを展望(2)」(http://www.nri.co.jp/news/2005/050114.html)によると,日本のインターネット広告市場を,2004年が1730億円,2005年が2180億円,2009年が3170億円と予測している。日本のインターネット広告市場規模は,5年後になっても,現在の米国に追いつかない。それどころか,5年後すら,現在の米国市場の3分の1に辿りつくかどうかである。
確かに,ネットビジネスにおける日米ギャップの大きさは実感するが,NRIの2009年予測はちょっと控えめ過ぎでは。
2005年01月11日
私の額が広告スペースだ! eBAYでオークションに
BBC NEWSで見かけた面白い記事を。
Man auctions ad space on forehead
http://news.bbc.co.uk/2/hi/technology/4161413.stm
20歳の米国の若者が,自分の額を広告スペースに提供するという話。eBAYのオークションにかけて,最高額の落札者にクライアントが希望するロゴやブランド名を,彼の額に30日間の限定で入れ墨(tatto)すると言う。現在,入札数は 39で,最高額は322ドルである。
この手の話は話題性があり,既にBBC以外のマスコミからも取材を受けている。最初は広告効果抜群でしょうね。
Man auctions ad space on forehead
http://news.bbc.co.uk/2/hi/technology/4161413.stm
20歳の米国の若者が,自分の額を広告スペースに提供するという話。eBAYのオークションにかけて,最高額の落札者にクライアントが希望するロゴやブランド名を,彼の額に30日間の限定で入れ墨(tatto)すると言う。現在,入札数は 39で,最高額は322ドルである。
この手の話は話題性があり,既にBBC以外のマスコミからも取材を受けている。最初は広告効果抜群でしょうね。
2005年01月05日
米国のネット広告予測,2005年は昨年を上回る伸び率に
Goldman Sachs Forecasts Boom In Online Advertising
http://www.mediapost.com/dtls_dsp_news.cfm?newsId=284811
2005年のオンライン広告は大きく飛躍する,とゴールドマン・サックスは予測する。
昨年末のホリデイ・シーズンにおけるブランド広告の好調さが継続している。年末は主要ポータルサイトの広告スペースはほぼ埋まっており,特にリッチメディア広告の好調ぶりが目を引く。大きく伸びている分野は,娯楽,薬,自動車である。
Forecast: 2005 Online Ad Spend Will Rise 30%
http://www.dmnews.com/cgi-bin/artprevbot.cgi?article_id=31382
Jack Myers( media forecaster)が行った,225人の ad industry executivesへの聞き取り結果によると,2005年の広告費は前年比30%増(2004年は25%増)と引き続き上昇し,100億ドルの大台に乗せるという。
Strong Ad Climate Boosts Google, Yahoo
http://www.forbes.com/home/feeds/ap/2005/01/03/ap1734634.html
この記事では,GoogleとYahooの2004年広告売上が,広告連動型の急成長が底上げに貢献し,,予想を上回るとしている。
http://www.mediapost.com/dtls_dsp_news.cfm?newsId=284811
2005年のオンライン広告は大きく飛躍する,とゴールドマン・サックスは予測する。
昨年末のホリデイ・シーズンにおけるブランド広告の好調さが継続している。年末は主要ポータルサイトの広告スペースはほぼ埋まっており,特にリッチメディア広告の好調ぶりが目を引く。大きく伸びている分野は,娯楽,薬,自動車である。
Forecast: 2005 Online Ad Spend Will Rise 30%
http://www.dmnews.com/cgi-bin/artprevbot.cgi?article_id=31382
Jack Myers( media forecaster)が行った,225人の ad industry executivesへの聞き取り結果によると,2005年の広告費は前年比30%増(2004年は25%増)と引き続き上昇し,100億ドルの大台に乗せるという。
Strong Ad Climate Boosts Google, Yahoo
http://www.forbes.com/home/feeds/ap/2005/01/03/ap1734634.html
この記事では,GoogleとYahooの2004年広告売上が,広告連動型の急成長が底上げに貢献し,,予想を上回るとしている。
2004年12月28日
コンテンツ連動型広告市場に新規参入相次ぐ,でも広告主の不満が目立つ
インターネット広告で急成長が見込めるのが,PPC(pay per click)のContextual Advertising(コンテンツ連動型広告)である。Website Publishersからすれば広告を表示するスペースを確保するだけでプラスαの売上を稼げる。広告主にとっても,ターゲットとする顧客にこれまでと違ったルートでリーチできる魅力を秘めている。
ところが,Managing Contextual PPC Listings(PayPerClickAnalyst.com )によると,広告主から費用対効果が芳しくないとの不満がくすぶっているという。検索連動型広告に比べ,クリック率が高くないし,もっと問題はコンバート率(クリックした後の購買などのアクションを起こす割合)が低いことだ。コンテンツ連動型広告が,通常のバナー広告と似通っていると指摘されているが,確かにうまく運用しないとそうなるだろう。
ただ,言えることは,利用者(広告主)側にも広告掲載条件で的確な設定をしていないがために,広告効果を落としている可能性が高い。
コンテンツ連動型広告市場は,GoogleとOvertureの2強が事実上支配してきたが,ここにきて中小のベンチャ会社が勢いを付けてきている。GoogleとOvertureが汎用サービス的であるのに対し,中小広告会社は広告主の不満を解消しようと専門特化型のサービスなどで対抗している。
Contextual Advertising: Is It Right For You?で,GoogleとOvertureを含めて,12社のContextual Advertising(コンテンツ連動型広告)サービス提供会社がリストアップされている。
Merle of WebSiteTrafficPlan.com
1) Kanoodle:
2) Overture
3) Google
4) BannerBoxes
5) Clicksor
6) Bidvertiser
7) RevenuePilot
8) BidClix
9) FindWhat
11) ContextAd
12) Quigo
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ところが,Managing Contextual PPC Listings(PayPerClickAnalyst.com )によると,広告主から費用対効果が芳しくないとの不満がくすぶっているという。検索連動型広告に比べ,クリック率が高くないし,もっと問題はコンバート率(クリックした後の購買などのアクションを起こす割合)が低いことだ。コンテンツ連動型広告が,通常のバナー広告と似通っていると指摘されているが,確かにうまく運用しないとそうなるだろう。
ただ,言えることは,利用者(広告主)側にも広告掲載条件で的確な設定をしていないがために,広告効果を落としている可能性が高い。
コンテンツ連動型広告市場は,GoogleとOvertureの2強が事実上支配してきたが,ここにきて中小のベンチャ会社が勢いを付けてきている。GoogleとOvertureが汎用サービス的であるのに対し,中小広告会社は広告主の不満を解消しようと専門特化型のサービスなどで対抗している。
Contextual Advertising: Is It Right For You?で,GoogleとOvertureを含めて,12社のContextual Advertising(コンテンツ連動型広告)サービス提供会社がリストアップされている。
Merle of WebSiteTrafficPlan.com
1) Kanoodle:
2) Overture
3) Google
4) BannerBoxes
5) Clicksor
6) Bidvertiser
7) RevenuePilot
8) BidClix
9) FindWhat
11) ContextAd
12) Quigo
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2004年12月24日
2005年の米メディア広告市場,チャネルの多様化が進む
2005 Predictions - The Coming Year of Hyperfragmentation
(http://mediapost.com/dtls_dsp_Spin.cfm?spinID=283727)
2004年はオンライン・マーケッティングや広告にとって大きな転機となる年であった。ネットバブル崩壊でネット広告は死んだとも言われていたが,V字回復した。2005年は,さらにチャネルの多様化,チャネル接触の変化が進む。
以下は2005年の予測。(米国では)比重が高まるインターネットだけではなく,iTVやDVR,それに衛星ラジオ放送などのニューメディアも注視すべきである。
加入方式のVTRの台頭は,広告スキップにしろ,広告挿入にしろ,既存の放送広告モデルにとって悩ましい問題を引き起こす。
衛星ラジオ放送はiPodのようなデジタル・オーディオ・プレイヤーで聴くことになろう。
ローカル市場はローカル・サーチ・エンジンで目覚める。
インターネット・ラジオはメインストリームになる。
といった,広告メディアのトレンドが示されている。
続きを読む
(http://mediapost.com/dtls_dsp_Spin.cfm?spinID=283727)
2004年はオンライン・マーケッティングや広告にとって大きな転機となる年であった。ネットバブル崩壊でネット広告は死んだとも言われていたが,V字回復した。2005年は,さらにチャネルの多様化,チャネル接触の変化が進む。
以下は2005年の予測。(米国では)比重が高まるインターネットだけではなく,iTVやDVR,それに衛星ラジオ放送などのニューメディアも注視すべきである。
加入方式のVTRの台頭は,広告スキップにしろ,広告挿入にしろ,既存の放送広告モデルにとって悩ましい問題を引き起こす。
衛星ラジオ放送はiPodのようなデジタル・オーディオ・プレイヤーで聴くことになろう。
ローカル市場はローカル・サーチ・エンジンで目覚める。
インターネット・ラジオはメインストリームになる。
といった,広告メディアのトレンドが示されている。
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2004年12月13日
画像バナーを配給するコンテンツ連動型広告が台頭
Online Ad Networks Back in Vogue(DM NEWS)
Conducive Corp(http://www.conducivecorp.com/index.htm)は,eBayに a merchant paid listings program を提供してきたニューヨークの企業だが,このたび"adMarketplace"と称するコンテンツ連動型広告サービスを始める。画像のバナー広告を配信するのが特徴。 旅行,金融など計60サイトと協業している。
広告スペースを抱えるWebサイトにとって,広告営業するのは面倒である。そこで Google's AdSenseのようなcontextual listings networksとか,Burst MediaやFastclick のようなgraphical ad networksに頼むことになる。
Contextual listings networks(コンテンツ連動型広告)のプレーヤには,Google's AdSenseの他に,Overture, Kanoodle, Quigo and ContextWebが参入している。新顔のTacoda Systemsは,利用者の行動履歴を参考にしたテキスト広告を配信することで,差別化を図る。
Conduciveのように画像広告を配信するlistingサービスは,最近Googleも始めている。ブランディング広告の効果も期待できるとのこと。
adMarketplaceの詳細は,https://www.admarketplace.net/kiwisearch/servlet/kiwisearch
まで
Conducive Corp(http://www.conducivecorp.com/index.htm)は,eBayに a merchant paid listings program を提供してきたニューヨークの企業だが,このたび"adMarketplace"と称するコンテンツ連動型広告サービスを始める。画像のバナー広告を配信するのが特徴。 旅行,金融など計60サイトと協業している。
広告スペースを抱えるWebサイトにとって,広告営業するのは面倒である。そこで Google's AdSenseのようなcontextual listings networksとか,Burst MediaやFastclick のようなgraphical ad networksに頼むことになる。
Contextual listings networks(コンテンツ連動型広告)のプレーヤには,Google's AdSenseの他に,Overture, Kanoodle, Quigo and ContextWebが参入している。新顔のTacoda Systemsは,利用者の行動履歴を参考にしたテキスト広告を配信することで,差別化を図る。
Conduciveのように画像広告を配信するlistingサービスは,最近Googleも始めている。ブランディング広告の効果も期待できるとのこと。
adMarketplaceの詳細は,https://www.admarketplace.net/kiwisearch/servlet/kiwisearch
まで


