Report: Google Gets 54 Cents a Click
ニューヨークの金融調査会社 Majesticによると,米Googleはクリック当たり(paid listingのCPC)が54セント,検索問い合わせ毎に9セント,稼いでいるという。つまり,検索時に現れる広告をクリックすれば54セント,検索するだけでも9セント,チャリンチャリンとGoogleの懐に入るということだ。 Googleのユニークユーザーは確か,6000万人以上いるから・・・。みんな,せっせとサーチしたりクリックすれば,Googleは潤うことになるわけだ。
Googleの第3四半期の1株あたりの利益が,公表前にアナリスト達は54セントと,偶然にも先のCPCと同じ額を予想していた。実際は予想を上回る70セントとなった。
このように順風満帆のGoogle。でも世の中,そう甘くはない。大きな危機が忍び寄っている。例のクリック詐欺だ。AdwordsやAdSenseの広告では,クリックされる毎に広告主は対価を支払うことになっている。クリック詐欺とは,例えば広告主の競合会社が組織的にテキスト広告のクリックを多発することで,ライバルの広告主に無駄な広告費を浪費させる行為だ。Googleの売り上げの98%がAdwordsやAdSenseのpaid searchが占めるとも言われているだけに,同社は危機感を募らせている。
対策としてGoogleは,クリック詐欺を起こした企業を提訴し始めた。また,クリック詐欺に対して広告主に払い戻しも始めているようだ。これは何もGoogleの問題ではない。今や,検索連動型広告はインターネット広告の牽引役を果たしているだけに,技術的な対応策なども早急に打つ必要がある。ところで日本国内はどうなっているのだろうか。