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2007年02月11日

Wikipediaが資金不足で3〜4ヶ月以内に閉鎖かも?

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wikipedia 0702.JPG

  Web2.0の代名詞的存在になっているオンライン百科事典“Wikipedia”が運用資金不足で3〜4ヶ月以内に閉鎖してしまう・・・(mathewingram.com/workより)。

  the Wikimedia FoundationのFlorence Devouard会長が,先ほどジュネーブで開かれたLift カンファレンスで,Wikipediaの財政危機をそのように訴えた。寄付金に頼って運営しているので,「皆さん,もっと寄付して下さい」と訴えたのだ 。

  Wikipediaは現在350台のサーバーで運用しているが,運用コストが500万ドル程度要するが,現在は寄付金(Wikimedia Fundraising C.O.R.E. )が100万ドルちょっとしか集まっていない。でも本当に店終いに追い込まれれば, Steve Jobs あたりの億万長者がポンと寄付しそうだが・・。

◇参考
・Is Wikipedia really in danger?(mathewingram.com/work)



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posted by 田中善一郎 at 10:39 | Comment(48) | TrackBack(47) | 出版 雑誌
2007年02月03日

大手出版社PenguinのWikiシステム,小説の共同執筆を開始

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 世界中の誰もがどこからでも小説の共同執筆や編集に参加できるWikiプラットフォームを,英出版社 Penguin Books Ltd. が提供し始めた。

 A Million Penguinsと称するプロジェクトで,同サイトでは既に小説の共同執筆実験が始まっている。先ほどアクセスしてみたが,トラフィックが殺到しているようだ。反応が遅くなっていることに対する謝罪文が掲示されていた。

  De Montfort大学のCreative Writing and New Mediaコースの学生がモデレーターとして協力することになっている。

  共同執筆からどのような小説が生まれてくるのかが興味深い。だが Penguinの担当者がこれから何が起こるか分からないと正直に述べているように,あくまで実験的な試みである。A Million Penguinsのプロジェクトチームは,Second Lifeにも足を踏み入れる予定という。

◇参考
・Penguin plans 'wiki-novel'(Guardian Unlimited)
・Publisher Promotes "Wikinovel" (WebProNews)
・a million penguins(a million penguinsのブログ)
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posted by 田中善一郎 at 10:24 | Comment(0) | TrackBack(0) | 出版 雑誌
2007年01月09日

ビルゲーツ,ブロガー5人のインタビューを受ける

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  Microsoftのビルゲーツともなると,応対するメディアを厳選することになる。2年前当たりから,パソコン雑誌よりも有力ブログを重視し始めている。ほぼ2年前に,老舗のパソコン雑誌を差し置いて,ガジェットブログのEngadgetやGizmodoからの単独インタビューに応えていた。

  今年のConsumer Electronics Show(CES)でも,5人のブロガーを相手に約1時間,合同インタビューの場を設けた。ブログは,Engadget, Gizmodo, Kotaku, PodTech.net, Joystiq である。ガジェットブログやゲームブログである。インタビューの模様の動画を,以下のようにPodTech.netが直ぐにアップしていた。雑誌よりもブログのほうが,影響力が大きいと見ているのだろうか。




◇参考
・Exclusive lunch with Robert Scoble and Bill Gates(PodTech.net)
・ビル・ゲイツ, ガジェット・ブログのインタビューでRSSやブログを語る(メディア・パブ)
・ビル・ゲイツ,再びガジェット・ブログのインタビューに登場(メディア・パブ)
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posted by 田中善一郎 at 07:39 | Comment(0) | TrackBack(3) | 出版 雑誌
2006年12月20日

MySpace,ユーザー生成コンテンツの雑誌(紙媒体)を発行

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 あなたも雑誌の編集者になれる・・。SNSサイトの会員と共同して編集し,雑誌を発行する。

 英Guardianによると,SNS最大手のMySpaceは,user generated content(ユーザーが作り出したコンテンツ)をベースにした雑誌“Marmalade”を発行することになった。現在,創刊の3月号のために,myspace.com/marmalademagを立ち上げている。3月号のコンテンツ締め切りは1月26日だから,その日までこのページをウオッチしておれば,編集の進め方が理解できるのではなかろうか。もう,かなり盛り上がっている。

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 MySpaceは7000万人以上のレギュラーユーザーを抱えていると言われており,いろんな分野のタレントにとって,売り込みや登竜門の場ともなっている。Marmaladeとしても,ジャーナリストや写真家,スタイリスト,イラストレーターなどを,この場で発掘していきたいという。

 これからは,こうした雑誌の作り方が増えていきそう。


◇参考
MySpace makes foray into print(MediaGuardian.co.uk)

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posted by 田中善一郎 at 10:10 | Comment(1) | TrackBack(2) | 出版 雑誌
2006年12月17日

タイム誌が選ぶ2006年の人は「あなた」

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 Time誌の雑誌編集者はすばらしい。

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 朝から,米国のニュースサイトで伝えているのだが,米Time誌が恒例の“Person of the Year”に“You”を選んだ。2006年で最も影響を及ぼした人物として,イラン大統領,中国主席,元米国務長官,北朝鮮最高指導者などが指名されていたようだが,“You”を選ぶところはさすがにTimes誌である。

 このブログでも,この一年は,YouTubeやMySpace,Diggなどのuser-generated contentをベースにしたサイトを何度か見てきた。こうしたサイトを支えてきたインターネットユーザーである“You”が選ばれたようなものだ。なんか,ワクワクさせてくれる選考ではないか。情報化時代においてWeb2.0の追い風もあって,ほんとうの意味でユーザー/消費者が主権を握った年と言える。
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posted by 田中善一郎 at 18:38 | Comment(0) | TrackBack(4) | 出版 雑誌
2006年11月27日

米インターネット業界の買収,ワースト10とベスト10は?

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 ネットベンチャーが革新的な技術やサービスを生み育て,大手企業がそうしたベンチャーを買収し大きく開花させていく。ネット業界では,90年代後半のバブル時期以降,大型買収劇が数多く演じられてきた。振り返ってみると,うまくいった買収もあれば,期待はずれに終わった買収も少なくない。

 これまでのインターネット買収劇の中から,ワースト10あるいはベスト10を選ぶとどうなるのか。以下は,SeekingAlphaが掲げたワースト買収と,HipMojoが選んだベスト買収である。


●Top 10 Worst Internet Acquisitions(ソース:SeekingAlpha)
1. Broadcast.com - acquired by Yahoo! in 1999 for $5 billion.
2. AOL - merged with TimeWarner in 2000
3. Excite - acquired by @Home in 1999 for $6.7 billion.
4. GeoCities - acquired by Yahoo! in 1999 for $3.56 billion
5. Netscape - acquired by AOL in 1998 for $4.2 billion.
6. Lycos - acquired by Terra Networks for $4.6 billion in 2000.
7. BlueMountain.com - acquired by Excite@Home in 1999. $780 million for an online greeting card site.
8. MySimon - acquired by CNET in 1999 for $700 million
9. Skype - acquired by eBay in September 2005 for $2.6 billion
10. Hotmail - acquired by Microsoft in 1998 for about $400 million.

●Top 10 Best Internet Acquisitions(ソース:HipMojo.com )
1. News Corporation acquires MySpace-parent Intermix for $580M in May 2005
2. New York Times acquires About.com for $410M in February, 2005
3. Google acquires Sprinks in October 2003
4. Yahoo! acquires Overture for $1.63B in July, 2003
5. Yahoo! acquires Inktomi for $235M in December, 2002
6. AOL Time Warner acquires Advertising.com for $435M in June 2004
7. eBay acquires Paypal for $1.5B in 2002
8. Ask Jeeves acquires Interactive Search Holdings for $343M in March 2004
9. Microsoft acquires Hotmail for $400M in 1998
10. aQuantive acquires Razorfish for $160M in June 2004

 ワースト10には,90年代後半のバブル時に実施された買収が目立つ。最近の大きな流れとしては,買収側がYahooやGoogleなどの大手ネット企業だけではなくて,伝統的なメディア企業も買収に加わってきていることだ。ベストランキングでも,トップにNews Corp.のMySpace買収を,2位にNew York Times のAbout.com 買収を選んでいた。大手メディア企業のオンラインシフトが急がれているだけに,メディア企業によるネットベンチャーの買収が盛んになりそう。

 さて,GoogleのYouTube買収は,ベスト10に入るのか,それともワースト10に入るのか。

◇参考
・Ten Worst Internet Acquisitions Ever (SeekingAlpha)
・Top 10 Best Internet Acquisitions of All Time(HipMojo.com)
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posted by 田中善一郎 at 08:16 | Comment(0) | TrackBack(2) | 出版 雑誌
2006年10月21日

米国の若者向け雑誌,相次ぎMySpaceに頼り始めた

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 MySpaceなどのSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)に若者達は夢中だ。そのあおりを受けたのか,若者の間で雑誌離れが進んでいる。Independentが伝えるように,休刊する10代向けの女性誌も現れてきた。休刊しなくても,発行部数が激減している若者向け雑誌が増えている。

 若者相手の商売をするには,これからはSNSを無視できない。そこで雑誌の方からSNSに歩み寄り,共存を図る動きが盛んになってきた。特に最大手のMySpaceと提携する雑誌が相次いでいる。MySpace内に,提携雑誌専用のコミュニティーページを設ける動きだ。すでに,以下の38誌がMySpaceと組んで,コミュニティーサービスを始めている。

MySpaceと提携しているMPA(Magazine Publishers of America)会員雑誌
ATV Rider
Blender
Bust Magazine
Catalyst
Complex
CosmoGirl!
Cosmopolitan
D Magazine
Drum Magazine
FHM
Filmmaker
Free skier
Guitar Player Magazine
iStyle
Jane
Maxim
Metal Edge
Metal Maniacs
Mini truckin’
New York Magazine
Nylon
Paste
Seventeen
Shojo beat
Skateboarder
Skiing
Snowboarder
Star
Street Trucks
Stuff
Surfer
Tango
Tokion
Transworld snow
Transworld surf
URB
Vibe
YL

 幾つかの雑誌専用ページに飛んでみた。それぞれ雑誌の個性に合わせた設計がなされていた。

MySpace上の“CosmoGirl! ”専用コミュニティーページ
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・MySpace上の“MAXIM”専用コミュニティーページ
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 各雑誌のコミュニティーの参加者数は,10月21日現在,次のようになっている(例として7誌)。
CosmoGIRL! : 11083 friends.
SKATEBOARDERMAG.COM : 5279 friends.
MAXIM magazine : 42582 friends.
Seventeen Magazine : 26351 friends.
Metal Maniacs : 5180 friends
Cosmopolitan : 17742 friends.
BUST MAGAZINE : 13205 friends




◇参考
・Magazines on Myspace(MPA)
・Magazines Teen Market: Losing readers to MySpace? Then this could be the answer (Independent Online Edition)
・SNSの登場で滅びる女性雑誌、共存を図る女性雑誌(ソーシャルネットワーキング.jp)


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posted by 田中善一郎 at 22:00 | Comment(2) | TrackBack(4) | 出版 雑誌
2006年10月20日

経済誌BusinessWeek,オンライン版の比重を高める

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 米国の新聞や雑誌は,オンライン版を年々強化している。紙媒体の読者数や広告売上が伸び悩んでいるからだ。有力経済誌のBusinessWeekも例外ではない。今や,WebサイトBusinessWeek.com)に頼らざるえない状況に入り込んだとも言える。

 FT.comがBusinessWeek編集長を取材し,BusinessWeek.comの現況を伝えていたので,その一部を紹介する。

 BusinessWeek誌が苦戦しているのに対し,BusinessWeek.comの方は好調だ。8月の月間ユニークユーザ数は710万人で,ページビューは5000万と頑張っている。BusinessWeek誌の雑誌売上高が前年とほぼ同じで足踏みしているのに対し,BusinessWeek.comのオンライン広告売上は前年比61%増と急成長している。その結果,総広告売上に占めるオンライン広告売上の割合は13%に高まっている。

 編集もWebを重視している。BusinessWeek記者には,これまで以上にWebサイト向けの記事を書くように指示しているという。その結果,Webサイトにはオリジナルの記事の割合が高まっている。文字数換算で,BusinessWeek.comの記事の46%がWebオリジナルとなっている。2005年は33%であった。

 話が変わるが,BusinessWeekの記者ブログなどで語られているように,最近,BusinessWeekの編集者,編集制作者,管理者などの中堅12人がレイオフされた。要職のスタッフが多いようだ。出版マーケットが大きく変わってきたためと言う。MediaWeekの記事によると,BusinessWeekの有料読者数が93万772部と,1年前に比べ5%も減っている。マーケットが変われば,それにマッチしないスタッフを切り捨てるとは・・・。

 
◇参考
・BusinessWeek looks to web in battle for readers(FT.com)
・BusinessWeek makes staff cuts
・BusinessWeek lays off 12 "to enhance long-term prospects"(Poynter Online - Romenesko)
・BusinessWeek Axes a Dozen Staffers (MediaWeek)



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posted by 田中善一郎 at 07:08 | Comment(0) | TrackBack(1) | 出版 雑誌
2006年10月10日

本当にGoogleがYouTubeを獲得,買収額は16.5億ドル

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  Googleは,YouTubeを16.5億ドル(約2000億円)で買収すると,正式に発表した。まさか,まさかが本当になってしまった。

  買収後も,YouTubeは大成功したブランドと熱気溢れるコミュニティーを維持するために,独立して運用する予定だ。

  これで,ともかく,YouTubeは早急な収益確保や,帯域幅確保などについて,悩まなくて済むようになる。広告ビジネスは,Googleがきっちりとやるだろう。ともかく,これからのビデオビジネスで,最大の強敵であったYouTubeが敵でなくなったことが,Googleにとって計り知れない成果かもしれない。そしてGoogleがすぐ手がけるべきことは,著作権侵害対策である。それを人手ではなくてシステムでさばく必要がある。

 また,YouTubeは,著作権侵害に対し法的に対応するために,CBSを始めUniversal Music Group ,Sony BMG Music Entertainmentと個別に契約した。

 それにしても,北朝鮮の地下核実験と大きなニュースが相次いだが,今日は新聞休刊日。でもまったく困らない現実が。
 

◇参考
・Google To Acquire YouTube for $1.65 Billion in Stock (Google Press Center: プレスリリース)
・Google to Acquire YouTube for $1.65 Billion (New York Times)

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posted by 田中善一郎 at 07:53 | Comment(0) | TrackBack(7) | 出版 雑誌
2006年09月29日

BusinessWeek読者が選んだブログとは,トップはやはりTechCrunch

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 BusinessWeek読者が選んだトップ12のブログが,BusinessWeek onlineに掲載されていた。トップは,今や破竹の勢いのTechCrunchである。同ブログの日本語版も,今年の夏から出ている。

 トップ12のブログは次の通り。

1.TechCrunch
ブロガー: Michael Arrington, 36
開始時: June, 2005
内容 : Profiling, reviewing new companies and products from the Web

2.Paul Kedrosky's Infectious Greed
ブロガー:Paul Kedrosky, 40
開始時: April, 2003
内容 :Kedrosky’s take on technology, finance, and venture capital

3. Gothamist
ブロガー: Jen Chung and Jake Dobkin, both 29
開始時:February, 2003
内容 :Up-to-date information on everything New York City.

4. Seth's Blog
ブロガー: Seth Godin, 46
開始時:January, 2002
内容 : Marketing ideas, advice,and reflections on various companies

5. Chris Baggott’s E-mail Marketing Best Practices (write-in)
ブロガー: Chris Baggott, 46
開始時:May, 2004
内容 :Tips on creating effective e-mail marketing strategies

6. Scobleizer
ブロガー: Robert Scoble, 41
開始時:December, 2000
内容 : Thoughts about the tech industry, blogs, and new Web products

7. Blog Maverick
ブロガー: Mark Cuban, 48
開始時:March, 2004
内容 :Opinionated posts on everything from the media to technology

8. Internet Outsider
ブロガー: Henry Blodget, 39
開始時:October, 2005
内容 :Analyzing the Internet Business: companies, trends, research, and more...

9. Scripting News
ブロガー: Dave Winer, 51
開始時: April, 1997
内容 : A mix of links, quotes, and news on everything from tech to current events

10. BoingBoing (write-in)
ブロガー: Mark Frauenfelder, 45
開始時:January, 2000
内容 :Posts about everything from media to new tech products. T

11. Engadget (write-in)
ブロガー: Peter Rojas, 31
開始時: March, 2004
内容 :The latest technology news

12. Feld Thoughts
ブロガー: Brad Feld, 40
開始時:May, 2004
内容 :personal information about Feld’s vacations and favorite books to thoughts about entrepreneurship and venture capital

 「メディア・パブ」のネタとして引用したり参考にしてきたブログは,覚えている範囲内では,1,4,6,7,9,11の6本である。残りの半分のブログは,今回,初めて拝見した。

 BusinessWeekの読者が選んだだけあって,いずれも質の高いブログである。経済誌の読者がお好みのブログなので,やはりマーケティング関連が多い。それにしても,仕事に役立つブログが,米国では幾らでもあるんだなぁ。チェックすべきブログが増えすぎて・・・。


◇参考
・Your Favorite Bloggers(BusinessWeek online)
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posted by 田中善一郎 at 08:00 | Comment(1) | TrackBack(0) | 出版 雑誌
2006年09月28日

雑誌をRSSで購読してもらう,米オライリー社が実施

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 RSSで雑誌を購読する。ちょっと意表を突く試みを,米出版社O’Reilly(オライリー)が仕掛けてきた。

 O’Reilly社は,手作りをテーマにしたマニア向けの季刊誌“MAKE”を発行しているが,そのMAKE誌をRSS経由で購読してもらおうとする試みである。

 O'Reilly の創立者Tim O'Reillyといえば,Web2.0の提唱者であり伝道師でもある。彼としても新しい出版社の在り方を見せていきたいはず。そこで,“MAKE”にモルモット的な役割を演じさせているのかもしれない。

 まず,iTunesで,“MAKE”のデジタル版(PDFファイル)を購読できるようにした。そして今回は,RSSを介してMAKEコンテンツを購読できるようにした。読者がキーワード,トピック,著者を設定しておけば,それに対応するMAKEのコンテンツがカスタマイズしたRSSフィードで知らせてもらえる。そして,即座にデジタル版コンテンツが読める仕組みである。MAKE誌の購読者は,デジタル版も無料で購読できる。

 ブログ「f/x ITメディア・タンク」で知ったのだが,オライリー・ジャパンは8月から,“MAKE”の日本語版を書籍シリーズとして刊行している。

◇参考
・Public beta: Subscribe to a print magazine (MAKE) via RSS(MAKE: Blog)
・iTunes,テキストベースの雑誌を購読する場にも(メディア・パブ)
・マニア向けの手作りガジェット雑誌,オライリーが創刊へ (メディア・パブ)
・「Web2.0って何なの」に答える俯瞰図(メディア・パブ)
・オライリー・ジャパン「Make」日本語版。愉快ナリ(f/x [エフエックス] ITメディア・タンク)
・『Make』サンプルPDF(25ページ分)を公開(オラの村)
・Make:の日本語版(oreilly.co.jp)
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posted by 田中善一郎 at 11:57 | Comment(0) | TrackBack(1) | 出版 雑誌
2006年09月25日

BusinessWeek誌が特集で“クリック詐欺”を取り上げる

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 BusinessWeek誌の最新号(2006年10月2日号)がカバーストーリー(特集)でClick Fraud(クリック詐欺)を取り上げた。BusinessWeek onlineでも記事を読むことができる。

 検索連動広告のような“pay per crick”をベースにしたインターネット広告では,不正クリックは大問題である。そのためクリック詐欺の記事は,メディアサイトやブログで繰り返し登場している。今回のように,BusinessWeekのような影響力あるマスメディアが特集で取り上げるなると,一段と議論が盛りそうだ。早くも,かのEsther Dysonもこの記事に反応し,GoogleとYahooはクリック詐欺に対して,もっと積極的に取り組むべきと訴えている。

 同誌の記事では,学会やコンサルタントの意見として,インターネット広告のクリックのうち10〜15%が詐欺と紹介していた。金額にして10億ドル相当である。もっと不正クリック率が高いという声も聞かれるが・・・。またeMarketer社によると,米国のインターネット広告費は昨年が125億ドルであったが,2010年には290億ドルに膨れあがると予測している。そのインターネット広告費の約半分が,クリック数に応じて支払う広告が占めるという。

 不正クリックのために必要以上に広告費を支払されていると,不満を募らせる広告主が増えているのも当然だ。しびれを切らして,米国では広告主自身が調査にも乗り出している。またこの特集で注目したいのは,“paid to click”について、問題点を指摘していることである。クリックして閲覧すると報酬(ポイント)が得られるサービスは,国内でも増えている。

 クリックが不正かどうか判定しづらい場合が多いことも確かだが,GoogleやYahooなどは,もっとクリック詐欺に関するデータを公開しないと・・。

◇文献
・Click Fraud  The dark side of online advertisin(BusinessWeek online)
・ Click fraud - here we go again (ZDNet.com)
・はびこるクリック詐欺,本気に対応すべきか(日経BPネットビジネスTODAY)
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posted by 田中善一郎 at 07:43 | Comment(0) | TrackBack(0) | 出版 雑誌
2006年08月25日

BusinessWeek編集者が選んだWebやブログとは

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 今年も,BusinessWeekが“Best of the New Web”を選ぶことになった。昨年と同様,分野毎に同誌編集者が選ぶEditor's Picsと読者投票で選ぶReader's Pickを9月末に発表する予定である。読者投票の締め切りは9月8日である。

 投票に先駆けて以下の23分野毎に,BusinessWeek編集者が5点のWebサイト/ブログをノミネートしている(Blogs分野でだけは10点)。読者投票はノミネート以外のWebやブログも投票できる。

Business best Web0608.bmp

 選考結果も楽しみだが,BusinessWeek編集者がどのようなWebサイトやブログをノミネートしているかも興味深い。以下は,個人的に関心のある分野にだけであるが,ノミネートサイトやブログをリストアップしておいた。

 
◇Blogs
Blogmaverick
Feld Thoughts
Gothamist
Paul Kedrosky's Infectious Greed
Internet Outsider
Sand Hill Slave
Scobleizer
Seth's Blog
Scripting News
Tech Crunch

◇general news
BBC.com
CNN.com
Google News
NYTimes.com
Yahoo! News

◇tech news
CNET News.com
Digg
GigaOM
Slashdot
Techmeme

◇business news
Bloomberg
Footnoted
MarketWatch
Minyanville
Yahoo! Finance

◇financial information
Google Finance
MSN Money
Investopedia
iTulip
Yahoo! Finance

◇gossip online
Defamer
Gawker
Jossip
Pink is the New Blog
We Smirch

◇music site
iTunes
Mercora
Pandora
Rhapsody
Yahoo! Music

◇social networking site
Bebo
Facebook
Friendster
LinkedIn
MySpace

◇site for video
Google Video
Grouper
Veoh
Vimeo
YouTube

◇Photo Sharing site
Flickr
Kodak Photogallery
Shutterfly
Snapfish
Webshots

◇collaboration tools
Basecamp
JotSpot
SocialText
SourceForge
Wikipedia

 いずれも選りすぐりの定番サイトのはず。米国のメインストリームメディアの記者や編集者では,ブログなどを仕事のためにウオッチすることが当たり前になっている。それだけ米国には,見るに値する,あるいは見ておかなければならないブログやWebサイトが数多くあるということでもある。そのため,米国メディアが選んだり推薦しているブログやサイトはとても参考になる。たとえば最近では,NYTimesやWSJ,USA Todayなどのサイトがパーソナライズド・ページ・サービスを始めているが,そのサービスの中で編集者がブログやWebサイトを推薦している。

 必見のブログが数多く見つかるのだが,それらをRSSリーダーに登録していくと,登録フィードが増えすぎて,とてもチェックできなくなってしまうのだが・・・。 



◇参考
・Best of the Web(BusinessWeek online)
・米BusinessWeekがお気に入りのWebサイトを発表(メディア・パブ)
・50 Coolest Websites(TIME.com)
・「2006年の最もクールな50のサイト」に次の起業ネタがあるかも(FPN)
・NYTimes.comのパーソナライズドサービス,競合サイトのコンテンツを取り込める(メディア・パブ)






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posted by 田中善一郎 at 11:25 | Comment(2) | TrackBack(0) | 出版 雑誌
2006年08月05日

自動車分野に特化したWikipedia風事典が登場

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 Wikipediaの自動車分野編とも言える“Wikicars”を,Internet Brands が独自に立ち上げた。

wikicars0608.JPG

 全体の作りは,Wikipediaとよく似ている。百科事典としてだけではなくて,ガイドブックの役割も果たしたいようだ。内容としては,次のような自動車分野をカバーしていく予定。
 
New Cars, Trucks, and SUVs
Used cars, Trucks and SUVs
Hybrid Vehicles
Vintage and Collectible Cars
Famous Cars
Road Trips
Car Accessories
Car Manufacturers
Car People
My-car style tips

 発行元のInternet Brandsは私企業である。だからWikicarsは,草の根的なWikipediaの精神を受け継いだものではない。同社は傘下にCarsDirect.com,Autos.com ,それに Autodata Solutionsを抱えている。 Wikicarsは,傘下サイトのコンテンツをベースにし,それに消費者コンテンツを付け加える形で編集したいようだ。

 既存コンテンツを流用できるため,立ち上がったばかりなのに,幾つかの項目ではかなり整っている。ただ,自動車のようなすそ野の広い人気分野だと,Wikipediaでもかなり充実しているはず。WikicarsとしてはWikipediaを超える何かがないとダメである。

 そこで,Toyota Priusの項目で,WikipediaとWikicarsを比較してみた。

これは,WikicarsのToyota_Prius_Reviewである。
Toyota Prius.bmp

 Wikicarsはまだスタートしたばかりなので,この時点で,両者のコンテンツの質を比較するのは早すぎるだろう。

 ところで,Wikicarsのビジネスモデルは何なのだろうか。傘下のサイトのポータル的役割を実現させたいのかもしれない。それに消費者参加型の色付けも加えたいのではなかろうか。コンテンツは揃えたが,CGMの波に乗りきれていないサイトでは,こうしたバーティカルWikipedia風サイトを立ち上げるのも一つの手かもしれない。運用環境が整備されているので,容易に実施できそう。Wikicarsの場合は,かなり編集者(供給者)主導で運営・編集しているようだ。ただ注意すべきは,Wikipedia信仰者から反発があるかもしれないこと。



◇参考
・Internet Brands Launches Wikipedia for Cars(ResearchBuzz)
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2006年08月03日

Google,米最大の衛星ラジオ放送の広告事業を秋に開始

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 ネット広告事業で大成功を収めたGoogleは,そのノウハウを活かして新聞,雑誌,ラジオ,TVなどの非オンライン広告事業への進出を進めている。

 今回は,米最大衛星ラジオ放送XM Satellite Radio の広告事業を担うことになった。XM Satellite Radioの聴取者数は700万人を超える。
Googleの非オンライン広告事業としては最大規模になるようだ。実務は,Googleが今年1月に買収したdMarcが行う。AdWords広告システムのラジオ版と見ることができる。AdWords広告のクライアントは,今年第4四半期からラジオ番組へ広告を出稿できる。

 インターネットと既存マスメディアとの連携,つまりクロスメディア 広告市場でも,Googleが大きなパワーを発揮しそう。

◇参考
・XM Satellite Radio and Google Deliver Targeted Advertising to Satellite Radio Listeners(プレスリリース)
・Googleがラジオ広告会社を買収,AdWordsのラジオ広告に参入へ(メディア・パブ)
・Google,雑誌広告市場にも進出(メディア・パブ)
・Googleが雑誌広告事業に本腰,28雑誌を対象にAdWordsオークションを(メディア・パブ)
・Googleの雑誌広告事業,ネット広告のようには上手くいかない(メディア・パブ)
・Googleが本当に新聞紙広告事業を始めるらしい(メディア・パブ)
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2006年06月22日

CNN.com,ビデオポッドキャストを開始

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 米CNN.comは,動画ポッドキャストを開始した。同サイトのPodcastingページ(CNN.com - Podcasting)で,従来の音声ポッドキャストに加えて,動画ポッドキャストも楽しめるようになった。

 現在は,以下のように,デイリーで2本,ウィクリーで4本の計6本を配信している。

CNN video podcast.JPG

この中で,注目されるのが,All Access — Backstage Pass (weekly)である。
CNN's correspondents, anchors and production staff take you behind the scenes for an unfiltered, behind-the-scenes look at how the news is brought to you. (Play Video)


現在,スーダンのDarfurからのCNN特派員のビデオレポートが視聴できる。群衆が暴徒化し,車両から通訳(政府スパイと疑われていた)を引きずり下ろし,殺そうとする生々しいビデオを,フィルタリングしないで流している。
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posted by 田中善一郎 at 11:35 | Comment(0) | TrackBack(1) | 出版 雑誌
2006年06月08日

iTunes,テキストベースの雑誌を購読する場にも

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  iTunesは音楽,音声,ビデオなどのコンテンツを視聴するためのサイトのはずだった。それが最近は違う。音や映像ではないテキストベースのコンテンツも扱い始めた。雑誌を購読する場にもなりそうだ。

 PDF形式の雑誌コンテンツのダウンロードサービスである。ニッチな分野の雑誌が,リーチ拡大を期待する。 たとえば,O’Reilly社の雑誌“MAKE magazine”のPDF版が,以下のように無料でダウンロードできる。

iTune雑誌.JPG

 音楽雑誌の“The Fader”も,夏号をiTunesサイトで無料購読できる。その他,WikinewsもPDF版を既に提供し始めている。

 iPodの万能端末化と合わせて,注目すべき動きである


◇参考
・Memo Pad: Rollins Rolls Out ... iPages(WWD Article)
・PDF Magazine Downloads in iTunes ( paidContent.org)
・iTunes PDF Subscriptions...eBooks(MAKE: Blog)
・Print edition - Wikinews
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posted by 田中善一郎 at 09:39 | Comment(2) | TrackBack(0) | 出版 雑誌
2006年06月06日

Condé Nastの新ビジネス誌/サイト,2007年4月にデビュー

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  米国の有力出版社Condé Nastが,開発中のビジネス媒体(月刊誌/Webサイト)の媒体名と創刊時期を発表した。

Conde ビジネス誌.JPG

  雑誌名はPortfolioで,創刊号は2007年5月号。ニューススタンドには2007年4月24日から並ぶ。2007年9月号から月刊化する。連携するWebサイト名はcnportfolio.com。そのデモサイトは既に立ち上がっている。

 ビジネス出版で久々の大型プロジェクトとして注目されているが,はたして BusinessWeek(986,000部), Fortune (926,000部),Forbes(852,000部)の3大ビジネス誌を脅かす存在になれるかどうか。3大ビジネス誌の発行部数はこの5年間ほぼフラットで広告売上も伸び悩んでいる。

 競争が激しく成熟気味のビジネス誌分野に新規参入するのは,厳しいのではとの声も。だが,Thomas Wallace(editorial director of Condé Nast)は,International Herald Tribuneの記事で,次のように語っている。
"Remember, you're talking to a former editor of Condé Nast Traveler, which launched in '87, and that too was a very large, very competitive category - and we succeeded."
 1987年に旅行雑誌を創刊する時も同じように批判されたが,Condé Nast Travelerは成功を収めている。元気のよい出版社のCondé Nast社が仕掛ける媒体だから,期待しておこう。 ちなみに,Mediaweekのサイトでは,Portfolioのレートベースを30万部と伝えている。


◇参考
・New Business Magazine to be Named Condé Nast Portfolio(プレスリリース)
・Condé Nast,ビジネス誌とWebサイトを立ち上げ(メディア・パブ)
・Publisher adds business to portfolio (International Herald Tribune)
・And the Name is... Condé Nast Portfolio (Mediaweek)

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posted by 田中善一郎 at 09:30 | Comment(0) | TrackBack(1) | 出版 雑誌
2006年05月25日

米B2B出版社のCEO,「長いトンネルを抜け出せた」と

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 米国のB2B出版社業界は,2001〜2004年の4年間,未曾有の不振にあえいでいた。特にビジネスパーソン向け専門雑誌は,勢いづくブログなどの台頭もあって,もう這い上がれないのではと悲観的な見方すらも出かかっていたのだ。

 ところが,米B2B出版社のCEO達は,「長いトンネルを抜け出せた」と長期低迷から脱し,今年はV字回復すると強気だ。

 先月末に米Folioが公表した“survey of b-to-b magazine CEOs”によると,B2B出版は2005年から回復基調に戻り,2006年は急成長するとのことだ。このレポートは,B2B関連出版社のCEOを対象にアンケート調査した結果である。974人にアンケートを出し,310人から有効回答を得た(回収率32%)。

 2005年は,回答者の7割が増収を達成したという。オンライン事業の後押ししだけではなくて,プリント事業も頑張ったようだ。相次ぐ雑誌休刊にもかかわらず,プリント事業が売上増に貢献したとする出版社が多かった。

 2006年となると,CEOの8割近くもが増収と見込んでいる。今年の売上高は,CEOの6%が前年比30%増,CEOの42%が前年比10%〜29%増,そしてCEOの22%が前年比5%〜9%増と答えた。成長率の高い事業は,2005年はprint, events, online , rich mediaの順であったが,今年はonline, print, events, rich mediaと変わる。だがCEO達は,2006年もプリント事業の踏ん張りを期待しているようだ。回答者の69%は,新規クライアントからのプリント媒体広告売上が増えると見ている。

 Folio自体が出版業界メディアだし,回答者が出版業界のCEOだから,この結果を鵜呑みするのは良くないかもしれない。だが今年は,好景気を背景にB2B出版業界にも晴れ間が見えることになりそう。つかの間の晴れ間でないことを期待したいが。 


◇参考 
・CEO Survey: B-To-B Renewal(Folio)

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posted by 田中善一郎 at 11:25 | Comment(0) | TrackBack(0) | 出版 雑誌
2006年05月23日

MySpace,音楽&ファッション誌Nylonのデジタル版を発行

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 SNS最大手のMySpaceが,NYLON MAGAZINEのデジタル版を発行することになった(NYTimes.comより)。

 Nylon(NYLON MAGAZINE)は音楽とファッションをカバーした雑誌。MySpaceと組んで,6/7月音楽号(June-July music issue)のデジタル版を無料で提供する。プリント雑誌と同じコンテンツのデジタル版が,雑誌のWebサイトから読むことができる。プリント雑誌がニューススタンドで売られるのは5月31日から。事前に,それも無料でデジタル版を提供するとは,かなり思い切ったキャンペーンと言えそうだ。

 デジタル版を覗いてみた。雑誌のコンテンツとMySpaceページとの連携が図られていた。雑誌でミュージシャンが紹介されている場合,その楽曲がMyspace内ページに飛んで,すぐに聴けるといったぐあいに。

 デジタル版Nylonの価格は99セントの予定。年間購読の場合は4.95ドル。

 MySpaceは今後,このような既存メディアとの連携ビジネスを積極的に進めていきたいようだ。他の雑誌社とも組んでいくことになろう。また,同じNews Corpグループ内のTV局との連携も準備中だ。客集めに成功したSNSが,いよいよmake moneyに取り組み始めている。
 
  
◇参考
・MySpace Will Play Host to a Free Magazine Issue (NYTimes.com)
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posted by 田中善一郎 at 09:03 | Comment(0) | TrackBack(1) | 出版 雑誌
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