スマートフォン専用ページを表示

メディア・パブ

オンラインメディアをウオッチ
TOP / 出版 雑誌
<< 1  2  3  4  5  6  7  8  9 10  11  12  13  14  15  16 >>
2006年05月16日

ネット業界のオスカー?“Webby Awards”,レベルの高いメディアサイトを選出

Tweet このエントリーをはてなブックマークに追加
 Webby Awardsは,米国のネット業界の間では,“インターネットのオスカー”と称されるほど権威あるWeb賞である。受賞Webが英語サイトであることから,日本ではほとんど話題にもならないが・・・。その第10回Webby Awardsの受賞サイトや受賞者が先週,発表された。

 69分野毎に,審査員が選出したWEBBY AWARD WINNERとユーザー投票で選出したPEOPLE'S VOICE WINNERの2サイトが受賞される。受賞サイトの一覧表は,こちらに掲載されている。

 メディアサイトに着目してみた。NEWS部門では,WEBBY AWARD とPEOPLE'S VOICE の両方ともBBC Newsであった。過去にも何度も受賞している常連である。BBCは絶えず冒険的な企画を打ち出しており,人気が高い。またBBC Cumbria website/Digital Livesが,COMMUNITY部門のWEBBY AWARDも獲得した。このコーナーは素晴らしい。

 NEWSPAPER部門では, WEBBY AWARD にGuardian Unlimitedが,PEOPLE'S VOICE にwashingtonpost.comが受賞。両サイトとも,このブログでも再三登場しているが,オンラインメディアを前向きのとらえているサイトだ。たとえば,GuardianのComment is freeなんかは,とてもクール。

 MAGAZINE部門では National Geographic Magazine OnlineがWEBBY AWARDを受賞。これも常連だ。ともかくコンテンツの素材が素晴らしい。PEOPLE'S VOICE には Grist Magazineが選ばれた。知らなかったサイトだが,環境をテーマにしたサイトである。こういうサイトが人気投票で選ばれるのだから,羨ましいかぎりだ。HUMOR 部門の両賞を獲得したThe Onionも注目ニュースサイトのようだ。この他,COPY/WRITING部門で,CondeNet社のNewYorker.com が WEBBY AWARDを。

 RADIO部門では,WEBBY AWARDに NPR.orgが,PEOPLE'S VOICE にAccuRadioが選ばれた。NPRの評価は抜群で,PODCASTS部門の PEOPLE'S VOICEにも選ばれた。

 その他,LAW部門でWEBBY AWARDを受賞した Justice Learningも見逃せない。これは,NPRのJustice TalkingとNYTimes Learning Networkとのコラボレーションサイトだ。

 以上,メディア関係を見てきたが,その他の分野でも,日本では見られないような質の高いサイトが目白押しだ。

 ビデオ関係ではUSE OF VIDEO OR MOVING IMAGE 部門の受賞サイトFreedom of the Seasが気に入った。

 これ以外に,この1年間大活躍した人やサイトに与える特別賞が,五つ選ばれた。 BREAKOUT OF THE YEAR賞には,MySpace.comが。

 WEBBY PERSON OF THE YEAR,つまり時の人には,NYTimesの名物コラムニストのThomas Friedmanが選ばれた。ピュリツァー賞を過去3度も受賞した大物だが,受賞理由は昨年からのベストセラー“The World Is Flat”であろう。確か,昨年春当たりに発行された書籍。日本でも話題になっていたが,翻訳本が出るのを待ちきれず,原本を読んだ人が,こっちでもあちらでも紹介してくれている。でもようやく,日本経済新聞から翻訳本「フラット化する世界<上>,<下>」が5月26日に出版されるようだ。


◇参考
・10th ANNUAL WEBBY AWARDS UNVEIL YEAR'S BEST WEB SITES(プレスリリース)
・10th Annual Webby Awards Nominees & Winners
・Webby Awards 2006: Lots of News Sites(Poynter Online - E-Media Tidbits)
・権威あるWeb賞の“Webby Awards”,ノミネートサイトが公表(メディア・パブ)

この記事をブックマーク: このエントリーを含むはてなブックマーク この記事を検索: Google 検索
posted by 田中善一郎 at 10:27 | Comment(0) | TrackBack(1) | 出版 雑誌
2006年05月12日

米出版社Ziff Davis Mediaの売上,プリントが16%減でオンラインが41%増

Tweet このエントリーをはてなブックマークに追加
 技術系出版社Ziff Davis Mediaも,プリント部門は不調だがオンライン部門は好調である。

 同社の1-3月期売上高は4030万ドル と,前年同期比6%減となった。減収となったのは,プリント部門の売上高が同16%と大きく落ち込んだため。一方でオンライン部門は好調で,売上高は同41%増と急伸した。EBITDAは270万ドルで,前年同時期の430万ドルに比べ減益となった。

以下,部門別にオンライン事業の動きを,プレスリリースから引用する。

◇Consumer/Small Business Group
・Increased the Consumer/Small Business Group total traffic by 22% in the 2006 first quarter compared to a year ago
Enterprise Group

◇Enterprise Group
・Increased the Group’s total online traffic in the first quarter by more than 15% compared to a year ago
・Ziff Davis Web Buyer’s Guide expanded its White Paper Library to over 2,100 white papers

◇Game Group
・The 1UP Network increased its total traffic nearly seven-fold versus a year ago, due in large part to the acquisition and continued growth of FileFront.com
Launched GameVideos.com as the primary source for all video related to gaming culture
・The 1UP Network significantly increased its Internet ranking among videogame websites to number four, up from number fifteen a year ago


◇参考
・Ziff Davis Reports First Quarter 2006 Results(プレスリリース)
この記事をブックマーク: このエントリーを含むはてなブックマーク この記事を検索: Google 検索
posted by 田中善一郎 at 07:40 | Comment(0) | TrackBack(0) | 出版 雑誌
2006年04月26日

Condé Nast,ブロードバンド事業に猛ダッシュ

Tweet このエントリーをはてなブックマークに追加
 米国の大手出版社のCondé Nastが,オンライン事業に傾斜していることは,よく知られている。New York Post(Online Edition)でも,同社がブロードバンド事業に猛ダッシュしている様子を,次のように伝えている。
CondéNet, the Web arm of the Condé Nast publishing empire, is getting too big for its environs.

The unit, which runs the sites epicurious.com, men.style.com and concierge.com, is vacating the Condé Nast Building for much bigger digs on Sixth Avenue. The move began Friday and will continue this week.

"We just got too big," said Jamie Pallot, editorial director of CondéNet, explaining that the division will now have 100,000 square feet, compared with the 30,000-square-foot space in its old digs.

The unit has 250 people, up 40 percent from a year ago, and plans to keep on hiring.

"We are branching out in a quite aggressive way into creating broadband and video content," Pallot said.


◇

この記事をブックマーク: このエントリーを含むはてなブックマーク この記事を検索: Google 検索
posted by 田中善一郎 at 08:55 | Comment(1) | TrackBack(0) | 出版 雑誌
2006年04月17日

Newsweek,自社ブランドRSSリーダーを提供

Tweet このエントリーをはてなブックマークに追加
 Newsweekが自社ブランドのRSSリーダーの提供を始めた。現在はベータ版である。Newsgatorのプライベートラベル版を採用している。

  メディアサイトが自社ブランドのRSSリーダーを提供する動きは,1年少し前にちょっとしたブームになっていた。だが,大きな流れになっていない。それが,ここにきて再び仕掛けるメディアが目に付く。NYTimesのMy Timesや今回のMy Newsweekがそうだ。パーソナライズドページの形をとっているが,RSSリーダーである。

  なぜ自社ブランドかと言えば,ユーザーとのダイレクトな接点を持ちたいからだ。他社コンテンツの利用状況も含めて,読者の行動履歴を幅広く収集できるのが魅力である。うまくいけば,広告枠も設けられる。だが,My Newsweekをザッと見た限りでは,RSSの仕組みを知らない一般ユーザーには敷居が高のではなかろうか。特にNewsweekの読者層が数多く飛びつくとは思えない。せめて,MyYahooレベルに持っていかないと。Newsweekのようなメディアサイトでは,競合メディアのコンテンツを積極的に推奨しづらいジレンマもある。どうしても,中途半端になる。すでにRSSリーダーで情報収集しているユーザーも,わざわざMy Timesにスイッチするとは考えられないし。

  まもなく開設するNYTimesのMy Timesが,どのような姿を披露するかに,期待しよう。

*My Newsweekのスナップショット(クリックで拡大)
Newsweek RSS.JPG


◇参考
・Newsweek.com Launches My Newsweek RSS Aggregator Powered by NewsGator(プレスリリース)
・NewsGator Powers Branded RSS Aggregator for Newsweek(NewsGator Daily)
この記事をブックマーク: このエントリーを含むはてなブックマーク この記事を検索: Google 検索
posted by 田中善一郎 at 10:03 | Comment(0) | TrackBack(1) | 出版 雑誌
2006年04月13日

Time社がまたリストラ,今回は250人を削減

Tweet このエントリーをはてなブックマークに追加
 New York Post(オンライン版)によると,米最大の出版社Timeはまた250人あまりの社員をカットした。この4ヶ月間で,少なくとも456人をカットしたことになる。一方で,Web事業を強化するために,Web部隊は50人ほど補強するという。

 米国の新聞社や出版社は,プリントからネットへ軸足をシフトさせつつあるが,想定以上の痛みを伴いそうだ。

 

◇参考
・AX FALLS ON 250 MORE EMPLOYEES AT TIME INC.(New York Post Online Edition)
・米Time社がさらに100人の人員削減を,一方でWeb事業強化を(メディア・パブ)
この記事をブックマーク: このエントリーを含むはてなブックマーク この記事を検索: Google 検索
posted by 田中善一郎 at 07:48 | Comment(0) | TrackBack(0) | 出版 雑誌
2006年04月12日

雑誌の休刊予告ブログ,今年は多忙と不吉な予言を

Tweet このエントリーをはてなブックマークに追加
  Magazine Death Poolというタイトルのブログが存在する。雑誌の休刊通知ブログのようだが,副題が“Who will be next”となっている。次はどの雑誌が犠牲になるのかと・・・。

  不幸をネタにしたブログなんか見たくもないが,やっぱり休刊のうわさは気になる。他山の石として,休刊の背景などを知っておくのも必要では。と言うことで覗いてみた。

  Webに読者を奪われ,併せて広告売上が落ち込んでいる雑誌は多い。存続が危うい雑誌の話題には事欠かないのだ。毎週のように,休刊しそうな雑誌をまな板に乗せ,現況を伝えている。このMagazine Death Poolのブロガーは,今年は多忙な年になりそうと,休刊ラッシュを予測する。取り上げた雑誌の“ODDS OF SURVIVAL”,つまり生存確率も掲げたりしている。

 
この記事をブックマーク: このエントリーを含むはてなブックマーク この記事を検索: Google 検索
posted by 田中善一郎 at 20:17 | Comment(2) | TrackBack(0) | 出版 雑誌
2006年04月10日

Ziff Davisの製品ガイドサイト, white paperライブラリーを強化

Tweet このエントリーをはてなブックマークに追加
  米国の技術系出版社のWebサイトを久しぶりに覗いてみた。その中で, Ziff Davis Web Buyer's GuideのWhite Paper Libraryが目に止まった。

  技術系出版社のWebサイトでは,導入事例や調査レポート,製品情報などをPDFファイルなどで提供するホワイトペーパー(white paper)が必須メニューとなっている。Ziff Davis Web Buyer's GuideのWhite Paper Libraryは2005年11月から提供されており,現在550社から2184本のホワイトペーパーを擁している。その本数を年内に倍増させる計画だ。

  技術系オンライン出版社TechTargetのBitPipeが勢いづいているだけに,Ziff Davis もホワイトペーパーの強化を急いでいるのだろう。BitPipeはTechTargetのサイトだけではなくて,BusinessWeek onlineのTechnology Research Library のような有力な外部サイトにも採用されている。

◇参考
・Ziff Davis Significantly Expands White Paper Library(プレスリリース)
・惹きつけるホワイトペーパーを作るには(メディア・パブ)
・オンライン出版社TechTarget,IT製品情報配給の大手BitPipeを買収(メディア・パブ)
この記事をブックマーク: このエントリーを含むはてなブックマーク この記事を検索: Google 検索
posted by 田中善一郎 at 07:58 | Comment(0) | TrackBack(0) | 出版 雑誌
2006年04月06日

米大手出版社Condé Nast,雑誌ブランドに頼らないネット戦略を

Tweet このエントリーをはてなブックマークに追加
ネット事業でも,これまでのリアル事業で培ったブランドを利用すべきか。通常は,利用する場合が多い。一方で,敢えてリアルブランドを避けた例もよく見かける。後者の事例としては,米大手出版社のCondé Nastがおもしろい。雑誌ブランドに頼らないWebサイト事業を展開し,成功を収めつつある。NYTimes.comがまとめていたので紹介を。

 Condé Nastは,the Time Inc.(division of Time Warner)に次ぐ米第2位の出版社。発行している雑誌も,次のようにブランド力のあるものがズラリ。

Fashion
Allure
CARGO
Details
Domino
GQ
Glamour
Jane
Lucky
Men's Vogue
Self
Teen Vogue
Vogue
W

Home
House & Garden
Architectural Digest

Food
Gourmet
Bon Appétit

Commentary/General
Vanity Fair
The New Yorker

OtherWired
Condé Nast Traveler
Brides
Analog Science Fiction/Science Fact

 Web事業でも,これら雑誌ブランドを駆使するのが当然かと思えるのだが。ところが,同社は敢えて雑誌ブランドを避ける戦略を採った。理由はこである。雑誌ブランドが強すぎて,Web活動に制約が課せられるのを嫌がったからだ。雑誌ブランドを前面出すと,Webの特性を十分に生かせないことが多くなる。これは,理解できる話だ。

 同社は,ブライダルサイトとしてBrides.comを運用している。最近は,ブライダル雑誌の市場は,theknot.comのようなWebサイトに浸食されている。結婚に憧れる女性,特に初婚者は,今やインターネット世代である。確かに,飛びつくのは紙よりもネットかも。そこでBrides.comも,Condé Nast発行の複数雑誌のコンテンツを利用しているが,特定ブライダル雑誌のサイトとしなかった。

 ファッションサイトのStyle.comも同じ戦略だ。VogueとWの両雑誌のコンテンツを利用しながら,強烈な両ブランドを敢えて避けている。雑誌Cond・Nast Travelerのコンテンツを利用しているサイトEpicurious.comも同じだ。

 これらのWebを,“destination”サイトと呼んでいる。もちろん,コンテンツは紙の流用だけではなくて,オリジナルも満載している。そのためBrides.comには24人のスタッフを張り付けている。雑誌ブランドを固執しなかったお陰で,雑誌読者以外のユーザーを多く獲得できたとしている。同社も雑誌対応のサイトも運用しているが,“destination”サイトに比べるとページビューがかなり少ないという。

 だがCondé Nastのように雑誌ブランドに頼らないネット戦略がいつも正解とは思えない。ForbesやSports Illustratedのように,雑誌読者数を遙かに超えるユニークユーザー数を確保しているサイトは,いくらでもあるからだ。


◇参考
・As Magazine Readers Increasingly Turn to the Web, So Does Cond・Nast (NYTimes.com)
・Condé Nast,ビジネス誌とWebサイトを立ち上げ(メディア・パブ)
・Condé Nast,雑誌のエースをWeb出版に投入(メディア・パブ)
この記事をブックマーク: このエントリーを含むはてなブックマーク この記事を検索: Google 検索
posted by 田中善一郎 at 11:31 | Comment(0) | TrackBack(0) | 出版 雑誌
2006年04月03日

米IDG社長のインタビュー記事,技術出版社IDGのネット戦略とは

Tweet このエントリーをはてなブックマークに追加
  PaidContent.orgのインタビュー記事に,技術系出版社米IDGのBob Carrigan社長が登場。

  その中から,目にとまった発言を幾つか。

In 2005, we saw online-generated revenue reach more than 20% of total revenue. That was a critical inflection point for us. Of the three major revenue areas of our business - print, online and events - growth was concentrated in the latter two.
 ・2005年のオンライン関連売上高が総売上の20%以上に。プリント事業,オンライン事業,イベント事業の3分野の中で,当然のごとくオンラインとイベントが成長分野だと。

In 2005, a number of marketers participated in IDG sponsorship programs to drive qualified leads. These programs ranged from Webcasts to white paper distribution to downloads of editorial compilations. We saw significant growth in traditional banner ads and site sponsorship associated with these programs.
 ・主要技術系Webサイトで必須メニューとなっているwebcastやwhitepaperが,同社でも好調なようだ。

We see new content delivery channels and innovations, such as RSS and podcasts, as pure opportunities for us to extend our existing brands across new media. For example, RSS accounts for 5% of our traffic on some sites currently, and these users tend to be of high quality.
 ・RSS配信は質の高い読者の確保に有効。

We partner with Google Print to generate advertising for PC World, Computer World and InfoWorld. Currently, it is an experimental program, and the idea is to allow Google's AdSense customers to bid on space in our print titles.
 ・Googleとはプリント広告事業で連携を。現在はテスト段階。

We are working on our own version of vertical search by implementing a common taxonomy across all of our properties, which we feel will present a very compelling vertical search opportunity.
 ・技術系Webサイトではバーティカル検索エンジンが鍵になりそう。


◇参考
・Media Executive Interview Series: Bob Carrigan, President, IDG Communications(PaidContent.org)
この記事をブックマーク: このエントリーを含むはてなブックマーク この記事を検索: Google 検索
posted by 田中善一郎 at 07:09 | Comment(0) | TrackBack(0) | 出版 雑誌
2006年03月27日

男性誌“Maxim”もケータイ版発行,編集コンテンツも広告も雑誌と連動

Tweet このエントリーをはてなブックマークに追加
 米国の若者向けコンシューマー誌もモバイル版に力を入れ始めている。

 男性誌“Maxim”もモバイル版に進出することになった。Maximモデルの写真を目玉にしたコンテンツとともに,広告も取り込む。

 Online Media Dailyによると,Maxim5月号(4月中旬発行)をベースにしたコンテンツを広告も取り込んで,ケータイ(cell phones )向けに発行する予定だ。雑誌広告主のKraft Foods, Jeep, Samsung, Cingularが,モバイル版の広告も出稿へ。一部はビデオ広告も。

  若者向け雑誌のモバイル連携は,1年ほど前から米国でも始まったようだ。ELLEgir,Jane ,Vibeなどが,テスト的に手がけている。やはり米国でも,これからの若年層向けメディアの本命は,ケータイと見ているのかも。

◇参考
・Maxim to 'Mobile-ize' Mag Content, Ads(MarketingVOX)
・Maxim Goes Mobile(Online Media Daily,MediaPost Publications)
この記事をブックマーク: このエントリーを含むはてなブックマーク この記事を検索: Google 検索
posted by 田中善一郎 at 07:32 | Comment(0) | TrackBack(0) | 出版 雑誌
2006年03月24日

Webベースワープロ“ajaxWrite”,Wordからの乗り換えを狙う

Tweet このエントリーをはてなブックマークに追加
 Windows Vistaの出荷延期の発表があった直後に,皮肉にも“Bye Bye Microsoft Word, Hello ajaxWrite”というブログに出会った。

 そうでなくてもGoogleの台頭で影が薄くなりつつある昨今のMicrosoft。Webサービスの分野では後手に回ることが多い。昔と違って,OSの発売が遅れても,メーカーは困ってもユーザーは落胆しないのでは。これまでOSからアプリケーションまで,否応なしにMicrosoftにお世話になってきたが,これからは徐々にMicrosoft離れが進みそうな流れが出てきている。

 “Bye Bye Microsoft Word, Hello ajaxWrite”の見出しのブログが語るように,これから続々とMicrosoft離れをけしかけるソフトやサービスが現れそうだ。

 “ajaxWrite”はWebベースのワープロソフトである。look&feelや機能がMicrosoft Wordにそっくりだ。Word互換のワープロソフと謳っている。Wordフォーマットのファイルを読み込めるし,セーブもできる。現在は登録なしで無料で使える。ブラウザーはFirefox1.5(or higher)のみに対応。TechCrunchでは,基本機能も応答性も良いとの評価だ。

 広告掲載とするのか有料とするのか,ビジネスモデルは明らかでない。有料としても,Wordに比べれば,桁違いに安くするはずだ。Googleが買収したWritelyやこのajaxWriteなどに乗り換えるWordユーザーが増えてくると,Microsoftも大変だ。

 実際に,FirefoxからajaxWriteを使ってみた。立ち上がり時間は,まずまずの速さ。ほんのちょっと試してみただけなので,何とも言えないが,使い勝手もまずまずか。下に,画面写真を(クリックで拡大)。

ajaxWrite060324.JPG

◇参考
・Meet Ajax Write(GigaOM)
・Bye Bye Microsoft Word, Hello ajaxWrite(Michael Robertson . com)
・AjaxWrite, the Newest Ajax Office Entrant (TechCrunch)
・Googleの次の一手,無料のオンラインワープロソフトか(メディア・パブ)

この記事をブックマーク: このエントリーを含むはてなブックマーク この記事を検索: Google 検索
posted by 田中善一郎 at 09:09 | Comment(0) | TrackBack(0) | 出版 雑誌
2006年03月17日

豪華ブログ集団のFM Publishing,いよいよ船出へ

Tweet このエントリーをはてなブックマークに追加
  John Battelleが仕掛けている ブログネットワーク“FM(Federated Media) Publishing”が,準備も整い,そろそろ動き始めるようだ。

  John Battelleは,Industry Standardや Wired Magazineといった特徴ある雑誌を立ち上げ,現在はブロガーとしても有名なプロの出版屋さんである。その彼が音頭を取って始めようとするプロジェクトだけに期待が膨らむ。豪華なメンバーから資金を調達できたし,豪華なメンバーのブロガーも集結している。

メンバーは次の通り。
調達資金関係:. JP Morgan Partners (JPMP) , the Omidyar Network, The New York Times, それにエンジェルとしてMitchell Kapor, Andrew Anker, Mike Homer, Tim O'Reilly

参加ブログ:Searchblog,BoingBoing,Om Malik's blog(Broadband Blog),BuzzMachine,Metafilter ,43 Folders,Wi-Fi Networking News,STREETtech,PVRblog,TechCrunchなど。現在まで約25ブログ(一部ホームページも)が集まった模様。BattelleがOKしないと,参画できない。各ブログについてはOur Authorsで。

  FMの読者プロフィールとか想定広告主は,サイト上で公開されている。

  各ブログは基本的には,これまで通りブロガーが独立して編集していく。一方で,営業面では連携する。すでに,技術系ブログのポータル的なサイトFM/TECHが立ち上がっていた。いよいよ本番近しのようだ。

  新しいオンラインパブリッシングの挑戦が始まる。


◇参考
・A Federation of Bloggers, FM Media's Author Salon (Thomas Hawk's Digital Connection)
・Federated Media Publishing(Federated Media Publishing Inc)
・9 Rules No More (9 Rules No More)
・ FM Financing Release(Federated Media Publishing Inc)
・米国の新興ブログ出版社,新しいメディアビジネス確立へ(メディア・パブ)
この記事をブックマーク: このエントリーを含むはてなブックマーク この記事を検索: Google 検索
posted by 田中善一郎 at 07:28 | Comment(0) | TrackBack(0) | 出版 雑誌
2006年03月10日

Googleの次の一手,無料のオンラインワープロソフトか

Tweet このエントリーをはてなブックマークに追加
 Googleが,とうとうMicrosoftのコアビジネス分野に参入しそうだ。昨年当たりから,MicrosoftのコアビジネスであるOSやOffice市場に割り込むのではと,Googleウオッチャーは騒ぎ立てていたのだが。その一歩を踏み出す買収が,昨日,明らかになった。

 Writelyと称するWebベースのワープロソフトを買い取ったのだ。Web2.0のワープロとして注目されていたソフトだ。インタフェースにはAjaxを採り入れているし,Wordのファイルを扱えるし,PDFやHTMLにも変換できる。オンライン版なので,第三者とファイルを共有して,共同作業もできる。

 Writelyのサイトには,すでにGoogleのコピーライトが明示されている。オンラインのストレージは,昨日のエントリーで紹介したGDriveで面倒を見てくれるのだろう。サイトの説明でも,10秒置きにストレージのバックアップをしているから,セキュリティの点は安心しなさいと。ウ〜ン・・・・。すごいけど,Googleの手の平で仕事までやって,大丈夫かな。でも,Wordよりいろんな事ができそうだし,やっぱり試してみたくなる。

  



◇参考
・Writely so(Official Google Blog)
・事実上無限のストレージをユーザーに,Googleがアナリスト向けスライド資料で明言(メディア・パブ)
この記事をブックマーク: このエントリーを含むはてなブックマーク この記事を検索: Google 検索
posted by 田中善一郎 at 10:19 | Comment(0) | TrackBack(2) | 出版 雑誌

百科事典にもなるiPod,Wikipediaコンテンツを転送

Tweet このエントリーをはてなブックマークに追加
  iPodは電子辞典にもなる。SorceForgeが,百科事典WikipediaのコンテンツをiPodへ転送するサービスを無償で提供している。


 Wikipediaはオープンソースなので,コンテンツも無料となる。サイトでは,寄付をお願いしている。現在のところ,対象機種は第3世代iPod とiPod mini。WikipediaのコンテンツをWindowsパソコンからiPodへ転送する方法は,こちら(Installing Encyclopodia from Windows)で。

この記事をブックマーク: このエントリーを含むはてなブックマーク この記事を検索: Google 検索
posted by 田中善一郎 at 08:18 | Comment(0) | TrackBack(0) | 出版 雑誌
2006年03月02日

Times社のオンライン雑誌"Office Pirates"が予定通り創刊

Tweet このエントリーをはてなブックマークに追加
  米Times社が予定通り,若い男性向けのオンライン雑誌"Office Pirates”を先週からスタートさせた。

  90年代後半に,Webzine(web+magazine)と称されるオンライン雑誌が相次ぎ創刊されたが,生き残っているのはSlateなどごくわずか。Office Piratesは久々の雑誌編集の臭いがするオンラインサイトである。もともとプリントメディアのつもりで開発していたが,オンラインオンリーに軌道修正したもの。ビデオやブログ,それに電子カードなど,オンラインならではの仕掛けが多い。

  大手出版社が創刊する雑誌的な色彩の濃いOffice Piratesが成功するかどうか,今後の展開を注目していきたい。

◇参考
・米Time社,満を持してオンライン雑誌“Officepirates.com ”をまもなく発行(メディア・パブ)
この記事をブックマーク: このエントリーを含むはてなブックマーク この記事を検索: Google 検索
posted by 田中善一郎 at 08:13 | Comment(0) | TrackBack(0) | 出版 雑誌
2006年02月15日

RSS広告,当てが外れることも

Tweet このエントリーをはてなブックマークに追加
  検索広告は分かりやすいのだが,RSSフィード広告は今一つピンとこないでいた。そのRSS広告について,BusinessWeekの記者ブログ“blogspotting”で,FeedburnerのCEOから聞いた話が紹介されていた。

   コンテンツに連動したRSS広告の経験談である。BlackBerryの広告をRSSフィードに組み込んだのだが,うまくいかなかったというのだ。BlackBerryをテーマにしたブログのRSSフィードにBlachBerry広告を挿入したのだが,アテが外れたようだ。

   記者ブログでは次のように解説していた。RSSフィードを介して来るユーザーと検索エンジンを介して来るユーザーとは,タイプが違うとのことだ。RSSフィードを見て訪問するユーザーは,おそらくターゲット化したブログのリピーター読者である。BlackBerryをテーマにしたブログの読者なら,BlackBerryの所有者のはず。つまりBlackBerryの広告を見せても,購入にはあまり結びつかないとのこと。一方,検索エンジンを介して来るユーザーは,BlackBerryなどのケータイを調べようとする人である。こちらの方が,BlackBerryの新規購入者になる可能性が高そうだ。

   納得できる話である。検索広告とRSS広告の違いが,少しだけ分かったような気がする。

*BlackBerry
米国のビジネスパーソンに人気の高い携帯電話一体型PDA。ウイルコムのPHS携帯もこのタイプの製品。

◇参考
・Some Lessons on RSS Ads from Feedburner(blogspotting,BusinessWeek online)
この記事をブックマーク: このエントリーを含むはてなブックマーク この記事を検索: Google 検索
posted by 田中善一郎 at 08:14 | Comment(0) | TrackBack(2) | 出版 雑誌

Sports Illustrated,水着特集のビデオ版をiTuneで販売

Tweet このエントリーをはてなブックマークに追加
  米国の有力スポーツ雑誌と言えばSports Illustrated 。いつもはその雑誌を手に取らない男性までも,毎春,発行される水着特集号には飛びつくとか。女性トップモデルの水着姿が拝めるとあって,この号だけはバカ売れするそうな。1964年から続く超人気号である。

  NYTimes.comの記事によると,その水着特集号のビデオ版(8本)がiTuneで販売されることに。価格は1本当たり1.99ドル。ビデオiPodで楽しめる。また,ケータイ用に水着写真のダウンロードサービスも実施している。こちらは2ドル。その他,カスタマイズポスターを売ったり,過去の特集号の写真を満載した別冊も発行している。オンラインページも充実している。マルチメディア展開で,この水着プロジェクトはTimes社のドル箱になっているようだ。


◇参考
・So Many Models in Bikinis, So Many Ways to See Them (NYTimes.com)
この記事をブックマーク: このエントリーを含むはてなブックマーク この記事を検索: Google 検索
posted by 田中善一郎 at 08:05 | Comment(0) | TrackBack(0) | 出版 雑誌
2006年02月13日

米Time社,満を持してオンライン雑誌“Officepirates.com ”をまもなく発行

Tweet このエントリーをはてなブックマークに追加
 米Time社が,若い男性向けのオンライン雑誌“Officepirates.com ”を22日にも発行する。

 Office Piratesは,Mark Golin(Maxim and Detailsの前編集長)が長い間準備し,開発していたプロジェクト。当初,週刊誌を目指していたが,途中からオンライン雑誌に方向転換した。対象読者は20代〜30代前半の男性。ビデオやブログなどを中心にユーモアのあるコンテンツが満載とか。

 そこで,www.officepirates.comにアクセスしてみたのだが,海賊のどくろマークしか表示されていない。22日までお預けのようだ。米Time社も,発行が迫っているのに,Office Piratesについては,いまだにコメントが全く無い。逆に,何か面白いことを仕掛けているのではと,期待をしてしまうのだが


◇参考
・Time Inc. Launching Officepirates.com on Feb. 22 (MEDIAWEEK)
・Time Inc. Plans Salty,Secretive Web 'Magazine'(WSJ.com)
・米Time社がさらに100人の人員削減を,一方でWeb事業強化を(メディア・パブ)


この記事をブックマーク: このエントリーを含むはてなブックマーク この記事を検索: Google 検索
posted by 田中善一郎 at 07:57 | Comment(0) | TrackBack(0) | 出版 雑誌
2006年02月10日

Googleが雑誌広告事業に本腰,28雑誌を対象にAdWordsオークションを

Tweet このエントリーをはてなブックマークに追加
  Googleの雑誌広告事業の第一弾が始まる。テスト段階となっているが本番並みだ。インターネットのAdWords方式を雑誌広告でも展開していく。

  現在28雑誌の広告スペースをオークションで販売中だ。広告サイズは1ページ,1/2ページ,1/4ページの3種。1回目のオークションは2月20日が締切。対象雑誌は,Automotive分野ではCar and Driver(136万部)など6誌,Lifestyle分野ではMartha Stewart Living(180万部)など11誌,Technology分野ではPC Magazine(73万部)など11誌となっている。

  広告媒体となる28種の雑誌は,次の通り。

表. 
Automotive
Car and Driver
Cycle World
Import Tuner
Motor Trend
Road and Track
Sport Compact Car

Lifestyle
Budget Living
Dwell
Ellegirl
Entrepreneur
Home
Martha Stewart Kids
Martha Stewart Living
Outdoor Photographer
Pregnancy
Women’s Health
Women’s Health & Fitness

Technology
Computer Shopper
Computerworld
CRN
Information Week
InfoWorld
MacAddict
Network Computing
PC Magazine
PC Photo
PC World
OXM - Official Xbox Magazine

  今回の広告プログラムの内容については,FAQが詳しい。


◇参考
・Google Unveils Print Ad Program (Google Inside)
・Your ads in print at the price you set(Google).

この記事をブックマーク: このエントリーを含むはてなブックマーク この記事を検索: Google 検索
posted by 田中善一郎 at 07:40 | Comment(0) | TrackBack(0) | 出版 雑誌
2006年02月08日

米CNET,再び成長軌道に

Tweet このエントリーをはてなブックマークに追加
 CNET Networksが元気だ。ネットバブル崩壊後の足踏み状態から抜け出したようだ。ここに来て成長軌道に乗ってきた。

  2005年の総売上高(Total revnues)が3億5300万ドルと,前年比21%の伸びを示した。そのうちオンライン事業の売上高(Interactive revnues)は3億2410万ドルで,前年比26%増となる。営業利益( before depreciation, amortization and asset impairment) は前年比92%増の6800万ドルにもなる。

  2006年の総売上高は3億9500万ドル〜4億700万ドルの見込み。また営業利益は9100万ドル〜1億100万ドルを予定。また,CNETは6日に,雑誌Computer Shopper をSX2Media Labs LLCに売却することを発表。この結果,米国市場ではプリント事業から撤退することになる。


◇参考
・CNET Networks Reports Fourth Quarter and Full Year 2005 Financial Results(プレスリリース)

この記事をブックマーク: このエントリーを含むはてなブックマーク この記事を検索: Google 検索
posted by 田中善一郎 at 12:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 出版 雑誌
<< 1  2  3  4  5  6  7  8  9  10  11  12  13  14  15  16 >>
Powered by Seesaa
Seesaaブログ
新着記事
(10/17)激しく責め立てられる「…
(09/19)動画配信のソーシャル系…
(09/11)SNS上のニュースは不正…
(07/28)勢いが続く「LINE」「In…
(06/30)TVニュースだけではなく…
(06/15)ニュースユーザーのFB離…
(06/01)高年層のSNS利用が増え…
(05/21)金融新聞「FT」までがFB…
(05/06)米ニュースメディアが相…
(04/16)モバイル広告市場を牽引…
(04/10)FBのアルゴリズム変更後…
(03/14)紙の「雑誌ブランド」は…
(02/07)「メディア」も「プラッ…
(01/30)国民の信頼が最も低い米…
(01/21)メディアに好かれる「グ…
(12/21)若いミレニアル世代ほど…
(12/08)世界の全広告費の25%を…
(11/28)デジタル売上8億ドルの…
(09/28)「グーグル」と「FB」が…
(09/07)FBに頼る海外のニュース…
カテゴリ
RSS配信 ブログ(202)
マーケティング 広告(339)
新聞 ニュース(702)
出版 雑誌(319)
TV  ビデオ ラジオ(277)
ポータル サーチエンジン(179)
メディア(94)
ケータイ モバイル(115)
市場(144)
その他(47)
日記(1)
Web2.0 SNS CGM(312)
ネットワーク(30)
ビッグデータ AI(4)
過去ログ
記事検索
 
プロフィール
名前:田中善一郎
E-mail:ztanaka@excite.co.jp
×

この広告は90日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。