2005年11月08日

ニュースアグリゲーターの米Topix,1万5000ブログを収集ソースに追加

  ニュースアグリゲーターのTopix.netは,収集するニュース記事に1万5000のブログを加えることになった。これまでTopixは,1万2000のメインストリームメディア・ソースから収集していた。

 カテゴリー別,地域別に細分化したニュースサイトとして評価の高いTopixも,ブログをニュース記事として位置づけたのだ。最近になって,幾つかのニュースサイトがニュース記事とその記事を引用したブログを同時掲載したり,Yahoo! Newsのように検索結果で関連ブログを同時掲載している。米国のニュースサイトが外部ブログの取り込みに大きく動き出したことは見逃せない。課題は,質の高いブログをいかにフィルタリングするかだ。

 そのフィルタリング,つまり質の高いブログの選別については,次のように説明している。
How did we judge which blogs to add? We started by crawling about 1M blogs, and then began automatically filtering and ranking these using our NewsRank algorithms -- which consider a variety of factors, such as blog posting frequency, writing style, type of reference, popularity, and so forth. We ended up adding the top 15,000 sources that passed these tests.

 ほとんど機械的に選別しているようだ。すでにTopix.netのサイトでは,ブログ記事がメインストリームメディアのニュース記事とほぼ同格に扱われており,カテゴリー別ページなどに混在した形で掲載されている。

 今回のサービスに合わせてTopixが興味深いデータを発表した。メインストリームメディアブログのカバー分野のシェア調査である。ブログが得意とするカバー分野は,Technology,Business,Entertainment,Lifeとなっている。

*Topix.netについて
 Topix.netはGoogle Newsのようなニュースアグリゲーターであるが,特徴はカテゴリー別,地域別のホットなニュ−スを提供していること。またカテゴリー別や検索結果のニュース更新を,RSSで配信してくれている。今春,Tribune Group , Gannett , Knight-Ridder の3大手新聞社グループに,事実上買収されたことでも話題になった。


◇参考
TOPIX.NET WEBLOG(Nov.06.2005)
・ニュースアグリゲーターのTopix,3新聞グループに買収される

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2005年10月31日

Google Baseによるクラシファイド広告,新聞業界にも痛手が

 Googleが実験を始めたGoogle Base。一つの狙いとして,クラシファイド広告への下地作りであることは,間違いなさそうだ。Editor&Publisherの記事によると,新聞業界は大きな痛手を被ることになりそうだ。

 Googleのビジネスモデルはいつもと同じ。キーワード広告によって引き出される案内情報サービスを無料で提供していく。検索広告料が売上となる。案内(クラシファイド)広告に大きく頼る米新聞社にとっては大きな脅威に。


◇参考
“Google Base”が出現,何を企んでいるのか
Googleがクラシファイド広告に進出か?Google Base to Impact Newspapers (Editor&Publisher)
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2005年10月27日

米新聞社WasingtonPostもビデオ・ポッドキャストを開始

 米新聞社もTV局に続いて,ビデオ・ポッドキャスト(video podcast)を始めた。

 TV局の先頭を切ってABC7 Chicago がビデオ・ポッドキャストを始めたが,新聞社サイトも参入してきた。名乗り出たのがwashingtopost.comである。

 washingtopost.comのサイトには既にVideo Podcastのコーナーが設けられている。次のような番組を提供中である。

・Panda Cub Tai Shan Check Up
・Preserving New Orleans Jazz
・A Jazzman Returns to New Orleans
・'Festival Evangelism' on the Mall
・Fueling Azerbaijan's Future

 XMLリンクも用意されている。それを最新版ituneのpodcast subscribe box に貼り付ければ,ビデオ版iPodに転送してビデオ・ポッドキャストを視聴できる。
 
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2005年10月26日

米ニュースサイトのし烈なトップ争い,MSNBC 対 Yahoo 対 CNN

 オンライン・ニュースサイトの月間ユニークユーザー数と1人当たりの閲覧時間が,毎月Nielsen//NetRatingsから発表される。9月のデータがCyberJounalist.netに掲載されたので,半年前と2年前のデータとを照らし合わせながら,最近のトレンドを眺めてみた。

 MSNBC,Yahoo,CNNの3サイトのトップ争いは激しさを増す一方だ。ユニークユーザー数でほぼ一線に並んでいる。9月はMSNBCがトップを走っているが,YahooとCNNの追い込みが急だ。Yahooはニュース検索に関連ブログを掲載し始めたし,またCNNはビデオニュースを強化した。新聞社サイトでは,この半年間でNYTimes.comの躍進が目立った。SEO(search engine optimization)対策の強化が功を奏したようだ。複数の地方紙サイトを束ねたAdvance Internetも急伸している。

●ニュースサイトのユニークユーザー数(単位:1000人)
一覧表は,「下の続きを読む」に掲載

◇参考
Top news sites for September 2005(CyberJounalist.net)

続きを読む(ユニークユーザー数の一覧表)
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2005年10月21日

米有力新聞社のDJとNYT,利益大幅減で低迷続く

 米国の代表的な新聞2紙と言えば,Wall Street Journal (WSJ)とNew York Times(NYTimes)。その WSJを発行するDow Jones & Co(DJ)とNYTを発行するNew York Times Co(NYTC)がそれぞれ,7-9月期決算を発表した。

 共に,前年同期に比べ売上高を伸ばしたが,純利益を大きく減らした。 DJ ではMarketWatchの売上が,NYTCではAbout.comの売上が,今期は新たに計上されいる。つまり,大型買収によって得た事業の売上が,売上高増に貢献している。にもかかわらず大幅に利益を落としているのだ。新聞業界が抱える深刻な構造的な問題を,有力2社をもってしても解消できていないことを物語っている。

 DJの7-9月期決算では,売上高は前年同期比6.7%増の4億2120万ドルに対し,純利益は同19%減の1020万ドルだった。営業利益は同22.5%減の1580万ドル。やはり,WSJ紙などを持つPrint Publishing事業部門の低迷が目立つ。 売上高は同2.5%減の2億442万ドル。米国でも海外でも広告売上を減らしている。収益も前年同期のマイナス1659万ドルからマイナス2698万ドルと赤字幅を膨らませてしまった。世間の好景気を反映できていない。

 一方,望みを託す電子メディアのElectronic Publishing事業部門は元気だ。売上高は同30.1%増の1億2710ドル,そして利益も 同46.3%増の3173万ドルの黒字になっている。売上高利益率も,前年同期の22.2%から今期は25%へとアップした。紙のマイナスをネットのプラスで補う形になってきた。このように今期,売上高も営業利益も大きく増えたのは,MarketWatch事業の分が上乗せしているからである。Electronic Publishingがもっと頑張らないと,同社の経営は難しくなる。

 NYTCも厳しい。同社の7-9月期決算では,売上高は前年同期比2.2%増の7億9110万ドルに対し,純利益は同52.2%減の2310万ドルに落ち込んだ。営業利益は同46.55%減の4510万ドル。相次ぐ従業員削減の経費などが響いている。全体の総広告売上高は同4%増と頑張っており,看板のNew York Times Media Group,の広告も同2.9%増と健闘している。だが総販売売上高は1.2%減と歯止めがかからない状況。

 オンライン単独の収支が分からないが,About.comを仲間に入れたこともあって,同社のWebサイトの集客力は増しているようだ。9月のユニークユーザー数は3500万人と過去最高に達した。ハリケーン・カトリーナ報道でアクセスが急増したこともあるが,SEO(search engine optimization)対策も功を奏したという。

◇参考
The New York Times Company Reports September Revenues (プレスリリース)
The New York Times Company Reports 2005 Third-Quarter Results (プレスリリース)
Dow Jones Reports Third Quarter Results (Oct. 20, 2005) (プレスリリース)
THIRD QUARTER 2005 EARNINGS SCHEDULE(プレスリリース)
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2005年10月20日

ニュースメディア各社の国際影響力,Google Newsから俯瞰する

 Private Radioが,Google Newsに関するレポートを公表した。ニュースメディア各社の国際影響力を垣間見できるデータが盛りだくさんで,ともかくおもしろい。Ponteronlineによると,Google's RSS feedsを解析した結果だという。今や,Googleとは赤の他人の第三者でも,こんなレポートが作れちゃうのだ。

 Google Newsは,20カ国以上の国別サイトが設けられている。世界中のニュースサイトから膨大なニュースをかき集めて,Googleの独自基準で選んだニュース見出しなどが掲載される。英国のGoogle Newsなら,英国民の好みに合わせ,また英国民にとって価値あるニュースを選んでいるのだろう。今回のレポートでは,11カ国別のGoogle Newsについて,ニュースソースのランキングを示している。ランキングのスコアは,掲載回数や露出度などを基に算出している。

 Google News Report USA には,米国のサイトにおけるニュースソースのランキングが掲示されている。今年の4月以降のデータを基に解析した結果である。上位15位のニュースソースは次の通り。

1 Reuters
2 Washington Post
3 New York Times
4 Bloomberg
5 ABC News
6 Guardian Unlimited
7 BBC News
8 Los Angeles Times
9 Xinhua
10 San Francisco Chronicle
11 Forbes
12 San Jose Mercury News
13 Reuters.uk 9,268.38 3.45 2682
14 USA Today 8,980.37 4.53 1981
15 CNN
ちなみにBusinessWeekが26位, Aljazeera.net が54位である。

 日本のメディアとしては,276位にAsahi Shimbun ,1304位に Nikkei Electronics Asia ,1318位に Daily Yomiuri がランクされていた。日本のニュースには,米国人が無関心と言うことか。一方,Xinhua(新華社)が9位で,Aljazeera.net が54位と,米国人が見ている方向が読みとれる。また,ニュース毎のスコアも示されているので,国民の関心事を読みとることも可能だ。たとえば,Washington Postの各ニュースのスコアは,Google News Report USA Stories - Washington Postで分かる。朝日新聞の場合は,Google News Report USA Stories - Asahi Shimbunに示されている。最近では,小泉首相の靖国神社参拝のニュースが,珍しく高いスコアを得ていた。

 フランスインド,それに英国のニュースソース・ランキングを眺めていて印象深いのは,中国メディアのXINHUAが影響力を発揮していることだ。フランスでは12位,インドでは18位,英国でも18位である。中国人による中国関連ニュースが世界中に出回っていることになる。一方,日本人による日本関連ニュースが海外に伝えられることは極めて少ないことになる。

◇参考
An Unofficial Google News Ranking
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2005年10月17日

市民が撮った写真,オンラインエージェントを介してマスメディアへ

 一般人が撮った写真やビデオが,マスメディアに登場する機会が急増している。デジカメ付きケータイを持ち歩く人がこれだけ増えれば当然だろう。突発的な災害や事件の現場に居合わせた人が撮った写真やビデオは特に貴重だ。ロンドン地下鉄やバリ島のテロ事件とかスマトラ沖地震やハリケーンの災害における現場写真は,多くは素人の手によるものだった。

 こうした市民が撮影した写真やビデオを,メディアに仲介するオンライン代理業が最近名乗りを上げた。Online Journalism Reviewでは,ScooptCell JournalistSpy Media の3社を紹介している。

 Scoopt(スコットランド)のサービスでは,誰もが無料で投稿できる。投稿写真は3ヶ月間,同社が独占販売する。写真がマスメディアに採用されると,掲載料の半分が撮影者に,残り半分が手数料として同社に入る。だが,このビジネスがすぐに事業として成功するとは見ていないようだ。これまで英国のメディアに採用されたのは,写真2点とビデオ1点とまだまだで。現在,多くの時間を投稿者へのコーチに費やしているという。

 Cell Journalist(Nashville)はしばらく,Nashvilleを中心にしたローカル市場からスタートする。写真投稿は無料。投稿写真の独占販売期間は96時間。写真が掲載されると,撮影者には写真1点に付きフラットの50ドルが支払われる。

 Spy Media(San Jose)は11月1日に正式オープン。現在は写真を無料で投稿できるが,11日1日からは写真1点当たり1ドルの投稿料が徴収される。投稿者(写真家)は売値を設定できる。バイヤーが投稿写真を購入すると,売値の35%が同社の手数料となる。このサイトは投稿者として,プロの写真家が主に使うようだ。仕事で撮ってきた写真で写真家が著作権を保有するものが,投稿されたりするという。


◇参考
Online agencies promise to help citizen photographers get paid(Online Journalism Review)
カメラ常時携帯の市民,主要メディアが舞台に
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2005年10月14日

ニュースリミックスの試み,Reuters News+Google Maps

  「ニュース+地図情報」のニュースリミックスを,diggのサイトで発見。Ruters NewsとGoogle Mapのリミックスの試みである。

  「Reuters News + Google Maps = News Map」の仕組みはシンプルだ。ロイターニュースの発生場所を,Google Map上でカテゴリー別に色分けしたピンで表示する。ピンをクリックすると,その場所で発生したロイターのニュースを閲覧できる。あくまで実験で,まだ粗い作りであるが,今後,ユーザーの声を吸い上げて,肉付けしていく模様だ。いろいろアイデアが浮かんでくる・・・。



*diggは新しいソーシャルブックサービスで注目されている会社で,米BusinessWeekもTech News部門のお気に入りWebサイトとして選んでいる。
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2005年10月11日

VeriSignがニュースアグリゲーターMoreoverを買収

 ニュースアグリゲーターのMoreoverが,VeriSignに買収されることになった。買収額は2500万ドルを超えているようだ。Googleも買収に動いたが,タッチの差でVerisignが勝ち取ったという。

 Moreoverは,ビジネス向けニュースを中心にしたWebコンテンツアグリゲーターである。数年前まで,Web上のニュースアグリゲーターとしてはトップランナーであった。カテゴリー分けした最新ニュースのアラート配信サービスは,個人的にも利用させてもらった。その後,Google Newsなどの台頭もあって,以前のような優位性が保てなくなっているのではなかろうか。


◇参考
VeriSign is about to announce acquisition of Moreover Technologies...(paidContent.org)
VeriSign-Moreover: Google Came Close: (paidContent.org)
FactivaとMoreover ,2大コンテンツ・アグリゲーターが提携
Moreoverのpingサーバー,あなたのブログを世界中のビジネスパーソンに配布
Moreoverも330カテゴリ別ニュースをRSS配信,コンテンツ連動の広告も添えて
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2005年09月27日

新聞社がブロガーに謝るとき

  既存メディアとブログとの共存が進んでいる。新聞社,出版社,それにTV局のオンラインサイトも,今やブログコーナーを設けるのは当たり前。外部の個人ブログとの連係も盛んになってきた。

  ニュースサイトにとって,ブログは集客マシーンとしても貴重な存在になっている。RSSで新着ニュースを通知すれば,ブログが集客の手伝いをしてくれる。ブロガーがニュース記事を引用し,サイトへのリンクを張ってくれるからだ。

 一方で,ブログがオリジナルニュースを発信する場合も珍しくなくなってきた。ブログ出版社も次々と生まれている。ブロガーの中にはジャーナリストやコラムニストのようにプロのライターも少なくない。米国のメインストリームメディアのジャーナリストにとっても,取材過程でブログを参考にする場合も増えているという。
 
  ブログがニュースサイトの記事を引用するように,今やニュースサイトがブログを引用しても不思議ではないのだ。実際に目立つようになってきた。暗黙のルールとして,引用ソースを明示すべきである。ところが,Wall Street Journalがきっちりと対応してなかったようで,ブロガーに謝る醜態をさらけ出したのだ。

 事の経緯はこうだ。ジャーナリスト兼ブロガーであるRafat Ali氏が,Viacom関連のスクープを彼のブログ“paidContent.org”(スクープ記事はこちら)で伝えた。その後を追うようにWSJ onlineが同様の記事を掲載した。そこで問題が起きた。Ali氏が「WSJ onlineの記事はpaidContent.orgのスクープを引用しているのに,クレジットを入れていない」と主張したのだ。「恥知らず」と猛烈に抗議した背景には,つい最近にもクレジットを入れないで,WSJ onlineがpaidContent.orgの記事を引用していたからと言う。この抗議を受けて,WSJはようやく前の記事も含め,クレジットを入れてニュース記事を更新した。また“Corrections & Amplifications”にも掲載し,事実上,謝ることになった。

 ブログではニュースをベースに議論したり主張する場合が多い。お互いに引用していくうちに,一種の伝言ゲームのようになり,オリジナルソースがあいまいになりやすい。時間的制約から引用先がオリジナルソースでない場合も出てくる。発表モノのニュースなら問題にならないが,今回のようにスクープの場合,クレジットが入っていないと,オリジナルソース側から噛みつかれる。多くの人に,後追いしたメインストリームメディアがスクープしたと見られるからだ。


◇参考
Exclusive: Viacom Close To Buying iFilm(paidContent.org)
:paidContent.orgのViacom関連記事

Viacom Holds Talks to Buy Web Movie Network(WSJ online)
:最初のWSJのViacom関連記事にはクレジットが入っていなかった。現在はアップデートされて,クレジットが入っている。

WSJ Steals our Story, Again: Update(paidContent.org)
:paidContent.orgがWSJ onlineに抗議したブログエントリー

WSJ Correction Acknowledges paidContent.Org's Report(paidContent.org)
:WSJのViacom関連記事にクレジットが追加されたことを報告したpaidContent.Orgのブログ

Corrections & Amplifications(September 22, 2005)(WSJ online)
:WSJ online訂正のお知らせ欄で通知

ジャーナリストの半分以上,仕事でブログを活用
Credit Where Credit Is Due: Updated(paidContent.org)
Amazon Appears to Be Moving Toward Offering Digital Music(WSJ online)
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2005年09月23日

解雇された新聞記者,新興ネットメディアに流れるのか

 「解雇されたジャーナリストよ,Yahooがお呼びだ」(Unemployed journalists: Call Yahoo)といった刺激的な見出しのブログを発見。こともあろうに,BusinessWeek Onlineの人気ブログBlogspottingにおいてだ。

 NY Times , International Herald Tribune,Boston Globe ,Philadelphia Inquirer ,Philadelphia Daily Newsなど,新聞社の人員カットの嵐が吹き荒れている。米新聞各社の広告減,部数減は一向に止まりそうもない。 新聞社を飛び出た社員の受け皿として,新興ネットメディアが期待されているのだろう。

 ブログ“New Persuasion”の中でNellie Lide が,自分自身の「今日このごろのニュースソース」として,次のような傾向を掲げていた。

craigslist - growing
blogosphere - growing
Google - growing
Yahoo! - growing
ESPN - growing
The Daily Show - expanding
MySpace - growing
my family and friends - still growing
Traditional newspapers - declining
Television news (broadcast/local news/cable) - declining
RSS feeds - growing

 多くの人も,似たり寄ったりの変化だろう。新聞紙やテレビの利用を減らし,オンライン系のニュースサイトにシフトしていくのは明白だ。合わせて旧来メディアの人もオンラインメディアにシフトしても不思議ではない。オンライン系で勢いがあるのは新興企業である。解雇された新聞社記者の多くは,新興ネットメディアに流れていくのだろう。米国では,オンラインメディアの待遇が向上しているようだし。

◇参考
NY Timesが再び大幅人員カット,4%の500人を削減
Newspapers, meet precipice: It's the product, stupid(Corante)
What is a News Source Today?(New Persuasion)
米メディア業種別の初任給比較,オンラインがTVや新聞より高給
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2005年09月22日

NY Timesが再び大幅人員カット,4%の500人を削減

 New York Times は,記者を含む500人の人員削減を実施する。同社の全従業員の4%程度の削減となる。今年5月に200人近いを削減したばかり。米新聞社の盟主とも言えるNY Timesの相次ぐ人員カットは,新聞社業界の厳しさを浮き彫りにしている。

 500人のうち250人は,NY Times や International Herald Tribuneなどの中核の新聞グループから。NY Times のnewsroomから45人を減らす予定。人員削減は10月から始まり,半年かけて500人を削減する。

 人員カットの波は,Knight Ridder 傘下のPhiladelphia Inquirer やPhiladelphia Daily News にも押し寄せている。Philadelphia Inquirer では編集スタッフの15%に当たる75人を,またPhiladelphia Daily News は編集スタッフの19%となる25人を削減する。Knight Ridder の第3四半期の利益が20%減となる見込み。広告売上が減っているのに新聞コストが膨らんでいるからと言う。


◇参考
New York Times Co. staff reductions memo(Pointer Online)
NYT executive editor Bill Keller's memo to staff(Pointer Online)
NY Times Cutting 500 Jobs to Reduce Costs
NY Timesが従業員削減にも着手,記者など190人をカット
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2005年09月15日

NYTimesの新有料メニュー,来週明けにスタート

 NYTimes.comが予告通り,9月19日から新有料サービス“TimesSelect”を立ち上げる。年間購読料は49.95ドル。

 これまでも,オンラインメディアは何度かコンテンツの有料化に挑んできたが,大半が失敗に終わっている。ネット上に代替となる無料サイトがある限りにおいては,サイトが有料化すると,多くのユーザーが無料サイトへ去ってしまっていたのだ。NYTimes.comのコンテンツは,質量ともにトップクラスのサイトである。さて,うまく滑り出せるかどうか,これからのオンラインメディアの行方を左右しそうだ。NYTimes.comのプロジェクトが失敗するようでは,新聞・出版のオンラインコンテンツ有料化シナリオは,再び後ずさりするだろう。


◇参考
NYTimes.com To Launch Premium Service Next Monday: Will Fans Pay for Famed Columnists? (Editor&Publisher)
NY Timesサイト,ついにコンテンツ有料化を9月に断行へ(メディア・パブ)
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2005年09月12日

ウィキペディア,ページビューがNYTなどニュースサイトを凌ぐ勢い

 インターネットから無料で利用できる百科事典ウィキペディア(Wikipedia)。最近,認知度が高まっている。ロイターによると,トラフィックが前年比154%増と急伸している。ページビューもNYTimesなどの主要ニュースサイトを凌ぐ勢いだ。

 ウィキペディアは, 多くの人の知識が結集した百科事典である。誰もが編集に参加できるメリットはあるものの,コンテンツはどうしても玉石混淆となる。信憑性に難があるコンテンツも見かける。だが,従来の百科事典と違って,時々刻々,コンテンツを追加し更新しているため,最新テーマをかなりしっかとカバーしている。ニュースなどの背景を調べるのに格好のサイトとなってきた。米国のハイテク出版社のサイトでは,ウィキペディアへのリンクを良く見かける。新聞社などのニュースサイトでも,信憑性の高いコンテンツに対してはリンクを張りたいところ。これまで,特に新聞社サイトは,他サイトへのリンク張りを遠ざけてきた。だが,ニュース記事について,背景情報や解説を自前コンテンツで十分に提供できるとは限らない。またニュースに対する読者の反応や意見も紹介したい。とうとうwashingtonpost.comがブログにリンクを張り出したことは,最近のエントリーで伝えたばかりだ。

 スマトラ沖津波やハリケーン「カトリーナ」なども,災害発生からすぐにウィキペディアに登場する。速報性,網羅性,有用性の点で,マスメディアに劣らない役割を果たした。情報ハブ(ポータル)的な存在にもなっている。時系列に災害の経緯をまとめており,また各種データや過去の災害についても触れており,とても参考になる。ウィキペディアのハリケーン「カトリーナ」については,Hurricane Katrina(From Wikipedia, the free encyclopedia.)へ。

◇参考
FEATURE-News junkies find Wikipedia more than encyclopedia
How Wikipedia's rising recognition may affect newspapers(editorsweblog.org)
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2005年09月09日

ノルウェーの新聞もPSP向けにニュースコンテンツを

ノルウェーの新聞“Dagbladet ”(発行部数18万3000)も,オンライン版ニュースのソニーPSP向け配信を始める。米国のABCnewsや英国のSunなど,新聞社によるPSP向け配信が続く。

◇参考
Norway: Newspaper offers Playstation Portable edition(editorsweblog.org)
Les Dagbladet.no på PSP!
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2005年09月07日

ビジネス専門のフリーペーパー,またロンドンに出現

 無料の新しいビジネス(経済)新聞紙が,ロンドンの地下鉄や鉄道の駅で9月5日から配布されている。“City AM”と称する日刊のフリーペーパーである。1000万ポンドの資金と50人の編集スタッフ体制で始めた。

 5日発行の第1号はフルカラーの24ページ。もちろんタブロイド判。印刷部数は6万部。3ヶ月以内に10万部に増やす。紙面は,ニュース記事から始まる。"John Malone’s Liberty Global is interested in buying TV company Flextech for £1 million"とか," Rupet Murdoch’s New Corporation media empire has made an approach to buy the website Friends Reunited"といった見出しのお堅い経済記事が並ぶ。株価や市場情報などもカバーし,経済紙の体裁を整えている。後半のページで,レジャー,TV番組,スポーツなどの欄を置いている。

 編集長のDavid Parsleyは前 Sunday Express business editor。Managing Directorの Lawson Muncasterは,かつての vice-president of global sales at Metro International。またCEOに就いたJens TorpeもMetro もInternationalの出身。

 競合紙は,Financial Times が4月からロンドンで発行しているフリーペーパーFTpmである(FTpmのPDF版はこちらで見ることができる)。まっとうな経済紙までもタダの時代なのか・・。

◇参考
UK: Free business paper launched in London(editorsweblog.org)
City AM in surprise launch
New London daily newspaper City AM launches today(press gazette)
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GoogleがReuters買収に関心,実現するとニュース業界に激震が

 本当なら,ニュース業界に激震をもたらす。GoogleがReuters(ロイター)の買収に動いているという噂(うわさ)が。Dow Jones & Companyのnewratingsも,GoogleがReutersの買収に関心を持っていることを伝えた。

 そういえば,GoogleとReutersは仲良しだったな。Google Newsに対して,APが反発しているのに対し,Reutersはとても協力的だった。最近,Googleが新株発行で44億ドル(約4400億円)を調達することになったが,ひょっとしたら・・・。

◇参考
Search For Reuters Suitor Produces Google (newratings)
Is Google Interested In Acquiring Reuters?(webpronews.com)
Google Eyeing Reuters?(Online News Squared) 
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2005年09月05日

WashingtonPostとTechnoratiの連係プレー,このままでは危ない落とし穴が

 WashingtonPostとTechnoratiのコンテンツ連係プレーは,大手メディアとコンテンツアグリゲーターとが共存する一つの流れになりそうだ。今後追従するメディア企業も出てこよう。

 先週末のエントリーで,washingtonpost.comの記事と引用ブログを同時に閲覧できる仕組みを紹介した。その説明のために,たまたまwashingtonpost.comの中のあるコラム記事を取り上げたのだが,この連係プレーに巻き込まれたので報告を。

 エントリーを投稿してからしばらくして,washingtonpost.com経由で私のエントリーへのアクセスが始まり,半日で25本近くに達した。早速,リンク元を調べると,エントリー内で紹介したコラム記事のページに。以下が,リンク元ページのスナップショット(画面イメージ)である。

WP090503aaa.JPG

 右側の“WHO'S BLOGGING?”の欄に,このコラム記事を引用した最新ブログの見出し(リンク付き)が掲載されている。小生のブログでもこのコラム記事を引用していたので,投稿後しばらくして,ブログエントリーの見出しが掲載されていた。実際には,?????と文字化けに。washingtonpost.comの閲覧者がその????をクリックして,小生のブログに飛んできていたのだ。上のスナップショットは投稿1日後のため,小生のエントリーの見出しは消えている。

 また,washingtonpost.comには,その記事を引用しているブログの見出しと冒頭本文を掲載するページも設けている。以下が,そのスナップショット。下の位置の文字化けした?????が,小生のブログエントリー(見出しと一部本文)である。

WP GIF.GIF

 確かに,ほぼリアルタイムで,記事を引用したブログを,記事と共に閲覧できるのはおもしろい。だが,落とし穴もありそうだ。

 まだ試行錯誤の段階だろうが,今後はフィルタリングが必要になるのでは。被リンク元のブログを日本語であろうが無条件で掲載している。現在はフィルタリングを実施していないようだ。このままでは,スパムブログに悪用される格好の場になるに違いない。washingtonpost.comの信用度が傷つきかねない。

 もう一つ気になるのは,ブロガーの反発を受けかねないことだ。小生のブログの記事部分も,washingtonpost.comのページ内にそのまま掲載されていた。一般のブロガーならブランド力のあるwashingtonpost.comに自分の記事が出るのを歓迎するだろう。しかしバナー広告も掲載されている商用ページに,無断で自分の記事を利用されたことに対し,抗議するブロガーが現れるのではなかろうか。
 

◇参考
WashingtonPostもTechnoratiと提携,引用ブログが閲覧可能に
大手メディアとコンテンツアグリゲーター,共存の道を探る
荒れだしたブログの世界,半分近くのブログがスパムとの結果も
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2005年09月02日

WashingtonPostもTechnoratiと提携,引用ブログが閲覧可能に

 WashingtonPostのサイト(washingtonpost.com)は,ブログ検索サービスのTechnoratiと提携した。狙いは関連のNewsweek サイトと同じく,記事を引用したブログを閲覧できるようにすること。

 すでに,washingtonpost.comのニュースやコラム,社説の一部には,記事本文に“WHO'S BLOGGING?”という囲み欄が設けられており,その該当記事を引用したブログが紹介されている。ブログをほぼリアルタイムで収集しているTechnoratiとの提携により実現したサービスである。

 たとえば,Terry M. Neal氏のコラム“Questioning Bush's Sacrifice for a 'Noble Cause'”を開くと,本文中央に“WHO'S BLOGGING?”が見つかる。Full List of Blogs (6 links) をクリックすると,そのコラムを議論しているブログ6本が紹介されている。だが,washingtonpost.comのページ内に,ブログの本文の一部が掲載されている。著作権をクリアーしているかが気になる。


*追加
このエントリーを投稿してから1時間後,アクセスログを調べてみたら,washintonpost.comから数本のアクセスがあった。上で紹介したコラムの“WHO'S BLOGGING?”から飛んできている。つまり,このエントリーが,そのコラムを引用していたからである。だが,文字化けしていて,“WHO'S BLOGGING?”の中で小生のブログの見出しは,?????????????????????と。?????????????????????をクリックすると,このエントリーに確かに飛んでくる。また,そのコラムを引用しているブログ一覧ページには,このエントリーの冒頭の文章が掲載されているのだが,そこも文字化けで,???????・・・と。




◇参考
washingtonpost.com Partners with Technorati to Deliver Content and Comments from Blogs (プレスリリース)
Newsweekのサイト,記事に対するブロガーの反応を紹介
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2005年08月25日

CNN,ニュース番組でGoogle Earthを借用

 CNN International のニュース番組でGoogle Earthの衛星写真が登場した。23日のペルー国営機墜落事件を報道する番組の中でGoogle Earthを借用したのである。

 旅客機が墜落したペルー北東部のジャングルの現場写真なんて,これまで簡単に入手できなかった。それが,地球の隅々までカバーしたGoogle Earthを使えば,すぐにニュース番組で現場写真(もちろん事故の起こる前の衛星写真)を伝えることができるのだ。これから,テレビや新聞,それにオンラインのニュースサイトに,Google EarthやMSN Virtual Earthなどが頻繁に使われていきそう。


◇参考
Google Earth as a coverage tool(lostremote)
posted by Kilimanjaro at 08:57 | Comment(0) | TrackBack(1) | 新聞 ニュース