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2006年06月24日

Diggが新装サイトを26日に開設,まずWeb2.0の人気ブロガーに紹介

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 参加型ニュースアグリゲーターのDiggが,非技術分野にも進出することになっていたが,週明けの26日から新装サイト(Digg3.0)がスタートする。これまでのtechnology分野に加えて,
・World and Business(Business & Finance, Politics, World News, Offbeat News),
・Video(Animation, Comedy, Educational, Music, People, Gaming),
・Entertainment(Celebrity, Movies, Music, Television),
・Science(Space, Environment, Health, General Sciences),
・Gaming(Gaming News, Playable Web Games),
のカテゴリー別のニュースページを設ける。パーソナライゼーションなどのコミュニティ機能も充実させている。
Digg060623.JPG

 Diggは今や,ニュースサイトの台風の目となっている。digg.comの月間ユニークユーザー数は850万人で,一日あたりの平均ページビューは950万である。ニュースを取り上げたり,投票したり,コメントを加えたりするには登録する必要があるが,その登録者数は30万人を超えた。このサイトを,わずか15人のスタッフで運用している。 

 今回のDigg3.0の公表のプロセスがおもしろい。詳細の公表は,マスメディアをパスして,TechCrunchとRead/WriteWebの両ブログを通して行われた。共に,Web2.0関連の人気ブログである。今やgeekやearly adopterの間では,非常に影響力の強いブログになっている。6月から,TechCrunch日本語版も始まっている。

 DiggのKevin Rose (co-founder and Chief Architect)と Jay Adelson(CEO)が,TechCrunchのブロガーMichael ArringtonとRead/WriteWebのブロガーRichard MacManusを招いて,新しいDigg3.0について議論した。その議論の録音(55分)が,TechCrunchのポッドキャスト番組“TalkCrunch podcast”で聴取できる。

 もちろん,TechCrunchとRead/WriteWebの両ブログで,多くのスナップショットを付けて,Digg3.0を詳細に紹介している。Web2.0の最も強力なインフルエンサーである両ブログは,当然のことだが,Diggのニュースサイトでも大量の投票(digg)数を得ることになる。たとえば,TechCrunchのMichael Arringtonのブログエントリーは,25時間で3665の投票(digg)を得ている。このDigg経由で,TechCrunchにアクセスが殺到し,多くの人がDigg3.0の情報を得ることになるわけだ。
Digg Digg060624.JPG

 確かに,こうした類のニュースは,マスメディア向けのプレスリリースで出すよりも,インフルエンサーブロガーを利用した方が賢明かもしれない。GoogleやYahooもよく,プレスリリースの代わりに,開発者ブログ(社の公式ブログ)を通して新サービスや新技術を公表している。


◇参考
・Digg 3.0 To Launch Monday: Exclusive Screenshots and Stats(TechCrunch)
・Digg 3.0 expands beyond tech(Read/WriteWeb)




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posted by 田中善一郎 at 13:26 | Comment(1) | TrackBack(0) | 新聞 ニュース
2006年06月21日

NYTimesのサイト, ブランド依存から脱却し検索エンジン対策も

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 新聞紙で培ったブランド力があるのだから、後は優れた記事を読者に向かって発信すればよい・・・。新聞社は,有力な新聞を抱えている社ほど,そのように考えていたのではなかろうか。

ブランド信仰だけでは限界が
 だが,読者に向けて記事を発信するだけではダメになってきた。検索エンジンに向けて発信する必要も高まってきたのだ。これまでは,ブランド力で新聞社サイトのトップページに読者を誘導し,そこから好みの記事を探して読んでもらっていた。トップページに来てもらうことを前提に,サイトも設計されていた。ところが,ユーザーの情報アクセスのスタイルが大きく変わってきたのだ。検索エンジンの浸透に伴い,トップページをバイパスして,読者が特定記事にアクセスするようになってきたのだ。検索エンジン経由で飛んでくる読者を増やす対策が必要になってきたのだ。

 こんなこと,今更かもしれない。だが,伝統的なメディア会社では当たり前ではない。紙媒体の世界を闊歩してきた編集者には,頭で理解しても,なかなか実感できない話だからだ。実は,名門新聞社New York Times(NYTimes)も,1年前まではそうだったのだ。その経緯を,SearchEngineWatchの記事をもとに紹介する。

外来者がSEOを断行
 つい最近まで,NYTimes.comは検索エンジンを無視し続けていた。検索エンジン対策を講じるようになったのは,同社が昨年,About.comの買収に合わせてMarshall Simmonds を獲得してからである。入社したMarshallが,NYTimes.comのコンテンツを検索エンジン対応(search engine friendly)に変えることに着手したのだ。それまで,Googleなどの検索エンジンクローラー(巡回ロボット)がNYTimes.comのほとんどの記事を巡回していなかったという。

 Marshallが最初に手がけたことは,1981年に遡ってアーカイブされている膨大な記事を,検索エンジンのクローラーにアクセスさせるようにしたことだ。これは,サイトの方針の大転換だ。これまでアーカイブコンテンツは,有料読者にしか利用できなかったからだ。だが,有料コンテンツの販売売上を減らすわけにはいかない。どのような手を打ったのか。

 説明を進める前に,現在のNYTimesコンテンツのアクセス制御をおさらいしておこう。NYTimesは,毎日,約500本の記事を作り出している。つまり一週間あたり3500本もの記事を発信しているわけだ。こうした記事のほとんどが,最初の7日間,誰もが自由にアクセスできる。Web登録も不要である。これを,“Seven day content”と呼んでいる。7日後にはこれらの記事は,“open content”か“archived/Times Select content”に振り分けられる。大半の記事が移行する“open content”は,無料だがWeb登録者のみ利用できる(利用回数に制約があるようだが)。最後の“archived/Times Select content”は有料コンテンツだ。年間購読料49.95ドルあるいは月間購読料7.95ドルを払った読者か,NYTimes紙の読者しかアクセスできない。

有料コンテンツも検索対象に
 ここで重要なことは,“Seven day content”から“open content”に移しても,各記事のURLを不変にしたことだ。記事を格納する物理的なサーバーが変わっても,検索エンジンのためにURLを変えないようにした。つまり,パーマリンクということか。現在,“open content”のドキュメント数は,一般ニュースを含めて約2000万本もあるという。全コンテンツの97%が無料で閲覧できると言うことだ。残り3%の記事が,有料コンテンツである。

 “open content”には,特別の仕掛けで検索エンジンの巡回ロボットにも登録者と同じようにアクセスさせているようだ。さらに驚くのは,有料コンテンツも検索させているというのだ。Marshallが言うには,GoogleやYahooの検索エンジンが有料のプレミアムコンテンツ全てを,検索用にインデクス化しているとのことだ。実際,Timeselectのコラム記事などが,検索エンジンで検索されている。

 プレミアムコンテンツを検索対象にする仕掛けを理解するのは,小生の能力を超えているので,誰かに解説してもらいたい。どうも,検索エンジン用に各有料記事のアブストラクトページを用意したようである。だが,クローキング(cloaking)技術を利用しているのではとの疑いも。おっと,難しい技術用語が出てきた。WebAccessUp.comの解説記事によると,クローキング技術とは,検索ロボットには見えても,人間には見えないページを作成する技術のことである。GoogleもYahooもクローキングを一種のスパムと見なしているようで,警鐘を鳴らしている。

 MarshallがやっているSEO対策は,クローキングっぽいグレーゾーンに踏み込んでいるのかも。GoogleもYahooもNYTimesのコンテンツを検索対象にしたいのが本音。だが,NYTimesだけを露骨に特別扱いすることもできない。ただ,NYTimesが仕掛けていることを詳細にウオッチし,ちょっと危ない手法も大目に見ているようだ。

見出しもキャプションも検索エンジン向けに
 Marshallがすごいのは,というかNYTimesのnewsroomがすごいのは,記者や編集者に対し,検索エンジンを配慮した記事作りを徹底的に教育したことだ。まず記事見出しの作り方だ。人間が飛びつく見出しと,機械(検索エンジン)が反応しやすい見出しとは違うのである。結論から言えば,読者にも検索エンジンにもフレンドリーな見出しを付けろと言うことになる。お〜,これは難しそう。このあたりについては,NYTimes.comの記事“This Boring Headline Is Written for Google”がおもしろい。

 さらに,Marshallは写真にも注文を付けた。新聞社のニュースサイトでは写真やイラストを多用している。だから,イメージ検索への対策も欠かせない。具体的には,写真のキャプション(説明文)も検索エンジンフレンドリーにすべきだと言うのだ。

 もちろん,RSSフィードの発信も徹底させた。このように,紙媒体で育った記者や編集者が嫌がるようなことを,強引に断行していったのである。

SEO対策の効果,検索トラフィックが59%増に
 SEOキャンペーンを本格的に始めたのは今年の4月から。早速,効果が出てきた。NYTimes.comに検索エンジンから来るトラフィックが59%も増加しているのだ。驚くべき効果である。

 SEO対策をさらに進める。同社は,1854年に遡ってNYtimesの全コンテンツのデジタル化を進めており,それらが有料のプレミアム/Timeselectコンテンツとなっていく。実は,それらのコンテンツ全てを,GoogleやYahooの検索エンジンの対象に仕向けようとしているのだ。この壮大なプロジェクトは,1年以内に完成する予定である。

 インターネット時代の新聞は変わろうとしている。


◇参考
・Getting The New York Times More Search Engine Friendly(SearchEngineWatch)
・New York Times Allowed to Cloak Content?(Search Engine Roundtable)
・・クローキング/Cloaking-サーチエンジンアクセスアップ支援 (WebAccessUp.com)
・Timeselect関連のエントリー(メディア・パブ)
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posted by 田中善一郎 at 12:30 | Comment(0) | TrackBack(1) | 新聞 ニュース
2006年06月16日

打倒Diggのポータル・ニュースサイト,AOLがNetscape ブランドで開設

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 前のエントリーで紹介したように,参加型ニュースアグリゲーターのDiggは,サイトのカバー分野をワールドやビジネスへと拡大させ,ニュースサイトのポータル的地位の確保に動き始めた。

 そのDiggに対抗する強力なポータル・ニュースサイトが,AOL-Netscapeによって立ち上がることになった。現在はベータ版であるが,Netscapeの新しいホームページとして開設される。

*クリックで拡大可
Netscape.JPG

 基本的には,Diggと非常によく似た参加型ニュースサイトである。“diggする”が“voteする”という言葉の違いはあるが。ただ,カバー分野は最初から幅広い。Art&Designを始め30チャンネルものトピックス別ニュースサイトを用意している。TechCrunchの記事によると,8人の専任編集者と11人のパートタイム編集者が,サイトを管理しているという。

 このサイトで注目したいのは,Jason Calacanisが陣頭指揮を執っていること。彼は,米国最大のブログ出版社(ブログネットワーク)Weblogsの創立者で,こうした参加型サイトの本質を熟知した編集プロである。かなり期待できそうだ。またWeblogsは昨年の秋にAOLによって買収されたが,今でもAOLサイトとは切り離した形で運用されている。

 AOLとしては,今回のプロジェクトでNetscapeサイトをテコ入れしたい狙いもあるようだ。陰が薄くなってきたNetscapeサイトをポータルニュースサイトに変身させ,再浮上させたいようだ。


◇参考
・AOL-Netscape Launches Massive “Digg Killer”(TechCrunch)
・Scoop: Exclusive screenshots reveal: Digg v3 will cover all news (Valleywag)
・勢い増すニュースサイトDigg,ワールド編とビジネス編に進出(メディア・パブ)
・AOL to Turn Netscape Site Into a Newspaper of Sorts (NYTimes.com)
・米AOL,ブログ専門出版社のWeblogsを買収
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posted by 田中善一郎 at 12:55 | Comment(0) | TrackBack(1) | 新聞 ニュース
2006年06月12日

英Guardianの決意,ニュースの第一報は新聞紙ではなくてWebで

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 英新聞社のGuardianは,ニュースの"web first" service を実施することを,先週の同社サイトで明言している。

 新聞紙のスケジュールに合わせてニュース記事を編集するのではなくて,ブレーキングニュースをどんどんWebに流していくということだ。これはニュース編集の強化にもつながる。

 新聞は,グローバルな読者に向けて,広範かつ深堀した記事が中心になる。また新聞上でしか掲載しない独占的な企画記事も,新聞紙の質確保のために続ける。

 当たり前の流れである。でも未だに新聞紙の読者離れを恐れて,ニュースの第一報を全てWebに流すのに制約を課している新聞社も存在するようだが。

◇参考
・Guardian to offer news online first (MediaGuardian.co.uk)

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posted by 田中善一郎 at 08:20 | Comment(1) | TrackBack(0) | 新聞 ニュース
2006年06月09日

新聞社系ニュースアグリゲーターTopix.net,無料のクラシファイド広告を開始

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  新聞社系のニュース・アグリゲーション・サイトTopix.netが,無料掲載のクラシファイド(案内)広告を始めた。

  クラシファイド広告売上に大きく依存してきた米新聞にとって,インターネット版の出現は脅威である。中でも,無料のオンライン・クラシファイド広告で市場を蚕食するCraigslistに攻められ続けてきた。そのCraigslistに対する反撃の狼煙として,Topix.netがクラシファイドページを開設したのだ。

  Topix.netは,Tribune, Gannett, Knight Ridderの3大手新聞社グループ傘下のニュースアグリゲーターである。Google Newsのように世界中のニュースサイトからニュース記事を収集し,36万種のカテゴリー別に分類したニュースページを作り上げている。最近は選別したブログも収集対象に加えた。

  売り物としている36万種のニュースページの中には,約3万の地域別ニュースページも含まれている。全米すべての都市のローカル・ニュース・サイトが用意されているのだ。そうしたローカルサイトでは,当然,その地域限定のクラシファイドページのニーズが非常に高い。

  例としてCA州Santa Cruzのローカル・ニュース・ページを見てみよう。

Topix Santa Cruz.JPG


  上のSanta Cruz Newsページの右欄に,同地域のクラシファイド・ページの目次が載っている。下の画面は,その一部である。立ち上がったばかりで,現在はまだ掲載数が少ない。

Topix Santa Cruz cf.JPG

現在,次の6分野のクラシファイド案内を無料で掲載できる。
・Housing
・Jobs
・For Sale (post garage sales under events)
・Services
・Events
・Local Shops

 クラシファイドページを設けることにより,ローカル・ニュース・ページの閲覧数が増え,広告メディアとしての価値が高まることになるだろう。つまり有料広告も呼び込むことになるのかも。また,明らかではないが,クラシファイド広告も掲載だけならは無料であっても,いずれ成果報酬として有料化するかもしれない。


◇参考
・Newspaper JV Topix.net Debuts Craigslist Rival(Micro Persuasion)
・Topix.net For Sale(Topix.net Weblog)
・Topix.net関連エントリー(メディア・パブ)


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posted by 田中善一郎 at 07:21 | Comment(0) | TrackBack(0) | 新聞 ニュース
2006年06月01日

市民新聞OhmyNews,権威ある新聞社IHTと相互リンク契約を

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 OhmyNews InternationalとThe International Herald Tribuneは,両社のWebサイト間でニュース見出しの相互リンクを実施することで合意した。

 OhmyNewsは韓国生まれのオンライン新聞で,4万人の市民記者を抱えた市民新聞である。一方のThe International Herald Tribune(IHT)は,現在はNYTimesの100%子会社になったが,パリを拠点とした権威ある新聞である。そのIHTがOhmyNewsを認知したのだ。

 IHTの編集責任者のMichael Oreskesが,OhmyNewsを相互補完できるメディアとして,次のように評価している。 
"We are developing our plan to link to OhmyNews," Michael Oreskes, executive editor of the IHT, said. "OhmyNews is an exciting innovation in the world of media. Its approach to covering news is different from ours. But that does not make it less interesting. Not all eyewitnesses are journalists. But all journalism starts with eyewitnesses, or should."
  Guardian Unlimitedの記事によると,OhmyNewsの記事の約75%は市民記者が最初に書いたコンテンツだという。現在,同社にいる50人の専任記者と編集者がサイトの編集に関わっている。市民記者は2010年までに10万人まで増やしていく予定。

 IHTがまず期待しているのは,ドイツで開催されるワールドカップ関連のニュース。世界89カ国に散在している市民記者からファンの熱狂ぶりを,OhmyNewsが伝えてくれそうだから。

 OhmyNewsはこれから,ロイターやAPのようなニュース通信社としての役割も果たしていくのではなかろうか。

◇参考
・News sites to share links (International Herald Tribune)
・Korean website's 40,000 citizen journalists get shot at byline in Herald Tribune (Guardian Unlimited)


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posted by 田中善一郎 at 15:43 | Comment(0) | TrackBack(0) | 新聞 ニュース
2006年05月25日

AP通信社がTechnoratiと提携,APニュースと関連ブログをセットで配信

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 APの配信ニュース記事に,その記事内容をテーマにしたブログが合わせて掲載されるようになった。AP通信社がTechnoratiと提携することによって実現した。

 これによって,米国内のAP加盟新聞の440サイトに,APニュース記事と関連ブログがセットになって配信されることになるのだ。特にAPニュースに全面依存することが多い地方紙に幅広く,ニュース関連ブログが伝播するわけだ。AP加盟の地方紙Sun Journal Onlineの実例を,以下に。

●Sun Journal Onlineに掲載されてAP配信のニュース記事
AP Technorati0605.JPG

●上のニュースをテーマにしたブログが,以下の特設枠で紹介される。
AP Technorati0605.JPG


◇参考
・Technorati Teams With The Associated Press to Connect Bloggers To More Than 440 Newspapers Nationwide(Technorati Weblog)
・AP Unveils Deal to Tie Stories to Blogs(Yahoo! News)
・WashingtonPostもTechnoratiと提携,引用ブログが閲覧可能に(メディア・パブ)


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posted by 田中善一郎 at 08:03 | Comment(0) | TrackBack(1) | 新聞 ニュース
2006年05月22日

参加型ニュースサイトのDigg,国際分野や政治分野にも進出へ

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 ニュースサイトの台風の目になっているDigg。技術系分野のソーシャル・ブックマーキング・ニュースサイトとして,米国の若者達の間で急激に人気が高まっている。

 そのDiggが,近く非技術分野にも進出していくという。[adult swim]と称するサイトで,Diggの創立者の一人のKevin Roseがインタビューで次のように語っている。
Kevin: We're really focused right now on the next generation versions of Digg. When we launch our next version, version 3, here in the next few months, you are going to see a complete overhaul of the site. You're going to see new features. It's really going to expand outside of technology. The core will still be that tech site, but we're also getting into other sections of the newspapers, about world news, and politics and you name it...we're going to have all sorts of different sections of the site. It's going to be a crazy, crazy upgrade for us. It's going to be really cool.

 数ヶ月以内に,サイトを大幅にバージョンアップするようだ。これまで,ニュースのカバー分野は技術系が中心であったが,世界ニュースや政治ニュースにも手を伸ばしていきたいという。“crazy upgrade”をやりたいようで,楽しみにしておこう。


◇参考
・Digg to expand to news(Lost Remote)
・Q & A With Diggnation([adult swim])
・“diggする”が,米国のgeekの間で定着(メディア・パブ)
・参加型ニュースサイト“Digg”が大手新聞社サイトを抜き去る日(メディア・パブ)

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posted by 田中善一郎 at 09:25 | Comment(0) | TrackBack(0) | 新聞 ニュース
2006年05月15日

米新聞大手Gannett,ローカル専門の検索エンジンを獲得

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  米新聞大手のGannnetは,先週末にPlanet Discoverを買収した。Planet Discoverは,ローカル検索エンジンと広告技術を専門とするベンチャー企業。

 USA Todayをはじめ90種の日刊紙を抱えるGannnetは,100以上のWebサイトを運用している。これらのWebサイトのプラットフォームにPlanet Discoverのローカル検索エンジンを導入し,オンライン事業を強化していく。

◇参考
・Gannett acquires Planet Discover Firm’s technology powers Web sites’ local search (プレスリリース)


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posted by 田中善一郎 at 08:04 | Comment(0) | TrackBack(0) | 新聞 ニュース
2006年05月10日

参加型ニュースサイト“Digg”が大手新聞社サイトを抜き去る日

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 “diggする”がマーケッティング用語になるかもしれない。

 参加型ニュースサイトのDiggに掲載されると,驚くばかりのアクセスが殺到する。だから,Diggに掲載されるためのマーケッティング対策も一部で始まっている。SEO対策ならぬDigg対策である。

 Diggに掲載されるには,売り込みたい記事をより多く投票してもらわなければならない。投票数の多い人気記事がDiggに掲載されるからだ。そこで,記事の近くに投票箱(“digg it”)を置くことが,ブログやメディアサイトで流行ってきた。つまり,“digg it”を記事の末尾や先頭に置くのである。下の画面は,ZDNetの事例である。
diggする.JPG

 なぜ競って“digg it”するのか。Diggの最近の躍進ぶりを見れば納得するはずだ。以下は,alexaデータによる,digg.comのリーチの推移を示している。4月半ばから爆発的に増加しているのだ。

Digg060511.JPG

 Diggは昨年夏当たりから頭角を現しており,その後次々と既存メディアサイトを追い抜いている。ついに,大手新聞サイトも脅かす存在になってきた。以下のランキング推移が語るように,4月の急騰で,Washington Postのサイト(www.washingtonpost.com)も抜き去ってしまったのだ。この勢いなら,最大手のNYTimes(www.nytimes.com)に追いつくのも時間の問題かもしれない。

Digg washingtonP NYT060510.JPG

 まだまだ一部の分野に限られるが,読者参加型ニュースアグリゲーターに載った方が,大手新聞社サイトに載るよりも影響力が大きくなろうとしている。

●Digg,NYTimes,Washington Postの比較(alexaのデータより)
*リーチの人数は100万人当たり
◇Digg(digg.com)
ランク:228位(過去3ヶ月平均),99位(過去1週間平均),112位(5月10日)
リーチ:3660人(過去3ヶ月平均,6900人(5月10日)

◇NYTimes(www.nytimes.com)
ランク:53位(過去3ヶ月平均),64位(過去1週間平均),54位(5月10日)
リーチ:11795人(過去3ヶ月平均)→12800人(5月10日)

◇Washington Post(www.washingtonpost.com)
ランク:145位(過去3ヶ月平均),159位(過去1週間平均),164位(5月10日)
リーチ:5645人(過去3ヶ月平均)→5400人(5月10日)

注:Alexaの調査対象ユーザーは,マニアックな人が多い傾向があると思われる。このため,相対的にはDiggのリーチ数などは割り引く必要があるかもしれない。

◇参考
・“diggする”が,米国のgeekの間で定着(メディア・パブ)
・急成長のDigg,メディアサイトを追い抜く勢い(メディア・パブ)
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posted by 田中善一郎 at 11:23 | Comment(4) | TrackBack(3) | 新聞 ニュース
2006年05月01日

新聞のデジタル版,Guardianのサービスでも十分かも

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  一つ前のエントリーで,NYTimesとMSとが共同開発しているTimes Readersに対し,メディアコンサルタントのJeff Jarvisが批判していることを伝えた。その彼のブログで,新聞のデジタル版サービスなら,Guardianが以前から提供しているレベルで十分と語っていた。つまり,大げさなソフト開発をしなくてもいいのではと皮肉っていたのだ。

 そこで,Guardian Unlimitedのデジタル版サービスGuardian Unlimited | Subscriptions index を覗いてみた。The Guardian(last 13 issues )と The Observer(last 4 issues)のデジタル版の購読料金は,24時間で£1.50(約310円),1ヶ月間で£9.99 (約2050円)である。

 実際のデモは,The Guardian and Observer Digital Editions - demoで体験できる。紙面レイアアウトの記事がPDF形式で閲覧できる。記事はテキストでも表示でき,カット&ペーストが可能だ。どうしても紙のレイアウトの新聞を読みたい人には,この購読料金と使い勝手なら,満足するかも。
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posted by 田中善一郎 at 08:05 | Comment(0) | TrackBack(1) | 新聞 ニュース

NYTimesとMS,Vista対応の新世代リーダーソフトを共同開発

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  New York Times とMicrosoftは,“Times Reader”と称するソフトウェアを共同開発している。 American Society of Newspaper Editors会議で,Bill Gates 自身が,“Times Reader”を披露した。サービス開始はWindows Vistaの出荷に合わせて,来年1月の予定。

NYT Reader0604.JPG

 Times Readerは,ダウンロードしたデジタル版新聞をパソコンや携帯端末で閲覧するためのソフトウェアである。雑誌や書籍のデジタル版コンテンツも対象となるようだ。Zinio Readerとよく似たソフトと思えばよい。Microsoftの主張によると,Vista組み込の最新プレゼンテーション技術を駆使しているため,モニター上で新聞記事を非常に読みやすくなっているとのことだ。紙面に近い文字フォントやレイアウトで表示できるという。また,ユーザーの好みに合わせたカスタマイズ表示も可能。注釈を加えたりもできる。

 NYTimesが狙っているのは,紙媒体のデジタル版を配布することによる,新聞紙広告売上の底上げである。米国の雑誌では既に,デジタル版読者を紙媒体読者として計数し,広告料金を設定している(米国のABC考査でも,デジタル版読者を紙媒体読者に加算している)。また,携帯端末でもオフラインで閲読できるようにすることにより,読者の拡大も狙っている。

 確かに新聞紙のデジタル版は,新たに海外読者や地方読者を開拓できる可能性はある。また,またiPodやPSPの利用状況から見ても,携帯端末によるオフライン閲読のニーズも高そうだ。

 でも大きな流れを生み出すとは思えない。紙媒体の文化というかテーストを守っていきたいという意気込みは分かるが,何となく時代の流れと逆行しているのではなかろうか。日本の電子ブック(装置)の開発と似ている。紙媒体のコンテンツをレイアウト,文字フォントも合わせて提供すれば,一部の中高年層には歓迎されるかもしれないが・・・。

  新聞社や出版社のWebサイトでも,コンテンツやレイアウトが紙媒体の延長ではなくて,ネットの特性を活かした形に変化してきている。インターネット世代の若者を中心に,今や情報の接し方が様変わりしてしまっているのだ。また,オフラインの携帯端末の閲覧も,大騒ぎするサービスではない。たとえば,Webarooのようなソフトを利用すれば,Webサイトのコンテンツをオフライン端末でも手軽に閲覧できるようになっている。

 メディアをテーマにした米国のブログでも,“Times Reader”に対し厳しい見方が多い。有名なメディアコンサルタントのJeff Jarvisは,彼のブログで,なぜ,新聞をコンピューターで読ませるのかと疑問を投げかけ,次のように述べている。
Why not design the next frontier for the sharing of news that takes advantage of all the new opportunities technology permits — linking, conversation, multimedia, search, selectivity, depth, currency? Oh, yeah, it was already invented. It’s the web.
  新聞紙をPCなどで読ませることよりも,今進めているWebコンテンツをもっと強化すべきであると言いたいのだろう。

 市民ジャーナリズム推進派のDan Gillmorも彼のブログで,次のような疑問を投じていた。
・Do very many people really want to read the paper’s journalism this way?
・How much will the newspaper(s) charge?
・Will this product include digital restrictions management (DRM) that, for example, prevents saving the stories or copying a section for further (fair) use?
・What is the itch being scratched here, other than herding readers into a system that can be more easily monetized but is less convenient and very likely much more restrictive?
・In other words, what’s really in it for the customers?


 今の若者は,スタチックな紙媒体コンテンツでは満足せず,ダイナミックなネットコンテンツでないと受け付けない。紙媒体コンテンツをそのままネットに流しても,ダイナミックじゃないのだけど。

◇参考
・The New York Times to Enhance Online and Offline Reading Experience with Times Reader; New Application Uses Microsoft Software to Benefit Readers (プレスリリース)
・The New York Times to Enhance Online and Offline Reading Experience With Times Reader(プレスリリース)
・Surprise: Gates, Sulzberger Unveil New Web/Print 'Reader' (AP)
・Microsoft Software Will Let Times Readers Download Paper (NYTimes.com)
・Two steps backward(BuzzMachine)
・Digital Editions of Print Pubs Are Publisher-Centric(Publishing 2.0)
・Newspaper Faces Tomorrow by Retreating(Center for Citizen Media: Blog)
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posted by 田中善一郎 at 00:17 | Comment(0) | TrackBack(0) | 新聞 ニュース
2006年04月22日

通信社APのビデオ配信サービス,1100メディアが早くも採用

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  通信社のAP(Associated Press)が,動画ニュース配給サービス“Online Video Network”を3月から始めていたが,既に1100社のメディアが配給を受けている。

  これまでのAPユーザーであった新聞,ラジオ,テレビなどのメディア会社が,Webサイトで動画ニュースとして採用しているのだ。ブロードバンドネットにおいては,新聞,ラジオ,テレビ,出版の壁は低くなる一方。

◇参考
・AP's Online Video Network up to 1,100 sites(プレスリリース)
・AP通信社,動画ニュースの配信を開始(メディア・パブ)
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posted by 田中善一郎 at 11:10 | Comment(0) | TrackBack(2) | 新聞 ニュース
2006年04月20日

Dow Jonesの1-3月期業績,売上高が前年同期比9.7%増に

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  米新聞社の決算となると最近は暗い話に決まっていたが,Dow Jonesだけは少し明るい発表を。

  Dow Jonesが発表した1-3月期決算では,売上高が前年同期比9.7%増の4億5220万ドルと,すこし元気を戻してきたようだ。営業利益は140万ドルと前年の1700万ドルから大幅に落ち込んだが,これはリストラ費用を計上しているため。リストラ経費を除くと,同31.5%増の2230万ドルとなる。

  同社は2月に,チャンネル別に組織再編したばかり。新しい部門別の売上高(営業利益)は次の通り。

・Consumer Media :2億7573万ドル(-242万ドル)
・Enterprise Media:9686万ドル(2352万ドル)
・Community Media:7963万ドル(1033万ドル)

  Consumer Media 部門には,WSJやBarronの紙媒体だけではなくて,WSJ.comやMarketWatchのWeb媒体も組み入れられている。同社の中核部門なのににマイナスとなっているのは,紙媒体の赤字分が大きいため。それでも,1年前に比べ450万ドルも改善している。

  オンライン広告売上は,前年同期比26%増と順調に伸びている。WSJ.comの有料購読者数は,1年前の73.1万人から現在は76.1万人へ。

  サイトの月間ユニークユーザー数は,WSJ.comが395万人(昨年は364万人),MarketWach.comが576万人(昨年は716万人)であった。MarketWach.comのユニークユーザー数が1年間で150万人近く減っているのが気になる。同社はページビューは増えているので,大丈夫としているが(Dow JonesのMarketWatch買収,失敗であったとの声も)。


◇参考
・Dow Jones Reports Improved Revenue(プレスリリース)
・FIRST QUARTER 2006 EARNINGS SCHEDULE(プレスリリース)
・Dow Jonesの組織再編,WSJの紙媒体とWeb媒体が同一部門に(メディア・パブ)
・下り坂の紙媒体と上り坂の電子媒体,Dow Jonesでも明暗がくっきり(メディア・パブ)
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posted by 田中善一郎 at 11:34 | Comment(0) | TrackBack(0) | 新聞 ニュース
2006年04月17日

ニュースアグリゲーターのTopix.net,この1年間で利用者が2.3倍に

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 ニュースアグリゲーターのTopix.netが,Tribune, Gannett, Knight Ridderの3大手新聞社グループの傘下に納まったのは昨年の3月。今年3月の月間ユニークユーザー数は650万人と,1年前と比べ2.3倍も急増した。過去2年間のユニークユーザー数の推移はこちらのグラフで。

 36万種のトピック対応に最新ニュースを提供するニュースサイトで,根強いファンを抱えている。だが,Google Newsなどの強力なニュースアグリゲーターの台頭で,淘汰されるのではとの心配もあった。

 厳しい環境の下,この1年間,Topix.netは次々と新しい手を打ってきた。ニュースソースに2万5000本の選別ブログを加えたり,トピック対応のフォーラムを設けたりして,CGM(Consumer Generated Media)関連メニューを揃えてきた。Sports Photosのような,アグリゲーターならではメニューも付け加えた。

 また,Forbes.com, BusinessWeek, all of the TKG papers, the Washington Postなどと契約し,契約メディアのニュース記事(見出し+要約)を特別枠に掲載し始めている。これは一種のコンテンツ連動型広告扱いである。親会社の大手新聞社グループと競合する新聞社の記事も掲載している。その他,CareerBuilder, Cars.com, ShopLocal と連携したサービスも提供している。

 活気あるニュースアグリゲーターに変身しており,ページビューが急増しているのもうなずける。

◇参考
・230% Growth: Happy Birthday Topix.net(Topix.net)
・・ニュースアグリゲーターの米Topix,1万5000ブログを収集ソースに追加(メディア・パブ)
・ニュースアグリゲーターのTopix,参加型アーキテクチャを採用(メディア・パブ)
・新聞社傘下のニュースアグリゲーターTopix.net,CGMコンテンツを拡充(メディア・パブ)
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posted by 田中善一郎 at 07:23 | Comment(0) | TrackBack(0) | 新聞 ニュース
2006年04月14日

Web売上比率高まるNYTimes,Boston Globe のテコ入れで電子商取引に着手

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  New York Times Co.が発表した1月-3月期決算によると,純利益が前年同期比68.5%減の3500万ドルと大幅減益となった。これは,1年前の純利益に本社ビル売却益が含まれていたため。

 売上高は8億3180万ドルで,同3.3増と増収であった。昨年買収したAbout.comが底上げに貢献している。About.comを含まないと,同0.7%増の増収に留まる。売上高の7割弱を占める広告売上高は同3.9%増の5億5000万ドルであったが,About.comを含まないと0.7%増と微増になる。販売売上高は前年同期比0.3%増とほとんど増えていない。

NYTimes0603決算.JPG

  インターネットへの依存は高まっている。Webサイトの広告売上高は,同23%増で順調に伸びていると見ている。総売上高のうちインターネット売上高
の占める割合は,前年同期の4.5%から今年は7.5%に跳ね上がった。もちろんAbout.comが大きく貢献している。

  媒体別に見ると,New York Times Groupの売上高は同2.2%増の5億432万ドルでまずまずであったが,New England Media Groupは同5.6%減の1億5124万ドルと大幅に落ち込んだ。特にNew England Media Groupの広告売上高は同7.2%減と深刻だ。基幹媒体のBoston Globeの不振が響く。ボストンのハイテク色の濃い土地柄でブロードバンドも浸透している。紙離れが先行しやすい都会といえる。そこで,Boston Globeは,myBuyline.com を立ち上げ,映画(DVDタイトル),音楽,書籍などのオンライン販売を始めた。EC(電子商取引)に乗り出すことになったのだ。


◇参考
・The New York Times Company Reports 2006 First-Quarter Results (プレスリリース)
・NY Times Profit Falls in First Quarter(AP)
・New York Times profit declines(MarketWatch)
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posted by 田中善一郎 at 20:53 | Comment(0) | TrackBack(0) | 新聞 ニュース
2006年04月10日

ニュースアグリゲーター“Memeorandum”,野球ニュースとゴシップニュースの2サイトを開設

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ニュースアグリゲーターMemeorandumは,Techcrunchでも絶賛されたように,ニュースギークの間では人気が高い。

 これまで,技術ニュースを対象にしたtech.memeorandumと,政治ニュースを対象にしたmemeorandumの2サイトが運用されていた。これに加えて姉妹サイトとして,3月中旬にゴシップニュースのWeSmirchが,4月明けに大リーグ野球ニュースのBallbugが立ち上がった。

 両ニュースサイトとも,これまでのMemeorandumサイトの設計手法を踏襲しており,なかなか良くできている。つまり,ブログのエントリーやメディアサイトのニュース記事からトピックを選び,そのトピックをテーマにした代表的なブログやニュースも紹介している。個人的には,トピックやブログの選び方が気に入っている。フィルタリングアルゴリズムが鍵である。

 Memeorandumは読者参加型ニュースアグリゲーターのDiggとよく比較される。Memeorandumはフィルタリングアルゴリズムを基に自動編集されているが,真っ当なニュースやブログがきっちりと選ばれている。一方のDiggは,読者人気度をベースに編集されており,マニアック度の高いニュース記事やブログが多い。危ない記事が顔を出すこともある。そのこともあって,Diggの方が人気が高い。


◇参考
・Introducing Ballbug, tracking baseball buzz(blog.memeorandum.com)
・WeSmirch, covering celebrity gossip, launches today; attention crisis averted
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posted by 田中善一郎 at 08:43 | Comment(0) | TrackBack(0) | 新聞 ニュース
2006年04月04日

NYTimesもWebページ刷新,マイページや読者人気欄などを新設

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 NYTimes.comのWebページが大幅に刷新した。

 今回の刷新で最も注目したいのは,My Times ,Video, Most Popular ,そしてTimes Topicsの各ページを新設したことである。ホームページの最上部のタブから,それらのページに飛ぶことができる。 

 My Timesはパーソナライズドページ。メディアサイトでも大きな流れになりそう。現在は構築中で,残念ながらまだ利用できない。説明文にあるように,NYTimesのコンテンツだけではなくて,他サイトのコンテンツやブログも取り込める。ポータルサイトとの対抗上,たとえばMy Yahooと同じようなパーソナライズ機能を用意するのでは。washingtonpost.comのような競合サイトのコンテンツも取り込めるようにするのだろうか。

 Videoは,ビデオコンテンツ専用ページである。新聞社サイトでも,ビデオニュースの強化は欠かせない。

 Most Popularは,最近,多くのメディアサイトでも見かけるコーナーである。つまり,読者やブロガーに人気の高いコンテンツやキーワードを紹介するページだ。ここでは,Most E-Mailed,Most Blogged,Most Searched,Most Popular Movies の4種を用意。Most Bloggedでは,ブログからの被リンク数が多いニュース記事をランキング表示している。権威ある新聞社も,ブロガーの評価を取り入れるのだ。

 Times Topicsは,数千のトピック(people, places, organizations and subjects)毎に,ニュース,写真,マルチメディアコンテンツを引き出せるページ。

 いずれの新設ページも,これからのメディアサイトの流れを先取りしたものと言えよう。 

◇参考
・A Letter to Our Readers (NYTimes)
・
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posted by 田中善一郎 at 07:23 | Comment(0) | TrackBack(0) | 新聞 ニュース
2006年04月03日

新聞紙から株式欄が消えていく

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  米国の新聞紙が次々と,株式欄を廃止している。

  Reuters.comによると,The New York Times(weekday)が今週から株価を載せた株式欄を止める。The Los Angeles Times and Chicago Tribune, units of Tribune Co. (TRB.N: Quote, Profile, Research), The Atlanta-Journal Constitution, Denver's Rocky Mountain News なども平日版から株式欄を廃止する。

  コスト削減のためだ。株価情報は新聞紙ではなくてWebサイトで十分かも。

◇参考
・NY Times says goodbye to most stock price pages(Reuters.com)

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posted by 田中善一郎 at 07:15 | Comment(0) | TrackBack(0) | 新聞 ニュース
2006年03月29日

CNN.comがホームページを刷新,人気ニュース順の閲覧も可能に

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  CNN.comがホームページを刷新した。

  新しいホームページについては,CNN.com presents a new homepageで詳しく説明されている。

  目に付いた点としては,LATEST NEWS欄とWATCH FREE VIDEO欄にそれぞれ“MOST POPULAR”タブが設けられたことだ。“MOST POPULAR”をクリックすると,ユーザー人気の高い順に,ニュース記事やビデオが配置されるのだ。これまで新聞や雑誌などの既存メディアでは,編集側の価値判断で記事レイアウトを決めていた。ところが最近では,編集側の価値判断にうんざりして,読者側の価値判断に従って記事を読みたいとするユーザーが増えている。つまり,ユーザーがマスメディアに全幅の信頼を寄せなくなっているのだろう。

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posted by 田中善一郎 at 08:07 | Comment(0) | TrackBack(0) | 新聞 ニュース
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