2009年11月26日

WSJ記事の独占的な検索,マイクロソフトがニューズに支払う金額は?

 マードック率いるニューズ社( News Corp.)は,マイクロソフトと組んでグーグルに対決することになった。ニューズのコンテンツを,グーグルには検索させないで,マイクロソフト(Bing)にのみ検索させることになりそう。

 ニューズのコンテンツの目玉は,もちろんウォールストリート・ジャーナル(WSJ)。マイクロソフト(MS)としては,WSJの記事を検索できるのはBingだけとアピールして,検索市場で独走するグーグルに対抗していきたいのだろう。

 メディア企業のコンテンツをタダで利用して検索事業で大儲けしていると,マードックはグーグルを泥棒呼ばわりしていた。そこで、システム的にニューズのコンテンツをグーグルの検索エンジンで引っかからないようにしてしまいたいそうな。一方の提携するMSには,WSJなどのコンテンツを優先的に提供し,Bingで検索できるようにしていく。でも話の筋からして,ニューズはMSにコンテンツをタダで提供するわけにはいかない。MSはコンテンツ利用料をニューズに支払うことになる。

 では,MSはニューズにいくらぐらい支払うのだろうか。MSが検索したいコンテンツは,実質的にはWSJ.comである。そのための支払額は,Silicon Alley Insiderによると年間1500万ドルと予測している。

 Silicon Alley Insiderは年間支払額を次のようにはじいた。Hitwiseのレポートによると,WSJ.comへのトラフィックの25%がグーグルサイト経由からとなっている。WSJ.comの記事をグーグルが検索できなくする措置を取ると,その25%のトラフィックを失うことになるのだ。WSJ.comのトラフィックが25%減ることにより,広告売上が10〜15%減ると見積もっている。WSJ.comの広告売上高は1億ドル程度と推定しているので,1000万ドル〜1500万ドルの売上が消える計算になる。

 グーグルに対してWSJ.comコンテンツの検索を禁止させて,それに合わせてMSに独占的に検索を認めるとなると,そのためWSJ.comが被る1000万ドル〜1500万ドルの損失を少なくともMSが補うべきと,Silicon Alley Insiderは見ているのである。

 ところで,グーグルはWSJ.comのコンテンツが検索対象から外れることで打撃を受けるのだろうか。たとえ直接の検索対象から除かれても,WSJ.comの記事は完全にブロックされないのでは。ブログやツイッターを介してグーグル検索でも引っかかるはず。また,有力な新聞サイトやニュースサイトが,グーグル検索から離れてMSのBingに一斉になびくことはあり得ないであろう。

 以下のHitwiseの調査からも明らかに,グーグルサイトは新聞サイトに大量のトラフィックを供給している。一方のBingが運んでくれるトラフィックはまだわずかである。グーグル検索を切ってBingに検索用のコンテンツを提供すればMSがコンテンツ提供料を支払うと誘っても,それに応える有力新聞サイトはほとんど現れないのでは。グーグルと友好関係のあったNYTとかReutersが応えるとは考えられないのだが。


HitwiseNewspaper.jpg
(ソース:Hitwise)



◇参考
News Corp. Joined by Rivals Weighing Google Block (Update2)(Bloomberg)
News Corp. - If You de-Index Will They Still Come?(Experian,Hitwise)
WSJ Could Ditch Google For $15 Million From Microsoft (MSFT, GOOG, NWS)(Silicon Alley Insider)

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2009年10月09日

ツイッターの収益化,グーグルやマイクロソフトに「つぶやき」フィードを供給か

 Twitterがついに収益モデルを確立できるかもしれない。

 TwitterはGoogleやMicrosoftと個別に交渉に入っており,つぶやき(tweet)データをGoogleやMicrosoftに供給することになりそうだ。このことは,Wall Street Journal のAll Things DigitalブログでKara Swisher氏がスクープした。

 検索エンジン開発で今や競争の焦点となっているのがリアルタイム検索である。そこでグーグルやマイクロソフトは,Twitterのつぶやきデータを検索エンジンに取り込みたい。そのために,グーグルとマイクロソフトはそれぞれ,Twitterとライセンス契約を結び,つぶやきフィードを丸ごと供給してもらおうとしているのである。

 すでにMicrosoftはBingでリアルタイム検索を導入している。またGoogleは同社の検索エンジンで,1時間以内のコンテンツだけを対象にした検索フィルタリングサービスを10月から実施している。リアルタイム検索の開発競争はこれからますます激しくなりそうだ。


◇参考
Twitter Talking Separately to Microsoft and Google About Big Data-Mining Deals(All Things Digital)

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2009年07月06日

ブラウザー市場,MS寡占時代から戦国時代へ

 インターネットブラウザー市場が,MS IEの寡占時代から,FireFox, Safari それにGoogle Chromeも参戦する戦国時代へと様変わりしてきた。

 StatCounterによるブラウザー市場のシェア調査でも,MSのIEの長期低落と,逆にFireFoxやSafari のシェア拡大が進んでいる。以下に代表的なブラウザーの最近のシェアと,1年前(2008年7月1日)及び年初(2009年1月1日)のシェアを示す。

StatCounter090705.JPG

 StatCounterのデータからは,戦国時代と言うよりも,IEとFirefoxの2巨時代に入ったと言うべきかもしれない。

 以下に,過去1年間のシェアの推移を示す。ブラウザーのバージョン別の推移のグラフも付け加えた。


*世界市場シェア
BrowserWorldStat0907a.jpg

*世界市場シェア(バージョン別)
BrowserWorldStat0907b.jpg

 日本市場のデータもあったので,信ぴょう性は分からないが,参考までに載せておく。

*日本市場シェア
BrowserJapanStat0907a.jpg

*日本市場シェア(バージョン別)
BrowserJapanStat0907b.jpg


 Net ApplicationsのMarket Shareによるブラウザーのシェアも見ておこう。以下に,08年8月,09年1月,それに09年5月のそれぞれのブラウザーシェア(世界市場)を載せておく。(6月データは間もなく発表される予定)。

*2008年8月
BrawserMarketShare0808.jpg

*2009年1月
BrawserMarketShare0901.jpg

*2009年5月
BrawserMarketShare0905.jpg

 Net Applicationsデータでも,MS IEのシェアは, 
72.15%(08年8月)→67.55%(09年1月)→65.50%(09年5月)
としぼんできている。08年5月のシェアは74.8%であったので,1年間で10%近くシェアを落としたことになる。

 逆に,Firefoxは08年5月の17.83%から09年5月の22.51%,Safariも08年5月の5.82%から09年5月の8.43%とシェアを拡大させている。新参のChromeが2%台と割り込んできたのも見逃せない。


◇参考
Since March, Internet Explorer Lost 11.4 Percent Share To Firefox, Safari, And Chrome(TechCrunch)
ブラウザーのシェア、IEの過半数割れは時間の問題か(メディア・パブ)
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2009年07月05日

ソニーの「ウォークマン」,過去50年間で最大の音楽関連イノベーションであった

 “Happy Birthday! The Walkman”

 7月1日はソニー・ウォークマンの発売30周年記念日であった。それを祝う記事が,欧米のメディアでも目立った。若者の生活や文化に大きな影響を及ぼしたウォークマンだから当然かも。 

 英国のT3 Magazineでは,過去50年間における音楽関係の最大のイノベーションとしてウォークマンを持ち上げていた。

Top Most Important Musical Innovations of the last 50 years:
1. Sony Walkman
2. MP3 format
3. Apple iPod 1st Generation
4. CD
5. Napster
6. Dolby
7. DAB radio
8. Boombox
9. Sonos Multi-Room Music System
10. Panasonic Technics DJ deck

 日米を頻繁に往来し,その途中オペラを聴きたがっていた盛田昭夫氏のために,最初のウォークマンは作られたという。


 Googleの公式ブログまでも,Google News(アーカイブ)の過去記事を紹介しながら,ウォークマンの発売記念日を祝福している。

*The Milwaukee Sentinel - Jun 24, 1983
Walkman1983.jpg


*The Spokesman-Review - Aug 15, 1982
WalkmanNewspapaer1982.jpg





◇参考
10 key musical innovations of the last 50 years(T3 Magazine)
Walkman named top music invention of last 50 years
Looking Backward: Happy anniversary, Walkman!(Google News Blog)
Stereo for One: A Brief Unaccompanied History(NYTimes.com)

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2009年06月18日

MSの新検索エンジン“Bing”,利用者が増え続けている

 Microsoftの新検索エンジンBingが,米国での利用者を増やし続けているという。

 以下のcomScoreの発表データによると,Bingが公開されてから3週目を迎えた今も,利用者も利用頻度も増え続けている。

 BingComScore090612.jpg

 公開後最初のWork Week(09年5月25日〜29日)におけるSearcher Penetration( Avg. Daily)が13.7%であったのが,先週(6月8日〜12日)は3%アップの16.7%に増加した。またShare of Search Result Pagesも同じ期間で同じく3%もアップしている。

 公開直後は,ともかく試してみようとする人が多く訪れるはず。でも3週目を迎えても増え続けるとは,本物になるかもしれない。将来,Googleの対抗馬になるのではとの期待を抱かせる。

 増加傾向が持続しているかどうかについては,Search Engine Landの編集長Danny Sullivanが,ブログで疑問の余地があると伝えている。以下は,CompeteがSullivanに送った同社の“Search Engine Users Share,”表である(複数のサーチエンジンを利用している人がいるので,トータルのパーセンテージは100%を超えている)。

competeSearchShare.jpg

 Competeのデータでは,Bingのシェアは増えはしていないが,ほぼ横ばいを維持している。Google Trendsで調べてみても,ほぼ同じ傾向を見せている。

BingGoogleTrend.jpg

 横ばいと言っても,初期の人気を維持しているのだから,順調な滑り出しと言えそうだ。ただし,MSは1億ドル近い巨額を投じてBingの大キャンペーンを張っており,それがBingシェアをかなり底上げしてことも念頭に入れておくべきであろう。



◇参考
Bing Continues to Show Growth in Search Activity, According to comScore(comScore)
Bing: comScore sees Gains; Compete Sees Same Old, Same Old(Search Engine Land)
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2009年06月16日

グーグル,BingやTwitterを警戒して対策チームを結成か

 検索の巨人Googleは,BingとTwitterを警戒して対策を講じているようだ。

 New York Postが報じたスクープ?によると,Googleの共同創業者であるSergey Brinは,Microsoftの新検索エンジンBingを警戒し,トップエンジニアを集めて急いでWebサービスを改良させているという。

 Bingのベータ版の評価は意外と高い。それにMSもBingを単純な "search engine"でなくて, "a decision engine"として売り出している。そこでまず, travel, health, shopping and local searchesの主要4分野から,Googleの検索市場の切り崩しにかかる。約1億ドルの販促費を掛けて,MSはBingの売り込みに力を入れている。その効果か,出足でのユーザーの食いつきも上々のようだ。Googleとしては,Bingの出鼻をくじくためにも,早急に対策を練る必要があるのかもしれない。

 もう一つ,Googleが警戒していることがある。同社の検索エンジンの泣き所とされているリアルタイム検索機能である。Twitterの爆発的な人気により,リアルタイム検索ニーズが高まっている。そこでGoogleが
Micro Blog Search を開発しているとの話が,急速に盛り上がっている。人気ブログのGoogle Operating Systemが口火を切り,Cnetなどが一斉に後追いでレポートしている。Google自身もリアルタイム検索の必要性をこれまでも語っており,来日中の副社長Marissa MayerもTwitterなどのマイクロブログ検索をユニバーサル検索の一部として提供する計画があることを明らかにしている。

 Googleはいろいろなサービスえを手掛けているが,やはり中核事業は検索エンジンである。売上の大半を検索広告に頼っているし,今後も大きく頼らざるえない。Forrester Researchの長期予測でも,ネット広告の中心はこれからも検索広告と指摘している(ここを参照)。2014年のネット広告費の57%を検索広告費が占めると予測している。

 それだけに,検索広告売上に大きく頼るGoogleとしては,検索シェアを死守していかなければならない。以下のcomScoreのデータからも明らかに,Googleの検索シェア(米国)は拡大し続けている。

SearchGoogleYahooMSSilliconAllay.jpg
(グラフ:Sillicon Allay Insider,データ:comScore)



Hitwiseの2009年6月6日(過去4週間調査)データでも,検索問合せ件数が

Google:74.06%
Yahoo:16.61%

とGoogleが圧勝している。


 だが一方で,検索広告シェアが少しでも侵食されると,Googleの経営が大打撃を受ける懸念があるのだ。それだけに,広告シェアを死守するためにも,Bing対策やリアルタイム検索対応は欠かせない。


◇参考
FEAR GRIPS GOOGLE(NY Post)
Google to Launch a Microblogging Search Engine(Google Operating System)
Google Readying Bing, Twitter Countermeasures(WebProNews)
景気回復後,ネット広告は再び急成長に(メディア・パブ)
Twitterが再噴火、ソーシャル分野ではGoogleを追い抜く勢い(メディア・パブ)

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2009年04月21日

Google画像、類似画像が一発で見つかる

GoogleSimilarImages.jpg


 Google Labが、類似画像を一発で検索できる“Google Similar Service”を始めた。

 例で示そう。まず「大阪」で画像検索してみた。検索結果は次の通り。

GoogleSimilarImagesOsaka.jpg

 ここで、「大阪城」の写真の類似画像を探すために、テキストリンクの「Similar images」をクリックすると、良く似た大阪城の写真がズラリろ出てくる。

GoogleSimilarImagesOsakaCastle.jpg

 このサービスの案内ビデオを貼り付けておく。



 「大阪城」は類似画像のサンプルとしては地味すぎたかも。インパクトのあるサンプルとしては「パリスヒルトン」を。
 



◇参考
Hard at play in Google Labs with Similar Images and Google News Timeline(Google Official Blog)
タグ:google 検索

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2009年04月08日

Googleの売上高,成長率鈍化がいつ止まるのか

  人気ブログのSilicon Alley Insiderが最近、“Chart Of The Day”の提供サービスを始めた。申し込めば、毎日、メールで知らせてもらえる。5日前に、次のようなグラフを提供してくれた。


GoogleRevenueGrowth.jpg
(ソース:Silicon Alley Insider)


 Googleの四半期売上高の成長率(前年同期比)をプロットしたグラフである。2006年第3四半期から2008年第4四半期までの実績値を見ると、成長率が急激に鈍化しているのがわかる。ちょっと前まで、50%程度くらいの成長が当たり前であったが、最近では20%を切っている。Googleも普通の成長企業に近づいてきたのかも。

 景気減速に伴ってさすがのGoogleの業績も悪化しており、200人の人員削減を最近発表したばかり。またYouTubeの赤字も膨れ上がろうとしている。ということで、2009年に入ってもグラフのように、売上成長率の鈍化が止まらないのかもしれない。

 だがグラフでは、09年四半期から成長率が上昇に転じると予測している。これからも、インターネット産業のけん引役を演じて欲しいと願望しているのかもしれない。そろそろGoogleに代わる新しいけん引役が現れていい時期なのだが。その候補とすればFacebookあたりか。いくつかの推測記事では、Facebookの2009年売上高は前年比70%増の5億ドルと予測している。でも、高成長が期待できる収益モデルを確立したとは思えないので、Googleに取って代わるのはまだまだ時期尚早だろう。





◇参考
Chart Of The Day: Google Grinds To A Halt (GOOG)(Silicon Alley Insider)
Facebook Revenue Growing Faster Than Expected(MediaPost)
Facebook's Finances(Silicon Alley Insider)
タグ:google

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2009年01月31日

Google検索とパブリシャーとの新しい連携プレー

 Google検索とパブリシャーサイトとの連携プレーサービスに出くわした。以前から実施しているサービスかもしれないが,個人的には初めて見たサービスなので紹介しておく。

 新興ニュースサイト「Huffington Post」の共同創設者であるArianna Huffingtonが,ダボスで開かれている世界経済フォーラムでどのような活動をしているかを調べるために,昨日,Google News検索を利用した。「huffington davos」のワードで検索してみた。以下は,検索結果ページである。

GooglenewsForbes0901.jpg

 検索結果の2番目のForbes記事をクリックして飛んでみた。リンク先のForbesの記事ページでは,“Welcome Google User”と見出しのついたポップアップが,以下のように目立つ形で表示された。そこには関連する他のForbes記事が示されていたのだ。こうされると,他のForbes記事もつい見てしまうことになりそう。


ForbesGoogle0901.jpg

 そこで,“Davos: Chatting With Huffington”をクリックすると,ダボス会議場でA. Huffingtonとのインタビュービデオが視聴できる。

ForbesVideo.jpg

 このような,Google検索とニュースサイトとの連携が増えてくるのかもしれない。

タグ:google

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2008年11月26日

検索エンジンの利用が減り始めている

 検索エンジンの利用回数が,米国では減り始めている。

 Nielsen Onlineの検索エンジン・シェア調査によると,米国における2008年10月の総検索回数が77億7591万回と前年同月比で2%も減った。今年10月は大統領選や金融危機でインターネット利用が急増しているはずなのに,検索エンジンの利用が減ったとは驚きだ。

 でも検索エンジン別で見ると,Google Searchは前年同月比8.1%増と相変わらず快調で,検索回数のシェアでも61.2%と寡占化が進んでいる。一方で対抗馬となるはずであったYahoo が同12% 減, Microsoftが同 19%減と,ユーザー離れが止まらない。

Search200810Nielsen.jpg


◇参考
NIELSEN ONLINE ANNOUNCES OCTOBER U.S. SEARCH SHARE RANKINGS(Nielsen Online,プレスリリース)

タグ:検索

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2008年11月25日

Googleが1万人をレイオフ?,契約社員を大幅削減か

 WebGuildに,“Google Layoffs - 10,000 Workers Affected”との見出しのブログ記事が出て大騒ぎに。Googleが1万人もレイオフするって?

 同記事によると,Googleがこっそりと1万人を切ったとなっている。でも黙って,そんな強引な首切りを実施できるわけがない。SECへの報告では,Googleの従業員数は20,123人となっている。しかし実際には3万人が,Googleで働いているという。 そのギャップの1万人は契約社員のようだ。どうも,契約社員が大幅にレイオフされるようである。

 San Jose Mercury Newsの記事によると,次のように,Google co-founder Sergey Brin が1万人の契約社員数が多すぎることを,インタビューで認めている。 
In an interview, Google co-founder Sergey Brin said the company has been concerned about its high contracting expense. Brin said Google augments its workforce of 20,123 employees with about 10,000 contractors.
"It's really high," Brin said of the number of contractors.
 やはり弱い立場の契約社員が犠牲になるのか。オバマさん何とかして。


◇参考
Google Layoffs - 10,000 Workers Affected(WebGuild)
Cost cuts boost Google's profit in third quarter(San Jose Mercury News)
グーグルもレイオフに手を染めるのか(メディア・パブ)
タグ:google

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2008年11月24日

欧州の文化資産アーカイブ,アクセス殺到で利用不能,12月中旬に再開へ

EUROPEANA.jpg

 欧州の図書館や美術館から集めた文化資産のオンラインアーカイブ“Europeana”が、11月20日にオープンした。 

 オープン直後の混雑時を避けて,先ほどアクセスしてみた。するとトップページには,「1時間に1000万ヒットのアクセスが殺到し,利用不能」との案内表示が。再オープンは12月中旬になる予定という。

 しかたなく,以下の“Europeana”の案内ビデオを見るしかなかった。



 Europeanaについては,こちらで。現在はプロトタイプの段階。それでも今回のオープン時には,欧州の美術館(ルーブルなど)や図書館から集めた200万点のアイテム( film material, photos, paintings, sounds, maps, manuscripts, books, newspapers and archival papers)が公開されることになっていたのだが。12月中旬までおあづけに。


◇参考
European online library launches(BBC)
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2008年11月21日

インドでテストした新検索エンジン“Yahoo Glue”, 米国版が登場

 Yahooがインドでテストを続けていた新検索エンジン“Yahoo Glue”の米国版(ベータ)が登場してきた。

 Yahoo Glueは,トピック検索エンジンである。トピックをキーワードとして検索窓に入力すると,そのトピックに関するニュースや解説, ビデオなどが表示される。コンテンツアグリゲーターともいえる。リソースはYahoo NewsやYahoo AnswersといたYahooサイト内コンテンツだけではなくて,WikipediaやYouTubeの外部コンテンツも用いている。

 開発途上ということであるが,いくつかのトピックで試してみた(日本からも利用できる)。 まず“Google”で検索してみた。検索結果のスクリーンショット(一部)は以下の通り。

YahooGlueGoogle.JPG

 googleの検索結果では,次のようなコンテンツ項目が表示された。カッコ内はリソース。ブログコンテンツはGoogle Blog Searchを用いていたので,ちょっと驚いた。

News: google(Yahoo News)
Wikipedia: google(wikipedia.org)
Google Blog Search: google (Google Blog Search)
Stock Charts: google( Yahoo Finance )
Finance Delayed Quotes: google(Yahoo Finance)
TheStreet.com: google( thestreet.com)


 次にハリウッドスターの“Angelina Jolie”を。Angelina Jolieの検索結果は,かなり充実している。でもYahoo IndiaのNewsやAnswerを利用していたのがご愛嬌。インドのテストをそのまま流用しているのかな。

India News: angelina jolie(Yahoo India News)
YouTube: angelina jolie videos(YouTube )
LastFM Top Tracks: angelina jolie(LastFM.com)
Actor-Quick Facts: angelina jolie (Yahoo Movies)
Images: angelina jolie (Yahoo Image Search)
India Answers: angelina jolie (Yahoo India Answers )
Biography: angelina jolie(Yahoo Movies )


 次に,“japan”で試みた。japanの検索結果のコンテンツは次の通り。旅行情報が中心で,あまり出来は良くない。

・Lonely Planet Destinations: Japan(lonelyplanet.com)
・Panoramio: japan(Panoramio.com )
・Hotel Deals: japan(Yahoo Travel)
・Flickr Places: japan(Flickr)
・Maps: Japan(Yahoo Maps)
・Wiki Travel: Japan(wikitravel.org)
・News: japan (Yahoo News)

 最後に“toyota motor”を。toyota motorの検索結果は次の通り。“japan”よりは充実している。

HowStuffWorks.com : toyota motor(HowStuffWorks.com)
News: toyota motor (Yahoo News )
YouTube: toyota motor videos(YouTube)
Answers: toyota motor (Yahoo! Answers)
Google Blog Search: toyota motor ( Google Blog Search)
Images: toyota motor (Yahoo Images )
Wikipedia: toyota motor(wikipedia.org)
Shopping Offers: toyota motor (Yahoo Shopping)

 Yahooの公式ブログで紹介されていたトピック例の“New York Giants”(プロフットボールチーム)で検索した結果(new york giants)は,さすがに充実している。いずれ他のトピックの検索結果も,このレベルの質になるのだろう。

 トピックの百科事典でもあるWikipediaや,NYTimes.comのTimes Topicsと競合しそう。トピックのコンテンツを,Wikipediaはすべて人手で作っているのに対し,Times Topicsは人手とシステムで作っている。一方,Yahoo Glueはすべてシステムが自動で作っている。

 Yahoo Glueの検索結果ページで目に付いたのは,ベータ版といいながらSponsored Linkが早くも付いていたことだ。


◇参考
Gluing Together the Best Content on the Web(Yahoo! Search Blog)
NYTimesサイトの目玉になってきたトピックス記事(メディア・パブ)
タグ:検索

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2008年11月19日

LIFE誌の歴史的写真1000万点,Googleの支援でネット公開へ

LifeGooglePhoto.jpg

 LIFE誌の膨大な歴史的写真のコレクションが,ネット上で公開され始めた。Googleと手を組んで写真アーカイブを構築しているが,約1000万点の写真のうち20%が現在公開されている。残りは数カ月以内に公開される予定だ。LIFE誌で登場していない初公開の写真も多く含まれており,楽しみだ。Googleのイメージ検索からも利用できる。

 “廃刊LIFE誌の膨大な写真,ネット上で無料開放に”と,昨年3月にReuterの記事を紹介したことがある。
Time will make Life's collection of 10 million images available online, with "the most important collection of imagery covering the events and people of the 20th century" available for free for personal use, it said.
 無料で個人利用できるとあったので,ブログにも貼り付けられるのかと密かに期待していたのだが,今回のGoogleの公式ブログの中で,次のような文章が。
So please take a look for yourself and experience these great photos. Your exploration will be limited only by your imagination and your desire to keep on clicking.

Today about 20 percent of the collection is online; during the next few months, we will be adding the entire LIFE archive about 10 million photos.
  すべての写真を拡大表示して閲覧できるが,やっぱりcut&pasteはダメなようだ。

 だが,ともかく楽しめることは間違いない。1750年頃からの写真(絵画も含まれる)がたっぷり詰まったLIFEのアーカイブは素晴らしい。

 写真の探し方は簡単だ。Google image searchの検索窓に所望のキーワードに "source:life" を加えれば,結果が得られる。例えば,1860s US Civil War source:lifeとかcomputer source:lifeとか1900s japan source:lifeのように。始め出すとやめられなくなりそう。

 “1880年代Japan”(1800s japan source:life)で検索すると,次の2点が出てきた。

Life1800s japan.jpg

 こうしたアーカイブの写真を,額縁入りで販売している。右の写真(1860年に渡米したサムライの写真)の場合,最小サイズ(13"×16")を79.99ドルで購入できる。

LifePhotoBuy.jpg



◇参考
LIFE Photo Archive available on Google Image Search(Official Google Blog)
廃刊LIFE誌の膨大な写真,ネット上で無料開放に(メディア・パブ)
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2008年09月13日

囲い込みは客を逃がす,米Yahooがホープページの完全開放へ

OpenHackYahoo.jpg

 囲い込み路線は消費者から嫌われる・・・。と言うことで,米国のWebサイトは競って,開放路線を推進させている。

 Yahooも2年前あたりから開放路線への切り替えを進めていたが,12日〜13日に開かれた“OPEN HACK 2008”で,同社ホームページの開放を新たに徹底させることを明らかにした

 YahooホームページをユーザーがiGoogleのようにカスタマイズできるようにする。競合他社のwidget(ウィジェット)を貼り付けることができるのだろう。会場では,ビデオレンタルNetflixのwidgetをYahooホームページに張り付けて,ユーザーがアカウントや映画評価を更新できる様子をデモしていたという。Yahooの音楽セクションページに,iTunesとか Amazonのダウンロードストアを配することもできるのだろう。

 このYahooホームページの刷新時期は明らかになっていない。Scott Moore( head of Yahoo's media group)は, "This open approach is really in our DNA."と語る。いつのまにか,開放路線はYahooのDNAになったようだ。TechCrunchによると,同じようなポータルホームページの開放は,AOLが一足先に実施するようである。

 伝統メディアの殿堂とも言える保守的な新聞社サイトすらも開放路線を突っ走り始めたし,もちろんSNSもオープンプラットフォームが当たり前になってきたし,ケータイの世界も同じだ。DNAを持ち出さなくても,この流れは止まりそうもないが。

 一方で,地球の極東に位置すると見られている我が国は,180度逆の閉鎖路線がやっぱり好きなようだ。鎖国で独自文化を育むのも悪くないし,なんとなく安全なように思えるし。でも個人的には息苦しくて生理的にも嫌だ。



◇参考
Yahoo Details Plans To Open Up Web Sites(WSJ.com)
The hackers are back(Yahoo)
hackday.blorg(Yahoo)
AOL May Try to Bring RSS and Lifestreaming Mainstream(ReadWriteWeb)
タグ:yahoo

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2008年08月07日

グーグルの新ツール“Insights for Search”,マーケッターが活用しそう

GoogleInsightsForSearch.jpg

  Google Insights for Searchは,広告関係者や市場関係者にとって便利なツールになりそうだ。

  Google Trendsの拡張版である。特定のキーワードについて,地域別や期間別の検索件数の変化を見ることができる。地域別では国の指定や,さらに日本の場合は都道府県を選ぶことができる。期間別では,最近の30日間,90日間あるいは1年間とか,また2004年以降の年も指定できる。

  試しに,「ビール」,「焼酎」,「ワイン」,「カクテル」のキーワードで,検索問い合わせ件数を比較してみた。2004年から現在までの期間指定で,地域は東京,大阪,鹿児島,北海道の4地域を選んで上の4つのキーワードの検索件数を比べた。最初は日本全体を対象にした結果である。
GoogleInsightBeer01.JPG


 以下は,4地域別に調べた各キーワードの検索件数比を示している。なるほどと思える結果である。

GoogleInsightsBeerSyocyuWine.JPG

 商品とかタレントなどのような人気変動が激しいキーワードについて,地域別や時間別に検索件数どう変わっていくかを手軽に調べることができるのだ。それも無料である。



◇参考
Announcing Google Insights for Search(Inside AdWords)
新聞社/雑誌社サイトのトラフィック,Google Trendsの新機能で比べてみる(メディア・パブ)
タグ:google

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2008年07月05日

GoogleのStreet View,ツール・ド・フランスを楽しめるが,英国ではプライバシー問題に直面か 

 Google MapsのStreet Viewサービスは素晴らしい。米国の大都市から始まっており,街の指定した所で360度の眺めを楽しめる。実際にカメラ搭載の車で街中を回って撮影した画像を用いたサービスである。

 そのStreet Viewで,7月5日から始まった世界最大の自転車ロードレース Tour de France(ツール・ド・フランス)のコースを眺めることができるようになった。仏東部山岳地方の田舎町も360度の展望が楽しめるのだろう。以下は,ガイドビデオである。



 このStreet Viewプロジェクトは,現在,米国の50都市をカバーしており,更にカナダ,オーストラリア,ニュージランドでも展開するようだ。すでに,カメラ搭載の車がイタリアやスペインでも見つけられている。英国でも準備を始めたようで,その証拠写真がTechCrunch UK に掲載されている。

 Googleのサービスは素晴らしいサービスが多いのだが,プライバシー問題に抵触する場合が少なくない。このStreet Viewサービスも,人の顔や自動車のナンバープレートが画像に写ったりして,プライバシー侵害になる恐れがあると指摘されていた(ツール・ド・フランスでもナンバープレートはぼかしているようだ)。

 プライバシー侵害の写真サンプルを,英Telegraphが掲載している。自転車で転倒した少年,アダルトショップ前を通る男性(客と思われる),公園で日光浴している裸の女性,フェンスをよじ登る男性(不法侵入と思われる),自動車事故の現場写真などだ。これでは,プライバシー侵害と責められてもしかたがない。

 英国でのサービスが秒読みに入った。でもBBC Newsが伝えるように,英国でStreet Viewサービスのプライバシー問題が大きくなりそうだ。


◇参考
Google faces 'Street View block' (BBC News)
Google, privacy and Street View(BBC News)
Google Street View: Private moments captured(Telegraph.co.uk)
Tour the Tour de France with Street View(Google LatLong)
Is Google Violating a California Privacy Law?(NYTimes.com)
タグ:google

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2008年06月18日

次のGoogleは“FriendFeed”なのか

 米国のギークが今,最も話題にしている新サービスとなると,FriendFeedではなかろうか。

  カリスマブロガーのSteve Rubel も,FriendFeedにぞっこんである。AdvertisingAgeへの寄稿記事の見出しが,“Why FriendFeed Could Be the Next Google”ときている。FriendFeedをポストGoogleの期待の星とでも言いたいのだろうか。

  ここ数年,ユーザー参加型のソーシャルサイトブームが続いている。ブログに始まり,ポッドキャスティング,YouTube, Facebook, MySpace, Second Life そして最近ではTwitterと多彩だ。個人で複数のソーシャルサイトに参加している人も少なくない。そうした人たちのコンテンツは分散してしまっている。

 そこで,バラバラにあるソーシャルサイトのコンテンツをアグリゲートするサービスが生まれてきたのだ。その代表がFriendFeedである。各ソーシャルサイトが吐き出すフィードを,一箇所に束ねてくれるサービスである。複数のソーシャルサイトに存在する特定の人のコンテンツもまとめてくれる。

 確かにニーズがありそうだし人気も出てきているが,まだ発展途上のサービスといえる。competeの5月データでも,アクティブユーザー数が約30万人とまだまだ少ない。このFriendFeedで注目したいのが,少し前から始まっている検索エンジンである。代表的なソーシャルサイトが検索対象になる。検索を特定の人のコンテンツに絞ることも可能だ。分野によって,この人の意見なら信用できるという場合がよくある。下の“shared by one person”で特定の人を指定できる。

friendfeedAdvancedSearch1.jpg

 以下のソーシャルサイトから特定のサイトだけを検索対象に指定することも可能である。これまでのエンジンとは違ったタイプの検索ができるかもしれない。

friendfeedAdvancedSearch2.jpg

 ためしに「メディア・パブ」を検索してみた。一応,日本語にも対応している。日本人も利用しているソーシャルサイトであるdel.icio.usやTwitterで,メディア・パブを引用しているページが検索されていた。以下に,その時の検索結果(最初の2件)の例を示す。

friendfeedsearchResult.jpg

 日本のソーシャルサイトは未だほとんど検索対象になっていないと思われるが,はてなブックマークは検索されていた。米国の代表的なソーシャルサイトが検索対象になっているので,特殊な用途でおもしろい使い方ができるかもしれない。



◇参考
Why FriendFeed (or Its Successor) Could Be the Next Google(AdvertisingAge)
話題の“FriendFeed”,Twitterブームの再現か?(メディア・パブ)
タグ:google

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2008年03月01日

グーグル広告のクリック数が減少,曲がり角を迎えているのか

 先日から米国の一部でGoogle後退説が浮上している。米調査会社comScoreが,Googleの検索広告のクリック数が減ってきていると発表したからだ。

 Googleは収益の大半を検索広告事業に頼っている。その検索広告売上高はクリック数にほぼ連動するだけに,クリック数が減り始めるとGoogleは大打撃を被りかねない。comScoreの統計データに株価も敏感に反応し,Google株が低落した。

 発表データに過剰反応し業界がややパニック状況に陥っていたので,comScoreが沈静化に動いた。comScore CEO のMagid AbrahamはJames Lamberti( SVP of Search and Media)と共に,同社ブログで今回の発表データについて解説を行っている。

 クリック数が減った大きな理由の一つとして,次のように説明している。
More specifically, the evidence suggests that the softness in Google’s paid click metrics is primarily a result of Google’s own quality initiatives that result in a reduction in the number of paid listings and, therefore, the opportunity for paid clicks to occur.

 “Google’s own quality initiatives”が何を意味しているのかが理解できていないのだが,TechCrunchによると誤ってクリックしないように広告方式を改良したようである。その結果,掲載広告が少なくなり,広告をクリックする機会も減ったようだ。

 もともと景気後退で,中小企業からの広告出稿そのものが減っていることも考えられる。さらに,サブプライム問題などでユーザーの消費意欲も減退しており,クリックする気にならないのかもしれない。

 いろんな理由があるにしろ,クリック総数が減ってきた。なのにGoogleの広告売上が伸びている。なぜならクリック単価が上がっているからのようだ。“Google’s own quality initiatives”が,クリックの質を高めクリック単価値上げに結びつくのかどうかは,つかめていない。

 ともかくcomScoreのデータでは,米国でのGoogleのペイドクリック(paid click)数が,2008年1月に前月から7%も減っている。同じ時期に,検索クエリ数が9%も増加しているにもかかわらずである。検索クエリ当たりのクリック数が16%も落ち込んでいることになる。市場の平均値と比べて,Googleのクリック数の減少率が際だって高いことが気になる。

 次に,検索結果ページに広告が掲載されている割合(Ad Coverage Index)も重要な指標である。GoogleのAd Coverage Indexが,以下のグラフのように,やはり年初にかけて低下している。クリック率(paid click rate)も低下傾向にある。

comScoreGoogleAd080229a.JPG

comScoreGoogleAd080229b.JPG
(ソース:comScore)

 このように,Googleにとって悪いデータが並んでいるが,米国での広告売上は減ってはいない。それどころか相変わらず増えている。先に述べたように,クリック単価が上がっているためで,クリック当たりの売上は21%もアップしたようだ。

 Googleの検索広告に変調が見られているのは確かなようだ。特にGoogleのペイドクリック数の減り方が際だっていたが,それは広告方式を改良したためとcomScoreは説明している。Googleの検索広告が曲がり角を迎えているかどうかは,もう少し見ていく必要がありそう。それにcomScoreデータの信憑性についても,ちょっと気掛かりであるが。 

◇参考
Why Google's surprising paid click data are less surprising (comScore Voices)
Comscore on Comscore Google Disaster: No Big Deal( Silicon Alley Insider)
Question for Comscore: Did You Talk to Google About Report?( Silicon Alley Insider)
グーグルのピークは終わるのか(メディア・パブ)
グーグルのクリックスルー率が減ったのはクリックエリア変更の影響(TechCrunch Japanese )

タグ:広告 google

posted by Kilimanjaro at 18:48 | Comment(3) | TrackBack(5) | ポータル サーチエンジン
2008年02月02日

「マイクロソフト+ヤフー」,はたして相乗効果を発揮できるのか

  MicrosoftによるYahoo買収は,NYTimesのブログでも“An Offer Yahoo Can’t Refuse”と伝えているように,おそらく今年後半にも実現することになろう。

 もちろん,両社による連合軍結成に至るには,多くの難問が山積みである。MicrosoftとYahooは,ネット事業のあらゆる分野で激しく競い合う間柄であるだけに大変だ。istartedsomethingの Long Zhengが ,両社の分野別サービスの一覧表をまとめてくれていたので,以下に掲載する。

YahooMSM1.JPG
YahooMSM2.JPG

 特に,中核となる検索エンジン,広告事業,そしてこれからのモバイル事業で,連合軍が相乗効果を発揮し,Googleを脅かす対抗馬になりうるかどうかに注目したい。だが,istartedsomethingが言うように“Microsoft + Yahoo = Big Mess”となり,大混乱をもたらしかねない。各サービスを上手く統合できるのだろうか。嫌気をさして飛び出るエンジニアが増えるであろう。そうでなくても優秀なエンジニアや学生が,Googleや最近ではFacebookに流れ込んでいる。

 ユーザーからの反発も無視できない。写真共有サイトFlickr(Yahoo傘下)のユーザーは,フォーラム(FlickrCentral / Discuss )で反対運動を早くも起こしている。こんな写真も投稿されている。 

FlicrMicrosoftHate.JPG
 そしてコメントで,「"投稿写真を"Microsoft" flickrから Google's Picasaに移動させたい」と。

 こうした反対運動はいずれ終息するものだ。だが最近のサービスはユーザー主導のソーシャル系が増えているだけに,サービスの統合化でもユーザーの賛同が欠かせない。



◇参考
Microsoft + Yahoo = Big Mess?(istartedsomething)
Microsoft Is Building a Spaceship Out of Spare Parts(NYTimes.com,Bits)

posted by Kilimanjaro at 12:40 | Comment(0) | TrackBack(8) | ポータル サーチエンジン