2008年03月01日

グーグル広告のクリック数が減少,曲がり角を迎えているのか

 先日から米国の一部でGoogle後退説が浮上している。米調査会社comScoreが,Googleの検索広告のクリック数が減ってきていると発表したからだ。

 Googleは収益の大半を検索広告事業に頼っている。その検索広告売上高はクリック数にほぼ連動するだけに,クリック数が減り始めるとGoogleは大打撃を被りかねない。comScoreの統計データに株価も敏感に反応し,Google株が低落した。

 発表データに過剰反応し業界がややパニック状況に陥っていたので,comScoreが沈静化に動いた。comScore CEO のMagid AbrahamはJames Lamberti( SVP of Search and Media)と共に,同社ブログで今回の発表データについて解説を行っている。

 クリック数が減った大きな理由の一つとして,次のように説明している。
More specifically, the evidence suggests that the softness in Google’s paid click metrics is primarily a result of Google’s own quality initiatives that result in a reduction in the number of paid listings and, therefore, the opportunity for paid clicks to occur.

 “Google’s own quality initiatives”が何を意味しているのかが理解できていないのだが,TechCrunchによると誤ってクリックしないように広告方式を改良したようである。その結果,掲載広告が少なくなり,広告をクリックする機会も減ったようだ。

 もともと景気後退で,中小企業からの広告出稿そのものが減っていることも考えられる。さらに,サブプライム問題などでユーザーの消費意欲も減退しており,クリックする気にならないのかもしれない。

 いろんな理由があるにしろ,クリック総数が減ってきた。なのにGoogleの広告売上が伸びている。なぜならクリック単価が上がっているからのようだ。“Google’s own quality initiatives”が,クリックの質を高めクリック単価値上げに結びつくのかどうかは,つかめていない。

 ともかくcomScoreのデータでは,米国でのGoogleのペイドクリック(paid click)数が,2008年1月に前月から7%も減っている。同じ時期に,検索クエリ数が9%も増加しているにもかかわらずである。検索クエリ当たりのクリック数が16%も落ち込んでいることになる。市場の平均値と比べて,Googleのクリック数の減少率が際だって高いことが気になる。

 次に,検索結果ページに広告が掲載されている割合(Ad Coverage Index)も重要な指標である。GoogleのAd Coverage Indexが,以下のグラフのように,やはり年初にかけて低下している。クリック率(paid click rate)も低下傾向にある。

comScoreGoogleAd080229a.JPG

comScoreGoogleAd080229b.JPG
(ソース:comScore)

 このように,Googleにとって悪いデータが並んでいるが,米国での広告売上は減ってはいない。それどころか相変わらず増えている。先に述べたように,クリック単価が上がっているためで,クリック当たりの売上は21%もアップしたようだ。

 Googleの検索広告に変調が見られているのは確かなようだ。特にGoogleのペイドクリック数の減り方が際だっていたが,それは広告方式を改良したためとcomScoreは説明している。Googleの検索広告が曲がり角を迎えているかどうかは,もう少し見ていく必要がありそう。それにcomScoreデータの信憑性についても,ちょっと気掛かりであるが。 

◇参考
Why Google's surprising paid click data are less surprising (comScore Voices)
Comscore on Comscore Google Disaster: No Big Deal( Silicon Alley Insider)
Question for Comscore: Did You Talk to Google About Report?( Silicon Alley Insider)
グーグルのピークは終わるのか(メディア・パブ)
グーグルのクリックスルー率が減ったのはクリックエリア変更の影響(TechCrunch Japanese )
タグ:広告 google

posted by Kilimanjaro at 18:48 | Comment(3) | TrackBack(5) | ポータル サーチエンジン
2008年02月02日

「マイクロソフト+ヤフー」,はたして相乗効果を発揮できるのか

  MicrosoftによるYahoo買収は,NYTimesのブログでも“An Offer Yahoo Can’t Refuse”と伝えているように,おそらく今年後半にも実現することになろう。

 もちろん,両社による連合軍結成に至るには,多くの難問が山積みである。MicrosoftとYahooは,ネット事業のあらゆる分野で激しく競い合う間柄であるだけに大変だ。istartedsomethingの Long Zhengが ,両社の分野別サービスの一覧表をまとめてくれていたので,以下に掲載する。

YahooMSM1.JPG
YahooMSM2.JPG

 特に,中核となる検索エンジン,広告事業,そしてこれからのモバイル事業で,連合軍が相乗効果を発揮し,Googleを脅かす対抗馬になりうるかどうかに注目したい。だが,istartedsomethingが言うように“Microsoft + Yahoo = Big Mess”となり,大混乱をもたらしかねない。各サービスを上手く統合できるのだろうか。嫌気をさして飛び出るエンジニアが増えるであろう。そうでなくても優秀なエンジニアや学生が,Googleや最近ではFacebookに流れ込んでいる。

 ユーザーからの反発も無視できない。写真共有サイトFlickr(Yahoo傘下)のユーザーは,フォーラム(FlickrCentral / Discuss )で反対運動を早くも起こしている。こんな写真も投稿されている。 

FlicrMicrosoftHate.JPG
 そしてコメントで,「"投稿写真を"Microsoft" flickrから Google's Picasaに移動させたい」と。

 こうした反対運動はいずれ終息するものだ。だが最近のサービスはユーザー主導のソーシャル系が増えているだけに,サービスの統合化でもユーザーの賛同が欠かせない。



◇参考
Microsoft + Yahoo = Big Mess?(istartedsomething)
Microsoft Is Building a Spaceship Out of Spare Parts(NYTimes.com,Bits)

posted by Kilimanjaro at 12:40 | Comment(0) | TrackBack(8) | ポータル サーチエンジン
2008年01月21日

検索エンジンの信頼性低下:USCのデジタル未来レポートより

 米国では検索エンジンの信頼性が低下しているようだ。USC(南カリフォルニア大)Annenberg Schoolが刊行しているDigital Future Reportによると,検索エンジンから得られる情報に対し,信頼していないユーザーが急増しているのだ。

 USCのDigital Future Report2008年版は,全米の2000人の個人(非インターネットユーザーも含む)を対象に,オンラインの利用状況を調査したレポートである。7年間に渡って,毎年刊行している。2008年版では以下のカテゴリーについて,総計で約100項目のアンケート結果をまとめた。今回は特に,子供のインターネット利用についても言及している。

・America on the Internet
・Internet Non-Users
・Media Use and Trust
・Consumer Behavior
・Communication Patterns
・Online Communities
・Children And The Internet


 この中で,“Media Use and Trust”を取り上げて,調査結果を簡単に紹介する。2007年実施の調査結果から見たトレンドは次のようになる。

・Television And The Internet: Importance As Sources Of Information And Entertainment --
 ユーザーはインターネットを,TVやラジオ,新聞,書籍よりも重要な情報源と見なしている。

・Information Online: Is It Reliable? --
 オンライン情報の大半を信用しているインターネットユーザーは46%で,非インターネットユーザーは43%であった。

・Online Information: Reliability And Accuracy Of Frequently-Visited Web Sites--
 インターネットユーザーの83%は,頻繁にアクセスするWebサイトの情報を信用している。2005年は81%であった。

・Media Web Pages: Reliability And Accuracy --
 既存メディアのWebサイトに対する信頼度は高い。80%のユーザーは信頼を置いていた。2006年は77%であったので,メディアサイトを信頼する人の割合が高まっている。

・Search Engines: Reliability And Accuracy--
 検索エンジンから得られる情報を信頼しているユーザーは51%であった。2006年の62%から大幅に低下している。つまり,検索エンジンに対するユーザーの信頼性が急落している。

・Time-Shifting Of TV Viewing --
 回答者の29%が,録画したTV番組をタイムシフトで視聴している。

・Media Online: New Users And Very Experienced Users --
 インターネットの新規ユーザーはオンラインゲームに熱心な者が多い。一方のベテランユーザーは,オンライン新聞/ブック/雑誌/ラジオを新規ユーザーよりも頻繁に利用している。

・Would You Miss The Print Edition Of Your Newspaper? --
 新聞紙を購読している回答者の52%は読み損じることがあり得ると答え,そんなことはあり得ないと答えたのは27%である。

・Does Online Content Lead To Cancelled Print Subscriptions? --
 インターネットユーザーの21%は新聞や雑誌の購読を止めた。理由は同じようなコンテンツがオンラインで得られるから。

・Posting Information Online --
 UGC(ユーザー生成コンテンツ)は増え続ける。インターネットユーザーの41%は,オンラインに写真をポストしている。4年間で4倍も増えた。また個人のWebサイトやブログを持つ人はまだ少ないが,着実に増えている。

 2008 Digital Future Reportのフルレポート(143ページ)は次のように有料である。
Individual Use - $500
Corporate Use - $1,500

 ただし,ハイライト編は無料で閲覧できる。


◇参考
2008 Annual Internet Survey by the Center for the Digital Future(University of Southern California,Center for the Digital Future)
タグ:検索

posted by Kilimanjaro at 00:07 | Comment(0) | TrackBack(1) | ポータル サーチエンジン
2008年01月20日

米国の検索シェアで異変?,GoogleがダウンでMSNがアップ

 2007年12月の米検索市場で,Googleは当然のようにトップを突っ走している。Nielsen Onlineが発表した2007年12月の検索シェアランキング結果でも,Googleの検索問い合わせ数は約43億回と,56.3%ものシェアを占めている。

 NielsenOnline080119.JPG

 Googleの独走は間違いないのだが,以下の11月データと比較してみると,思わぬ展開が見られた。 

NielsenSearch0712.JPG

 11月から12月までの1ヶ月間で,Googleが1.4%もシェアを減らし,逆にMicrosoftが1.8%も増やしている。Googleのシェアが拡大するのは当たり前のように見られていただけに,ちょっと驚きでもある。

 一時的な異変なのか,それともGoogleのピークが終わりつつあるのか。
 

◇参考
Nielsen Online Announces December U.S. Search Share Rankings(ニュースリリース)
Nielsen: Google, Yahoo, Losing Search Share To MSN. (Not A Typo)(Silicon Alley Insider)
タグ:検索

posted by Kilimanjaro at 01:47 | Comment(0) | TrackBack(0) | ポータル サーチエンジン
2007年12月24日

Firefoxも“クラウドコンピューティング”へ

 先週末(米時間21日)にMozilla Labs が 発表したWeaveは,これからの“クラウドコンピューティング”の流れを加速化させそう。

 Weaveについては,日本語のサイトでも数多く紹介されているはずなのでそちらに任せるが,Mozilla が示してくれている下図を見れば概要はつかめる。

FirefoxWeaver.JPG

 要するに,ブラウザーで利用するデータ(ブックマーク,履歴,カスタマイズ情報,パスワードなど)をクラウド(あちら側)に置き,どこからでも利用できるようにする。もちろん,ケータイからも。また,TechCrunchが述べているように,ソーシャルグラフもクラウドに置けるようになるのかもしれない。このプロジェクトは大きな話に発展しそうだ。

 21日に公開したWeave 0.1に続いて,2008年の早い時期に Weave 0.2 を出していく。Weaveを試したい人はこちらから。


◇参考
Introducing Weave(Mozilla Labs)
Mozilla Labs の Weave ファーストインプレッション (Mozilla Links 日本語版)
Mozilla、Weaveサービスでさらに世界を広げる(TechCrunch Japanese)
posted by Kilimanjaro at 11:16 | Comment(0) | TrackBack(2) | ポータル サーチエンジン
2007年10月25日

Washington PostやForbesのサイト,GoogleのPage Rankが格下げ

 Googleが,有力な一部メディアサイトやブログのPage Rankを,一気に2〜4ランクも格下げした。Washington PostやForbes, Engadgetなどが含まれる。経費をかけて無意味なリンクを張ったことに対するペナルティーのようだ。

 以下は,格下げされたメディアサイトやブログの一覧である。ソースはSearch Engine Landより。

・http://www.washingtonpost.com/ PR7 to PR5
· http://www.forbes.com/ PR7 to PR5
· http://www.suntimes.com/ PR7 to PR5
· http://www.sfgate.com/ PR7 to PR5
· http://www.statcounter.com/ PR10 to PR6
· http://www.masternewmedia.org/ PR7 to PR4
· http://www.autoblog.com/ PR6 to PR4
· http://www.engadget.com/ PR7 to PR5
· http://www.problogger.net/ PR6 to PR4
· http://www.copyblogger.com/ PR6 to PR4
· http://www.joystiq.com/ PR6 to PR4
· http://www.tuaw.com/ PR6 to PR4
· http://www.searchengineguide.com/ PR7 to PR4
· http://www.searchenginejournal.com/ PR7 to PR4
· http://www.johnchow.com/ PR6 to PR4
· http://www.quickonlinetips.com/ PR6 to PR3
· http://weblogtoolscollection.com/ PR6 to PR4
· http://andybeard.eu/ PR5 to PR3
· http://www.seroundtable.com/ PR7 to PR4
· http://www.blogherald.com/ PR6 to PR4


◇参考
Google's PageRank Update Goes After Paid Links?(Search Engine Land)
Official: Selling Paid Links Can Hurt Your PageRank Or Rankings On Google(Search Engine Land)
Major Sites Taking PageRank Hits( WebProNews)
posted by Kilimanjaro at 09:49 | Comment(0) | TrackBack(0) | ポータル サーチエンジン
2007年10月19日

Googleなどの検索要求がBaiduへ,ダライ・ラマの件で中国が反発

 中国内でGoogle,Yahoo,Microsoftの米国系検索エンジンに検索要求を出すと,強制的に中国最大の検索エンジンBaiduへ。

 米連邦議会がチベット仏教のダライ・ラマ14世に最高勲章を授与したことに中国が猛反発しており,ついにネットの世界にもその影響が波及したようだ。

 このエントリーを執筆している段階では,TechCrunchをはじめとするブログが騒いでいるだけで,まだメインストリームメディアのサイトでは報じていない。

 中国内からあるいは中国のISP経由で,GoogleやYahoo,Microsoftの検索エンジンに検索問い合わせをすると,ブロックされてBaiduにリダイレクトされているという。

 米大統領までが出席しているダライ・ラマ14世への授与式の動画ニュースが,以下のようにロイターサイトから発信されている。この動画ニュースも中国ではブロックされているのだろう。でも,最近ではこのエントリーのように,個人のブログにも貼り付けられている。気に入らないコンテンツ全てをブロックするのは不可能では・・。
 


 今年5月に,ロシアとの関係が悪化していたエストニアに対して,組織的なサイバー攻撃があったのを思い出す。これからは,サイバー上での国家間の小競り合いが増えそうだ。

◇参考
Cyberwar: China Declares War On Western Search Sites(TechCrunch) 
China Netcom Redirecting Google, Yahoo, MSN Traffic to Baidu(Search Engine Journal)
China Blocks Everything But Baidu? (WebProNews)
posted by Kilimanjaro at 02:03 | Comment(1) | TrackBack(1) | ポータル サーチエンジン
2007年08月06日

Google仕様のgPhone,通信料タダのケータイが来年にも登場か

 Google仕様携帯電話機のプロトタイプを米Googleが開発し,携帯電話機メーカーやオペレーター(移動通信キャリア)に披露したという(WSJ.comより)。

 俗にgフォーン(gPhone)と呼ばれるケータイである。Googleの検索エンジンやメール,Webブラウザなどのアプリケーションを組み込んだケータイで,広告をバンドルすることにより通信料をタダにしていきたいようだ。

 Googleは以前からモバイル市場に執着しているのは,モバイル広告がこれから急激に成長すると見ているから。世界のモバイル広告市場は昨年が15億ドルであったが,2011年には140億ドル規模に膨張すると,eMarketerは予測している。

 先進国のオペレーターにとっても,通話サービス売上が頭打ちになっているだけに,データ通信(インターネット)関連事業に大きな期待を抱いている。それだけに,モバイルインターネット事業を巡って,オペレーターの中にはGoogleを警戒する動きも出ている。広告事業の主導権をGoogleに握られたくない。

 一方Googleが,無料通信サービスを提供してまで自社仕様ケータイに固執するのは,優位なモバイル広告を展開したいからだろう。自社仕様ケータイのユーザーだと,特定ユーザーの行動を細かく追跡できる。無線LANの無料接続サービスを試みているのもそのためである。また最近では,米連邦通信委員会(FCC)の700MHz帯周波数割り当てオークションに参加する意向を表明している。

 ケータイの部外者であったAppleがiPhoneで成功したので,次はGoogleがgPhoneで二匹目のドジョウを狙っているのでは・・・。だがgPhoneのプロトタイプを手にした関係者によると,gPhoneはiPhoneのように革命的なケータイではないとか。gPhoneが市場に現れるのは来年以降になりそう。


◇参考
Google Pushes Tailored Phones To Win Lucrative Ad Market(wsj.com)
Report: Google shows phone prototype to vendors(Computerworld)
posted by Kilimanjaro at 00:12 | Comment(0) | TrackBack(1) | ポータル サーチエンジン
2007年07月07日

グーグル帝国の全貌,全製品を相関図で俯瞰する

smallsizeGoogle.JPG

 上は,フランスのGoogleブログに掲載されていたGoogle全製品(サービス)の相関図である。労作だ。

 Websearch,Answers,Zeitgeist,Docs&Spreadsheets,YouTube,Blogger,Picasa,Reader,Finance,News,Double Click,AdSence,Trends,Gmail,iGoogle,Maps,FeedBurner,Analytics・・・・。その他,膨大な各種API。こうした100種を越える製品(サービス)同士が密接に関連している姿を鳥瞰できる相関図である。その一部を抜き出した図を以下に示す。

GoogleEmpire.JPG

 Google帝国の総合パワーは末恐ろしいということか。それにしても,いつのまにか,Googleサービス中毒から抜け出せなくなっている自分自身が恐ろしい。
 


◇参考
Carte des services Google(Zorgloob Logciels)
タグ:google

posted by Kilimanjaro at 09:42 | Comment(0) | TrackBack(4) | ポータル サーチエンジン
2007年06月27日

Yahooのイメージ検索,Flickrの写真も対象に

 写真共有サイトFlickrに投稿されたイメージが,Yahoo Image Searchの検索対象に加わった。3億点以上のFlickrのイメージが,Yahooのイメージ検索のためにインデックス化されたのである。

 ブログネットワークFM(Federated Media)PublishingのFounder/Chairman/CEOであるJohn Battelle氏が,Yahoo Image Searchで彼の名前を入力し検索結果を見て,次のように皮肉っている。
If flickr results weren't there, my ugly mug wouldn't have shown up(Flickrに投稿されてなければ,私の醜い顔が出なかったのに)。
 検索結果の上位は,確かにFlickrに投稿されている写真ばかりである。

 ただし,John Battelleのようなネット業界の有名人は例外のようだ。業界の会議で写真を撮りあってFlickrによく投稿しているから,どうしても多くなるのでは。そこでタレント(Johnny Depp)でもイメージ検索を試みた。その検索結果の上位にはFlickrの写真は出てこなかった。

 Yahoo Image SearchでFlickrのイメージ(写真など)を検索対象に追加できたのは,Flickrが買収されてYahooの傘下に入っているからである。 

 これからは,ブログだけではなくて,SNSのマイページ,写真共有サイトの写真などのUGC(ユーザー作成コンテンツ)も,次々と検索エンジンの対象になっていく。検索結果に雑音が増えなければ良いが。


◇参考
Flickr Part of Yahoo Image Search(John Battelle's Searchblog)
タグ:yahoo

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2007年06月21日

驚異の女性サイト“Glam”,訪問者数が1年間で37倍に増え一躍トップに

Glam top.JPG


 一昨年から昨年は,YouTubeなどのWeb2.0銘柄サイトが爆発的に伸びた。そして今年は,もっと桁違いに急伸したサイトが現れてきた。上に示した女性サイトGlamである。

 今年5月の月間ユニークビジター数が1730万人と,1年前の46万人から何と37倍も急伸したから驚きだ(comScoreのデータより)。ついに,女性のコミュニティーサイトの定番で独走していたiVillage(NBCに買収されている)を一気に追い抜いた。

 次は,女性サイトのユニークビジター数ランキングである。女性向けコミュニティーサイトも激戦区である。1年前のGlamは,現在の10位のサイトの約10分の1くらいのユニークビジター数しかなかったのが,ゴボウ抜きしてナンバー1に上り詰めたのである。先行優位と言われるネットビジネスに置いて,今でもこのような奇跡が起こりうるのだ。
 
*女性サイトのトップ10(07年5月の月間ユニークビジター数)
comScore MediaMetrix Top 10 Women's Web Properties

1. Glam Media :17,299
2. iVillage.com,The Womens Network :17,116
3. Everyday Health :8,413
4. CondeNast Publications - CondeNet Network: 6,935
5. Womensforum Sites :5,831
6. Disney Family Network: 4,447
7. Sheknows: 4,386
8. BabyCenter Network :4,183
9. The Knot: 3,881
10. Better Home & Gardens (BHG.com): 3,673


 この1年間で,高成長率サイトのランキングは次の通りである。

*年間成長率のランキング
glam growth.JPG
(comScore調査)

 ともかく,Glamの年間伸び率が抜きんでている。先に述べたように,女性コミュニティーサイトは激戦区で,これからも有望な市場である。iVilageやCondeNastも力をいれている。今年に入ってのユニークビジター数の伸びもめざましく,5ヶ月間でiVillageが10%増,CondeNastが29%増と急成長している。でも,Glamが146%増なので,一気に追い抜かれたのだ。

 なぜ,こんな凄い現象が起きたのか。次のエントリーで探ってみたい。


◇参考
Glam Media Ranked as Number One Women's Web Property by comScore(プレスリリース)
Glam surges to No. 1 women’s property, overtakes iVillage(VentureBeat)
タグ:雑誌

posted by Kilimanjaro at 09:23 | Comment(0) | TrackBack(1) | ポータル サーチエンジン
2007年06月20日

トップ交代の米Yahoo,業界再編成の火種になるのか

 米YahooがCEO交代を機に,業界再編成を仕掛けてきそうである(MSNBCの記事より)。

 Microsoftとの提携やFacebookの買収などが実現しなかったように,同社の業績不振を打破すべき積極戦略が打ち出せないでいた。Googleとの差がドンドン開く一方なだけに,新トップのJerry Yangは相当思い切った手を打つことになろう。

 まず,大型提携とか大型買収を仕掛けなければ。相手としては,News Corp., AT&T, AOL, Microsoft,Comcastなどの超大物である。MSNBCの記事では,News Corpとのうわさ話を次のように紹介している。

 News Corp傘下のMySpaceを,Yahooが獲得する。買収するとなると100億ドルぐらいの巨額が必要となる。そこで,News CorpがYahoo株の25%を取得するとか。
 
追記:
Yahooが,自社株と交換にMySpaceを獲得するという話は,続報が次々と出てきた。TimesOnlineによると,Yahoo株30%で交換すると報じている。

◇参考
Is a Yahoo deal in the works?(MSNBC.com)
タグ:yahoo

posted by Kilimanjaro at 08:41 | Comment(2) | TrackBack(2) | ポータル サーチエンジン
2007年06月18日

朝日新聞とヤフーが連携,asahi.comの高校野球記事がYahoo!スポーツに

AsahiYahoo.JPG

 朝日新聞社のasahi.com(アサヒ・コム)とヤフーのYahoo!スポーツが,今夏の高校野球(第89回全国高校野球選手権大会)の特設ページで連携することになった。

 ヤフーはこれまでも,サイトの信用力/求心力を高めるためにも,ブランドのあるサイトとの連携に力を入れてきている。たとえばYahoo!ニュースでは,全国紙の新聞社との提携実現を悲願としてきた。その結果,今では読売新聞,毎日新聞,産経新聞からニュース提供を受けYahoo!ニュース内で閲覧できるようになっている。だが未だに朝日新聞や日本経済新聞と手を結べていないのが,ヤフーの課題となっていた。

 それだけに,夏の高校野球大会関連記事に限定しているが,asahi.comの記事がYahoo! JAPANのドメイン内で閲覧できるようになったことは,ちょっと驚きでもある。新しい動きへの予兆かもしれない。

 朝日新聞社のプレスリリースに,ヤフー取締役COO喜多埜氏の次のようなコメントが載っていた。「朝日新聞社様の強みとYahoo! JAPANの強みを双方で活かし,コンテンツを展開する事は,両社にとって非常に意義の深いものです。今後も朝日新聞社様との関係および連携を強化し,お客様に最良のインターネット環境を提供したいと思います。」

Yahoo sports.JPG


 実際に,どのような連携を実施しているかを見てみよう。Yahoo!スポーツ内には既に特集ページ「Yahoo!スポーツ - 2007 夏の高校野球」が立ち上がっている。asahi.comとの関係では,新着ニュースとコラムが用意されている。また地方大会のニュース・試合結果をまとめたページを地域別に設けている。asahi.comから提供されたニュースを全文,Yahoo!スポーツ内で閲覧できる。ただし,コラムについてはYahoo!スポーツ内では見出しだけを掲載し,asahi.comに飛んで本文を読ませるようにしている。

 Yahoo!スポーツのトップページには,以下のような特集ページの案内枠を設けていた。ここでも,asahi.comのコラム記事に直接アクセスするためのテキストリンクを置いていた。

Yahoosportsasahi.JPG

 今回の連携は,ヤフーやasahi.comの今後の展開を占う意味でも興味深い。まず,ヤフーにとっては,念願の朝日新聞のコンテンツをYahoo!サイト内に取り込めたことは意義深いだろう。さらに,夏の高校野球大会の主催新聞社のコンテンツだけに,特設ページへの集客効果も期待できる。

 また,ヤフーが推し進めているオープン化路線に沿っていることにも注目したい(「Yahoo!ニュースが断トツなのに更なる強化へ,読者参加と外部リンク機能を本格導入(1)(2)(3)」で紹介)。商域やサービス提供範囲をYahoo!サイトだけにこだわるのではなくて,パートナーサイトにも拡大させていこうとしているのだ。パートナーのメディアサイトと「Yahoo!メディアネットワーク」を組み,パートナーサイトへのトラフィック誘導と広告配信を狙う。

 asahi.comも旨みがありそうだ。まずニュースコンテンツを提供することより,情報提供料を受け取ることができる。さらに,コラム記事などの閲覧のために,Yahoo!スポーツからのトラフィックをかなり期待できる。それに,広告までも付いてきそうである。asahi.com内だけで特集ページ「高校野球」を閉じて展開するよりも,圧倒的な集客力を誇るYahoo!サイトと提携した方が,収益に貢献するはずだ。

 確かに,ヤフーとメディアサイトとの間でwin-winの関係を構築できるだろう。ヤフーサイトはますます強力になり求心力を高めることになるはず。一方で,メディアサイトはヤフーへの依存をますます強めることになるのだろう。


◇参考
Yahoo!ニュースが断トツなのに更なる強化へ,読者参加と外部リンク機能を本格導入(1)(メディア・パブ)
Yahoo!ニュースが断トツなのに更なる強化へ,読者参加と外部リンク機能を本格導入(2)(メディア・パブ)
Yahoo!ニュースが断トツなのに更なる強化へ,読者参加と外部リンク機能を本格導入(3)(メディア・パブ)
2006年度第4四半期 および通期決算説明会のプレゼンテーション資料(2007年4月24日発表) (Yahoo! JAPAN )
タグ:yahoo

posted by Kilimanjaro at 07:47 | Comment(0) | TrackBack(2) | ポータル サーチエンジン
2007年05月29日

Googleイメージ検索,ちょっと便利な小技が使える

 ブログGoogle Blogoscopedに,Googleイメージ検索の新機能を紹介している。

 2つの新機能が提供される。一つは,検索対象イメージのサイズを,大中小の3種類から指定できるサービスである。日本語版の画像検索でも対応していた。

Google image.JPG



 このサイズ指定のイメージ検索は公式サポートであるのに対し,もう一つのface(顔)とnews(ニュース)に限定したイメージ検索は,非公式サポートである。今は,iGoogle(パーソナライズドホームページ)のGadget(Widget)として提供されている。Multi Search Lightと称するGadgetで,Image(faces)やImages(news)を選んで検索する。以下に,このGadgetをiGoogleに貼り付けた例を示す。

Google Image face.JPG

 このImage(faces)やImages(news)の検索を試したければ,Google Blogoscopedの最後の方に掲げられている検索窓を使えばよい。


 サイズやface/news指定のイメージ検索は,小技であるが,結構,便利で使い勝手がありそう。


◇参考
New: Google Image Search Categories(Google Blogoscoped)

posted by Kilimanjaro at 11:10 | Comment(0) | TrackBack(1) | ポータル サーチエンジン
2007年05月26日

米検索エンジンのシェア,GoogleとYahooの差が更に拡大

 米国ユーザーの検索エンジン利用で,この1ヶ月間だけでGoogleサイトがシェアを1.4%も拡大し,Yahooサイトが0.7%も縮小している。 

 comScoreが米国ユーザーの検索エンジン利用回数を調査した結果によると,2007年4月におけるGoogle検索サイトの問い合わ件数は36億回で,シェアが前月比1.4%増となった。一方,Yahoo検索サイトの問い合わ件数は20億回と,シェアが前月比0.7%減となった。

 わずか1ヶ月間で,GoogleとYahooのシェアの格差が2.1%も広がっている。両社の勢いの違いが浮き彫りになっている。 

search engine0704.JPG
(ソース:comScore)

:2007年の各検索エンジンの問い合わせ件数
Google Sites :36億
Yahoo Sites:20億
Microsoft Sites:7億5700万
Ask Network:3億7600万
Time Warner Network:3億6400万
(ソース:comScore)


◇参考
comScore Releases April U.S. Search Engine Rankings(プレスリリース)
タグ:検索

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2007年05月05日

「MSがYahoo買収」との憶測,NYPとWSJが報じる

  今日の朝,日経一面に「マイクロソフトとヤフー 合併含め提携交渉」の見出しが。さらに関連記事として解説まで載っている。

  昨晩,どうしてこんな大ニュースを見落としたのだろう。こうした大ニュースはメインストリームメディアが独自に取材して詳しく報道してくれるので扱わなくてもよいのだが,それにして,どうして気付かなかったのか・・・。

  慌てて,Google News(米国版)をはじめ,New York Times,Washington Post,Los Angeles Timesの各Webサイトを閲覧してみた。やっぱり,どこのニュースサイトでも,トップニュース記事には見当たらない。ビジネス欄の主要ニュースにも出ていない。やっと株式(金融)のコーナーで発見した。

 NYT,WP,LATの有力な新聞社サイトも,Yahooの株価が金曜日に暴騰したため,扱わざる得ない。いずれも,New York Post(NYP) やWall Street Journal(WSJ)の憶測記事が発端になったと明記し,Yahooの株価が一時,前日終値比19%近くまで高騰したことを報じた。まだ初期段階で実現の可能性は低いとの声も増え,株価は9.94%アップに落ち着いた。

 New York Post(NYP)の記事によると,MicrosoftとYahooとの間の非公式な交渉は1年前にも行われたようだが,最近まで進展がなかったという。それが,最近になって,動き出したというのだ。Wall Streetの消息筋によると,Microsoftが500億ドルでYahooを買収するとも・・・。

 この後,すぐにもWall Street Journal(WSJ)が関連記事を報道し,ブログ界で大騒ぎになったが,他の新聞社サイトは意外と扱いが小さかった。

 そこで,新聞社サイトやブログで,どのように今回のニュースを扱っているかを見てみた(日本時間10時ころ)。

 まず,NYTimes.comでは,主要ニュース欄ではまったく触れず,ビジネス欄のDealBookコーナーで次のようにレポートしていた。
The New York Post reported Friday that the companies were in talks that could lead to a Microsoft acquisition of Yahoo, sending Yahoo’s stock soaring.
 震源地がNYPであることを明らかにしている。1年前にMicrosoftとYahooが検索エンジンビジネスで提携する話が持ち上がったが,うまくいかなかった。今回も同じ運命になるのではと予測している。さらに,以下のように,「下手すれば,両社とも死んでしまう」とのアナリストの意見を紹介している。
“If Microsoft buys Yahoo, Microsoft should immediately spin the Yahoo-MSN business out as a separate company,” Mr. Blodget wrote. “If it doesn’t, both Yahoo and MSN will die.”(Henry Blodget, the former Internet stock analyst )

  washintonpost.comも,ニュースの震源地がNYPとWSJであることを,まず告げている。
The New York Post and the Wall Street Journal both reported that Microsoft Corp. had reopened talks about merging with Yahoo Inc.
 さらに,WSJを引用して,両社の議論は,もはやアクティブでないと紹介していた。
Near the end of the trading day, however, the Wall Street Journal quoted unnamed sources as saying the discussions between Microsoft and Yahoo are "no longer active."

  latimes.comも,独自取材ではなくて,以下のようにNYPとWSJの引用が中心。
The New York Post reported today that discussions had intensified, and the Wall Street Journal confirmed the renewed talks, but later said the discussions had ended with no deal.

 主なブログをザァーと見た感じでは,WSJと同様,MSとYahooの併合(MSのYahoo買収)については懐疑的である。両社が手を組んだとしても,欧米の検索ビジネスでGoogleに対抗できないのではという見方がほとんど。

 以下は,Hitwiseによる米検索エンジン市場シェアである。 
www.google.com(07/3: 64.13%,06/3:58.33%)
search.yahoo.com(07/3:21.26%,06/3:22.30%)
search.msn.com(07/3:9.15%,06/3:13.09%)

 1年前は,Googleの58%に対し,MSN/Yahoo連合で35%であった。それが今年の3月には,Googleが65%にアップし,MSN/Yahoo連合が30%弱にダウンしている。連合軍を組んでも,本当に対抗できるやら。また英国でも,Googleのシェアは1年前の75%から79%にアップ,一方MSN/Yahooのシェアは15%から13%にダウンした。

 合併しないと全く相手にならないが,MSN/Yahooが合併してもGoogleと対抗できそうもないのが現状か。


◇参考
BILL'S HARD DRIVE(New York Post Online Edition)
Google Accounted For 64 Percent Of All U.S Searches In March 2007.(Hitwise)
タグ:yahoo

posted by Kilimanjaro at 11:42 | Comment(0) | TrackBack(1) | ポータル サーチエンジン
2007年04月27日

Google,Webサイトの訪問者数でもトップに

 GoogleがWebサイトの訪問者数でも世界トップに躍り出たようだ。

 調査会社comScoreによると,Googleサイトの月間Web訪問者数が,2007年3月に初めてMicrosoftサイトを追い抜き,世界トップになった(Bloomberg.comより)。

 Google,Microsoft,Yahooの3大サイトの,月間Web訪問者数は次の通り。2007年3月における世界からの訪問者数である。
・Google:5億2800万人(前年同期比13%増)
・Microsoft:5億2700万人(前年同期比4%増)
・Yahoo:4億7630万人(前年同期比1%増)

 Googleがトップに浮上できたのは,検索エンジンの人気が高いことと,YouTubeなどのサイトがGoogleグループに加わったため。

 だが,その下のグループの方が訪問者数の伸び率が高いことに注目したい。Time Warnerは同21%増の2億7200万人に,Wikipediaは同82%増の2億1220万人と,3大サイトより成長率が高い。

◇参考
Google Passes Microsoft, Yahoo as Most-Visited Site (Update2)(Bloomberg.com)
タグ:google

posted by Kilimanjaro at 11:25 | Comment(0) | TrackBack(1) | ポータル サーチエンジン
2007年03月20日

米ネット広告,Googleなどポータルへ集中

 米国のネット広告は,Google, Yahoo!, AOL, MSN の4大ポータルへの寡占化が進んでいる。

 eMarketerによると,米国における4大ポータルサイトの広告売上高合計のシェアは,2004年が47.8%,2005年が53.7%,2006年が57.4%と拡大しており,今年は66.6%も占めると見ている。

 各ポータルサイトにおける広告売上高の推移は次の通り。過去3年間と今年の予測を示している。

*米4大ポータルの広告売上(単位100万ドル)と前年比増加率
us portal ad.JPG
ソース:eMarketer.com

 確かに,ポータルサイトへの寡占化が進んでいるのだが,以下に示す各社別のシェアをよく見ると,Googleだけが突出してシェアを拡大しているのが分かる。 

*米4大ポータルの広告シェア推移{04年→05年→06年→(07年)}
Google:13.1%→19.2%→25.0%→(32.1%)
Yahoo!:18.4%→19.4%→18.3%→(18.7%)
AOL  :6.8%→7.2%→7.5%→(9.1%)
MSN  :9.4%→7.8%→6.7%→(6.8%) 
4社系:47.8%→53.7%→57.4%→(66.6%)
ソース:eMarketer.com

 Yahoo!,AOL,MSNの3社合計のシェアは,34.6%(2004年), 34.4%(2005年),32.5%(2006年)と縮小している。ポータルの広告シェアが拡大していると言うよりも,Googleだけが凄い勢いでシェアを拡大してきたと言うべきかも。


◇参考
The Big Four Get Bigger(eMarketer.com)
タグ:広告 google

posted by Kilimanjaro at 11:04 | Comment(0) | TrackBack(0) | ポータル サーチエンジン
2007年02月28日

情報ニーズの高い健康情報サイト,米Microsoftが健康専門検索会社を買収

Medsotry.JPG

 新型インフルエンザが猛威をふるいそうだし・・・。頼りのタミフルは危なそうだし・・・。これから健康情報サイトの世話になる機会がますます増えてきそうだ。

 米国でも,コンシューマー向けの健康情報サイトは,ビジネスとしても最も注目されているバーティカル分野である。たとえば,有力サイトであるWebMD は,2006年4Q売上高が8060万ドルと前年同期比64%増の急成長を続けている。収支も純利益890万ドルと黒字化している。Pewの調査でも健康情報のニーズは高く,毎日,800万人もが健康情報サイトを利用しているという。

 そこで,米Microsoftは健康情報分野を強化するために,健康分野専門の検索エンジン会社Medstoryを買収することになった。ベータ版が利用できるので試してみた。

 tamiflu(タミフル)で検索した結果を以下に示す(クリックで拡大表示可能)。

tamiflu.JPG

 さらに,検索の絞り込みのガイドとして,薬とか健康状態などに関するキーワードが幾つか示される。そこでRisk Assessment を選び検索した結果が次のようになった(クリックで拡大表示可能)。


tamiflu risk.JPG

 検索結果をさらに,News Media,Audio/Video , Clinical
Trials ,Research Articles に選別することもできる。検索結果のRSSフィード配信や検索窓のwidgetも備わっている。

訂正(3月3日):
dramrollさんからのご指摘で気がついたのですが,間違いがありましたので訂正しました。

元の文が
2006年売上高が8060万ドルと前年比64%増
となっていたのを,
2006年4Q売上高が8060万ドルと前年同期比64%増
と訂正しています。

2006年通期のWebMDの売上高は2億5390万ドルです。

◇参考
Microsoft Demonstrates Further Commitment to Healthcare Market With Planned Acquisition of Web Search Company(プレスリリース)
WebMD 4Q Profit Beats Wall Street View(AP)
Microsoft to Buy Health Information Search Engine (NYTimes.com)
Microsoft Acquires Health Search Engine, Medstory - The Continued Rise of Vertical Search(Read/WriteWeb)
健康分野専門の検索エンジン“Healthline”がサービス開始(メディア・パブ)
健康分野に絞ったバーティカル検索サービス(メディア・パブ)
米国の医療ポータルWebMD,隔月刊誌を発行(メディア・パブ)
posted by Kilimanjaro at 08:10 | Comment(2) | TrackBack(2) | ポータル サーチエンジン
2007年02月19日

GoogleからWikipediaへ,ドッと流れるトラフィック

 Wikipedia人気が高まる一方である。そのWikipediaへのトラフィックの源は,多くが検索エンジンであることは容易に想像できるのだが・・・。

 Hitwiseが測定した2007年2月10日の週間データでもそのような結果が出ていた。Wikipediaに流れる込むトラフィックの7割が検索エンジンからということである。そして約5割がGoogleの検索エンジンからであった。下のグラフでも明らかなように,Wikipediaへ流れ込むGoogle検索エンジンからのトラフィックシェアが,この1年間で急拡大しているのである。逆にYahooの検索エンジンからのトラフィックシェアが激減していた。

wikipedia Upstream.JPG

 Googleの検索エンジンから流れ出ているトラフィックの1.87%がWikipedia行きで,下のグラフで示すように,前年の約0.7%から大幅に増えている。
 
wikipedia Upstream.JPG

 このように,Google検索エンジンとWikipediaとは太いトラフィックのパスで結ばれているのだ。Wikipediaは資金難で危機に直面しているようだが,John Battelleも述べるように,WikipediaがAdWords(Googleの検索連動広告)を採用すれば財政難も一気に解決してしまうのだが・・・・。


◇参考
Google Traffic To Wikipedia up 166% Year over Year(LeeAnn Prescott)
Google and Wikipedia(John Battelle's Searchblog)
Wikipediaが資金不足で3〜4ヶ月以内に閉鎖かも?(メディア・パブ)
タグ:google

posted by Kilimanjaro at 23:47 | Comment(1) | TrackBack(0) | ポータル サーチエンジン