長期化する不況が,ソーシャルゲーム市場にとって追い風になっているようだ。こう不景気だと,出費が伴う外出を控えめにして,経費をあまりかけなくても気軽に楽しめるソーシャルゲームで過ごそうとする人が増えてくる。さらに最近の新型インフルエンザの流行も,内に閉じこもってオンラインゲームで遊ぶ人を増やしているのだろう。ソーシャルゲームユーザー数が,2008年の5000万人から2009年には2億5000万人に急増するとの予測も出ている。
米国では,Facebookに代表されるSNS上でソーシャルゲームが大人気を博しているが,最近になってiPhoneなどのモバイル端末にも飛び火している。
Facebookプラットフォームの人気アプリケーションを見ても,外部のデベロッパーが開発したソーシャルゲームが目白押しである。以下はアクティブユーザー数/日のランキングである。
(ソース:AllFacebook)
ここで躍進めざましいデベロッパー企業Zyngaに注目してみる。上のFacebookアプリケーションのトップ10にも,同社のソーシャルゲームが3本も選ばれている。
その結果,Facebookアプリケーションのデベロッパー別ランキングでも,以下のように月間アクティブユーザー数でトップに躍り出た。

(ソース:AllFacebook)
Zyngaのアプリケーションを月に4230万人ものFacebookユーザーが利用している。毎日,770万人が楽しんでいる。Zyngaのソーシャルゲームの幾つかは,Facebook以外のソーシャルサイト,たとえばMySpaceやbebo,hi5,My Yahoo!,それにiPhoneでも利用できる。このため毎日1000万人を超えるユーザーがZyngaのソーシャルゲームに興じているという。
Facebookはオープンプラットフォームなので,サードパーティーのソーシャルゲーム・デベロッパーの競演の場となっている。次に,Facebookプラットフォーム向けのソーシャルゲーム別ランキングを示す。月間アクティブユーザー数によるランキングである。

(ソース:Inside Social Games)
やはり,Zyngaのゲームが上位を占めている。この中で今ヒットしているゲームとなると,Mafia Warsのようだ。友達とマフィアファミリーを結成して遊ぶとか。ゴッドファーザーの世界かも。このゲームで遊んでいる人(月間アクティブユーザー)は,4月23日に954万人であったのが,5月22日に1111万人となっている。まだ増え続けているのだ。さらにこのほど,iPhoneでもこのマフィアゲームを楽しめるようになった。
Zyngaの売上の中心は,少額決算による有料課金である。同社の売上は公表されていないが,今年の売上はVirtual Goods Newsによると4000万〜5000万ドル,BusinessWeekによると1億ドルと推測されている。また人材も強化しており,最近ではYahoo searchのGMであった Vish Makhijaniを獲得した。
◇参考
・SGN aims for cross-platform social gaming domination(VentureBeat)
・Social Gaming Scores in the Recession(BusinessWeek)
・Zynga、大ヒットのMafia WarsをiPhoneに(TechCrunch Japan)
・小額決済によって売上額大幅アップ(TechCrunch Japan)
・The Top 25 Facebook Games for May, 2009(Inside Social Games)
Zynga Now Largest App Developer On Facebook; Earning $40M In Revenue?(Virtual Goods News)

