ソフト産業は相変わらず,大幅な輸入超過である。
(社)情報サービス産業協会は、(社)電子情報技術産業協会、(社)日本パーソナルコンピュータソフトウェア協会と共同で、コンピュータソフトウェア分野における海外リソースの活用状況に関する調査を、このたび発表した(プレスリリース)。
2003年のコンピュータソフトウェア輸入額は2,900億円で,一方輸出はわずか92億円だ。恐ろしいまでの輸入超過である。
広義のソフトとして,映画,放送,ゲーム,音楽,新聞,雑誌,書籍などのメディア・ソフトまで広げて見ても,ゲームソフトを除けば,全て輸入額が輸出額を大幅に超えている。映画が約8倍,音楽が約10倍,その他も約2〜4倍も輸入超過している。
ソフト・サービス時代なのに,ここまで大幅な輸入超過で大丈夫だろうか。輸入超過と言っても,国内市場で国産ソフトが弱いのではない。日本のソフト産業は一般に,国内市場を重視しており,国際市場まで視野に入れたソフト作りをしていないのである。文化の違いが阻んでいるのも確かであるが,垂直統合の産業構造が国際市場への壁になっていることも見逃せない。
日本はやっぱり,垂直統合モデルでの"モノ作り"には力を発揮できるが,ソフトはダメなのか。いつまでも"モノ作り"だけに依存しておられるわけではない。韓国や中国が追いつき追い越したモノ作りも少なくない。
韓国は,エレクトロニクス分野では日本としのぎを削る所まで到達してきたが,さらにメディアソフトの国際化の面では日本を凌ぐ勢いを見せている。映画やTVドラマなどは,台湾や中国,日本市場で急成長している。例えば,日本と韓国の間での放送番組の輸出入状況でも明らかである。2000年までは日本から韓国への輸出額が韓国からの輸入額の倍近くあったのが,最近では韓流ブームもあって完全に逆転している。
2004年11月09日
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