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2006年09月22日

新聞社系ニュースアグリゲーターTopix.net,なぜ訪問者が急増しているのか

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  新聞社系ニュースアグリゲーターのTopix.netが勢いづいている。最近の1ヶ月間を見ても,ニュースサイト訪問数のシェアが前月比24%も増えたと,Hitwiseが発表した。

 以下のグラフは,ニュースサイト市場における同サイトの訪問数シェアの推移である(Hitwiseデータ)期間は2006年2月11日から2006年9月9日までである。

topxnetno.JPG
(ソース:Hitwise)

 なぜ,こんなにシェアを拡大させているのか。今風の流行語で言えば,News2.0(Web2.0)的なサービスを次々と仕掛けてきたからであろう。

例えば,
・選別ブログの収集
・トピック対応のフォーラムの設置
・無料クラシファイド広告の実施
・全米各地のフォーラム活動マップの掲載
・過去1年分の記事検索
・"interactive click-o-gram," の実施

などのサービスである。

 新聞社系サイトとは思えない挑戦である。まるで,若いWeb2.0世代の人たちが考えそうなサービスである。

 それもそのはず,Topix.netは最初は新聞社系のサイトではなかった。一方で新聞社はGoogle Newsのようなニュースアグリゲーターを煙たい存在と敵対視していた。それが突然,2005年3月に,Tribune, Gannett, Knight Ridderの3大手新聞社グループがTopix.netの株75%を取得し,新聞社グループ傘下のサイトにしてしまったのだ。

 だが,新聞社グループの傘下に入って以降も,Topix.netはWeb2.0的な機能を次々と仕掛けてきたのである。おそらく,新聞社サイトがやりづらいことを,Topix.netで挑戦させていたのかもしれない。

 最近1ヶ月のシェア急拡大も,"interactive click-o-gram," (過去1年間の検索結果数を時系列で示した柱状グラフ)効果と,Hitwiseは分析している。8月14日のエントリーでも紹介したように,おもしろいサービスである。

◇参考
・Topix.net Vists up 24% in Past Month(Hitwise US)
・Topix.netの検索エンジン,過去1年分のアーカイブが検索対象に(メディア・パブ)
・ニュースアグリゲーターのTopix.net,この1年間で利用者が2.3倍に(メディア・パブ)
・新聞社系ニュースアグリゲーターTopix.net,無料のクラシファイド広告を開始(メディア・パブ)
・新聞社傘下のニュースアグリゲーターTopix.net,CGMコンテンツを拡充(メディア・パブ)
・ニュースアグリゲーターTopix.net,全米各地のフォーラム活動マップを掲載(メディア・パブ)
・ニュースアグリゲーターのTopix,参加型アーキテクチャを採用(メディア・パブ)
・ニュースアグリゲーターの米Topix,1万5000ブログを収集ソースに追加(メディア・パブ)

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posted by 田中善一郎 at 07:39 | Comment(0) | TrackBack(1) | 新聞 ニュース
2006年09月02日

LA Timesのサイト,自社ブランドRSSリーダーの本サービスを開始

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 LA Timesのサイト(latimes.com)が,自社ブランドのRSSリーダー“Los Angeles Times NewsPoint ”の提供を正式に始めた。同サイトでは,昨年の初め頃から,RSSリーダーサービスのテストを進めていた。NYTimesやWSJの主要新聞社サイトが次々とパーソナライズド・ページ・サービスを始めたこともあって,LA Timesは自社ブランドのRSSリーダーで対抗することになった。

 英Guardianと同様,RSSリーダーにはConsenda社(http://www.consenda.com/)のnewspointをカスタマイズした形で利用する。このため,英GuardianブランドのRSSリーダー“Guardian NewsPoint”と“Los Angeles Times NewsPoint ”とは,ユーザーインタフェースや機能はほぼ同じである(“Guardian NewsPoint”については,こちらを参照)。

 LA Timesは,新聞紙の発行部数や広告売上が減る一方なので,オンライン事業に活路を求めざるえない。latimes.comを訪問するユニークユーザー数が月間520万人に達しているものの,経営状況は相変わらず厳しい。


◇参考
・Latimes.com Introduces New RSS Service(プレスリリース)
・新聞社サイトが変身の兆し,RSSニュースリーダー提供に踏み込む(メディア・パブ)
・英新聞社Guardian,自社ブランドRSSリーダーの配布を開始(メディア・パブ)
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posted by 田中善一郎 at 21:31 | Comment(0) | TrackBack(1) | 新聞 ニュース
2006年08月22日

ジョーク満載のOnionサイト,近くビデオサービスを開始へ

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ジョーク満載の新聞として人気の高いthe Onion。そのthe OnionのWebサイトTheOnion.com が,ビデオコーナーを準備中という。

 このニュースはMediaPostなどが伝えている。Onionが提供するビデオだから,風刺の効いた面白いビデオサービスに違いないと,期待が高まっているようだ。

 Onionはジョークが売り物。だが,ジョークをジョークとして流せないホワイトハウスや中国の新聞などと衝突することもある。また,この注目のOnionの買収に,Viacomが関心を示しているとの噂が先月あたりから飛び交っている。

*the Onionのデータ
・新聞の発行部数:55万部
・Webサイトの月間ユニーク訪問者数:320万人,月間ページビュー2700万ページ

◇参考
・TheOnion.com Planning Online Video Effort(MarketingVOX)
・TheOnion.com Readies Web Video(MediaPost Publications )
・Onion Media Kit 2006(print)
・Onion Media Kit 2006(online)
・MEDIA TALK; Protecting the Presidential Seal. No Joke.(NYTimes)
・情報判断力(On Off and Beyond)

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posted by 田中善一郎 at 09:02 | Comment(0) | TrackBack(0) | 新聞 ニュース
2006年08月14日

Topix.netの検索エンジン,過去1年分のアーカイブが検索対象に

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ニュースアグリゲーターのTopix.netは,過去1年分のニュースアーカイブを対象とした検索サービスを始めた。つまり,過去1年間のニュース記事とかブログを,ニュースアグリゲーター・サイトでまとめて検索できることになる。

 同じニュースアグリゲーターのGoogle NewsやYahoo Newsでは,過去数週間のニュース記事しか検索できないという。 このため,これまでちょっと古いニュース記事を閲覧する時には,Lexis-Nexis や Factiva のような有料の商用データベースを利用するか,メディアのニュースサイトのアーカイブを個別に検索しなければならなかった。また最近では,Googleのような汎用Web検索でも,特定のニュースサイトだけのようだが,古い記事を検索できるようになってきている。

 今回の検索サービスでは,新たに"interactive click-o-gram," が加わった点も興味深い。これは,過去1年間の検索結果数を時系列で示した柱状グラフである。特定の日を指定すると,その日を含む以前のニュース記事やブログを対象に検索してくれる。検索対象をニュース記事だけとか,ブログだけに絞ることも可能である。


 下の例は,実際に,"tokyo"を入力して検索した結果である。

topix news search.JPG

  次に,グラフで8ヶ月ほど前の1月24日を指定してみた。すると,その日を含む以前のニュース記事やブログエントリーが検索結果として得られた。検索結果の記事やブログは,見出しと本文の一部(キーワードを含む文)が表示される。

  試したのは短い時間で正確ではないかもしれないが,使ってみた印象は次の通り。ニュースサイトの記事や選別ブログのエントリーを1年前まで遡って検索できるのは魅力である。だが,検索されたブログは全文読めても,メディアサイトのニュース記事は全文を必ずしも読めるわけではなかった。全文が読めるニュース記事は,Yahoo(一部の通信社のニュース)やKorea Times,新華社などと限られるようだ。また,NYTimesやwashingtonpost.comなどの記事は余り検索されていなかったのも残念だった。

 それから,Google NewsやGoogle Searchとの比較も,ちょっとばかり試してみた。NYTimes.comに掲載されていた小泉首相関連の記事2本を取り上げた。その2本は次の記事である。

・7月1日付けのOP-ED COLUM:“Velvet Elvis Diplomacy”
・6月21日付けニュース記事:“Japan to Pull Ground Troops Out of Iraq, Koizumi Says”

 上の2本の記事は,NYTimes.comの検索エンジンで検索されたが,残念ながら,Topx.netやGoogle Newsでは検索されなかった。だが驚くことに,Google Searchでは,インデックス化されていて検索結果に現れたのだ(“Velvet Elvis Diplomacy”,“Japan to Pull Ground Troops Out of Iraq, Koizumi Says”)。1本目の記事は有料コンテンツであるが,2本目はNYTimes.comで全文が閲読できた。Google Searchで検索できたのは,NYTimes.comがSEO対策として,ニュースアーカイブの過去記事も検索対象になるように手を加えたためかもしれない。
 
 今回,ニュースアグリゲーターとして,Topix.netが先頭を切って,1年前までの過去記事の検索を始めた。まだ不十分であるが,他のニュースアグリゲーターも追従することになろう。思惑通り,集客力が増し,検索連動型広告の売上が伸びるかどうか。



◇参考
・Biggest Index, Most Sources, Best News Search – Our Dial Goes to 11(Topix.net Weblog)
・Topix.net expands news archive(Reuters.com)
・WashingtonPost.com ,記事の無料閲覧期間を60日間に延長へ(メディア・パブ)
・NYTimesのサイト, ブランド依存から脱却し検索エンジン対策も(メディア・パブ)
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posted by 田中善一郎 at 07:36 | Comment(0) | TrackBack(0) | 新聞 ニュース
2006年08月08日

WSJやUSA Todayも,パーソナライズドページを立ち上げ

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  NYTimes.comに続いて,WSJ(Wall Street Jounal)とUSA Todayもパーソナライズド・ページ・サービスを開始した。米国の有力新聞社サイトが揃って,パーソナライズド・ページを始めたことになる。

  先日のエントリーでも紹介したように,米国の新聞社サイトはWeb2.0風に開放路線に乗り換え始めている。自社サイト内に読者を閉じ込めるのではなくて,読者のニーズに応じて競合サイトにも誘導するようになってきた。パーソナライズド・ページ・サービスもその開放路線に沿ったものである。ユーザーは競合サイトのコンテンツ(見出しと要約)もパーソナライズド・ページに取り込むことができるのだ。また任意のRSSフィードも取り込むことも可能だ。つまり,RSSリーダー機能も備えている。  

  WSJのパーソナライズド・ページは有料読者しか利用できないので,残念ながら閲覧できなかった。Flickrに掲載されているページ写真で概要をつかんで欲しい。

  USA Todayは,次の7種類のパーソナライズド・ページを用意した。
My News
My Travel
My Money
My Sports
My Life
My Tech
My Weather

 以下はMy Newsのページである。NYTimesやWashington Postなどの競合サイトのコンテンツ(見出しと要約)をワンクリックで登録できる。ここではNYTimesを登録してみた。驚くことに,NYTimesの記事が並んでいるページに,広告を掲載されているのである。敵のコンテンツを掲載しているページで,広告ビジネスをやるなんて,ちょっと前まで許せなかったはずだが。
 
(クリックで拡大表示)
My usa today0608.JPG

次は,My TravelのページでUSA Todayが推薦しているサイト一覧である。競合するNYTimes TravelやLATimes Travelも出ている。

usa today My Travel0608.JPG

最後に,任意のRSSフィードも取り込める。日常的に閲覧しているニュースサイトやブログのコンテンツも,パーソナライズド・ページに掲載させることができる。

USA Today0608.bmp




◇参考
・MyWSJ Launches; Personalized News For Subs Only (paidContent.org)
・NYTimes.comのパーソナライズドサービス,競合サイトのコンテンツを取り込める(メディア・パブ)
・新聞社系ニュースサイトの救世主?,Yahoo NewsやDiggに対抗する武器を提供(メディア・パブ)
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posted by 田中善一郎 at 07:03 | Comment(0) | TrackBack(0) | 新聞 ニュース
2006年08月07日

Washington Postの粋な試み,読者参加型ビデオマッシュアップを実施

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 Steve Rubelのブログで知ったのだが,WashingtonPost.comがユーザー参加型のビデオ・マッシュアップ・サービスを始めた。

 政治記者Dana Milbankが質問しているビデオが用意されている。複数の質問から構成されている。Milbankの質問に,読者がビデオで応えていく。つまりMilbankの質問ビデオと,読者の応答ビデオをマッシュアップするサービスである。著名な政治記者と読者との間のやりとりが,まとまったビデオになるようなものだ。読者の政治的な主張を伝えるビデオができあがる。

 質問ビデオはこちら。
WP mashups0608.JPG

 このやり方はおもしろい。企業の消費者参加型キャンペーンやプロモーションでも応用できそうだ。この手法はWashingtonPostのオリジナルではない。既にRocketboomなどで,同じようなユーザー参加型ビデオマッシュアップは行われていた。


◇参考
・Washington Post Plays with Video Mash-ups(Micro Persuasion)
・Art and Marketing All Mashed Up(washingtonpost.com)
・Video Mash-Up(washingtonpost.com)
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posted by 田中善一郎 at 07:56 | Comment(0) | TrackBack(0) | 新聞 ニュース

新聞社系ニュースサイトをWeb2.0風に変身させる試み

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 先週末のエントリーで,米Informが「新聞社サイトを一気に開放的なサイトに変身させる」サービスを提供していることを伝えた。ここでは,そのInformサービスをいち早く採用したThe OklahomanのNewsOK.com の例を眺めてみる。

 新聞社サイトの適応例の話に入る前に,Informサービスそのものを見ておこう。Informは,Google NewsやTopix.netと同種のニュースアグリゲーターである。ただ,前にも述べたように,Informは主要顧客をメディアサイトに変えてきている。そこでメディアサイトの厳しいニーズに応えるために,従来のニュースアグリゲーターを超えたサービスを開発してきたという。

 クローラで収集するコンテンツは,ニュースサイトのテキストベース記事だけではない。ブログエントリーとか,さらにビデオコンテンツやオーディオコンテンツも収集対象とした。検索エンジンの出来がどうかが決め手になる。同社は,独自のアルゴリズムにより,収集した各コンテンツを解読し,共通のセマンティク要素を抽出している。つまり,検索対象となる各ニュース記事や各ブログについて,topic,industry,organization,person,placeなどが何かを抽出しているのだ。技術的には,meta-taggingというようだ。要するに,タグ付けをコンピューターが自動的にやってくれているのだろう。この結果,同社の検索エンジンを使えば,質の高い関連コンテンツを選び出せると言いたいようだ。

 ここで,そのInformのアグリゲーション(検索)機能を使ったNewsOK.com のサイトを覗いてみよう。“Israeli commandos clash with Hezbollah in northeastern Lebanon, seize five prisoners”というタイトルの8月2日付けニュース記事を取り上げてみた。以下は,このニュース記事の上段部分である。(クリックで拡大表示し,それから通常サイズに拡大)

NEWSOK Aug2.JPG

 まず左欄にある“RELATED CONTENT”では,Oklahomanのアーカイブ内にある関連ニュースの見出し(リンク付き)を掲載している。それに加えて,WWW ARTICLESの表示が出ている。そこをクリックすると,以下のように外部Webサイト上の関連コンテンツを紹介したページが現れる。

NEWSOK Aug2 video audio.JPG

NEWSOK Aug2 www blog.JPG

 このページには,本ニュースと関連の高い,以下のコンテンツが掲載されている。
1)ニュースサイトの関連ニュース記事
2)ブログの関連エントリー
3)関連ビデオコンテンツ
4)関連オーディオコンテンツ

 もちろんInformが提供する情報をもとに編成されている。このページで注目すべき点は,まず競合他社のニュース記事(見出しと要約)も提供されていることだ。この例で取り上げた記事は「イスラエル-レバノン紛争」のニュースであるが,関連ニュース記事としては,西側のメディアのソースだけではなくて,Jakarta Postなどのイスラム圏の記事も紹介していた。もう一つ見逃せない点は,このページに広告も掲載していることである。

 次は,ニュース記事本文の左欄下部のスナップショットである。meta-taggingにより抽出されたタグ(キーワード)が掲載されている。つまり,このニュース記事と関連深いタグである。

NEWSOK Aug2 Tagging.JPG

 特定のタグ(キーワード)をクリックすると,そのタグに関する以下の6種のコンテンツが紹介される。これらは,Informの検索エンジンの結果である。
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 さらに,圧巻というか,やりすぎというか,記事本文からキーワードを抽出し,そのキーワード毎に,上と同じ6種のコンテンツも紹介している。下のスナップショットでは,例えば"Hezbollah"をクリックすると,Hezbollahに関するニュース記事やブログ,ビデオなどが紹介される。キーワードを自動的に抽出して,そのキーワードに関する案内ページに飛ばす手法は,はてなのサイトでお馴染みである。

NEWSOK Aug2 Keyword.JPG


 以上が,OklahomanのNewsOK.comでの適用例である。確かに,これまでの閉鎖的な新聞社サイトとはうってかわって,外部リンク満載の開放的なサイトに変身している。ただし,記事本文にまで多くのリンク情報が存在して,外部リンクだらけで煩わしく感じるユーザーも出てくるかもしれない。また,TechCrunchが批判するように,関連の薄いコンテンツにリンクが張られることもあるようだ。必ずしもリンクが多ければ良いとは限らない。

 これまで新聞社サイトは,リンク先を自社サイト内に限る場合が多かった。記事は,リンク先情報も含めて,責任をもって編集すべきと言う考えである。関連記事へのリンクも,多くは人手でチェックしていた。新聞社サイト側のコントロールがきかない外部サイトに対して,リンクを張ることはご法度であったのだ。リンク先のコンテンツを保証できないし,リンク先コンテンツが消えるかもしれないからである。

 それが,今回のOklahomanのNewsOK.comでは,外部サイトへのリンクが売り物になっているくらいである。それも,外部リンクの選択を,自動的に行うInformのシステムに任せているのだ。Oklahomanの場合は,極端な例かもしれない。だが,新聞社サイトが開放路線を歩み出したことも事実である。こうなると,秋に実施する予定のWashington Postの開放路線がどうなるかが,やはり注目である。


◇参考
・新聞社系ニュースサイトの救世主?,Yahoo NewsやDiggに対抗する武器を提供(メディア・パブ)
・NewsOK.com: virtually everything from virtually everywhere(NewsOK.com)
・Inform Announces New Publisher Services and Initial Customers (Information Today)
・Scoop: Inform Reboots to Help Online Newspapers Like Washingtonpost.com Fight Back Against Digg and Google(Business 2.0 Blog)
・Newspapers to Use Links to Rivals on Web Sites(NYTimes.com)
・Inform.comの最新サービス(TechCrunch Japanese)
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posted by 田中善一郎 at 07:45 | Comment(0) | TrackBack(0) | 新聞 ニュース
2006年08月04日

Googleがついに,メディア会社にコンテンツ料を支払う

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 Googleのビジネスモデルの大原則が崩れるかもしれない。

 Google SearchやGoogle Newsに見られるように,Googleのビジネスはネット上のコンテンツを無料で使うのが原則であった。つまり,事実上無限大のコンテンツをタダで使わせてもらうのを前提にしたビジネスモデルであったのだ。

 ところがついに,GoogleはAP通信社(the Associated Press)にコンテンツ代を支払うことした。両社間で契約された料金などの内容は明らかでない。ただ,Googleがメディア会社にコンテンツ代を払うとなると,たとえばGoogle Newsで勝手に利用されている4500以上のコンテンツオーナーの中には,黙っていないメディア会社が出てくるだろう。特に,提訴しているAFPは強くコンテンツ代を要求してくるはず。

 こうした流れが強くなるのを恐れてか,GoogleがAPに支払うコンテンツ代は,単にGoogle Newsで使うニュースや写真のためではないと主張したいようだ。これから始める新しいニュース商品のために支払うのだという。ところで新しいニュース商品とは何なのだろうか。

 推測だが,重要な大手メディア会社には新しいニュース商品に参加してもらい,コンテンツ代を支払う。その代わり,Google NewsやGoogle Searchではコンテンツを無料で使わせてもらうことにするのではなかろうか。こうすれば、Googleの原則を崩さなくても済みそうだが。
 

◇参考
・Google, AP Disclose News Payment Deal(AP)
・Google Paying Associated Press for News(MarketingVOX)
・通信社AFPが,Googleを無断掲載で提訴(メディア・パブ)


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posted by 田中善一郎 at 16:51 | Comment(0) | TrackBack(3) | 新聞 ニュース
2006年08月03日

新聞社系ニュースサイトの救世主?,Yahoo NewsやDiggに対抗する武器を提供

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 米新聞社系のニュースサイトにとって,Yahoo NewsやGoogle Newsに代表されるニュースアグリゲーターは,本音を言えば,台頭して欲しくなかった。煙たい存在なのだ。さらに最近では,Diggのような参加型が相次ぎ参入し,スゴイ勢いで成長している。ニュースサイトへのアクセス数で,ニュースアグリゲーターのシェアがじわじわ広がっている。つまり,新聞社系サイトが浸食されているのだ。

 米新聞社はこぞってプリント(新聞紙)部門が厳しくなってきており,これからはオンライン部門に大きく依存しなければ生きていけない状況に追い込まれている。そこに,成長続けるニュースアグリゲーターが立ちふさがっているのだ。ところが悔しいことに,米新聞社ニュースサイトは今や,ニュースアグリゲーターからのトラフィックを無視できなくなっている。渋々,共存路線を歩んでいるのが現状である。

 このような状況になったのは,新聞社の自業自得との声も。インターネット時代のニュース閲覧者のニーズを甘くみていたのではなかろうか。把握していたかもしれないが,昔からの習い性で,オンラインでも供給者主導のニュース提供スタイルを継承していた。だが最近では,特定のニュースに関して,複数の新聞社の記事や多くのブログエントリーなどをほぼリアルタイムで閲覧できる。いろんな視点のコンテンツを併せ読みできるのが当たり前になっている。ところが新聞社サイトは,自社コンテンツや契約した外部コンテンツ(通信社コンテンツなど)から成っており,外部へのリンクもかなり制限していた。そのため,ニュースアグリゲーターが開放的な雰囲気を漂わせているのに対し,どうしても新聞社サイトは閉鎖的な臭いが強かったと言える。

 このままでは,ニュースアグリゲーターにニュースサイト市場の主導権を握られかねない。そこで現れたのが,「新聞社サイトを一気に開放的なサイトに変身させます」と主張するサービス会社である。その名はInform。2004年に創業したベンチャー企業で,もともとエンドユーザー向けのニュースアグリゲーターであったのだ。ところが最近,主事業をメディアサイト向けサービスに方向転換させていたのである。同社のサービスを組み込むことにより,新聞社などのメディアサイトにニュースアグリゲーション機能を持たせるわけだ。

 既に,Informサービスの導入が明らかになっているメディアサイトは次の6サイトである。 
Washington Post,Newsweek Interactive (WPNI), The New York Sun, The Oklahoman, The Huffington Post, The Deal LLC, NameMedia.

 The New York Times は導入の予定はないという。 そこで注目したいのはWashington Post である。NYTimes.comの記事によると,Washington Post のサイトで Informサービスを導入するのは,今年の9月か10月からである。The OklahomanのNewsOK.com では, Informのアグリゲーション(検索)機能を取り込んだサービスを既に始めていたので,覗いてみた。

 ニュース記事毎に,そのニュースと関連するNewsOK.com の記事を始め,同じニュースを取り上げた外部サイトのニュース記事やブログ,さらにはビデオやオーディオコンテンツまで,見出しとリンクが用意されており,直ぐにアクセスできるようになっている。競合他社のニュース記事も対象になっている。さらに,ニュース記事本文のキーワードに自動的にリンク情報が張られている。キーワードをクリックすると,そのキーワードをテーマにしたニュース記事やブログ,ビデオなどが紹介されている。ほとんどが,外部コンテンツの見出しとリンク情報である。(詳細は明日のエントリーで紹介する予定)

 新聞社のニュースサイトで,ここまで徹底したニュースアグリゲーション機能を組み込むのには,かなり勇気が必要であろう。地方紙新聞社だから,思い切った手を打てるのかも。でも有力新聞社のWashington Postも導入するとなると,これからの新聞社サイトの在り方に大きな影響を及ぼしそうだ。WPがどのレベルまでInformのサービス機能を導入するかが興味深い。

 このように,新聞社サイトがアグリゲーション機能を組み込むことにより,Yahoo NewsやGoogle Newsに対抗できるのだろうか。ニュースアグリゲーターをベースにニュース記事を閲覧していたユーザーが,新聞社サイトをベースにしてくれるかどうかである。新聞社サイトが組み込むニュースアグリゲーション機能の出来次第であるのだが。



◇参考
・Inform Announces New Publisher Services and Initial Customers (Information Today)
・Scoop: Inform Reboots to Help Online Newspapers Like Washingtonpost.com Fight Back Against Digg and Google(Business 2.0 Blog)
・Newspapers to Use Links to Rivals on Web Sites(NYTimes.com)

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posted by 田中善一郎 at 12:37 | Comment(0) | TrackBack(1) | 新聞 ニュース

ロンドンで無料の夕刊紙,News Corp系英社が発行へ

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  News Corpの英子会社News Internationalが,ロンドンで無料新聞(フリーペーパー)“the London Paper”を9月から発行することになった。 The Sun, the News of the World, The Times, The Sunday Times など多くの新聞紙を出しているNews Internationalが,無料夕刊紙を配布するのだ。

 MediaGuardianの記事によると,この無料夕刊紙はフルカラーの48ページからなり,毎日40万部を午後4時半から午後7時半の間に配布するという。鉄道やバスの駅とか,Starbucksのようなカフェに置かれる。ターゲットは18〜34歳のホワイトカラー。the London Paperの発行は9月18日からの予定。今週中にも正式発表があるはず。

◇参考
・London paper set for huge print run (MediaGuardian.co.uk )

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posted by 田中善一郎 at 07:19 | Comment(0) | TrackBack(1) | 新聞 ニュース
2006年07月31日

WSJもTechnoratiと組んで,記事後部に外部ブログ枠を

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  The Wall Street JournalのWebサイトWSJ.comを読んでいて見つけたのだが,記事後部に外部ブログ枠が設けられていた。WSJのようなお堅い新聞社でも,外部ブログとの関係を無視できなくなってきたのだろう。

 ある記事の,見出しとブログ枠(BLOG WATCH)は次のとおり。

WSJ Technorati.JPG

 このブログ枠はTechnoratiとの連係で作られており,その記事を引用したブログに直ぐにアクセスできるようになる。このブログ枠から,Technoratiブログ一覧ページに飛ぶこともできる。下はそのブログ一覧ページ(一部)である。

wsj blog060731.JPG 

 Technoratiは,WashingtonPostやAP通信社,そしてWSJと提携したことになる。新聞社サイトのニュース記事とその記事を引用したブログを併せて閲読できるスタイルが,定着してきた。

 
◇参考
・WashingtonPostもTechnoratiと提携,引用ブログが閲覧可能に(メディア・パブ) 



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2006年07月29日

英新聞のGuardian,プリントして読むためのPDF版サービスを開始

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  英Guardianが,WebサイトのニュースコンテンツをA4版のPDF版で提供するサービスG24を始めた。Guardianのサイト(Guardian, Guardian Unlimited ,the Observer)からの最新ニュースがPDFファイルの形で提供され,ユーザーはそれをプリントアウトして,通勤途中などで読むことになる。

 PDFファイルのコンテンツはTop stories, World, Media, Business ,Sportの5分野からなり,それぞれが8〜12ページの分量になる。15分おきに更新されるから,いつもホットなニュースがプリント版で読めることになる。

 こうしたサービスが,成り立つのだろうか。確かに,通勤中や外出中に最新ニュースを紙で読みたい人はいるだろう。でも出かける直前に,わざわざプリントアウトするのは面倒でやる気がしないが。一部の中高年層に受けるかもしれない。現在は無料サービスになっている。BTの広告が掲載されていた。

◇参考
・Guardian launches 'print-and-read' PDF edition(Press Gazette)


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posted by 田中善一郎 at 13:43 | Comment(0) | TrackBack(1) | 新聞 ニュース
2006年07月24日

Diggがスポーツ分野にも進出,参加型ニュースサイトも1強多弱か

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 参加型ニュース・アグリゲーター・サイトdigg.comが勢いづいている。これまで技術分野に特化したニュースサイトであったが,6月26日からScience,World and Business,Video,Entertainment,Gamingの5分野の新カテゴリーを追加し,カバー分野の拡大に動き始めた。さらに,先ほどからスポーツ分野も付け加わった。非技術分野でも,Digg旋風が巻き起こりそうだ。

digg sports0607.JPG

 このDigg人気にあやかろうと,Diggクローンの参加型ニュースサイトが次々と立ち上がっている。AOL傘下のNetscapeサイトも,ホームページを参加型ニュースサイトに衣替えしたばかりだ。一気に30分野をカバーし,総合ニュースアグリゲーターとしてdiggに対抗していこうとする。
 
 だが,Netscapeの滑り出しは順調とは言えない(現在はベータ版)。このような参加型ニュースサイトでは,ニュースランキングの鮮度と質を競うため,できるだけ多くのユーザーに投稿および投票してもらう必要がある。digg.comの月間ユニークユーザー数は850万人で,登録者数は約30万人である(一ヵ月前のデータ)。ニュースを投稿したり投票できる登録者数を30万人以上も擁しているのだ。ホットなニュースを素早く投稿する目利き登録者を抱えているのが,Diggの武器になっている。一方で後発のNetscapeは,どうしても登録者数が少なく,そのため投票数もdiggに比べてかなり少ない。AOL/NetscapeというWeb1.0的なイメージも,参加型サービスを盛り上げにくくしているのかもしれない。そこで,優れたDigg投稿者に対しNetscapeへの乗り換えを働きかけている。Netscapeは,乗り換えれば月額1000ドルを提供するとDigg投稿者に申し出ているのだ。

 でも,Netscapeが札束を切っても,Diggの勢いを止めらないのでは。露骨に金の力でソーシャルサービスの乗り換えを実施するやり方に対して,返って反発が高まるかもしれない。それに対し,Diggは,diggの投票箱を設置するツールを用意したり,Google Co-opにContributorsに参画するなど,diggの利用環境の整備を進めている。Diggのやり方の方が,共感を呼ぶ。
 
 CGMサービスの市場では,1強多弱の傾向が強い。Diggは,ソーシャル・ニュース・アグリゲーターの1強にのし上がるのかもしれない。 

◇参考
・予定通り始まったDigg3.0,登録者数が急増しそう(メディア・パブ)
・打倒Diggのポータル・ニュースサイト,AOLがNetscape ブランドで開設(メディア・パブ)
・Netscapeに巨大な赤信号(TechCrunch Japanese)
・Integrating Digg Within Your Website (Digg Blog)
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GoogleとDiggのwin-win関係とは

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 米Googleの検索サイト(Google Search)で“youtube”を検索してみたら,次のような結果が出てきた。

Google digg.JPG

 検索結果ページの特等席に,digg.comからのSubscribed Link枠が置かれている。その内容は,現在人気の高いyoutube関連のニュース/ブログの見出しが掲載されている。検索結果の情報としては役に立つ。

 でも一瞬,どうしてdiggが現れたのか分からなかったが,Google Co-opを思い出した。そうか,もうGoogle SearchにGoogle Co-opが組み込まれているのだ。Google Co-opのエントリーを書いたときに,diggを登録していたようである。

 さらに“ipod”で検索した結果が,次の通り(クリックで拡大)。

google co-op ipod.JPG

 この場合,検索結果ページの最上段にあるSubscribed Linkは有料の広告枠であるが,その下のSubscribed Linkは無料枠となっている。ここでは,ContributorsであるDiggからのコンテンツが掲載されている。

 Googleとしては,検索結果の質を高めるために,Contributorsのコンテンツを無料で掲載しているのである。片やContributorsは,Googleサイトから多くの来客を期待できる。この例でのGoogleとDiggの関係は,win-winと言えそうである。

 だが,Google Co-opが,うまく離陸できるかどうかはまだ不透明である。どこまで,メディアなどの専門性の高いサイトが,Google検索のContributorsとして,参加するかにかかっている。


◇参考
・Google Co-op,既存メディアを取り仕切るハブになるのか(メディア・パブ)
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posted by 田中善一郎 at 07:25 | Comment(0) | TrackBack(1) | 新聞 ニュース
2006年07月19日

New York Timesの第2四半期,利益はフラットで広告売上は微増

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 New York Times Co.の第2四半期(4月-6月)決算によると,純利益が前年同期比0.8%増の6130万ドルとなった。1株あたり利益は前年同期と同じ42セント。伸び悩みの背景は,昨年の人員カットの経費が加わったことと,広告が今一つ元気がなかったこと。決算の概要は次の通り。

*New York Times Co.の第2四半期決算(単位:1000ドル)
NYT0607無題.JPG

 売上高は8億5870万ドルで,同1.6増と増収であった。だが,売上高も1株あたり利益も,市場予測を下回る結果になった。一方で,インターネット事業が順調に推移していることを強調するのは,最近の決算報告での決まり文句になってきている。

 インターネット売上高は,昨年同期(2Q06)の4900万ドルから6610万ドルにアップした。総売上高の7.7%を占めるようになった。昨年は5.8%であった。また有料サービスTimeSelectの購読者数は51万3000人となった。サービス開始後1年以内に,50万人を突破したことになる。新規に購読料を払っている読者の割合は4割以下ではあるが,まずは順調のようだ。

 買収したAbout.com効果も出てきている。同サイトの売上高が同62.7%増の1940万ドルに達した。営業利益は,昨年同期の254万ドルから今年は731万ドルと大幅に伸びた。

 だが,プリント部門はかつての牽引力はない。旗艦媒体NYTimesを擁するNew York Times Media Groupは,売上高が5億1550万ドル(2.5%増)で,広告売上高が3億1600万ドル(1.4%増),販売売上高が1億5760万ドル(2.8%増)とまずまずの成績を残した。課題は,不振が続くBoston Globeを抱えるNew England Media Groupの立て直しである。売上高を10%近く減らしている。特に広告の落ち込みが目立つ。

 全体にネット系事業の勢いが目立つが,やはり売上や利益の絶対額がまだ小さい。そこでコストカットの大なたを振るわざるえなかったのだろう。すでに,日本の新聞でも報道されているように,用紙代を節約するために,NYtimesの紙面幅を約1割縮めることになった。併せて,印刷工場の統合化も進める。これらにより,年間4200万ドル(約50億円)の経費節減を見込む。

 米国の新聞社を代表するNYTimesでも,台所事業は厳しいのだ。


◇参考
・The New York Times Company Reports 2006 Second-Quarter Results (New York Times)
・Times to Reduce Page Size and Close a Plant in 2008 (New York Times)
・NYTimes.comの有料サービスTimeSelect,購読者が順調に増えているが・・・(メディア・パブ)
・Web売上比率高まるNYTimes,Boston Globe のテコ入れで電子商取引に着手(メディア・パブ)
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posted by 田中善一郎 at 11:08 | Comment(0) | TrackBack(0) | 新聞 ニュース
2006年07月18日

自動車サイト“AutoSpies”もDigg風ニュースページを立ち上げ

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 自動車サイトAutoSpiesが,Diggとほぼ同じ仕組みの参加型ニュースページを開始した。特定分野に絞ったバーティカルサイトでも,参加型ニュースが強力な客寄せメニューになりそうだ。AutoSpiesにおいても,参加型ニュースページを立ち上げてから,トラフィックが急増したという。

 AutoSpiesは Auto Cast Technologyを買収して,Digg風サービスの設計を進めてきた。今回のサービスを実際に登録して使ってみた。機能やユーザーインタフェースはdigg.comとよく似ている。トップページには,以下のように,Most Recent ,Most Active ,Most Votes別に,ランキングトップ5のニュース見出しが掲示されている。

Autospies diggニュース.JPG

 ユーザー投票をベースにしたランキングページは,次の8カテゴリー別に用意されている。 
・Most Recent
・Breaking News
・Spy Shots
・New Cars
・Photo Galleries
・Reviews
・Videos
・Rumors

 以下は,Rumorsのランキングページである(クリックで拡大)。

AutoSpies0607.JPG

 登録は簡単で,IDとパスワードを設定し,メールアドレスを入れるだけでよい。登録すれば,お気に入りの記事に投票したりコメントを加えたり,またWeb上の自動車関連記事を投稿したり,自分で書いたニュースや写真も投稿できる。自分のUser Profileには,投票した記事の履歴が残るため,ブックマークとしても利用できる。diggなどのソーシャル・ニュース・サイトでは当たり前となっている機能は,きっちりサポートしている・・。

 ともかく,ブレーキングニュースや,写真,ビデオ,レビュー,うわさ話など,全てがdigg風インタフェースで統一されているため,使い心地がよい。

 digg.comと大きく違う点が一つある。Diggで掲載される記事は全て,ユーザー(登録会員)が投稿したものに限定している。一方,AutoSpiesでは,ユーザーが投稿する記事に加えて,AutoSpies自身もスポンサー企業のコンテンツをポストするようだ。Diggにはなかった新たな収益源を作り出すかもしれない。


◇参考
・Digg's circular community building model attracts automobile website(Mr. Markets: Considering the Business Models of the Web)


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posted by 田中善一郎 at 07:08 | Comment(0) | TrackBack(0) | 新聞 ニュース
2006年07月15日

NYTimesに追いつくDigg,でもDigg効果を発揮するのはマニアの世界のみか

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 参加型ニュースアグリゲータDiggの新版サービスが今月から始まった。さらに勢いづいている。Alexaのデータによると,以下のように,リーチではNYTimesに及ばないものの,ページビューではNYtimesを追い抜いている。

digg nyt 060713 rc.JPG

digg nyt 060713 pv.JPG

 このDiggの人気急上昇により,最近では,Diggに掲載されると,そのニュースソースページへのアクセス数が大きく跳ね上がり始めている。いわゆるDigg効果である。そこで,検索エンジン(SEO)対策とともに,Digg対策も必要との声も一部で出ている。

 WebMetricsGuruによると,技術系ニュースサイトCyberNet Technology Newsの記事4本がDiggのフロントページに登場し,その時,CyberNetのページビューが一気に急上昇したという。ある2時間には,4000人がDigg経由でアクセスしたとのことだ。マイナーなCyberNetにしては,驚異的な数字なのかも。

 4本の記事はいずれもFirefoxに関する記事であった。そして,驚くことに,Diggユーザーの75%がブラウザにFirefoxを使っているという。このことからもわかるように,Digg効果を大きく発揮するのは,主にマニアック層と言えそうだ。

 Micro Persuasionの人気ブロガーのSteve Rubelも,Digg経由で CyberNetの記事にアクセスし,その時CyberNetの存在を知ったという。そこで,彼のRSSリーダーにCyberNetを登録したという。ソーシャルネットワーク系サイトでアクセスしてきた新規ユーザーが,そのサイトのリピーター(常連客)となる流れである。ソーシャルネットワーク系サイトによる口コミマーケッティングと通じるところがある。

◇参考
・The Effect of being on the first page of Digg(WebMetricsGuru)
・The Digg Effect Analyzed(Micro Persuasion)
・予定通り始まったDigg3.0,登録者数が急増しそう(メディア・パブ)


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posted by 田中善一郎 at 10:27 | Comment(1) | TrackBack(1) | 新聞 ニュース
2006年07月13日

NYTimes.comのパーソナライズドサービス,競合サイトのコンテンツを取り込める

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 NYTimes.comがパーソナライズド・ページ・サービス“My Times”の提供を限定ユーザーに向けて始めている。paidContent.orgによると,今回のベータ版サービスは,5000人の事前登録者に限るようだ。

 NYTimes.comは今年4月にWebページを大幅に刷新したが,その時に“My Times”を近く開始することを明らかにしていた。だが,Web刷新時の売り物になるはずのサービスであるが,“My Times”のページにアクセスすると,いつも以下の画面のまま。かなり苦戦を強いられていたようだ。

NYT My 0604.JPG

 2日前にようやく,“My Times”に次の画面が現れた(クリックで拡大可)。
My Times Beta.JPG

 My Timesは,Google Personalized Homepageや My Yahooなどのパーソナライズド・ページとよく似たサービスと思えばよい。自社サイト内のコンテンツだけではなくて,他サイトのコンテンツも登録対象とする場合が多い。ワンストップで,登録ページの更新情報が一覧できる。一種のRSSリーダーの役割も果たす。 日本では,パーソナライズド・ページは余り注目されていないが,米国ではMy Yahooのように人気が出始めている。

 パーソナライズド・スタート・ページの採用は,ポータルサイトやメディアサイトなどを中心に増えている。数年前も一度ブームになったが,しばらく下火になっていた。最近,再熱してきたのは,お仕着せのトップページではなくて,パーソナライズドページからスタートしたいとのニーズが高まってきているからだ。それと,RSSフィードやブロードバンドの普及で,使い勝手の良いパーソナライズドページを構築できるようになってきたことも見逃せない。

 それに,ポータルサイトやメディアサイト側にもパーソナライズドページに力を入れざるえない事情がある。RSSリーダーの普及やアグリゲータサイトなどの台頭により,ユーザーとの接点が希薄になるのではとの危機感が高まっているからだ。パーソナライズドページを使ってもらうことにより,ユーザーとのダイレクトな接点を確保したいのである。他社コンテンツの利用状況も含めて,読者の行動履歴を幅広く収集できるのが魅力である。うまくいけば,広告枠も設けられる。

 本題のMy Timesに話を戻そう。My Timesの第一印象は,期待が大きすぎたせいか,今ひとつであった。Google Personalized Homepageや My Yahooに比べても,ナビゲーションなど使い勝手が良くない。システムの問題かもしれないが,レスポンスが遅い。RSSフィードの対応も悪い。特に推薦していない他サイトのRSSフィードの登録が面倒である。それに,ジャーナリストのパーソナライズドページを前面に出すなど,全体に押しつけがましい。

 ただし,以上の不満が出てくるのは,RSSリーダーのヘビーユーザーの場合かもしれない。専用のRSSリーダーを使いこなしていない一般ユーザーにとってみれば,あれこれと推薦してくれる方が,ありがたいのかも。

 登録したいサイト(ページ)の選択は,次のように行う。トップページのボタン“Add content”をクリックすると,以下の登録ページに飛ぶ。Politics,Technologyなどの10カテゴリ別に,My Timesが推薦するWebサイトが紹介されている。当然だが,最初にNYTimesのページが載っている。その後に,外部のメディアサイトやブログなどが続いている。推薦されているサイトを自分のMy Pageに登録するのは,ワンクリックで済む。下の画面は,Business&Finance分野の推薦ページの一部である。

My Times Business.JPG

 Business&Finance分野で推薦している外部サイトは次の通り。主要な新聞社系サイト,雑誌系サイト,ブログがカバーされている。 

・Seeking Alpha
・Freakonomics Blog
・Fast Company
・The Financial Times
・Forbes
・PaidContent.org
・MarketWatch
・RGE Monitor : Nouriel Roubini's Blog
・BusinessWeek
・The Motley Fool
・Wall Street Journal
・Investor's Business Daily
・Bloomberg
・CNNMoney
・Footnoted
・The Internet Stock Blog
・Crossing Wall Street
 
トップニュースで推薦しているサイトの一部は次の通り。
・AP Top Headlines At 4:15 p.m. EST
・Reuters: Top News
・Instapundit.com
・Washington Post | Front Page
・The Huffington Post | Full Blog Feed
・Yahoo! News: Top Stories
・Google News
 
 APやReutersを推薦するのは当然だろう。でも,Washington Post のような競合サイトや,Instapundit.comのような政治ブログ,The Huffington Post のようなブログネットワークを推薦するとは,やはり驚きである。また,YahooやGoogleのニュースサイトも推薦しており,時代が変わったことを痛感する。

 NYTimesが推薦していないサイトをMy Pageに登録するのは,ちょっと面倒であった。検索エンジンで探すか,RSSフィードのURLを入力することになる。また,26人のジャーナリストの各My Pageが,My Journalists' Pagesに用意されている。NYTimesの記者が日頃見ているWebサイトを,自分のMy Pageにワンクリックで登録できるようになっている。要するに,プロが推薦するサイトを登録しなさいと言いたいようだ。このあたりが,NYTimesのプライドかも。

 実際に,MyPageを作ってみた。その画面が以下の通り。推薦されていないTechcrunchや,このメディア・パブも登録してみた。日本語サイトは文字化するようだ。

MY Times add.JPG

 NYTimesのようなトップメディアが,パーソナライズドページにしろ,自社サイトに競合サイトやブログの記事(見出しやサマリー)を取り込めるようにしたことは,注目すべき動きである。



◇参考
・NYTimes’s Personalized Service “My Times” Debuts In Limited Beta (paidContent.org)
・NYTimesもWebページ刷新,マイページや読者人気欄などを新設(メディア・パブ)
・Googleのマイページ,RSSリーダー機能を組み込む(メディア・パブ)


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posted by 田中善一郎 at 12:08 | Comment(0) | TrackBack(1) | 新聞 ニュース
2006年07月03日

米国の不動産広告,新聞からオンラインへの流れ速まる

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 米国では2006年不動産広告費の15%となる17億1900万ドルがオンライン広告に充てられると,Borrell Associatesが予測している(Online Media Dailyより)。

 不動産広告費全体では2010年まで下降線を辿ると見られているが,オンライン広告費だけは増え続ける。同社によると,2010年には不動産広告費の32%がオンライン広告となり,その額は30億ドルを突破すると予測。

 逆に,新聞にとって主要顧客である不動産会社からの広告は,下り坂を駆け下りることになりそうだ。昨年の新聞の不動産広告費は46億8200万ドルであったが,今年は8%減の43億2700ドルと落ち込む見込み。さらに2010年になると29億ドルまで沈み込んでいく。つまり2010年には,不動産広告でも新聞がオンラインに追い抜かれることになる。

 自動車広告や不動産広告の新聞離れが,加速化している。


◇参考
・Real Estate Ads Migrate Online(Online Media Daily ,MediaPost Publications)
・自動車の広告,紙からネットへのシフトが加速化(メディア・パブ)
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posted by 田中善一郎 at 08:03 | Comment(0) | TrackBack(1) | 新聞 ニュース
2006年06月27日

予定通り始まったDigg3.0,登録者数が急増しそう

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 参加型ニュースサイトdiggの新版Digg3.0が,予定通り26日から始まった。カテゴリーも,Technologyを筆頭に,Science,World and Business,Video,Entertainment,Gamingが加わっている。

 全体の印象は,使いやすくなったこと。 Recently Popular, Top Today, This Week, This Month ,This Yearのタブが用意されており,簡単に切り替えることができる。また,Upcoming Story(以前は,わかりにくい言葉の“Diggall”)もすぐにチェックできる。

 以上は,想定通りの話である。やるなぁ,と思わせたのは,目玉の新しいカテゴリーを閲覧するには,登録しなければならないことだ。デフォルトのTechnology分野のニュースページは,従来通り登録なしで閲覧できる。だが,Science,World and Business,Video,Entertainment,Gamingの各分野はベータ版なので,登録を必要としているのだ。ご馳走を目の前に見せられれば,登録しないわけにはいかない。ということで,登録して,新しい5分野をチェックしてみた。下の画面(クリックで拡大可)は,World and Business分野のニュースページである。すでに,digg数(投票数)やコメント数がかなり寄せられている。非技術分野も,順調な滑り出しのようだ。

digg060627.JPG

 ともかく,これで登録者数が急増するのは間違いないだろう。digg.comの月間ユニークユーザー数は850万人であるが,その登録者数は約30万人であった。diggのような参加型ニュースサイトでは,新しいニュースを投稿したり,投票(digg)したり,コメントを寄せる人の規模が勝負の決めてとなる。今回のように一度登録してしまうと,米国のブログやニュース記事で良く見かける“digg it”ボタンを,つい押したくなるものである。

 半日前に開設した時には,応答できないほどのアクセスが殺到したようだ。つい最近では,ページビュー数がNYTimes.comと肩を並べるまでに急増している・今週あたり,NYTimes.comを追い抜くかもしれない。


◇参考
・Diggが新装サイトを26日に開設,まずWeb2.0の人気ブロガーに紹介(メディア・パブ)
・Digg v3 User Registation (Digg Blog)

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posted by 田中善一郎 at 09:18 | Comment(0) | TrackBack(0) | 新聞 ニュース
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