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2007年05月26日

米検索エンジンのシェア,GoogleとYahooの差が更に拡大

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 米国ユーザーの検索エンジン利用で,この1ヶ月間だけでGoogleサイトがシェアを1.4%も拡大し,Yahooサイトが0.7%も縮小している。 

 comScoreが米国ユーザーの検索エンジン利用回数を調査した結果によると,2007年4月におけるGoogle検索サイトの問い合わ件数は36億回で,シェアが前月比1.4%増となった。一方,Yahoo検索サイトの問い合わ件数は20億回と,シェアが前月比0.7%減となった。

 わずか1ヶ月間で,GoogleとYahooのシェアの格差が2.1%も広がっている。両社の勢いの違いが浮き彫りになっている。 

search engine0704.JPG
(ソース:comScore)

:2007年の各検索エンジンの問い合わせ件数
Google Sites :36億
Yahoo Sites:20億
Microsoft Sites:7億5700万
Ask Network:3億7600万
Time Warner Network:3億6400万
(ソース:comScore)


◇参考
・comScore Releases April U.S. Search Engine Rankings(プレスリリース)
タグ:検索

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posted by 田中善一郎 at 23:26 | Comment(0) | TrackBack(1) | ポータル サーチエンジン
2007年05月05日

「MSがYahoo買収」との憶測,NYPとWSJが報じる

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  今日の朝,日経一面に「マイクロソフトとヤフー 合併含め提携交渉」の見出しが。さらに関連記事として解説まで載っている。

  昨晩,どうしてこんな大ニュースを見落としたのだろう。こうした大ニュースはメインストリームメディアが独自に取材して詳しく報道してくれるので扱わなくてもよいのだが,それにして,どうして気付かなかったのか・・・。

  慌てて,Google News(米国版)をはじめ,New York Times,Washington Post,Los Angeles Timesの各Webサイトを閲覧してみた。やっぱり,どこのニュースサイトでも,トップニュース記事には見当たらない。ビジネス欄の主要ニュースにも出ていない。やっと株式(金融)のコーナーで発見した。

 NYT,WP,LATの有力な新聞社サイトも,Yahooの株価が金曜日に暴騰したため,扱わざる得ない。いずれも,New York Post(NYP) やWall Street Journal(WSJ)の憶測記事が発端になったと明記し,Yahooの株価が一時,前日終値比19%近くまで高騰したことを報じた。まだ初期段階で実現の可能性は低いとの声も増え,株価は9.94%アップに落ち着いた。

 New York Post(NYP)の記事によると,MicrosoftとYahooとの間の非公式な交渉は1年前にも行われたようだが,最近まで進展がなかったという。それが,最近になって,動き出したというのだ。Wall Streetの消息筋によると,Microsoftが500億ドルでYahooを買収するとも・・・。

 この後,すぐにもWall Street Journal(WSJ)が関連記事を報道し,ブログ界で大騒ぎになったが,他の新聞社サイトは意外と扱いが小さかった。

 そこで,新聞社サイトやブログで,どのように今回のニュースを扱っているかを見てみた(日本時間10時ころ)。

 まず,NYTimes.comでは,主要ニュース欄ではまったく触れず,ビジネス欄のDealBookコーナーで次のようにレポートしていた。
The New York Post reported Friday that the companies were in talks that could lead to a Microsoft acquisition of Yahoo, sending Yahoo’s stock soaring.
 震源地がNYPであることを明らかにしている。1年前にMicrosoftとYahooが検索エンジンビジネスで提携する話が持ち上がったが,うまくいかなかった。今回も同じ運命になるのではと予測している。さらに,以下のように,「下手すれば,両社とも死んでしまう」とのアナリストの意見を紹介している。
“If Microsoft buys Yahoo, Microsoft should immediately spin the Yahoo-MSN business out as a separate company,” Mr. Blodget wrote. “If it doesn’t, both Yahoo and MSN will die.”(Henry Blodget, the former Internet stock analyst )

  washintonpost.comも,ニュースの震源地がNYPとWSJであることを,まず告げている。
The New York Post and the Wall Street Journal both reported that Microsoft Corp. had reopened talks about merging with Yahoo Inc.
 さらに,WSJを引用して,両社の議論は,もはやアクティブでないと紹介していた。
Near the end of the trading day, however, the Wall Street Journal quoted unnamed sources as saying the discussions between Microsoft and Yahoo are "no longer active."

  latimes.comも,独自取材ではなくて,以下のようにNYPとWSJの引用が中心。
The New York Post reported today that discussions had intensified, and the Wall Street Journal confirmed the renewed talks, but later said the discussions had ended with no deal.

 主なブログをザァーと見た感じでは,WSJと同様,MSとYahooの併合(MSのYahoo買収)については懐疑的である。両社が手を組んだとしても,欧米の検索ビジネスでGoogleに対抗できないのではという見方がほとんど。

 以下は,Hitwiseによる米検索エンジン市場シェアである。 
www.google.com(07/3: 64.13%,06/3:58.33%)
search.yahoo.com(07/3:21.26%,06/3:22.30%)
search.msn.com(07/3:9.15%,06/3:13.09%)

 1年前は,Googleの58%に対し,MSN/Yahoo連合で35%であった。それが今年の3月には,Googleが65%にアップし,MSN/Yahoo連合が30%弱にダウンしている。連合軍を組んでも,本当に対抗できるやら。また英国でも,Googleのシェアは1年前の75%から79%にアップ,一方MSN/Yahooのシェアは15%から13%にダウンした。

 合併しないと全く相手にならないが,MSN/Yahooが合併してもGoogleと対抗できそうもないのが現状か。


◇参考
・BILL'S HARD DRIVE(New York Post Online Edition)
・Google Accounted For 64 Percent Of All U.S Searches In March 2007.(Hitwise)
タグ:yahoo

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posted by 田中善一郎 at 11:42 | Comment(0) | TrackBack(1) | ポータル サーチエンジン
2007年04月27日

Google,Webサイトの訪問者数でもトップに

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 GoogleがWebサイトの訪問者数でも世界トップに躍り出たようだ。

 調査会社comScoreによると,Googleサイトの月間Web訪問者数が,2007年3月に初めてMicrosoftサイトを追い抜き,世界トップになった(Bloomberg.comより)。

 Google,Microsoft,Yahooの3大サイトの,月間Web訪問者数は次の通り。2007年3月における世界からの訪問者数である。
・Google:5億2800万人(前年同期比13%増)
・Microsoft:5億2700万人(前年同期比4%増)
・Yahoo:4億7630万人(前年同期比1%増)

 Googleがトップに浮上できたのは,検索エンジンの人気が高いことと,YouTubeなどのサイトがGoogleグループに加わったため。

 だが,その下のグループの方が訪問者数の伸び率が高いことに注目したい。Time Warnerは同21%増の2億7200万人に,Wikipediaは同82%増の2億1220万人と,3大サイトより成長率が高い。

◇参考
・Google Passes Microsoft, Yahoo as Most-Visited Site (Update2)(Bloomberg.com)

タグ:google

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posted by 田中善一郎 at 11:25 | Comment(0) | TrackBack(1) | ポータル サーチエンジン
2007年03月20日

米ネット広告,Googleなどポータルへ集中

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 米国のネット広告は,Google, Yahoo!, AOL, MSN の4大ポータルへの寡占化が進んでいる。

 eMarketerによると,米国における4大ポータルサイトの広告売上高合計のシェアは,2004年が47.8%,2005年が53.7%,2006年が57.4%と拡大しており,今年は66.6%も占めると見ている。

 各ポータルサイトにおける広告売上高の推移は次の通り。過去3年間と今年の予測を示している。

*米4大ポータルの広告売上(単位100万ドル)と前年比増加率
us portal ad.JPG
ソース:eMarketer.com

 確かに,ポータルサイトへの寡占化が進んでいるのだが,以下に示す各社別のシェアをよく見ると,Googleだけが突出してシェアを拡大しているのが分かる。 

*米4大ポータルの広告シェア推移{04年→05年→06年→(07年)}
Google:13.1%→19.2%→25.0%→(32.1%)
Yahoo!:18.4%→19.4%→18.3%→(18.7%)
AOL  :6.8%→7.2%→7.5%→(9.1%)
MSN  :9.4%→7.8%→6.7%→(6.8%) 
4社系:47.8%→53.7%→57.4%→(66.6%)
ソース:eMarketer.com

 Yahoo!,AOL,MSNの3社合計のシェアは,34.6%(2004年), 34.4%(2005年),32.5%(2006年)と縮小している。ポータルの広告シェアが拡大していると言うよりも,Googleだけが凄い勢いでシェアを拡大してきたと言うべきかも。


◇参考
・The Big Four Get Bigger(eMarketer.com)
タグ:google 広告

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posted by 田中善一郎 at 11:04 | Comment(0) | TrackBack(0) | ポータル サーチエンジン
2007年02月28日

情報ニーズの高い健康情報サイト,米Microsoftが健康専門検索会社を買収

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Medsotry.JPG

 新型インフルエンザが猛威をふるいそうだし・・・。頼りのタミフルは危なそうだし・・・。これから健康情報サイトの世話になる機会がますます増えてきそうだ。

 米国でも,コンシューマー向けの健康情報サイトは,ビジネスとしても最も注目されているバーティカル分野である。たとえば,有力サイトであるWebMD は,2006年4Q売上高が8060万ドルと前年同期比64%増の急成長を続けている。収支も純利益890万ドルと黒字化している。Pewの調査でも健康情報のニーズは高く,毎日,800万人もが健康情報サイトを利用しているという。

 そこで,米Microsoftは健康情報分野を強化するために,健康分野専門の検索エンジン会社Medstoryを買収することになった。ベータ版が利用できるので試してみた。

 tamiflu(タミフル)で検索した結果を以下に示す(クリックで拡大表示可能)。

tamiflu.JPG

 さらに,検索の絞り込みのガイドとして,薬とか健康状態などに関するキーワードが幾つか示される。そこでRisk Assessment を選び検索した結果が次のようになった(クリックで拡大表示可能)。


tamiflu risk.JPG

 検索結果をさらに,News Media,Audio/Video , Clinical
Trials ,Research Articles に選別することもできる。検索結果のRSSフィード配信や検索窓のwidgetも備わっている。

訂正(3月3日):
dramrollさんからのご指摘で気がついたのですが,間違いがありましたので訂正しました。

元の文が
2006年売上高が8060万ドルと前年比64%増
となっていたのを,
2006年4Q売上高が8060万ドルと前年同期比64%増
と訂正しています。

2006年通期のWebMDの売上高は2億5390万ドルです。

◇参考
・Microsoft Demonstrates Further Commitment to Healthcare Market With Planned Acquisition of Web Search Company(プレスリリース)
・WebMD 4Q Profit Beats Wall Street View(AP)
・Microsoft to Buy Health Information Search Engine (NYTimes.com)
・Microsoft Acquires Health Search Engine, Medstory - The Continued Rise of Vertical Search(Read/WriteWeb)
・健康分野専門の検索エンジン“Healthline”がサービス開始(メディア・パブ)
・健康分野に絞ったバーティカル検索サービス(メディア・パブ)
・米国の医療ポータルWebMD,隔月刊誌を発行(メディア・パブ)

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posted by 田中善一郎 at 08:10 | Comment(2) | TrackBack(2) | ポータル サーチエンジン
2007年02月19日

GoogleからWikipediaへ,ドッと流れるトラフィック

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 Wikipedia人気が高まる一方である。そのWikipediaへのトラフィックの源は,多くが検索エンジンであることは容易に想像できるのだが・・・。

 Hitwiseが測定した2007年2月10日の週間データでもそのような結果が出ていた。Wikipediaに流れる込むトラフィックの7割が検索エンジンからということである。そして約5割がGoogleの検索エンジンからであった。下のグラフでも明らかなように,Wikipediaへ流れ込むGoogle検索エンジンからのトラフィックシェアが,この1年間で急拡大しているのである。逆にYahooの検索エンジンからのトラフィックシェアが激減していた。

wikipedia Upstream.JPG

 Googleの検索エンジンから流れ出ているトラフィックの1.87%がWikipedia行きで,下のグラフで示すように,前年の約0.7%から大幅に増えている。
 
wikipedia Upstream.JPG

 このように,Google検索エンジンとWikipediaとは太いトラフィックのパスで結ばれているのだ。Wikipediaは資金難で危機に直面しているようだが,John Battelleも述べるように,WikipediaがAdWords(Googleの検索連動広告)を採用すれば財政難も一気に解決してしまうのだが・・・・。


◇参考
・Google Traffic To Wikipedia up 166% Year over Year(LeeAnn Prescott)
・Google and Wikipedia(John Battelle's Searchblog)
・Wikipediaが資金不足で3〜4ヶ月以内に閉鎖かも?(メディア・パブ)
タグ:google

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posted by 田中善一郎 at 23:47 | Comment(1) | TrackBack(0) | ポータル サーチエンジン
2007年01月30日

YouTubeとGoogle Video,独立運営ながら相乗効果を発揮

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GoogleVideo.JPG

  YouTubeとGoogle Videoは,トラフィックの面で大きな相乗効果を発揮し始めている。

  YouTubeはGoogleに買収された後も,独立して運営を継続しているが,数日前からGoogle Video SearchでYouTubeのビデオも検索対象に含むことになった。その効果が早くも現れている。

  Hitwiseの測定結果によると,Google Video SearchでYouTubeのビデオを検索対象としていなかった1月20日には,YouTubeに流れていたトラフィックは米国のインターネットトラフィックの0.54%程度であった。それが,YouTubeのビデオも検索対象に含むようになった1月27日には,米トラフィックの0.64%もがYouTubeに流れ込むようになった。以下のグラフでも明らかなように,Google Video Searchが多くの視聴者をYouTubeに誘導したのである。

*YouTube.comへのインターネットトラフィック推移
youtube070129a.JPG

 1月27日には,YouTubeへの全トラフィックの8.3%がGoogle Video Searchからの来訪となっていた。検索対象に含まなかった頃は1%程度であったから,検索エンジン効果は抜群であったといえる。ただし同日,最も多くのユーザーを誘導してくれたサイトはMySpaceで,全トラフィックの17.54%も占めた。やっぱり,MySpaceは化け物だ。
 
*YouTubeの全トラフィックの内,Google Video Searchからの来訪トラフィックの割合
youtube070129b.JPG

  今回のGoogle Video Searchの改造で,YouTubeユーザーの中には,Google Video Searchを入口として利用する人も出てくるだろう。YouTubeとGoogle Videoとが相乗効果を発揮していると言えそうだ。



◇参考
・YouTube and Google: Quantifying the Synergy(Bill Tancer - Hitwise US)
・Google Video, YouTube to Remain Separate Operations(Advertising Age)

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posted by 田中善一郎 at 14:59 | Comment(0) | TrackBack(1) | ポータル サーチエンジン
2007年01月24日

ページのプレビュー機能が普及,ますますページビューが減ってしまうのでは

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  リンク先ページのプレビュー表示を実現するサービスがもてはやされている。最近では国内のブログでもよく見かける。メディア・パブでも早く採り入れなければと思っているのだが・・・・。

  先ほど,私のパソコンのスタートページにしているGoogleパーソナライズド・ページを見て気がついたのだが,既にプレビュー表示サービスが始まっていた。記事見出しの先頭にある+(プラス)マークをクリックすると,プレビューページがポップ表示される。下は,そのスナップショットである(クリックで拡大可能)。

googlePesonal??Ц????.JPG

  このような機能が備わっていれば,プレビューだけで済ませてリンク先ページに飛ば頻度が減るかもしれない。以前にも触れたが,Ajaxや全文組み込みRSSフィードが普及していくと,ページビューを減らす方向に働く。このプレビュー表示も同じことが言えそうだ。ユーザーにとっては,少ないストレスでページを閲覧できるようになる。でも,ページビューの物差しでビジネスを行っている人には困った話かもしれない。

  このGoogleのパーソナライズドページに,私は人気ブログReadWriteWebも登録しているのだが,そのブログエントリーのプレビューには驚いた。スナップショットを見ても分かるように,プレビュー枠で図表込みの全文がスクロールすることにより閲覧できてしまうのだ。こうなれば,わざわざリンク先ページに飛ばなくても済ませる。

google pp0701a.JPG

  下は,リンク先のページである。

RWweb0701.JPG

  プレビューで全文閲覧を,ReadWriteWebが認めたのだろうか。それともGoogleが実験的に行っているだけなのだろうか。全文RSSフィードと同じく,全文プレビューが浸透すると,ページビューの計数のやり方を見直さなければ・・・。


◇参考
・ページビュー神話が崩壊,ネット広告はどうなる(メディア・パブ)
・ページインプレッションを不採用,英国のネット広告で(メディア・パブ)
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posted by 田中善一郎 at 07:48 | Comment(0) | TrackBack(1) | ポータル サーチエンジン
2007年01月21日

Google,次世代検索エンジン向けの新データセンターを6億ドルで建築へ

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  Googleが約6億ドルをかけて新データセンターを建築するようだ。場所はノースカロライナ州。

  Daily Techによると,次世代検索エンジン向けのサーバー群が配置されるという。 "Similarity Engine"を開発するとのこと。これがどのような技術なのかを理解できていないが,クロール時に冗長を取り除く技術であるという。

  この技術は,同社の“Methods and apparatus for estimating similarity”というタイトルの特許patent 7,158,961を適用しているという。なので,この特許を調べれば技術内容が分かるかもしれない。


◇参考
・Google to Spend $600 Million for New Datacenter(DailyTech )
・Google Issued Patent for "Similarity-Engine"(DailyTech )

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posted by 田中善一郎 at 22:49 | Comment(0) | TrackBack(3) | ポータル サーチエンジン
2007年01月17日

Wikipediaベースの検索サービスが開始,Googleを脅かすかも

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wekiseek0701.JPG

 Wikipediaベースの検索サービス(β版)が始まった。検索対象を,Wikipediaページと,Wikipediaページからリンクが張られているページに限定することにより,絞り込みを行っているのが特徴だ。Wikipedia投稿者が,実際に引用したページだけを検索対象にしているため,雑音情報のフィルタリングが期待できる。以下は,About Wikiseekの原文。
About Wikiseek
The contents of Wikiseek are restricted to Wikipedia pages and only those sites which are referenced within Wikipedia, making it an authoritative source of information less subject to spam and SEO schemes.

Wikiseek utilizes Searchme's category refinement technology, providing suggested search refinements based on user tagging and categorization within Wikipedia, making results more relevant than conventional search engines.

 “sony”をWikiseekで検索してみた。検索結果件数が3128本である。Google Search(英語版)では4億300万本も検索されているのに比べて,いかに絞り込まれているかが分かる。検索結果のタグクラウドを参照に,さらに絞り込みができるようになっている。検索結果のトップ(青の背景色の部分)には,Wikipediaページが掲載される。この例では3本(Sony,Sony BMG,List of Sony Ericsson products)が出ていた。その後に,Wikipediaページが引用しているSony関連ページが掲示される。

 右サイドには,早くも検索連動のテキスト広告が登場している。Wikiseekの検索サービスはまだ日本語化されていないが,検索連動広告だけはちゃっかり日本語広告が出ていた。

*Wikiseekで“sony”を検索してみた結果(クリックで拡大表示)
Wikiseek0701????.JPG

 Wikipediaが良くカバーしている分野を検索する場合は,Google Searchの補完としてWikiseekが使えそうだ。もう少し使いこなさないと,評価できないかな。おそらく,直近のニュース記事は検索対象になっていないないだろうし。でも将来的には,ニュースサイトを検索対象に加えていくことも考えられる。Google SearchやYahoo Searchの対抗馬として浮上するかもしれない。

◇参考
・Wikipedia検索エンジン、WikiSeekがローンチ(TechCrunch Japanese)
・The Wikipedia Threat to Google's Empire(Micro Persuasion)
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posted by 田中善一郎 at 10:10 | Comment(1) | TrackBack(8) | ポータル サーチエンジン
2007年01月05日

GoogleとYahooやMSとの勢いの差,カレンダー市場でもくっきりと

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  計画性がない,物忘れが激しい・・。そこで,カレンダーソフトを使いこなせれば少しは直るのではと,Google Calendarを使い始めている。

  そのカレンダーソフトの市場シェア争いで,GoogleはYahooやMicrosoftとの勢いの差を見せつけている。下のグラフ(ソース:Hitwise Clickstream )は,Google Calendar,Yahoo! Calendar,MSN Calendar の各カレンダーソフトに訪れたインターネットユーザーの市場シェア推移を示している。この半年間の流れを見ると,Google Calendarが3倍以上もシェアを拡大させているのに対し,Yahoo! CalendarとMSN Calendarが共にシェアを落としている。 ここにも,最近の3社の力関係の変化が読み取れる。

〓〓〓〓[0701.JPG


◇参考
・Google カレンダー
・Google Calendar Up Threefold Since June(LeeAnn Prescott - Hitwise US)
タグ:google yahoo microsoft

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posted by 田中善一郎 at 11:21 | Comment(0) | TrackBack(0) | ポータル サーチエンジン
2006年12月14日

MySpaceに抜かれたYahooの言い訳,PVが減ったのはAjaxを使ったから

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  YahooがPV(ページビュー)数でMySpaceに追い抜かれたという記事がTechCrunchが出ていた。Comscoreの11月データによると,世界トップのYahooが首位の座を奪われたのだから,大きなニュースなのかもしれないが・・。

 でも,PV数で追い抜いた追い抜かれたと騒ぎ立てるのもどうかな。最近のサイトランキングを見ていると,ユニークユーザー数(訪問者数)を重視するようになってきているし。その月間ユニークユーザー数では,YahooはMySpaceの2倍以上もあるのだから,まだMySpaceを世界一のサイトと呼ぶには早すぎる

 またMicrosoft News Trackerは,ページビューが減った要因としてはAjaxを頻繁に使うようになったから,とのYahooのコメントを以下のように紹介している。
The big story here is less MySpace growth than Yahoo decline as is admirably shown in a chart at TechCrunch. Yahoo stated that a reason for part of the decline was its increasing use of AJAX Web 2.0 style interfaces and Microsoft could likely use a similar rationale.
  一理ある。でも,MySpaceに比べ,Yahooの勢いが弱まっているのも確かである。

◇参考
・News Corp. leading US Web property as Yahoo, Microsoft decline (Microsoft News Tracker)
・It’s Official(ish): MySpace Is Biggest Site on Internet(Techcrunch)
・ページビュー神話が崩壊,ネット広告はどうなる(メディア・パブ)
タグ:yahoo myspace

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posted by 田中善一郎 at 07:18 | Comment(1) | TrackBack(2) | ポータル サーチエンジン
2006年12月12日

ネットビジネス,一極集中のポータルサイトが主役では面白くない

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 強い者がドンドン強くなる。市場のグローバル化が進むに従い,一極集中の傾向が顕著になっている。特に,インターネット市場がそうだ。てなことをいつも聞かされると,長いものには巻かれろの風潮が漂って,なんとなく面白くない。

 そうなると,出てくるのが脱一極集中の声。Fred WilsonやKeith Teareなどが,ブログの中で“De-portalization”を唱え始めている。

 確かに,ここ数年の傾向として,インターネット市場がポータル的な特定サイトによって寡占化されてきた。先日のエントリーでも紹介したように,世界のインターネット市場の46%が,わずか5社で占められているという。世界のインターネットトラフィックも特定サイトに集中しがちであった。例えば,ComScoreの調査によると,米Yahooのサイトには1億3000万人が少なくとも月に一回は訪れている。トラフィックが集まるところに富も集まっていたのだ。

 だが,潮の流れが少し変わってきている。昨年後半当たりから,巨大ポータルサイトのトラフィックが頭打ちになる一方で,ユーザー参加型サイトが急成長してきたからだ。Keith Teareのプレゼン写真が面白い。つい最近までのインターネットの光景は,高くそびえる特定の山頂だけが目立っていた。それが今では,小高い丘が次々と生まれているというのだ。

 要するに,供給者主導で展開しているポータル系サイトにトラフィックが集中していたのが,ユーザー主導の参加型サイトへと分散していると主張しているのである。それに伴い,売上(富)も分散していくというのだ。

 中央主導のポータル系サイトは巨大な広告ネットを武器に売上を伸ばしてきた。ところが,そうした広告ネットに頼らなくても,急成長しているパブリッシャーが生まれているという。ブログ出版のTechcrunchがそうで,先月は18万ドルの売上高を達成した(SF Chronicle)。

 ポータル系サイトも,パーソナライズドページなどを用意し,ユーザー主導をアピールしながら,トラフィックの流出を防ごうとしている。だが,最近は,ポータビリティーのあるwidget(アクセサリーアプリケーション)が登場しており,ポータルサイトで提供していたサービス(アプリケーション)を手軽にブログやSNSに置けるようになってきた。widgetの普及も,トラフィックの分散化を加速させるというのだ。

 これらの主張は,脱一極集中への願望がこもっている。インターネットの主舞台が,中央主導のポータルから,ユーザー主導のソーシャルプラットフォーム(SNSやブログネットワークなど)へ移ってきているということか。


◇参考
・De-portalization and Internet revenues(edgeio)
・Platforms Are The New Portals(Publishing 2.0)
・巨大ポータルサイトが頭打ちで,ユーザー参加型サイトが急成長(メディア・パブ)
・The De-Portalization of the Internet (aka What I Would Do If I Were Running Yahoo!)(A VC)
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posted by 田中善一郎 at 12:17 | Comment(0) | TrackBack(1) | ポータル サーチエンジン
2006年11月28日

Google社員のアイデアが詰まったホワイトボード,その拡大写真を見てみると

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Google Master Plan0611.JPG

 Google本社にある横長の巨大ホワイトボードは,グーグル社員が思いついたことを書き加えていくボードとして有名だ。グーグル社員のアイデアが詰まっている。そのホワイトボードの写真がUndergoogleと称するブログにアップされている。ボードの端から端まで,拡大して見ることができる。上の画面は,そのほんの一部である。

 そのホワイトボードに書き込まれているキーワードを,Google Blogoscopedが拾い上げ,以下のようにリストアップしてくれている。

Product Lord of the Google | Index all sheep in the universe | AdSense for Sheep | Robotic repair of broken computers | Robots that build other robots | Robot army | Bring Segways back | Automate customers | Teleportation | Currency “goobles” | Google Biotech (gene manipulation, cloning) | Google Compound | Time travel | Eat bananas | Elimination of Evil | Buy Mars | Rent France | Google Classic Infant Rib Hat | Collapse of existing governments | Google - elgoog | Google hedge funds | Google Card | More diversity | More assgaskets | Google pants | Total information awareness (aka fish pods) | Google Teeth (TM) | Google rocket | Hire Richard Branson | Fake “Google Dentist” blog | Google Gulp (mango flavor) | Google Youth | Arctic data centers | Reality Google | Identify cause of autism | Hire rouge scientists | Google China | Dolphins w/ lasers | Acquire NASA | Google Goo | Jurvetson bots | Plug-in hybrids | AdSense on the Alps | Google EDA | Automated Chip Design | Orbital Mind Control | Private Internet | Network Computer | Plan 9 | Plan 10 | Self-aware, self-actualizing, self-design, self-healing, self-managed datacenters (of doom) | Build singularity | Cheap, clean energy | Introduce Google TLD | Anti-anti Aircraft Gun Defamation League | Walled Garden | Keyhole | SketchUp | Repopulate Google | Replace GNU code with BSD | Eliminate all but one man | Google Purge | Implement G4 blame for Google Master Plan | Self-aware Cities | Google View | Browser | Google Office | Buy AOL | Broadband over power line | Wireless antenna using power lines | Control of ICANN | Wi-Fi | Wi-NOT | Peer-to-peer | Google Doggie Drinks | Learn to sing “Google Song” | Sound cancellation | Noosphere | Instant Account Verification | Micropayments | Spam | Levitation | Connecting the Solar System with a wireless network searchable in under 1 ns | Child care kinderplex | Stay uncertain | Google.gcv | Google Telemarketing | World peace | Google nobel award (TM) | Hire Joss Whedon | Fire English teachers | Remake of whole Babylon 5 series | And also that movie Labyrinth | Industrial strength shark repellant “Batman" style | Invest in Malaysia | Legion of super-pets | Make the world a better place via the power of bacon.

 すでに公開している技術やサービスもあるが,なかにはGoogle rocketとか Buy Mars ,Time travel ,Acquire NASA といったものまで揃っている。何でもありだ。

◇参考
・Google Master Plan (UnderGoogle)
・Zooming Into the Google Master Plan(Google Blogoscoped)
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posted by 田中善一郎 at 21:38 | Comment(1) | TrackBack(5) | ポータル サーチエンジン
2006年11月18日

Googleが有償サービスへの布石か,一部ユーザーに15Gバイト版Gmailを

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 Googleは有償サービスにも本格的に乗り出す。その準備として,The start page ,Gmail,Google Talk ,Google Calendar ,Google Page Creatorを独自ドメインで利用できるサービス“Google Apps for Your Domain” を,米国では8月から,日本でも11月から提供している。

 Googleはこれまで,主に個人ユーザーを対象にした各種Webサービスを無料で提供している。だが近い将来,有償のプレミアム版を主に企業向けに出す予定という。

 そのプレミアム版の準備なのか,一部のGoogle Apps for Your Domainユーザーに,15Gバイト・ストレージのGmailサービスを試験的に提供しているようだ。2週間前のブログ“Google Operating System”で見つけた話なので,すでに周知のことかもしれないが。

 無料のGmailサービスでも2Gバイトも受信ボックス容量が与えられるのだから,これ以上のストレージは不要との声も多いかもしれない。個人的には,Gmailをストレージサービスとしても使い始めている。メール以外のファイルも,受信ボックスに放り込んでおく。ともかく,高速のGoogleの検索エンジンを利用できることと,これからはケータイからでも利用できるからだ。それに,リッチファイルも蓄えておきたい。だから15G版が出ると,使わざる得なくなるかも。ということは,有償サービスを利用することになる。The start page やGoogle Calendar と,次々とGoogleサービスにのめり込んでいくと,より使い勝手の良い有償サービスをいずれ使ってしまうことになるのか。
 
◇参考
・Gmail for Your Domain With 15 GB? (Google Operating System)
・Google Launches Corporate Package (Google Operating System)
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posted by 田中善一郎 at 13:08 | Comment(0) | TrackBack(1) | ポータル サーチエンジン
2006年11月04日

YouTubeやMySpaceも,「参加するケータイ」市場へ

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 ユーザー参加型サービスの主戦場が,パソコンからモバイルにも飛び火し始めていることは,5日ほど前のエントリーで紹介した。国内では例えば,KDDIとグリーが各種アプリケーションと連携する本格的なモバイル版SNSを立ち上げる。欧米でもネットベンチャー各社が相次いで,モバイル向け参加型サービスを手がけている。

 そして,パソコン向け参加型サービスの超大物であるYouTubeとMySpaceもモバイル版に着手する。YouTubeのCEOであるChad Hurleyは,2日の広告会議で,1年以内にケータイ版YouTubeサービスを始める意向を明らかにした。モバイル向け動画共有サービス市場も巨大になりそう。MySpaceもモバイル版が準備されているようだ。ZDNeTの記事によると,メディアアナリストの推測であるが,4ヶ月以内に米国の主要キャリアと組んでモバイル向けMySpaceが立ち上がるそうな。 

◇参考
・YouTube hopes to be on mobile devices in 2007
・Analyst: MySpace Going Mobile(MarketingVOX)
・MySpace may be worth $15 billion(ZDNet)
・モバイルSNS「EZ GREE」の提供について〜「参加するケータイ」へ〜(プレスリリース)
・「参加するケータイ」でモバイル2.0時代へ(メディア・パブ)
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posted by 田中善一郎 at 01:54 | Comment(0) | TrackBack(2) | ポータル サーチエンジン
2006年11月01日

GoogleがJotSpotを獲得,素晴らしい買い物を実現

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JotSpot Google061101.bmp

 GoogleがJotSpotを獲得することになった。JotSpotは、WikiベースのWebアプリケーション。WYSIWYGで共同編集ができる。皆が注目しているソフトだ。

 YouTubeの買収も衝撃的だったが,JotSpotの買収も素晴らしい。一時,JotSpotはYahooに買収される話が持ち上がったが(TechCrunchより),結局,YouTubeと同じくGoogle帝国に入ることになった。

 JotSpotではWikiの仕組みを使ってWebに直接書き込めるが,5人以上で書き込む場合は有料であったように記憶している。だが,Googleのサービスに組み込まれるとなると,タダになるのかな。ともかく,Google OfficeにJotSpotが加わってくると,本当にMS Office離れが進むかも。

 これから,JotSpotはGoogleのソフトウェアアーキテクチャに移されていくが,利用希望者はwaitlistに登録を。

 

◇参考
・Spot on(Official Google Blog)
・Google has acquired JotSpot(JotSpot)
・Google Acquires JotSpot, Socialtext Provides Free Migration(Socialtext Enterprise Wiki)
・NYTimesもが取り上げた無料のWebベースソフト (メディア・パブ)
・SalesforceとJotspotが提携,企業システムにもWeb2.0の波が(メディア・パブ)
タグ:google

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posted by 田中善一郎 at 09:25 | Comment(1) | TrackBack(6) | ポータル サーチエンジン
2006年09月01日

パーソナライズドページがブームの兆し,ビジネスにもなりそう

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 Personalized HomepageとかPersonalized Start Pageと呼ばれるパーソナライズドページ・サービスが,米国では再び盛り上がってきた。ブームの兆しすら見え始めている。

 パーソナライズドページ・サービスは,2000年前後にも数多く立ち上がっていたものだ。でも,泣かず飛ばずに終わってしまっていた。その後,RSSフィードを採用したブログやニュースサイトが広く浸透するにつれて,再び脚光を浴び始めている。簡単に外部コンテンツを取り込めるようになったからだろう。

 まずYahoo,Microsof(MSN),Googleの3巨人が,本格的なパーソナライズド・ホームページ・サービスを始めた。なかでも人気が高いのがMy Yahoo。パーソナライズドページは任意のRSSフィードを取り込めるため,一種のRSSリーダーとも見なされる。そのためMy Yahooは,米国で最も普及しているRSSリーダーとも言われている。

 また,新聞社や出版社のメディア系サイトでも,昨年の春頃から,自社ブランドのRSSリーダーを提供し始めた。ただ,自社ブランドRSSリーダーでは取り込めるコンテンツに制約が多く,パーソナライズド・スタート・ページとするにはやや物足りない。そこで,NYTimesやWSJ,USA Todayの主要新聞社系サイトは,最近になって揃って,パーソナライズド・ホームページ・サービスを開始した。基本的な機能は,Yahooなどのポータル系が実施しているサービスと似通っている。

 ポータル系やメディア系企業がパーソナライズドページ・サービスで狙っているのは,ユーザーに自社サービスをなるべく多く使ってもらうことにある。だが,露骨にユーザーを囲い込もうとすると,ユーザーに敬遠されてしまう。個人専用のポータルページとするには,ユーザーお気に入りサイトのコンテンツを取り込めるようにしなければならない。つまり,競合他社のコンテンツやサービスも,組み込めるようにすることだ。そこで,本音はユーザーの囲い込みにあったとしても,表向きはオープン性を謳っている。たとえば,NYTimesのパーソナライズドページでは,Wasington PostやWSJの記事見出しなどを取り込めるようにしている。

 ポータル系やメディア系に加えて,独立系新興企業もパーソナライズドページ市場に参入してきた。ポータル系やメディア系のパーソナライズドページは,やはり自社サービスを支援することが大きな目的となる。一方,独立系はパーソナライズドページそのものを事業として成り立たせたい。自社サービスを優先させなければならないという制約はないだけに,外部のネット企業とも自由に提携できる。

 パーソナライズドページを提供する独立系企業については,Richard MacManusのブログRead/WriteWeb が詳しい。そのブログを参考に,独立系のパーソナライズドページの特徴を見てみていこう。

 独立系新興企業としては,NetvibesやPageflakes,そしてつい先ほどサービスを始めたWebwagが注目株である。

 先行のNetvibesとPageflakesは,すでに外部の複数社と提携し,パーソナライズドページ上で優先してパートナー企業のサービスを展開できるようにしている。Netvibesは Zixxo,eBay, Digg, Meebo,Alexaと手を組むことになった。一方のPageflakesは Odeo Podcasts, Rapleaf Reputations, Correios Package Tracking などと提携している。提携先企業のネットサービスにユーザーを誘導することもできる。

 もう一つおもしろい動きは,最近,人気が出てきてるミニWebアプリケーションである。ネット上のwidgetsとかgadgetsと称されるものだ。Google Personalized Homepage に組み込めるモジュールもその種のwidgetsである。Richard MacManusは,パーソナライズドページ向けに,より多様化,高機能化したwidgetsが数多く出回ると予測している。有料のwidgetsも出てこよう。独立系パーソナライズドページの方が,こうしたwidgetsを自由に取り込めるはずだ。すでに,Pageflakes は 101種の "flakes" つまりwidgetsを用意している。またNetvibesも,パーソナライズドページに取り込めるモジュールをecosystemとして数多く備えている。

 ところで,国内では,パーソナライズドページは今ひとつ盛り上がらない。個人的にも少し前まで,パーソナライズドページを日常的に使うことはあり得ないと思っていたのだが。モノは試しに,Google Personalized Homepageを使ってみた。これが予想外に便利なのだ。

 頻繁に利用するGoogle SearchとGmailに加えて,いつもチェックするニュースアグリゲーターやブログを数サイト,それにカレンダーと自分のブログを組み入れた。全部で10程度のモジュールで構成することにした。一つのページ上で全モジュールを一覧できるため,どれを読むべきかを素早くで判定できる。3分程度で済ませている。毎日3〜4回,メールのチェックを兼ねて利用し,とても気に入っている。これまで,RSSリーダーで情報を収集していたのだが,登録フィード数が増えるに従い,消化しきれない未読フィードがどんどん貯まり重荷になっていた。今では,パーソナライズドページを頻繁に利用し,RSSリーダーは一日に1回程度しか見ないようにしている。以下の画面は,私が使っているGoogle Personalized Homepage のサンプルである。

Goglgle My Page??????.JPG

 Google SearchとGmailを日常的に利用しているため,Google Personalized Homepageが向いていたのだろう。だが,もっと自由度の高いた独立系企業のパーソナライズドページもおもしろそうだ。以下の画面は,最近,サービスを始めたばかりのWebwagのページである。

webwag060831.JPG



◇参考
・Webwag enters customisable start page tussle (Internet Marketing News and Blog )
・Business Models For Start Pages (Resd/WriteWeb)
・NYTimes.comのパーソナライズドサービス,競合サイトのコンテンツを取り込める
・WSJやUSA Todayも,パーソナライズドページを立ち上げ
・Newsweek,自社ブランドRSSリーダーを提供
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posted by 田中善一郎 at 09:21 | Comment(7) | TrackBack(2) | ポータル サーチエンジン
2006年08月25日

米Googleの検索シェア,ピークを越えたのか

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 米国の検索サービス市場では,Googleが圧倒的な強さを発揮している。今月初めのエントリーでも,Hitwiseの調査で米国の検索回数シェアでGoogleが60%を超え,独走態勢に入ったのではと伝えたばかりであった。

 ところが,ComScoreが最近,衝撃的な調査結果を発表した。11月間連続してシェアを増やしていたGoogleが,7月に突然,前月比で1%もシェアを落としたとのレポートが出たからだ。さらに, Nielsen NetRatingsも,Googleが前月比0.2%ダウンしたと発表したこともあって,そろそろGoogleもピークを迎えたのではとの声が出始め,株価も下落した。

 さらに,追い討ちをかけるように,Hitwiseまでが,Googleのシェアが8月に入ってジリジリ減り続けていると報告したのである。以下は,Hitwiseのブログで掲載されている表である。

Hitwise060827.bmp

 やっぱり,躍進続けるGoogleにもブレーキがかかり始めたのか。ところが,一方で,Googleの勢いは続いていると主張する調査会社も出てきた。昨日,Compete社が発表したデータによると,Googleの7月の検索シェアが前月比0.5%アップの62.5%に拡大している。今年に入ってGoogleのシェアは一本調子で増え続けており,その勢いは衰えていないというのだ。

 う〜ん,どっちのデータが本当なのか。ComScoreは測定のやり方を見直すと言ってるし,Hitwiseの8月データは季節要因があるとの意見もある。Googleファンの多い学生たちが夏休み中だから,屋外で遊ぶのに夢中でパソコンに向かう時間が少なくなり,Googleシェアが減ったのかも。

 どっちにしろ,一本調子で増え続けていたGoogleのシェアにも,そろそろ天井が見え始めたのかもしれない。その天井を見たくないのか,GoogleはMySpaceと提携することになった。

 こうした動きとは無関係に,日本ではYahoo(ヤフー)が圧倒的に強い。

◇参考
・Not So Fast - Google’s Market Share Was Up!(Compete Blog)
・Google search market share: up, side, down?(John Battelle's Searchblog)
・Googleが60%と独走,米国の検索回数調査より(メディア・パブ)
・Google's search lead begins to flag (vnunet.com)
・Google Breaks 60% - U.S. July Search Volume Numbers(Bill Tancer - Hitwise US)
・Google's Weekly Search Numbers(Bill Tancer - Hitwise US)
タグ:google

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posted by 田中善一郎 at 17:00 | Comment(5) | TrackBack(3) | ポータル サーチエンジン
2006年08月12日

ソーシャルネットが次世代インターネットポータルの座に?

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 米Compete社は,同社の公式ブログの中で,ソーシャルネットワークがトップポータルサイトを脅かしつつあると述べている。

 同社の測定によると,主要ソーシャルネットワークへの訪問者数は,2004年1月から109%も増えた。ここで言うソーシャルネットワークには,MySpaceやFacebookのようなSNS(social networking site)に加えて,YouTubeやBloggerなども含んでいる。この1年間を見ると,特にSNSの伸びが顕著という。

 ソーシャルネットワークのトップ10サイトの訪問者数総計と,ポータルサイトの巨人であるYahooやGoogle の訪問者数を比較したグラフは,以下の通りとなる。
SN ю@〓[〓〓.JPG

 確かに,ソーシャルネットワークは訪問者数で,ポータルサイトに迫っている。でもソーシャルネットワークがインターネットのポータルになっていくと主張するのは時期尚早だろう。10社総計でも,まだ大手ポータル1社に及ばないのだから。ソーシャルネットワークで独走しているMySpaceの訪問者数は,YahooやGoogleの約半分である。でも,ソーシャルネットワークの今の勢いが,あと1〜2年続くと,本当にインターネットポータルの座に就くかもしれない。 



◇参考
・Social Networks gaining on Top Portals(Compete Blog)
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posted by 田中善一郎 at 10:41 | Comment(0) | TrackBack(1) | ポータル サーチエンジン
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